第 33 期 事 業 報 告 書 (平成15 年4 月1 日から平成16 年3 月31 日まで) 株式会社 研 創 会社の概要 (平成 16 年 3 月 31 日現在) 社 名 株 式 会 社 研 創 (英文)KENSOH CO.,LTD. 設 立 年 月 日 昭和46年9月1日 本 店 所 在 地 広島市安佐北区上深川町448番地 資 本 金 944,637,754 円 発行済株式総数 4,022,774 株 主 な 事 業 内 容 金属(ステンレススチール、アルミ等) を主な素材とした建物の内外に用いる サイン製品の製造および販売 株主のみなさまへ 平成 16 年 6 月 代表取締役社長 林 良一 株主の皆様には、ますますご清栄のこととお慶び申し あげます。 ここに第 33 期の営業の概況と決算の状況につきまし てご報告いたします。 営業の概況 ○営業の経過および成果 当期におけるわが国経済は、輸出や設備投資の増加等、 ようやく好転を示す兆しが見え始めましたが、厳しい雇 用環境を背景に個人消費が伸び悩み、本格的な回復に至 らないまま推移しました。 当社および所属業界のバックグラウンドとなっている 建設市場、とりわけ民間非住宅建設投資は、2003 年度に おいて、企業の設備投資意欲が盛り返していることを背 景に着工床面積は、前年比 0.3%増と 3 年ぶりにプラスに 転じましたが、投資額に反映されるまでに時間を要する ことから、前年比 1.5%のマイナスとなりました。 このように、依然として市場は縮小基調で、ユーザー の経費圧縮意向も好転しない環境のもとで、当社は、計 画的・効率的営業を進め、物件の総取り営業によって受 注総量を増やすことに全力を尽くしました。さらに大手 生保合併による特需も取り込んだ結果、売上高は前期実 績・当期計画を上回りました。 利益につきましては、需要減少のもとでの受注競争の 激化による製品単価の下落にもかかわらず、赤字体質か らの脱却を図るために断行した経営合理化および外製品 仕入コスト削減の結果、所期の計画を上回る業績を収め ることができました。 以上により、当期の売上高は 43 億 72 百万円(対前期 比 6.4%増) 、営業利益 3 億 6 百万円(対前期比 198.5% 増) 、経常利益 2 億 49 百万円(対前期比 252.7%増) 、当 期純利益 84 百万円(対前期比 436.6%増)となりました。 - 1 - ○会社が対処すべき課題 当業界のバックグラウンドである建設市場、わけても 製品の需要源となっている民間非住宅建設投資は、2003 年度の着工床面積の増加分が投資額に反映されることと、 2004 年度も引き続き着工床面積の増加が見込まれること から、4年振りに増加する見込みであると報じられてお ります。 このような状況のもと、当社は次の項目を重点的に推 進してまいります。 (1)コーポレートガバナンスの充実 (2)マネジメントサイクルの確立・徹底による収益力強化 (3)営業基盤の拡充強化による収益力強化 (4)営業拠点マネジメント手法の確立による収益力強化 当社は、株主様に対する安定的な利益還元を、経営の 重要課題と位置づけております。 当期も復配をめざして収益の確保に努め、計画を上回 る当期純利益を計上することができましたが、利益配当 の実行が可能な純利益額の計上に至らず、まことに不本 意ながら無配とすることをお許しいただきたく存じます。 次期においては、黒字体質となった収益構造をさらに 強化し、必ずや利益配当を実行いたしたく、全社一丸と なって業績の向上に邁進いたしますので、株主の皆様に は、何卒一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申 しあげます。 - 2 - ○設備投資および資金調達の状況 当期中の重要な設備投資およびこれに伴う資金調 達はありません。 ○営業成績及び財産の状況の推移 第 30 期 (平成13年3月期) 第 31 期 (平成14年3月期) 第 32 期 (平成15年3月期) 第 33 期 (平成16年3月期) 売 上 高(百万円) 4,836 4,306 4,108 4,372 経常利益(百万円) (△損失) 44 △ 216 70 249 当期純利益(百万円) (△損失) △ 12 △ 207 15 84 △3 円10 銭 △51 円83 銭 3 円92 銭 21 円08 銭 区 分 1株当たり当期純利益 (△損失) 総資産(百万円) 7,291 7,234 7,600 7,486 純資産(百万円) 1,959 1,725 1,728 1,807 1株当たり純資産 487 円07 銭 430 円21 銭 431 円30 銭 451 円08 銭 (注)1. 記載の金額は単位未満を切り捨てて表示しております。 2. 第30 期までの「1株当たり当期純利益(△ 損失)」は期中平均発 行済株式総数により、また「1株当たり純資産」は期末発行済株 式総数により算出しております。なお、第31 期から、期中平均発 行済株式総数および期末発行済株式総数は、いずれも自己株式数 を控除して算出しております。 3. 平成15 年4 月1 日に施行された商法施行規則第100 条第3 項によ り、第33 期から「当期純利益」 「1 株当たり当期利益」は「当期純 利益」 「1 株当たり当期純利益」という表記に変更しております。 - 3 - 売 上 高 (百万円) 5,000 4,836 4,306 4,372 4,108 4,000 3,000 2,000 1,000 0 第30期 第31期 第32期 第33期 ○品目別売上高 (百 万 円) その他 1,560 (36%) 合計 コーポレート サイン 1,258 (29%) 4,372 (100%) 内部サイン 外部サイン 489 465 (11%) (10%) - 4 - プレート サイン 598 (14%) ○経 常 利 益 (百万円) 300 249 200 100 70 44 0 △ 100 △ 200 △ 216 △ 300 第30期 第31期 第32期 第33期 ○当期純利益 (百万円) 84 100 50 15 0 △ 50 △ 12 △ 100 △ 150 △ 200 △ 207 △ 250 第30期 第31期 - 5 - 第32期 第33期 貸 借 対 照 表 (平成 16 年 3 月 31 日現在) (単位:千円) 科 目 金 額 ( 資 産 の 部 ) 流 動 資 産 現 金 及 び 預 金 受 取 手 形 売 掛 金 製 品 原 材 料 仕 掛 品 貯 蔵 品 前 払 費 用 繰 延 税 金 資 産 そ の 他 貸 倒 引 当 金 固 定 資 産 有 形 固 定 資 産 建 物 構 築 物 機 械 及 び 装 置 車 両 運 搬 具 工 具 器 具 備 品 土 地 建 設 仮 勘 定 無 形 固 定 資 産 電 話 加 入 権 水 道 施 設 利 用 権 ソ フ ト ウ ェ ア 投資その他の資産 投 資 有 価 証 券 子 会 社 株 式 出 資 金 子 会 社 出 資 金 長 期 貸 付 金 子会社長期貸付金 繰 延 税 金 資 産 長 期 未 収 入 金 敷 金 保 険 積 立 金 破 産 債 権 等 そ の 他 貸 倒 引 当 金 資 産 合 2,551,054 383,935 846,785 1,049,610 31,633 65,549 25,012 13,267 8,063 93,078 44,441 △ 10,323 4,935,754 3,827,676 1,535,137 140,212 250,082 10,831 19,959 1,871,069 384 29,657 6,649 941 22,066 1,078,420 206,429 40,000 35 3,000 100,876 593,839 63,731 5,237 33,237 29,125 42,212 29,815 △ 69,120 計 7,486,809 (注)記載の金額は、単位未満を切り捨てて表示しております。 - 6 - 科 目 (単位:千円) 金 額 ( 負 債 の 部 ) 流 動 負 債 支 払 手 形 買 掛 金 短 期 借 入 金 一年内返済予定の長期借入金 未 払 金 未 払 法 人 税 等 未 払 費 用 預 り 金 賞 与 引 当 金 そ の 他 固 定 負 債 長 期 借 入 金 退 職 給 付 引 当 金 長 期 未 払 金 4,103,174 635,578 410,288 2,065,000 812,663 95,437 13,025 41,404 4,449 22,923 2,403 1,576,216 1,361,624 130,776 83,816 負 5,679,390 債 合 計 ( 資 本 の 部 ) 資 本 金 資 本 剰 余 金 資 本 準 備 金 利 益 剰 余 金 利 益 準 備 金 当 期 未 処 分 利 益 その他有価証券評価差額金 自 己 株 式 資 本 合 △ △ 944,637 772,632 772,632 114,452 5,600 108,852 18,374 5,928 計 1,807,418 負債 ・資本合計 7,486,809 - 7 - 損 益 計 算 書 平成 15 年 4 月 1 日から 平成 16 年 3 月 31 日まで (単位:千円) 科 目 金 額 (経常損益の部) 営業損益の部 営 業 収 益 4,372,309 売 上 高 営 業 費 用 3,014,621 売 上 原 価 1,051,613 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 306,075 営 業 利 益 営業外損益の部 営 業 外 収 益 10,531 投 資 有 価 証 券 売 却 益 12,051 受 取 利 息 及 び 配 当 金 17,468 受 取 地 代 家 賃 19,881 59,934 そ の 他 営 業 外 費 用 110,443 支 払 利 息 5,844 116,287 そ の 他 249,721 経 常 利 益 (特別損益の部) 特 別 利 益 356 固 定 資 産 売 却 益 164 521 償 却 債 権 取 立 益 特 別 損 失 40,297 早 期 退 職 優 遇 制 度 特 別 加 算 金 20,000 早期退職優遇制度再就職支援費用 13,500 退 職 給 付 費 用 235 74,033 固 定 資 産 除 却 損 176,209 税 引 前 当 期 純 利 益 16,163 法人税、住民税及び事業税 75,548 91,711 法 人 税 等 調 整 額 84,498 当 期 純 利 益 24,353 前 期 繰 越 利 益 108,852 当 期 未 処 分 利 益 (注)記載の金額は、単位未満を切り捨てて表示しております。 - 8 - ○注 記 1.重要な会計方針 (1) 有価証券の評価基準および評価方法 ① 子会社株式 移動平均法による原価法 ② その他有価証券 時価のあるもの 期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差 額は全部資本直入法により処理し、売却原価 は移動平均法により算定) 時価のないもの 移動平均法による原価法 (2) たな卸資産の評価基準および評価方法 ① 製品、仕掛品 個別法による原価法 ② 原材料 総平均法による原価法 ③ 貯蔵品 最終仕入原価法による原価法 (3) 固定資産の減価償却の方法 ① 有形固定資産 定率法 建物(建物附属設備を除く)については定額法 なお、平成10 年4 月1 日前に取得した建物 については、平成10 年度の税制改正前の耐 用年数を適用しております。 ② 少額減価償却資産 取得価額が10 万円以上20 万円未満の資産に ついては、3 年間で均等償却を行なっており ます。 ③ 無形固定資産 定額法 なお、自社利用のソフトウェアについては、 社内における利用可能期間(5 年)に基づく 定額法によっております。 (4) 重要な引当金の計上方法 ① 貸倒引当金 期末日現在に有する債権の貸倒れによる損失 に備えるため、一般債権については貸倒実績 率により、貸倒懸念債権等特定の債権につい ては個別に回収可能性を検討し、回収不能見 込額を計上しております。 ② 賞与引当金 従業員に対して支給する賞与の支出に充て るため、支給見込額に基づき計上しておりま す。 ③ 退職給付引当金 従業員の退職給付に備えるため、当期末にお ける退職給付債務および年金資産に基づき 計上しております。 会計基準変更時差異は5 年による均等額を費 用処理しております。 (5) リース取引の処理方法 リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイ ナンス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係わる方法に準じ た会計処理によっております。 - 9 - (6) 消費税等の会計処理方法 税抜方式を採用しております。 2.貸借対照表の注記 (1) 有形固定資産の減価償却累計額 2,877,822 千円 (2) 担保に供されている資産 建 物 1,458,498千円 構 築 物 140,212 千円 機械及び装置 123,774 千円 車 両 運 搬 具 3,789 千円 土 地 1,871,069 千円 (3) 取締役に対する金銭債権 69,842千円 (4) 当期末の退職給付債務等 退職給付債務 185,255 千円 年金資産(時価) 40,978 千円 未積立退職給付債務 144,276 千円 会計基準変更時差異の未処理額 13,500 千円 退職給付引当金 130,776 千円 (5) 保証債務 50,529 千円 (6) 貸借対照表に計上した固定資産のほか、機械装置およびコンピュータ等 の事務用機器の一部についてはリース契約により使用しております。 (7) 子会社に対する短期金銭債権 54,056 千円 (8) 子会社に対する長期金銭債権 593,839 千円 (9) 子会社に対する短期金銭債務 78,921 千円 (10)当期より、改正後の「商法施行規則」 (平成14 年3 月29 日法務省令第 22 号、最終改正平成 16 年3 月30 日法務省令第23 号)に基づいて計算 書類等を作成しております。なお、商法施行規則第197 条第1 項の規定 に基づき、一部財務諸表等規則の定めるところによっております。 3.損益計算書の注記 (1) 子会社との取引高 営 業 収 益 営 業 費 用 営業取引以外の取引 (2) 1 株当たり当期純利益 - 10 - 437,850 千円 241,361千円 25,522 千円 21 円08 銭 利 益 処 分 ( 単 位: 円 ) 金 額 科 目 当 期 未 処 分 利 益 108,852,207 これを次のとおり処分いたします。 次 期 繰 越 利 益 108,852,207 役 員 ( 平 成 16 年 3 月 31 日現在) 代表取締役社長 林 良 一 取 締 役 副 社 長 加 茂 真 常 務 取 締 役 葛 神 健二朗 常 務 取 締 役 髙 田 正 則 常 務 取 締 役 吉 田 英 治 取 締 役 篠 藤 直 行 常 勤 監 査 役 戸 嶋 康 昌 常 勤 監 査 役 岡 田 一 男 監 査 役 要 田 昭 治 (注)1. 監査役のうち岡田一男および要田昭治の両氏は、 「株式会社 の監査等に関する商法の特例に関する法律」第18 条第1 項 に定める社外監査役であります。 2. 平成16 年3 月31 日付で、加茂 真氏は取締役を辞任いたし ました。 - 11 - 株 式 の 状 況 ( 平 成 16 年 3 月 31 日 現 在 ) ①会社が発行する株式の総数 6,000,000 株 ②発行済株式の総数 4,022,774 株 ③当期末株主数 479 名 ④大株主の状況 当 社 へ の 出 資 状 況 当社の大株主への出資状況 株 主 名 持 株 数 議決権比率 持 株 数 議決権比率 千株 % 千株 % 林 良 一 917 23.2 − − 林 温 子 488 12.4 − − 研 創 親 和 会 387 9.8 − − 林 誠 二 221 5.6 − − 研 創 社 員 持 株 会 217 5.5 − − 株式会社研創エンタープライズ 205 5.2 − − 株式会社せとうち銀行 132 3.3 − − 林 航 司 97 2.5 − − 明治安田生命保険相互会社 92 2.3 − − 多 島 宗 幸 59 1.5 − − (注) 1. 株式会社せとうち銀行は、平成16 年5 月1 日をもって株式会 社広島総合銀行と合併し、株式会社もみじ銀行となりました。 2. 明治生命保険相互会社は、平成 16 年1 月1 日をもって安田生 命保険相互会社と合併し、明治安田生命保険相互会社となりま した。 3. 当社は、株式会社せとうち銀行の株式を直接所有しておりませ んが、同行の持株会社である株式会社もみじホールディングスの 株式 190 株(議決権比率0.1%)を所有しております。 ⑤ 自己株式の取得、処分等および保有の状況 1.取得した株式 普通株式 1,020 株 取得価額の総額 188 千円 2.処分した株式 該当事項はありません。 3.失効手続をした株式 該当事項はありません。 4.決算期において保有する株式 普通株式 15,924 株 - 12 - 主要な営業所及び工場 名 称 所 在 地 本社 (研創ファクトリーパーク ) 広島市安佐北区 仙 台 営 業 部 仙台市宮城野区 埼 玉 営 業 部 さいたま市大宮区 東 関 東 営 業 部 東京都墨田区 東 東京都渋谷区 京 営 業 部 名 古 屋 営 業 部 名古屋市千種区 大 阪 営 業 部 大阪市淀川区 広 島 営 業 部 広島市安佐北区 福 岡 営 業 部 福岡市南区 工場 (研創ファクトリーパーク) 広島市安佐北区 (注)平成 16 年4 月 26 日、東関東営業部は東京都中央区に移転しま した。 従業員の状況 従業員数 前期末比増減 平均年齢 平均勤続年数 166 人 13 人減 36.1 歳 10.5 年 (注)上記従業員にはパートタイマー、嘱託およびアルバイトは含ま れておりません。 - 13 - 株 主 メ モ 決 算 期 日 毎年 3 月 31 日 定 時 株 主 総 会 毎年 6 月 名義書換代理人 東京都千代田区丸の内一丁目 4 番 3 号 UFJ信託銀行株式会社( 〒100-0005) 同事務取扱場所 大阪市中央区伏見町三丁目 6 番 3 号 (お問い合せ先) UFJ信託銀行株式会社( 〒541-8502) 大阪支店 証券代行部 電話(06 )6229-3011(代表) 同 取 次 所 UFJ信託銀行株式会社 全国本支店 野 村 證 券 株 式 会 社 全国本支店 ○ 株 式 関 係 の お 手 続 き 用 紙 の ご 請 求 は 、次 の UFJ 信 託 銀 行 の 電 話 お よ び イ ン タ ー ネ ッ ト で も 24 時 間 承 っ て お り ま す 。 電話(通話料無料) 0120-24-4479 (本店証券代行部) 0120-68-4479 (大阪支店証券代行部) インターネットホームページ http://www.ufjtrustbank.co.jp/ 公 告 掲 載 新 聞 日本経済新聞 当社は、決算公告に代えて、貸借対照表および損益計算書を 下記 ホームページに掲載いたしております。 <URL> http://www.kensoh.co.jp - 14 - 株式会社 研 創 〒739-1792 広島市安佐北区上深川町448番地 ℡(082)840−1000
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