リコーの「仮想プリンタードライバー」が 安心・安全な出力環境を提供します。

社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院様
医療
[RICOH Printing Solution] IPSiO シリーズ導入事例
シンクライアント環境での出力業務のお困りごとを一気に解決!
リコーの「仮想プリンタードライバー」が
安心・安全な出力環境を提供します。
お 客 様 の 取り組 み / 導 入 の 背 景
地域の中核医療機関として
救急医療や高度医療に貢献
課題
シンクライアントシステムの導入で、
印刷操作の問題が発生
社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院様
済生会熊本病院様の先進的なITの取り組みの1つに、シンクライアン
は、地域の中核医療機関としての大きな役
トシステムの導入がある。HDDを持たないシンクライアント端末は、
割を担っている。地域の人々から大きな信
セキュリティの強化やアプリケーションの導入・更新など運用管理の一
頼を寄せられている理由は、
「4つの基本方
元化に加え、端末の設置場所に制約されることなく情報を利用できる
針」にある。
といった様々な利点がある。
1つ目の「救急医療」では、専門医療チー
シンクライアントシステム(SunRay)を導入した2008年当時、院内
ムが24時間迅速に対応する体制と設備を
の端末数は約900台に達し、既存のデスクトップ端末とシンクライアン
整えている。2010年には、救命救急セン
ト端末が混在していた。デスクトップ端末の利用者は面倒な設定などを
ターに認定された。2つ目の「高度医療」で
することなく、印刷時には端末の近くにあるプリンターから出力できた。
は、2007年に「外来がん治療センター」を新設。最新の放射線治療や
しかし、シンクライアントの場合は、院内にある約300台のプリンター
社会福祉法人 恩賜財団
済生会熊本病院 院長
副島 秀久 様
化学療法を実施している。
の中から、利用者自身が日ごろ使用するいくつかのプリンターをあらか
3つ目の「地域医療と予防医学」では、予防医療センターでの人間ドッ
じめ登録しておき、印刷時にはそれらの中から適切な1台を選択する
クなど病気予防と健康増進に力を注いでいる。4つ目の「医療人の育
必要がある。シンクライアントの使用場所が多いユーザーほど、事前の
成」では、地域の医療人向けに教育プログラムを用意。地域全体の医療
登録作業と印刷時の選択作業の負荷が高くなる。
の質向上を図る施策を推進している。
そのため、医療情報システム室では、プリンターの登録や印刷方法を
こうした先進的な医療活動を支えているのがITである。院長の副島秀
詳しく説明したマニュアルを職員に配布したり、ITが苦手な利用者に
久氏は、
「高齢社会を迎え、医療や介護をいかに効率的に行うかが重要
は直接サポートするなど、負荷となっていた。
になっています。ITを活用すれば、医療・介護分野にイノベーションを起
また、利用者が操作を誤ると、患者様の個人情報などのセンシティブな
こすことができます」と強調する。
情報が、意図しないプリンターに出力されてしまう恐れがあった。
社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院様
[RICOH Printing Solution] IPSiO シリーズ導入事例
選択を上位システムの改修無しに実現したのである。その結果、電子
解決
カルテの情報と仮想プリンタードライバーが連携できるようになり、
電子カルテの稼動を支える
仮想プリンタードライバー
例えば、電子カルテシステムから注射オーダーをすると、
「注射処方
せん」が自動的に操作している端末近くのレーザープリンターに出力
リコーは済生会熊本病院様の環境や要望を詳
される。また、万が一、プリンターの紙詰りなどで印刷不可の状態と
しく聞き、
「仮想プリンタードライバー」を開発
なっている場合は、利用者に通知する機能なども備える。
した。仮想プリンタードライバーの導入によっ
【導入前のお困りごと】シンクライアント環境で…
て、利用者が使用するプリンターの事前登録
1 席を移動するたびに、
プリンター
ドライバーを選び直すのが面倒だ
に対して印刷を実行するだけで近くのプリン
ターに印刷できるようになり、操作ミスによる
誤印刷の心配もなくなった。使い勝手は、既存
利用者/管理者
利用者
Printer C Printer E
管理者
【導入後の効果】
Room
のデスクトップ端末からの印刷操作と変わらない。
移動
Room
A
User A
B
Room
の負担を大きく減らすことができた。ラベルプリンターなどリコー以外
仮想デスクトップ
A
Printer A
User A
Printer B
PrintServer
仮想
電子
端末 X
B
タードライバーをインストールする必要がないため、システム管理者
端末 Y
(特許出願中)
端末 X , Printer A
端末 Y , Printer B
端末 Z , Printer C
解決!
Printer A
Printer B
テーブル
(データベース)
Windows
のプリンターでも使えるため、院内の印刷環境全体で利用できる。
内重烈氏は、
「リコーの仮想プリンタードライ
Printer E
Printer D
利用者がプリンターやドライバーを意識することなく目的のプリンターから印刷でき、管理者の負担も軽減したい
システム管理者にとってのメリットもある。シンクライアント端末から
もう一つ、見逃せない点がある。医療情報システム室の室長を務める
Printer B Printer D
Cさん
Printer E
Printer D
Bさん
Printer F
Printer B
Printer B
Printer A Printer B
Printer C
Printer A
Printer F
Room
アクセスするユーザー別の仮想デスクトップごとに、機種ごとのプリン
Printer C
Printer A
表示された1つの仮想プリンタードライバー
社会福祉法人 恩賜財団
済生会熊本病院
医療情報システム室
室長 内重 烈 様
3 利用者個々の仮想デスクトップごとに
プリンタードライバーを管理するのは大変だ
Aさん
と印刷時のプリンター選択作業が不要になっ
た。どのシンクライアント端末からでも画面に
2 プリンタードライバーの選び間違い
から起こる誤印刷が心配だ
Printer C
Windows Server
1 利用者が印刷時にプリンターを選択する作業が無くなった
2 端末の近くにあるプリンターで間違いなく印刷できるようになり、誤印刷の心配が無くなった
3 管理者は、仮想デスクトップごとに機種ごとのドライバーをインストールする必要がなくなり、管理負担が激減した
リコー仮想プリンタードライバーがシンクライアント環境の電子カルテシステム利用を実現
バーがなければ、シンクライアント環境で電
今後の展望
子カルテシステムを利用するのは難しかった
部門システムにも、
仮想プリンタードライバーの適用を計画
と思います」と述べる。そして同室の野口忠
祥氏は、
「導入した電子カルテシステムは、端
末ごとに一意のプリンターアイコンを割り当
今後、済生会熊本病院様は、他の部門システム環境にも仮想プリンター
てる仕組みであったためです」と、その理由
を説明する。
シンクライアントシステム環境上では困難で
あった、端末の識別とプリンターアイコンの
社会福祉法人 恩賜財団
済生会熊本病院
医療情報システム室
主任 野口 忠祥 様
ドライバーを適用する計画である。リコーは今回のノウハウを活かしな
がら、システム運用に合わせたプリンターの振り分けなど、医療機関の
お客様の様々な要望に対応していく考えである。
お客様の声
お客様プロフィール
目的のプリンターに、間違いなく印刷できるようになりました。これからも、院内のIT活用に関する提案を期待しています。
社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院
医療情報システム室 室長 内重 烈様
■事業概要 : 専門性に基づく高度な医療の提供を目的にセンター制
を採用。臓器別の診療部門とサポートする部門が緊密に連携しなが
リコーの仮想プリンタードライバーを導入したことで、
シンクライアント端末からの印刷に関する課題をすべて解決できま
した。以前は、席を移動して検査業務をこなす場合、検査技師がプリンターを選び直す必要がありましたが、
自動で近
くのプリンターに出力できるため、本来の業務に集中できます。
また、仮想デスクトップ側にプリンタードライバーをインス
トールする必要がないため、私たちシステム管理者の負荷も大きく低減されました。
シンクライアント環境の印刷での困
りごとを、
いくつかのプリンターメーカーさんに相談しましたが、解決案を検討し提示してくれたのはリコーさんだけでした。
これからもリコーさんには、院内のIT活用に関する
「困りごと」
を解決してくれるソリューションの提案を期待しています。
ら、患者様にとって最良の医療を行っている。
■開設:1935年9月
■病床数:400床
■診療科数:内科、外科など19科
■職員数:1605名
■所在地:熊本市近見5-3-1
■TEL:096-351-8000
■URL:http://www.sk-kumamoto.jp
この事例のより詳しい内容は、右記WEBページをご覧下さい。 http://www.ricoh.co.jp/IPSiO/solution/
http://www.ricoh.co.jp/IPSiO/
で承っております。
リコー製品に関するお問い合わせは「お客様相談センター」
お客 様相談センター
050-3786-3999
●受付時間:平日
(月∼金)
9時∼12時、13時∼17時(土日、祝祭日、弊社休業日を除く) *050ビジネスダイヤルは、
一部のIP電話を除き、通話料はご利用者負担となります。 *上記番号をご利用いただけない方は、03-4330-0368
をご利用ください。 *音声ガイダンスに従い製品別の番号をプッシュトーンでお知らせください。
トーン信号が出せな
い電話機でお掛けの場合は、そのまましばらくお待ちいただきますとオペレータに接続します。 ※お問い合わせの内容
は対応状況の確認と対応品質の向上のため、録音・記録をさせていただいております。※受付時間を含め、記載のサー
ビス内容は予告無く変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。 http://www.ricoh.co.jp/SOUDAN/
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