印欧祖語の母音組織

印 欧 祖 語 の母 音 組 織
― 研 究 史 要 説 と試 論 ―
目 次
はじめに
凡 例
略語表
(3)
(7)
(11)
第Ⅰ章 印欧祖語の歴史性と再建成果見直しの必要性
§1
自然言語としての印欧祖語
§2
スタートヴァントの先駆的試み
§3
原住地をめぐる想像
(22)
閉鎖音組織の再建
§8-10
§11-12
§13
(20)
クルガン説
§4-7
(18)
印欧祖語の動的な理解
新旧閉鎖音組織の対応
(27)
(29)
(31)
§14-15
閉鎖音組織の変遷
(32)
§16-17
印欧祖語音韻組織再考の必要性
(34)
第Ⅱ章 印欧語比較言語学の誕生と母音組織の模索
§18
近代ヨーロッパの言語観
(36)
§19-23
オリエント以東への関心
(38)
§24-26
ウィリアム・ジョウンズ
(42)
§27-28
ジョウンズの遺産
(45)
§29-30
フリードリッヒ・シュレーゲル
(47)
§31-32
フランツ・ボップ
(50)
§33-36
ラスクとグリム
(52)
§37-39
ラスクの Undersøgelse
(58)
§40-41
グリム『ドイツ文法』第Ⅰ巻第 2 版
(62)
§42-45
グリムの権威化
(63)
§46
印欧祖語再建の土壌
(66)
§47-49
シュライヒャーの祖語再建
(67)
§50-51
母音組織 i - a - u の限界
(71)
13
第Ⅲ章 母音組織理解の進展
§52-53
強語幹と弱語幹
(76)
§54-57
ブルークマンの貢献
(77)
§58-62
ソシュールの孤軍奮闘
(80)
§63-67
硬口蓋音法則と母音組織
(88)
§68-72
印欧語のシュワー
(94)
§73-76
長母音と青年文法学派
(98)
§77-78
ベヒテル『主要問題』
(104)
§79
古典的母音組織の成立
(109)
§80
アクセントとアップラウト
(111)
§81
第 2 のシュワー
(113)
§82-83
ソシュール説のその後
(115)
§84-89
Hitt. ḫ とソシュール説の復権
(120)
§90-96
ラリンガルとシュワー
(126)
§97-100
o 階梯発生の謎
(136)
第Ⅳ章 言語類型論と印欧祖語
§101-103
言語類型論的視点の必要性
(142)
§104-107
先駆者 ジラールとアダム・スミス
(143)
§108-109
シュレーゲル弟
(148)
§110-112
シュレーゲル兄
(149)
§113-117
フンボルトと言語類型論
(152)
§118-120
進化についての偏見
(157)
§121-124
古典的類型論と印欧祖語
(161)
§125-132
20 世紀の言語類型論
(164)
§133-140
能格言語の発見
(173)
§141-142
能格言語の解明
(182)
§143-146
クリーモフと内容(重視の)類型論
(185)
§147-155
内容(重視の)類型論と印欧祖語
(189)
第Ⅴ章 印欧祖語母音組織再考
§156-161
印欧祖語の最古の状態
(198)
§162-166
初源的音韻組織
(207)
§167-171
初源的文法組織
(213)
§172-177
形態論の発達
(219)
§178-179
*e とゼロの交替
(224)
14
§180-182
音節保存の傾向
(226)
§183-188
*o の誕生
(229)
§189-191
*e / *o の拡大
(234)
§192-196
ラリンガルを含む音節
(236)
§197-200
ラリンガルの合一と消失
(238)
§201-202
長母音の誕生
(242)
§203-205
*a の誕生
(244)
§206-209
*ə の誕生
(248)
§210-211
母音組織の生成
(251)
§212
「音節保存の傾向」の失効
(253)
§213
印欧祖語末期の音韻組織
(255)
§214-217
結論に代えて
―初源的無母音組織の可能性―
(256)
付節 日本における印欧語比較言語学の系譜
§218 加藤弘之
§231 呉 茂一
(262)
(273)
§232 神田盾夫
§219 南条文雄と笠原研寿
§220 チェンバレン
(263)
§233 辻 直四郎
(274)
§221 神田乃武
(264)
§234 小林英夫
(275)
§235 前島儀一郎
(276)
§222 フローレンツ
§223 ケーベル
§236 泉井久之助と高谷信一
(265)
§224 上田万年
§237 高津春繁
(277)
§225 高楠順次郎
(267)
§238 服部正己
(278)
§226 藤岡勝二
(268)
§239 岸本通夫
(279)
§227 新村 出と八杉貞利 (269)
§240 矢野通生
§228 ロレンスと市河三喜 (271)
§241 山末一夫
§229 田中秀央
§230 小林淳男
§242-243 現状と課題
(272)
参考文献
(283)
語彙索引
事項索引
人名索引
(329)
(335)
(341)
15
(280)