SAIDIX 技術資料 -性能試験結果

SAIDIX
技術資料
性能試験結果
平成16年11月
株式会社INAX
タイル建材事業部 商品開発室
目
1.
次
製品仕様・性能評価一覧
1−1.タイル性能
1−2.SAIDIX性能
1−3.SAIDIX
防耐火認(指)定番号
1−4.性能評価一覧
2.
性能試験方法と結果
2−1.接着性能
2−2.耐衝撃性能
2−3.耐震性能
2−4.加熱散水繰り返し
- 1 -
1.性能評価表
1−1.タイル性能
品質項目
単位
曲げ強度
オートクレーブ試験
吸水率
熱伝導率
比重
N/cm
10atm,1h,5回
%
kcal/mh℃
−
性能
二丁掛タイプ
120 以上
損傷無し
磁器1%以下、せっ器5%以下
1.3∼1.5
2.1∼2.3
JIS規格
50三丁
JIS A 5209
JIS A 5209
JIS A 5209
非定常法
水中置換法
1−2.SAIDIX
1−2.SAIDIX性能
SAIDIX性能
品質項目
曲げ破壊荷重
吸水長さ変化率
比重
含水率
単位
N
性能
840以上
0.2以下
1.00以上
9
−
%
1−3.SAIDIX
1−3.SAIDIX
JIS規格
JIS A 5422
JIS A 5422
JIS A 5430
JIS A 5414
防耐火認(
防耐火認(指)定番号
分類
認(指)定番号
QM-9706
PC030BE-9201※
QF045BE-9226※
準不燃材料
防火構造(木造下地)
外壁45分準耐火構造
※日本窯業外装材協会の通則番号です
1−4.性能評価一覧
1−4.性能評価一覧
品質項目
温水浸漬
加熱散水繰返し
熱劣化
低温硬化
凍結融解
単位
性能
2
N/mm
0.34
N/mm2
0.38
2
接着性能
N/mm
0.49
N/mm2
0.33
2
N/mm
0.28
耐衝撃性能
kg・m
12
耐震性能
rad.
1/150で異常なし
熱変形
−
300サイクル異常なし
システム重量
kg/㎡
約28
※接着性能の破断状況については P.3の「破断状況」を参照。
- 2 -
JIS規格
JIS A 5548準拠
試験期間は4週間
加熱散水繰り返しは
300サイクル
凍結融解は300サイクル
JIS A 1414
JIS A 1414
−
−
2−1.接着性能
2−1.接着性能
試験項目
試験方法
試験体 種類
構成
材料
寸法
・
形状
試験条件
面外支持力測定試験
JIS A 5548「陶磁器質タイル用接着剤の試験方法」に準ずる。
硬質木片セメント板木造下地外装材パネル
タイル
:はるかべくんVシリーズ HAL-220/*** (厚さ8.5mm)
サイディング:SAIDIX (厚さ12mm)
接着剤
:ヌリート アンダーコート (エポキシ変成シリコーン系)
※接着剤はクシ目コテ(5mm)を用いて塗布後、クシ目を平滑にならす。
タイル:110×60×8.5mm
下地 :140×90×12mm
試験体はN=3で作製する。
・標準硬化
:接着後20±2℃、湿度65±10%RHの条件で7日間養生し測定する。
<乾燥下地>→ 接着前の乾燥下地の状態は、室内に24時間以上放置する。
<湿潤下地>→ 接着前の湿潤下地の状態は、水中に24時間以上浸漬する。また、接着
直前に表面に付着した水滴を拭き取る。
・低温硬化(乾燥) :接着後、温度5±2℃(低湿度)の条件で7日間養生し測定する。
・温水浸漬
:標準養生後、50±2℃の温水に4,8週間浸漬した後測定する。
・加熱散水繰返し :標準養生後、70℃-105分・散水-15分を1サイクルとし、200,300サイ
クル繰返し後測定する。
・熱劣化
:標準養生後、70±2℃のエアバスに4,8週間放置した後測定する。
・低温処理
:低温養生後、5±2℃(低湿度)の恒温槽に4,8週間放置した後測定する。
・凍結融解
:標準養生後、−20℃-80分・散水-20分を1サイクルとし、300サイクル
繰り返した後、測定する。
試験結果
(単位:N/mm2)
試験条件
乾燥下地
湿潤下地
乾燥下地
低温養生
湿潤下地
温水浸漬
熱劣化
低温硬化
初期7日
0.29 A
0.32 A
0.31 A
0.33 A
−
−
−
試験条件(サイクル)
加熱散水繰り返し
200
−
試験条件(サイクル)
凍結融解
300
0.28 G
標準養生
破断状況
G :下地材凝集破壊
GS:下地材−サイディングシーラー間での界面破壊
S :サイディングシーラー内での凝集破壊
SA:サイディングシーラー−接着剤間での界面破壊
A :接着剤内での凝集破壊
AB:接着剤−タイル間での界面破壊
B :タイル凝集破壊
試験結果
4週
−
−
−
−
0.34 A
0.49 A
0.43 A
8週
−
−
−
−
0.43 A
0.44 A
0.32 A
300
0.38 A
G
S
GS
下地材
A
SA
シーラー
B
AB
接着剤
試験体構成図
- 3 -
タイル
2−2
2−2.耐衝撃性能
試験項目
試験方法
試験体 種類
構成
材料
寸法
・
形状
耐衝撃性能試験
JIS A 1414「衝撃試験」に準ずる
硬質木片セメント板木造下地外装材パネル
タイル
:はるかべくんVシリーズ HAL-220/*** (厚さ8.5mm)(目地無しタイプ)
はるかべくんシリーズ HAL-220/*** (厚さ8.5mm)(目地詰めタイプ)
サイディング:SAIDIX (厚さ12mm)
接着剤
:ヌリート アンダーコート (エポキシ変成シリコーン系剤)
目地材
:イナメジBH-3(目地詰めタイプ)
ジョイントテープ :FAテープ
柱・間柱
:105mm×105mm、105mm×50mm
胴
縁:45mm×18mm @455mm
留め付け方法
サイディング材:ステンレススクリュー釘 φ2.3mm、l=45mm、縦@455mm、横@140mm
※接着剤はクシ目コテ(5mm)を用いて塗布する。目地無しタイプはその後、クシ目を平滑になら
す。
縦×横×厚さ :2475mm×2275mm×20.5mm
試験装置概要
試験結果
目地無し
タイプ
目地詰め
タイプ
12kg・m(衝撃高さ40cm)で異常なし
15kg・m(衝撃高さ50cm)1回目でタイル割れおよびサイディング割れ発生
- 4 -
2−3
2−3.耐震性能
試験項目
試験方法
試験体
種類
構成
材料
寸法
・
形状
層間変位試験
JIS A 1414「組み立てられた非体力壁用パネルの面内せん断曲げによる変形性能試験」に準
ずる。
硬質木片セメント板木造下地外装材パネル
タイル
:はるかべくんVシリーズ HAL-220/*** (厚さ8.5mm)(目地無しタイプ)
はるかべくんシリーズ HAL-220/*** (厚さ8.5mm)(目地詰めタイプ)
サイディング:SAIDIX
接着剤
:ヌリート アンダーコート (エポキシ変成シリコーン系)
目地材
:イナメジBH-3(目地詰めタイプ)
ジョイントテープ :FAテープ
柱・間柱
:105mm×105mm、105mm×50mm
胴
縁:45mm×18mm @455mm
留め付け方法
サイディング材:ステンレススクリュー釘 φ2.3mm、l=45mm、縦@455mm、横@140mm
※接着剤はクシ目コテ(5mm)を用いて塗布する。目地無しタイプはその後、クシ目を平滑になら
す。
縦×横×厚さ :2475mm×2275mm×20.5mm
試験装置概要
R0=D0/H0
R1=D1/H1
D0=DG0-DG2'
D1=(DG1-DG2)-(DG3-DG4)*H1/B1
H0=2475
H1=2300
B0=3175
B1=2280
試験結果
目地無し
タイプ
目地詰め
タイプ
層間変形角 1/150rad.で異常なし。
1/100rad.でタイル目地部とサイディング継ぎ手部が重なったとこ
ろでスライド(約1mm)するが、除荷後は元に戻る。
層間変形角 1/150rad.で異常なし。
1/100rad.で目地部にクラックが発生するがその他は異常なし。
- 5 -
2−4
2−4.熱変形
試験項目
試験方法
試験体
種類
構成
材料
寸法
・
形状
試験装置概要
加熱散水試験
散水ヒートサイクル試験機をタイル表面温度が70℃になるように設定し、加熱105分→散水15
分を1サイクルとして300サイクル行い、目視にて外観の検査をおこなった。
硬質木片セメント板木造下地外装材パネル
タイル
:はるかべくんVシリーズ HAL-220/*** (厚さ8.5mm)(目地無しタイプ)
はるかべくんシリーズ HAL-220/*** (厚さ8.5mm)(目地詰めタイプ)
サイディング:SAIDIX
接着剤
:ヌリート アンダーコート (エポキシ変成シリコーン系)
目地材
:イナメジBH-3(目地詰めタイプ)
ジョイントテープ :FAテープ
柱・間柱
:105mm×105mm、105mm×50mm
胴
縁:45mm×18mm @455mm
留め付け方法
サイディング材:ステンレススクリュー釘 φ2.3mm、l=45mm、縦@455mm、横@140mm
※接着剤はクシ目コテ(5mm)を用いて塗布する。目地無しタイプはその後、クシ目を平滑にならす。
縦×横×厚さ :2775mm×2275mm×20.5mm
・試験条件
加熱 : 70℃(タイル表面温度) 105分
散水 : 常温水
15分
・試験サイクル
「加熱105分→散水15分」/1サイクル×300サイクル
試験結果
目地無しタイプ
目地詰めタイプ
タイル割れ等の外観上の問題なし
タイル割れ等の外観上の問題なし
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