コンピュータⅡK

コンピュータⅡK
効率的なプレゼンテーション方法の
学習
第5回(11月3日)
本日の内容
1.プレゼンテーション実施までの全体像
1.プレゼンテーションの目的の明確化
2.プレゼンテーションの基本情報の確認
3.プレゼンテーション内容の概要・詳細決定・資料の作成
までの具体的な流れ
4.プレゼンテーション内容作成事例
5.ストーリーラインの確認
6.スライドにおけるメッセージの追加
2.本日の課題
1
0.前回の課題のフィードバック
※全体的にはよい出来でした。気が付いたことを以下に示します。
・表紙に自分の名前・学生番号を書いておくこと
(本授業では必ず忘れないこと!!)
・スライドによってフォントの種類や色を変えない
・タイトルの部分に本文をはみ出させない、
・本文の枠があるデザインのスライドの場合は、
枠から字をはみ出さない
・色使い⇒多くの色を使いすぎない
(目が痛いこともある)
2
0.前回の課題のフィードバック
※全体的によい出来でした。気が付いたことを以下に示します。
・箇条書きが長すぎる
5行位のものもあった。長くても2行くらいにとどめる。
・箇条書き・段落を有効に使う
インデント機能を使って、見やすくする
・箇条書きや段落のマーカーを、頁によって変えない
ここの部分
3
0.前回の課題のフィードバック(続)
・パラレリズムの遵守 ⇒特に注意!
プレゼンテーション中の文末の表現を「で・ある」体
か「です・ます」体に統一する。
「体言止め」「用言止め」も統一する。
・フォントサイズ
数種類にしておくこと。ページによって、あまりにも
違いすぎるのは見苦しい。
4
0.前回の課題のフィードバック(続)
☆注
①材料を切る
視線の流れが途中で変わると
非常に見にくい。
一方向に揃えてください。
②合わせ調味料を
作る
視線の流れ
③材料を下茹でする
④材料をいためる
⑤調味料を入れる
完成
5
スライドデザインについての注意(1/3)
デザイン上、タイトル部分や本文
部分が枠で予め指定されている
場合は、そこからはみ出ないように
調整すること!
特に本文部分については
枠が決まっていないデザインが
使いやすい場合が多い
6
スライドデザインについての注意(2/3)
このように本文部分がタ
イトル部分や枠外にはみ
出してしまうのは、かなり
見苦しい
7
スライドデザインについての注意(3/3)

デザイン選択時には、背景の色とのバランスを
考慮すること
 文字の色が見えやすいか
 写真は見やすいか
色の濃い背景に対し、
黒や赤文字は
見えにくい
8
1.プレゼンテーション実施までの全体像
1.目的の明確化
2.プレゼンテーションのタイプ、持ち時間、場所、発表スタイル、聴衆などの基
本情報の確認
3.プレゼンテーション内容の概要決定
4.プレゼンテーション内容の詳細決定
5.プレゼンテーション資料の作成
今日の授業内容
6.プレゼンテーションにおける口頭発表内容決定
7.プレゼンテーションのリハーサル
8.プレゼンテーション資料訂正
9.プレゼンテーション本番
9
【復習】プレゼンテーション内容の構成
※基本は三部構成で!
序論
導入部分、プレゼンテーションの目的やテーマを
明確にする。聴き手にプレゼンテーションの中で
何が重要なのか、伝える。
本論
本論部分、プレゼンテーションの内容の詳細を
展開していく。論理的に明確で、聴き手が理解
できるように、内容を組み立てることが重要である。
結論
結論部分、プレゼンテーションの内容を総括し、結論を
導く。伝えたいポイントを改めて明示するのもよい。
一般的に、この後、質疑応答が入る。
10
まず最初に:
~プレゼンテーションにおける前提
プレゼンテーションには、話し手と聞き手が存在します。
話し手・プレゼンター
(presenter)
聴き手・聴衆
(audience)
11
1-1.プレゼンテーションの目的の明確化

一般に・・・聞き手はプレゼンテーションの内容に基づき、意
思決定を行う
意思決定の例
・研究成果を評価する
・企画の実現に同意する

聞き手に何を理解してもらうべきなのか、目的を明確化し、
その目的に沿ってプレゼンテーションを組み立てるべきであ
る
12
1-2.プレゼンテーション基本情報の確認
プレゼンテーションのタイプ、持ち時間、場所・発表スタ
イル・聴衆人数などの基本情報を確認し、適切なプレ
ゼンテーション方法を検討する。
持ち時間:質疑応答も含めて何分話すのか、
何枚のスライドを作成するのか?
場所:会場が、もし広ければ字は大きくする必要が
ある
発表スタイル:PowerPointを使用するのか?
聴衆:関心事項と発表内容は合っているか?
13
1-2(1)プレゼンテーションのタイプ

相手への報告・情報伝達



相手への説得・賛同を得る


研究報告
成果報告
企画提案
プレゼンテーションの組み立て(構成)を変える
例:
 報告・情報伝達:結論から先にいい、根拠を後に述べていくような形
 企画提案:プレゼンで承認してもらいたいことを最初の述べ、そのメ
リットを組み立てていく
14
1-2(2)場所・発表スタイル・聴衆人数
①聴衆が不特定多数の場合
講演・セミナーなど
・マイク使用
・会議場が広いのでプロジェクターを使用
・プレゼンテーション資料の字は大きめ
・不特定多数に対するプレゼンテーションでは緊張しがち
②聴衆が10人~20人程度の場合
会議・ゼミなど
・プロジェクターを使用
・場合によってはホワイトボードに絵を描いて説明
・双方向コミュニケーションにより、意思決定者に理解させる努力が必須
・聴衆が知り合いであれば、さほど緊張はしない
③聴衆が数人程度の場合
商談
・紙で資料を用意
・資料に情報を多く書き込める
15
1-3.プレゼンテーション内容の概要・詳細
決定・資料の作成までの具体的な流れ
1.発表する内容を列挙する
2.列挙された内容をグループ分けする
3.各グループの発表順番を決定し、全体のストーリー構
成を考える
4.それぞれのグループにおける詳細内容を決定する
5.詳細内容に基づき、ふさわしい表現方法を考えながら
プレゼンテーションファイルを作成する
16
1-4.プレゼンテーション内容作成事例(1/5)
①インターンシップの報告を行うことになった
聴衆は誰か、内容は何を聞きたいのか
場所・発表スタイルの確認
<聴衆>
評価を行う教授
来年インターンシップを行う一つ下の学年の生徒
<聞きたい内容>
教授:
・どういう内容のインターンシップを行ったか
・そこで何を学んだか
学生:
・どうやってインターンシップ先を見つけたのか
・どんな授業が役に立ったのか
<場所/発表スタイル>
・階段教室にて、教室設置のプロジェクターで実施
17
1-4.プレゼンテーション内容作成事例(2/5)
②何を報告するか、内容の列挙を行う
•インターンシップで実際に行ったこと
•インターンシップで学んだことのまとめ
•インターンシップの目的の確認
•授業を受ける心構え
•インターンシッププロジェクトの背景:日本のインターネット事情
•インターンシップ先の紹介
•役に立った授業
•目次
・・・・etc.
18
1-4.プレゼンテーション内容作成事例(3/5)
③内容のグループ分けを行う
•インターンシップで実際に行ったこと
•インターンシップ先の紹介
•プロジェクトの背景:日本のインターネット事情(90年代)
•インターンシップで学んだことのまとめ
•自分にとってのインターンシップの目的
•役に立った授業
•授業の心構え
•目次
19
1-4.プレゼンテーション内容作成事例(4/5)
④グループ毎の順番を決定し、全体の構成を考える
(1)
•目次
(2)
•インターンシップの目的の確認
(3)
•役に立った授業
•授業の心構え
(4)
•インターンシップで実際に行ったこと
•インターンシップ先の紹介
•インターンシッププロジェクトの背景:日本のインターネット事情
(5)
•インターンシップで学んだことのまとめ
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1-4.プレゼンテーション内容作成事例(5/5)
⑤各グループの詳細内容を決定する。
(1)目次
→発表順に各グループの見出しを作成する
(2)インターンシップの目的
→必須、就職活動
(3)役に立った授業
→全般的に役に立った授業を列挙
→インターンシップごとに(実際には二つのインターンシップを実施)、
特に有用だった授業を紹介
→学校のカリキュラムは、必要とされている現場のニーズにあっていることも言及
(4)各インターンシップの紹介
1.インターンシップ①:
時期
インターンシップ先の紹介
プロジェクトの内容
2.インターンシップ②:
時期
インターンシップ先の紹介
プロジェクトの背景→日本のインターネット事情
プロジェクトの詳細
⑥ストーリーラインを確認する(次ページ参照)
⑦プレゼンテーション資料を作成する→インターンシップ資料:第5回授業参考ファイル.pptを参照
21
※以下のような、スライド構成及び内容を
数枚にまとめて、話の流れを確認します。
1-5.ストーリーラインの確認(1/2)
導入部
目次
スライド2
スライド3
本論
スライド4
スライド5
スライドの
内容
スライド6
インターンシップ
の紹介①学校の
サイトの更新
• 学校のWebサイトの更新:
簡単に紹介
1.時期
2.内容
→このあとデモで紹介
スライド7
インターンシップ
の紹介②会社の
紹介
• 会社のプロフィールの紹介
1.設立時期
2.企業活動内容
表紙
スライド1
スライドの
タイトル
インターンシップ
の目的
• インターンシップの目的
スライド8
1.必須
2.就職活動
3.日本の状況の確認
役に立った授業
①
→心構え
• 学校のカリキュラムが
必要とされていること スライド9
に言及
役に立った授業
②
•4つの授業を紹介
スライド10
アサインメント一
覧
日本のインター
ネット事情の紹
介①
インターネット
事情の紹介②
• アサインメント一覧
• 日本におけるインターネット普及
1.世界における普及率
2.使用目的
3.自社サイトの有無
• 日本におけるインターネット普及
1.クレジットカード支払いを
ネット上で行うことに
対する不安
22
1-5.ストーリーラインの確認(2/2)
本論
スライド11
スライド12
スライド13
A-Hotelにおける
活動内容④オン
ラインの結婚式
見積もり
• 日本の結婚式とは?
1.ホテルでの披露宴
2.予算
3.主要な収入源の一つ
A-Hotelにおける 1. オンライン予約システ
ムのリニューアル
活動内容①
A-Hotelにおける
活動内容④オン
ラインの結婚式
見積もりの概要
• システムの主な機能
1.インターネットでのカタロ
グ
2.費用把握
3.個別リクエストの受付
A-Hotelにおける 1. オンライン予約の状況
活動内容②
スライド18
A-Hotelにおける
活動内容④完成
画面イメージ
プロジェクト
内容紹介
①A-Hotel
• 顧客の紹介
スライド16
2. 結婚式のオンライン見 スライド17
積もり機能の追加
結論
スライド14
スライド15
A-Hotelにおける
活動内容③
システム更新の
狙い
•DB更新
•親しみやすい画面
•予約しやすい
•キーワード検索付与
A-Hotelにおける
活動内容④
新システム概要
• 新システムの概要図
スライド19
Lesson Learned
Question?
• 結論
1.日本でのインターネットの
役割
2.将来のインターネット像
• 質疑応答
スライド20
23
1-6.スライドにおけるメッセージの追加
自分がそのスライドで伝えたいことを明確にするために、トップにメッセージを
追加しましょう!
最もよいメッセージとは・・・?
メッセージ1
スライド1
・そのスライドで伝えたいことを簡潔にまとめたサマリー
・全てのスライドのメッセージを取り出して並べると全体のサマリー
となっている
メッセージ2
スライド2
メッセージ1
メッセージ3
スライド3
取り出して
並べると
メッセージ2
それぞれを取り出して
並べると、意味の通った
文章になっている
メッセージ3
メッセージ4
スライド4
メッセージ4
プレゼンテーション全体の
要約
※本日の事例でも確認してみましょう!
24
本日の事例のメインメッセージ
My internship objective is mainly for first step to real Business world.
I realized the Kats curriculum is needed in the real world – bridge between
business and IT.
1.
2.
Prior to internship, we need to acquire skill to challenging tasks
1.
Internship
3.
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
4.
Assignment in Kats was good opportunity to verify reconfirm in the IT skill.
2nd internship was conducted in Japan in private company.
2nd internship was good to know the gap between business and IT person.
Internet in Japan is also emerging and 2nd largest internet population in the world.
But shopping by credit card is not so popular in Japan and internet seems to be
recognized as the media of promotion.
A hotel is the one of the biggest hotel chain in Japan, and needs to deploy new strategy to
survive competition.
I was assigned to two CRM projects.
Reservation via internet is increasing, and A hotel needs to strengthen the capability for it
as soon as possible.
First we need to list up all requirements for renewal.
There are three objectives to develop new DB.
Wedding agencies support traditional Japanese wedding party in many cases.
Online catalog will increase opportunities of parties in D hotels by promotion via Internet.
Curing my internship, I learned two things, the current value and opportunity of
Internet in Japan.
25
2.本日の課題 (1/3)
以下について、プレゼンテーションのストーリー&ファイルを作成してください。
課題:「自分が考える仕事のやりがいとは?」というタイトルで、
自分の意見や考えを簡単にまとめ、
表紙・目次も含めて10枚程度でまとめてください。
必ず含むべき内容
①自分が考える「仕事のやりがい」の定義
②具体例
③(就職する、と仮定した場合の)卒業後の抱負
(こんな風に仕事に取り組みたい、等)
※上記以外に内容の追加も可
※評価のポイント:
ストーリーの構成について評価予定
メッセージが明確に表されているか、確認
内容の是非については問わない
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2.本日の課題 (2/3)
<提出方法>メールで作成ファイルを提出
メールのタイトル:C3_学生番号_氏名_第5回授業課題
ファイル名:C3_学生番号_氏名(ローマ字) _kadai5.pptx
※2限の学生:C3⇒C4
提出先:[email protected]
締め切り
11月7日(金曜日)
27
2. 本日の課題(3/3)
来週の授業では、プレゼンテーションのトライアルとして、
全員が、今回、まとめた内容を口頭発表します。
持ち時間は一人、2分以内とします。
時間が限られているため、発表内容は2分以内で話せるように再構成してください。
(時間オーバーの場合は、途中でストップします)
ただし、パワーポイントは使いません
口頭発表の目的
現時点の自分が、プレゼンテーションでどこまで話せるのか、確認する

緊張するか、緊張したとき、自分はどうなるか

落ち着いて話せるか

質疑応答を問題なく実施できるのか
口頭発表後、個別にフィードバックします。
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