侵入検知システムの構築と ログの可読性向上

[D3]
侵入検知システムの構築と
ログの可読性向上
山根 利之
[担当教員]種田 和正
1. はじめに
今回、Javaを用いて侵入検知システムのロ
グを可視化するツールの開発を行った。
まずはその前段階として、Snortを中心とし
た侵入検知システムを構築した。システムは
一度構築してしまえば後は保守管理をするの
みなので、その保守管理(ここでは特にログ
解析)を補助してくれるツールを目指した。
2. 侵入検知システム概要
ルールファイル
HOME_NET =
研究室のネットワークアドレス
Snort
Swatch
管理者にメールで侵入通知
3. CSV化Perlスクリプト
Swatchから吐き出されたログはテキスト形
式であるため、プログラムで内容を読み書き
する場合、取り回しづらい。そこで、ログを扱
いやすいようCSV形式に変換する。今回は
Perlスクリプトを用いて変換した。
4. 可視化ツール開発環境
言語:Java
・Java仮想マシンが実装されているすべてのOSで動作する
統合開発環境:Eclipse3.2.1
・フリーの開発環境
・各種プラグインの充実
GUIインターフェイス:Swing
・OSに非依存
・高度なコンポーネントが使用可能
・見た目(Look&Feel)を簡単に変更可能
・遅いとされてきた動作速度も近年改善されてきた
5. 可視化ツールの動作
Main.class
SelectFile. class
Layout. class
DrawCircle. class
ReadFile. class
SelectGraph. class
DrawBar. class
5-2. スクリーンショット
6. おわりに
今回可視化ツールを製作にあたり、当初予定して
いた仕様、
①円グラフ、棒グラフの実装
②CSVファイルの取り回し
以上2点を実装することができた。
課題としては、可視化ツールとCSV化スクリプトが
別々のツールとして存在しているので、可視化ツー
ルにCSV化機能を組み込む、またはテキスト形式の
まま扱う、といった手順簡略化が挙げられる。