遠赤外分光の話 (とそれにまつわる諸々の無駄話)

遠赤外分光
(遠赤外域コヒーレント光発生と
分子回転スペクトルの精密周波数測定)
富山大学大学院
理工学研究部(理学,物理)
松島房和
2012年7月7日 LCGTワークショップ
原子分光
分子分光
水素原子
簡単な分子
(水素を含む
2,3原子分子)
精密測定
理論
(QM, QED)
精密測定
回転遷移は
遠赤外
理論
(model,
approx.,
ab initio)
副産物
周波数コム
T.Haensch
J.Hall
遠赤外天文の基礎データ
簡単な分子
(2原子分子など)
複雑な分子
(アミノ酸,たんぱく質など)
テラヘルツ光源の発達
でスペクトルが得られる
ようになる
高分解能分光、精密科学
近似の破綻
をどうするか
指紋スペクトル

理論
理論

振動解析
ab initio
どう応用するか
mW
μW
TuFIR
0.3
nW
from Matsui
TuFIR分光計の構成
laser安定化
1本26kHz
実験データ(丸印)をモデル関数(実線)でフィット
 中心周波数を決定
methanol
2810181.286(13) MHz
軽い分子の回転スペクトルの分布
TuFIR分光計
TuFIR分光計(富山)でこれまで調べた分子・イオン
(1)分子・ラジカルの回転遷移
LiH, KH, 18OH, NH, N18O
H2O (H,Oの同位体,振動励起状態を含む)
(2)内部回転を持つ分子の捩れ回転遷移
CH3OH
(3)protonated rare gas atoms (プラスイオン)の
回転遷移
HeH+,NeH+, ArH+, KrH+, XeH+ , HeH+
(rare gas atom, Hの同位体を含む)
H2 D +
(4)マイナスイオン分子の回転遷移
OH- , OD-
HeH+
(分子カチオン)
HeH+ の最も低周波の回転スペクトル線
J=10
2010.1839 (2) GHz