スティーブンス・ジョンソン症候群 医薬品の副作用で起きる薬疹(やくしん) の中でも最重症に位置し、死亡率、後遺 症の発生頻度とも非常に高いのが「ス ティーブンス・ジョンソン症候群」(SJS)と 「中毒性表皮壊死(えし)症」(TEN)だ。 国の医薬品副作用救済制度で副作用と 認定された薬疹や皮膚障害のうち、60% 近くを占めるのがこれら二つの病気。死亡 率はSJSが6%程度、TENが20―30% といわれる。 添付文書に注意書きがある薬は1100を 超え、副作用の推定原因として報告が多 い薬は、抗生物質や解熱鎮痛消炎剤、抗 てんかん剤などだ 偽膜性腸炎 偽膜性腸炎は、急性出血性腸炎、MRSA腸 炎とともに抗菌薬関連腸炎の一つである。 抗生物質の投与がClostridium difficileの増 殖を加速し、放出された毒素が傷害性を発 揮し偽膜性大腸炎を発症する。 起因薬剤としては、第II世代セフェムや第III 世代注射剤が目立つが、カルバペネム系薬 剤やニューキノロン系にまで及んでいる。ど の抗生物質でも、どの投与ルートでも偽膜 性腸炎が発症しうる可能性がある。
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