電子納品・・・・・

平成19年度
第1回CALS/EC地域(受注者)研修会
~ 電子納品基礎講座 ~
平成19年9月
三重県県土整備部公共事業運営室情報化グループ
1
~説明項目~
・はじめに
・国における電子納品の取り扱い
・三重県における電子納品の取り扱い
・電子納品の実務の流れ
・成果品作成時の留意点
2
は じ め に
3
(1)実施スケジュール
※「工事完成図書」は、業務委託の電子納品等により発注用データを提供できる案件に限る。
※建築、建築付帯、電気・管、舗装、造園の対象金額はパンフレット等を確認してください。
全面実施
4
(2)電子納品とは
■これまで紙で納品されていた成果品を、
・調査、設計、工事各段階の最終成果品
・写真、図面、書類
■定められたルールに従って、
・電子納品要領・基準(案)
・三重県CALS電子納品運用マニュアル(案)
■電子データのままCDに格納して納品すること。
・デジタル写真データ
・CADデータ
・ワープロデータ 等々
5
※電子納品要領・基準に従って作成されたものが『電子納品』です。
【誤】
日本語を使った解りやすい整理
【正】
英数字名による整理
電子納品要領・基準に基づく整理(ISO準拠)
6
(3)電子納品のメリット
■省資源・省スペース化
・資料の受け渡しを容易にするとともに、保管場所の
省スペース化、コピー用紙・バインダーファイル等の
省資源化が図られる。
■業務の効率化
・資料の再利用性を向上させることで、業務の効率化
が図られる。
■品質の向上
・情報を電子的に共有・伝達することで、業務途中に
発生するミスが低減し、品質向上が図られる。
7
(4)準備するもの
■ハードウェア
・パソコン
・デジタルカメラ
・プリンター
・CD-Rドライブ
・その他周辺機器(スキャナー、外部記憶装置・・・)
■ソフトウェア
・電子納品支援ソフト ・工事写真管理ソフト
・CADソフト※(SXF形式(P21/SFC))
・その他業務用ソフト(ワープロソフト、表計算ソフト、
PDF作成ソフト、ウイルス対策ソフト、CD書込用ソフト)
※CADソフトは、SXF形式(P21/SFC)に入出力可能なソフト。
(三重県CALS電子納品運用マニュアル(案)P.11参照。)
(参考)オープンCAD評議会(OCF)の検定制度に合格した
CADソフトは下記のURL参照。↓↓↓
http://www.ocf.or.jp/kentei/soft_ichiran.shtml
8
国における電子納品の取り扱い
9
(1)電子納品要領・基準
■成果データをCDに格納するときの整理方法を規定し、納品
データの標準化を図っています。
・フォルダ構成、ファイル名、管理情報
■三重県は国の電子納品要領・基準(案)を適用しています。
・基本は国土交通省版を適用
・国交省版に無い工種等の取扱いはその他の省庁版
■国の要領・基準の県における適用方法等を「三重県CALS電
子納品運用マニュアル(案)」に規定しています。
・案件コード・工事番号の取扱い、成果品の提出部数
・対象とする書類、検査の手順、事前協議チェックシート
等々
10
国(各省庁)が策定する電子納品要領・基準(案) (1/2)
要領・基準(案)等
国土交通省
官庁営繕部
港湾局
H18.9.30現在
発行
土木設計業務等の電子納品要領(案)
H16.6
工事完成図書の電子納品要領(案)
H16.6
CAD製図基準(案)
H16.6
デジタル写真管理情報基準(案)
H18.1
測量成果電子納品要領(案)
H16.6
地質・土質調査成果電子納品要領(案)
H16.6
土木設計業務等の電子納品要領(案)
電気通信編
H16.6
工事完成図書の電子納品要領(案)
電気通信編
H16.6
CAD製図基準(案)
電気通信編
H16.6
土木設計業務等の電子納品要領(案) 機械設備工事編
H18.3
工事完成図書の電子納品要領(案)
機械設備工事編
H18.3
CAD製図基準(案)
機械設備工事編
H18.3
営繕工事電子納品要領(案)
H14.11
建築設計業務等電子納品要領(案)
H14.11
建築CAD図面作成要領(案)
H14.11
CAD図面作成要領(案)
H17.3
11
国(各省庁)が策定する電子納品要領・基準(案) (2/2)
要領・基準(案)等
農林水産省
農村振興局
H18.9.30現在
発行
設計業務等の電子納品要領(案)
H17.4
工事完成図書の電子納品要領(案)
H17.4
電子化図面データの作成要領(案)
H17.4
測量成果電子納品要領(案)
H17.4
地質・土質調査成果電子納品要領(案)
H17.4
設計業務等の電子納品要領(案)
電気通信編
H17.4
工事完成図書の電子納品要領(案) 電気通信編
H17.4
電子化図面データの作成要領(案) 電気通信編
H17.4
設計業務等の電子納品要領(案)
機械設備工事編
H19.4
工事完成図書の電子納品要領(案) 機械設備工事編
H19.4
電子化図面データの作成要領(案) 機械設備工事編
H19.4
12
国(各省庁)が策定する電子納品ガイドライン(案)
H18.9.30現在
要領・基準(案)等
発行
国土交通省
官庁営繕部
港湾局
農林水産省
農村振興局
電子納品運用ガイドライン(案)【土木工事編】
H17.8
電子納品運用ガイドライン(案)【業務編】
H17.8
CAD製図基準に関するガイドライン(案)
H17.8
電子納品運用ガイドライン(案) 電気通信編
H16.5
電子納品運用ガイドライン(案) 機械設備工事編
H16.10
現場における電子納品に関する事前協議ガイドライン(案)「地質・土質調査編」
H15.1
現場における電子納品に関する事前協議ガイドライン(案) 「測量編」
H15.9
官庁営繕事業にかかわる電子納品運用ガイドライン(案)
H14.11
地方整備局(港湾空港関係)の現場における電子納品に関する事前協議ガイドライン(案)
H17.3
地方整備局(港湾空港関係)の土木設計業務における電子納品に関する事前協議ガイドライン(案)
H17.3
地方整備局(港湾空港関係)における電子納品運用ガイドライン(案)
H17.3
電子納品運用ガイドライン(案)【業務編】
H19.2
電子納品運用ガイドライン(案) 【工事編】
H19.2
電子化図面データ作成運用ガイドライン(案)
H19.4
電子納品運用ガイドライン(案) 電気通信設備編
H17.4
電子納品運用ガイドライン(案) 機械設備工事編 【業務】
H19.4
電子納品運用ガイドライン(案) 機械設備工事編 【工事】
H19.4
電子化図面データ作成運用ガイドライン(案) 機械設備工事編
H19.2
13
(2)工事に関係する要領・基準
要領・基準(案)
概
要
(1)工事完成図書の電子納品要領(案)
工事の電子納品で最も基本となるルール。主に納品
データを電子媒体に格納するときの整理方法を規定。
・フォルダ構成及びファイル名命名規則
・管理項目の入力方法(XML情報) ほか
(2)CAD製図基準(案)
図面データの作成方法を統一する基準。
・図面データの電子納品への格納について
(ファイル名、ファイル形式、管理項目の入力方法)
・図面の大きさ、正位、輪郭、余白、標題欄、尺度
・図面作成方法(レイヤ名、線種、線色、太さ)
・工種別の 必要となる図面、記載事項等
(3)デジタル写真管理情報基準(案)
写真データの作成方法を統一する基準。
・写真データの電子納品への格納について
(ファイル名、ファイル形式、管理項目の入力方法)
・有効画素数、写真編集について
(4)電子納品運用ガイドライン(案)【土木工事編】
具体的な電子納品の実施方法、留意点 ほか
(5)CAD製図基準に関するガイドライン(案)
具体的な図面データの取扱い方法、留意点 ほか
「国交省国土技術総合研究所」URL=http://www.cals-ed.jp/よりダウンロードが可能
14
(3)「工事完成図書」のフォルダ構成と、
格納されるデータ及びファイル名
15
「工事完成図書」のフォルダ構成とファイル名
工事管理ファイル ・・・工事の基本情報(工事名、工期等)を記述する。
(発注図フォルダ) ・・・発注図データ、特記仕様書データを格納する。
(打合せ簿フォルダ) ・・・打合せ簿、品質管理及び出来高管理データを格納する。
(施工計画書フォルダ) ・・・施工計画書データを格納する。
(完成図フォルダ) ・・・完成図データを格納する。
(工事写真フォルダ) ・・・工事写真及び参考図データを格納する。
(その他フォルダ) ・・・上記以外のデータ、各工事独自データを格納する。
「工事完成図書」の電子納品では、CDのルート直下(CDを開いたところ)に
工事管理ファイルであるXMLとDTDの2ファイルと、
DRAWINGS、MEET、PLAN、DRAWINGF、PHOTO、OTHRSの6フォルダを置きます。
16
「工事完成図書」のフォルダ構成とファイル名
【DRAWINGS】発注図フォルダ
※発注者より提供されたデータを格納し、 受注者で新
たにデータを作成する必要はない。
工事管理ファイル
(発注図フォルダ)
(打合せ簿フォルダ)
(施工計画書フォルダ)
(完成図フォルダ)
■図面ファイル
〔ファイル形式〕 SXF(P21)
〔ファイル名〕
図面管理ファイル
・・・標準断面図
・・・計画平面図
・・・縦断面図
・・・構造図(1)
・・・構造図(2)
(工事写真フォルダ)
・・・横断図(1)
(その他フォルダ)
・・・横断図(2)
・・・横断図(3)
・・・横断図(4)
・・・横断図(5)
〔例〕
C0PL0010.P21
(当初発注の平面図、図面番号1番)
・・・特記仕様書
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「工事完成図書」のフォルダ構成とファイル名
【MEET】打合せ簿フォルダ
工事管理ファイル
(発注図フォルダ)
(打合せ簿フォルダ)
(施工計画書フォルダ)
打合せ簿管理ファイル
(完成図フォルダ)
(工事写真フォルダ)
(その他フォルダ)
■打合せ簿ファイル
〔ファイル形式〕 受発注者協議による
〔ファイル名〕
M nnnn_mm .XXX
「M」
固定
ファイル番号
(0001~9999)
ファイル番号
枝番(01~99)
拡張子
協議による
・・・打合せ簿①
・・・打合せ簿②
・・・打合せ簿③
・・・打合せ簿④
・・・打合せ簿⑤
・・・打合せ簿⑤資料
18
「工事完成図書」のフォルダ構成とファイル名
【PLAN】施工計画書フォルダ
工事管理ファイル
(発注図フォルダ)
(打合せ簿フォルダ)
(施工計画書フォルダ)
施工計画書管理ファイル
(完成図フォルダ)
(工事写真フォルダ)
(その他フォルダ)
・・・当初施工計画書
■施工計画書ファイル
・・・変更施工計画書
〔ファイル形式〕 受発注者協議による
〔ファイル名〕
PLA nn_mm .XXX
「PLA」
固定
ファイル番号
(01~99)
ファイル番号
枝番(01~99)
拡張子
協議による
19
「工事完成図書」のフォルダ構成とファイル名
【DRAWINGF】完成図フォルダ
工事管理ファイル
(発注図フォルダ)
(打合せ簿フォルダ)
(施工計画書フォルダ)
(完成図フォルダ)
■図面ファイル
〔ファイル形式〕 SXF(P21)
〔ファイル名〕
(工事写真フォルダ)
(その他フォルダ)
図面管理ファイル
・・・標準断面図
・・・計画平面図
・・・縦断面図
・・・構造図(1)
・・・構造図(2)
・・・横断図(1)
・・・横断図(2)
・・・横断図(3)
・・・横断図(4)
・・・横断図(5)
〔例〕
C0PL001Z.P21
(平面図、図面番号1番、改訂履歴「Z」)
20
「工事完成図書」のフォルダ構成とファイル名
【PHOTO】工事写真フォルダ
工事管理ファイル
(発注図フォルダ)
(打合せ簿フォルダ)
(施工計画書フォルダ)
(完成図フォルダ)
■デジタル写真ファイル
(工事写真フォルダ)
〔ファイル形式〕 JPEG(参考図はJPEGかTIFF)
(その他フォルダ)
〔ファイル名〕
写真管理ファイル
・・・着手前
・・・完成後
・・・土工(No.1)
・・・土工(No.2)
・・・土工(No.3)
・・・土工(No.4)
・・・舗装工(No.1)
・・・舗装工(No.2)
・・・舗装工(No.3)
・・・舗装工(No.4)
P nnnnnnn .JPG
「P」
固定
重複しない任意の
英数字(7文字)
拡張子
「JPEG」
D nnnnnnn .XXX
(参考図データ)
「D」
固定
重複しない任意の
英数字(7文字)
拡張子
「JPEG」か「TIF」
・・・参考図1
・・・参考図2
・・・参考図3
・・・参考図4
・・・参考図5
21
「工事完成図書」のフォルダ構成とファイル名
【OTHRS】その他フォルダ
工事管理ファイル
(発注図フォルダ)
OTHRS
(打合せ簿フォルダ)
(施工計画書フォルダ)
(完成図フォルダ)
(工事写真フォルダ)
その他管理ファイル
(その他フォルダ)
・・・任意の書類フォルダ①
・・・任意の書類フォルダ②
・・・独自書類①
■その他ファイル
〔ファイル形式〕 受発注者協議による
〔ファイル名〕 受発注者協議による
・・・独自書類②
※ファイル名は協議による。
22
(4)各管理(XML)ファイルと記入する内容
23
1
図面管理ファイル
工事管理ファイル
2
打合せ簿管理ファイル
①
2
3
3
4
5
施工計画書
管理ファイル
4
図面管理ファイル
6
5
写真管理ファイル
6 OTHRS
その他管理ファイル
24
工事管理ファイル(INDEX_C.XML)と、記入要領(工事完成図書の電子納品要領案P7~)
~抜粋~
INDEX_C.XML
25
図面管理ファイル(DRAWINGS.XML)と、記入要領(CAD製図基準案P22~) ~抜粋~
DRAWINDS.XML
図面番号1番の情報
図面番号2番の情報
・
以下、全図面の情報
・
・
26
打合せ簿管理ファイル(MEET.XML) 、施工計画書管理ファイル(PLAN.XML) 、写真管理ファイル(PHOTO.XML)
打合簿番号1番の情報
施工計画書1番の情報 写真番号1番の情報
写真番号2番の情報
打合簿番号2番の情報
施工計画書2番の情報
・
・
・
以下、全資料の情報
・
・
・
・
・
・
・
・
以下、全写真の情報
・
・
・
・
・
・
以下、全資料の情報
・
・
27
※ 電子納品支援ソフトを使用することで、これら難しい
要領・基準を意識せずに電子納品データが作成でき
ます。
(三重県版ソフトのようなものは不要です。国交省版を使用できます。)
以下は、「電子納品支援ソフト」を紹介したホームページの一例です。
・日本建設情報総合センター
(JACIC)
http://www.jacic.or.jp/feature/program/index.html
・JACIC東北地方センター
http://www1.bstream.jp/~thjacals/joho/johogen.htm
・JACIC中部地方センター
http://www.cals-chuubu-unet.ocn.ne.jp/cals/shien.htm
・農業農村整備情報総合センター
http://www.aric.or.jp/nncalssupport/nncalssoft.htm
28
【参考】独自の電子納品要領がある業種
<電子通信編>
<機械設備工事編>
<官庁営繕部版>
・・・工程表
・・・機材関係資料
・・・施工関係資料
・・・完成図書
・・・検査関係資料
・・・発生材関係資料
・・・設備図書
・・・台帳
・・・保全に関する資料
※業種独自のフォルダについては、発注者との協議によって取り扱い方法を決定してください。
なお、官庁営繕部関係は別途総務部営繕室と協議してください。
29
三重県における電子納品の取り扱い
「三重県CALS電子納品運用マニュアル(案)」
30
(1)三重県CALS電子納品運用マニュアル(案)
○基本として国の要領基準を準用
します。
○これを三重県で使用する際の適
用方法を記載したものがマニュア
ルです。
○一部、独自の要求事項を追記して
います。
31
(2)主な県独自の取り扱い
1.工事番号
・仕様書鑑右下の番号から空白及び「-(ハイフン)」を詰めた18桁です。
・工事管理項目の「工事番号」、CD表面の「工事番号」で使用します。
200517004041700001
32
2.提出部数等
工事完成図書及びデジタル工事写真
【正】【副】の2部
【正】
完成図書<CD提出用>
年度、工事名、完成年月、受発注者名を明記
工事写真帳<CD提出用> した簡易ファイルとし、以下を綴じる。
・CD
・全写真サムネール印刷
・代表写真のA4版3枚割付印刷
【副】
透明ケースに格納
その他 紙による成果
ケースに案件情報の記載は不要
・押印した正の書類
・電子化できなかった書類
・出来形品質管理資料のコピー1部
33
【参考】 簡易ファイル(工事写真帳<CD提出用>)の例
・出来高・品質管理資料のコピー
・電子納品対象外の紙資料
押印の必要な書類(正)
・協議により紙納品とした資料
○○○○○○○ ○○○○○○○ ○○○○○○○
○○○○○○○ ○○○○○○○ ○○○○○○○
○○○○○○○ ○○○○○○○ ○○○○○○○
○○○○○○○ ○○○○○○○ ○○○○○○○
34
3.対象書類
三重県における電子納品の対象書類は以下のとおりとする。
ただし、電子納品要領・基準(案)に示されているその他の書類、成果品の
電子納品を妨げるものではない。
公共工事の電子納品
工事関係の書類で電子納品の対象とするものは以下のとおり。
①特記仕様書(DRAWINGS-SPECフォルダに格納)
②工事写真(PHOTOフォルダに格納)
③施工計画書(PLAN-ORGフォルダに格納)
④出来形品質管理資料(MEET-ORGフォルダに格納)
・測定結果総括表
・測定結果一覧表
・出来形品質管理図表
・出来形品質管理図(工程能力図)
・工度数表
⑤完成図(DRAWINGFフォルダに格納)
35
フォルダ構成と対象書類の格納先
①特記仕様書
※「SPEC」サブフォルダに格納
(発注図フォルダ)
(打合せ簿フォルダ)
(施工計画書フォルダ)
(完成図フォルダ)
④出来形品質管理資料
※「ORG」サブフォルダに格納
③施工計画書
※「ORG」サブフォルダに格納
(工事写真フォルダ)
(その他フォルダ)
⑤完成図
②工事写真
36
4.電子納品の検査
検査の手順(フロー)
① CD-Rの外観確認
【目視確認】
② ウイルスチェック
【ソフトによる確認】
③ 電子納品の基準チェック(XMLチェック等)
【ソフトによる確認】
④ 電子納品の内容確認
【ビューアを利用した目視確認】
37
検査で使用するチェックソフト
ソフトウェア名
デジタル
写真管理
備
考
基準チェック
電子納品・保管管理システムチェックプログラム※1
土木工事
内容確認
Quick Project PhotoManager XMLビューア官公庁用※2
写真閲覧
基準チェック
電子納品・保管管理システムチェックプログラム
土木工事
Quick Project PhotoManager XMLビューア官公庁用
写真閲覧
SXFブラウザ※4
CAD閲覧
Acrobat Reader※5
PDF閲覧
工事完成図書
内容確認
【ソフトウェアのダウンロード先】
※1 ※4 国土交通省国土技術政策総合研究所ホームページ( http://www.cals-ed.jp /)
※2 ㈱ワイズのホームページ(http://www.wise.co.jp/)
※3 官庁営繕事業電子納品に関するページ (http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/cals/cals.htm)
※5 ㈱Adobeのホームページ(http://www.adobe.co.jp/)
38
検査における留意事項
・受注者は納品前に基準チェック及び内容確認を行う。
・監督員は電子媒体受取り時にチェックする。
・基準チェックでエラーが出た場合、修正指示を行い、修正媒体を確認する。
ただし、以下によるエラーは除く
チェックシステムの不具合に関するもの、
三重県CALS電子納品運用マニュアル(案)の定めによるもの
受発注者協議によるもの
・検査用の機器及びソフトウェアは、原則として発注者が準備する。
・機器の操作は、原則として受注者が行う。
・写真は、サムネール印刷で確認の上、電子納品データを画面で確認する。
・出来形・品質管理資料は、検査用の成果品コピーで内容確認の上、電子納
品データとの整合を抜き取りで確認する。
39
5.事前協議用チェックシート
・電子納品では、作業を進めるにあたって受発注者による事前協議が重要です。
・三重県では、独自様式として「事前協議用チェックシート」を策定しています。
・チェックシートは、「三重県のCALS/EC」ホームページからダウンロードします。
・チェックシートは受注者が記入し、監督員との協議に使用してください。なお、標準様
式ですので、業務内容に応じて行追加や加工してください。
チェックシートの構成
1)業務及び内容毎に以下の9様式を使用する。
・CALS様式1 測量業務
・CALS様式A CAD製図
・CALS様式2 用地測量業務
・CALS様式B デジタル工事写真
・CALS様式3 用地調査等業務
・CALS様式4 工損調査業務
・CALS様式5 地質・土質調査業務
・CALS様式6 設計業務等
・CALS様式7 公共工事
2)業務と内容によって、様式を組み合わせて使用する。
例)道路改良工事の場合 CALS様式7+CALS様式A+CALS様式B
40
チェックシート
記入例:CALS様式7 公共工事(概要情報)
41
記入例:CALS様式7 公共工事(着手時)
42
記入例:CALS様式7 公共工事(納品前)
43
記入例:CALS様式7 公共工事(検査時)
44
電子納品の実務の流れ
45
【実務の流れ】
(1)
(2)
(3)
契 約 時
事前協議
実 施 中
(4)
成果品作成・納品
(5)
検 査 時
・電子納品対象案件の確認
・マニュアル、チェックシートを入手する。
・発注データを受取る。
・電子納品の対象範囲について
・ファイル形式について
・施工中のデータ交換について
・要領基準に記載の無い事項について
・日常データの管理
・要領基準に基づいた成果品作成
・基準チェック、ウイルスチェック
・検査用紙資料の準備
・電子媒体による検査方法
・検査に使用する機器等の準備
・チェックソフトについて
46
(1)契約時
・電子納品対象案件の確認
電子納品は特記仕様書に明示されます。
詳細は「三重県CALS電子納品運用マニュアル(案)」に基づきます。
・マニュアル、チェックシートを入手する。
三重県ホームページの「三重県のCALS/EC」よりマニュアルと事前
協議用のチェックシートをダウンロードしてください。
・発注データを受け取る。
発注者より発注図、特記仕様書の電子データが提供されます。
発注データの中身を確認し、ミスや疑問点を整理する。
47
(2)事前協議
・電子納品の対象範囲について
紙で納品となるもの、電子で納品となるものを整理します。
スキャニングによる無理な電子データ化は求めていません。
・ファイル形式について
使用するソフト及びファイル形式ついて、作成したデータが発注者側
でも閲覧が可能なものか、互換性を確認します。
・施工中のデータ交換について
施工計画書や工事打合せ簿など、施工期間中に必要となる書類の
取扱いを決めておきます。
・要領基準に記載の無い事項について
工種が未策定の図面レイヤーなど、要領基準に定められていない
事項について取扱いを決めておきます。
※「事前協議用チェックシート」を使用して協議を行ってください。
48
(3)実施中
・日常データの管理
日常作成される資料は、パソコン内にデータとして蓄積されます。
要領基準に則ったフォルダ構成で整理するのが有効です。
電子納品要領のフォルダ構成
日常データの格納フォルダ(例)
施工計画書
工事写真、参考図
出来形管理資料
品質管理資料
特記仕様書(当初、変更)
図面(施工中の作成図、完成図)
49
(4)成果品作成・納品
・要領基準に基づいた成果品作成
納品支援ソフトを利用して要領基準に従った形式でCDに格納します。
CD表記事項を確実に記入し、直筆のサインをしてください。
・基準チェック、ウイルスチェック
CDに格納する前に、納品仕様をチェックシステムでチェックします。
CDに格納後、ウイルス対策ソフトでチェックします。
・成果品の提出部数(紙による成果品)
①CD-2枚
②写真一覧(サムネール)印刷、
③代表写真のA4版3枚割付(従来サイズ)による印刷、
④出来形・品質管理資料の検査用コピー、
⑤押印物(押印の必要な書類は紙が正です)
⑥協議により紙納品とした書類
50
【参考】CD表面の記載事項
●納品後の媒体管理及び原本を証明する
ため、下記を記述してください。
・工事に関する情報
・直筆のサイン
・ウィルス対策情報
●プリンタによる直接印刷か、
先の柔らかい油性ペンにより
手書きで記入してください。
工事番号:20061700404180000
監督員
現場代理人
(署名)
(署名)
注)ラベルシールは不可です。
発注者:○○県民局○○部
受注者:△△建設株式会社
51
(5)検査時
・電子媒体による検査方法
CD外観確認
ウイルスチェック
基準チェック
内容確認
の手順で検査します。
・検査で使用する機器等の準備
機器及びチェック用ソフトは原則として発注者が準備します。
操作は原則として受注者が行います。
・基準チェックソフトについて
国土交通省版 『電子納品チェックシステム』 です。
(URL=http://www.cals-ed.jp/から無償ダウンロードできます)
52
成果品作成時の留意点
53
(1)DRAWINGS(発注図)フォルダ
■発注者より電子データで提出されたものを格納し、請負者側にて新たに
電子データの作成を行う必要はない。(「完成図書の電子納品要領」P4)
■発注者からの提供データは、「CAD
製図基準に関する運用ガイドライン
(案)」に従い提供します。
■対象書類(必須)は「特記仕様書」のみですので、納品時に発注図データ
の有無は問いません。
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(2)MEET(打合せ簿)フォルダ
■対象書類(必須)は「出来形・品質管理資料」です。
■出来形・品質管理資料の生データのみを格納し、鑑となる打合せ簿
データ、資料の表紙データは不要です。
■打合せ簿管理項目MEET.XMLの打合せ簿種類は「提出」としてください。
(3)PLAN(施工計画書)フォルダ
■施工期間中は、紙媒体(表紙に押印)で提出していただき、その原稿
データを格納してください。
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(4)DRAWINGF(完成図)フォルダ
設計図面
■電子納品の「完成図」とは、設計図に対して、
出来形測量結果に基づき、図形・寸法を修正した
図面です。
■出来形測量による測定値が、施工管理基準の規
格値内であれば、設計図と同値とし、規格値を超
える場合は測定値としてください。
出来形測量
「出来形管理資料」、
「出来形管理図」作成
■規格値が「-(負の値)」のみの場合は「±(正負
の値)」に読み替えます。また、該当する規格値
が無い場合は、協議により類似工種を適用します。
■設計図に実測値を朱書きで記入した図面(=出来
形管理図)ではありません。
変更設計図面作成
(最終契約図面)
出来形寸法が
施工管理基準の
規格値内か?
規格値内
変更設計図面を
そのまま完成図
とする。
規格値外
出来形測量結果に
図形・寸法を修正
して完成図とする。
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【例】
○工種
○設計値
○出来形測量結果
○規格値
○発注図
U字側溝工
L=100.00m
L=100.15m
±200mm
施工管理基準「プレキャストU型側溝」規格値-200
※規格値が-(負の値)のみのため、±(正負の値)に読み替える
U字側溝L=100.00m
規格値を超えた場合の対応
○完成図
出来形測量結果に基づき、L=100.15m
にて図形、寸法を修正する。
出来形管理図
設計寸法に、実測値L=100.15mを
朱書きで2段書きする。
実測値L=100.15mが規格値内なので
設計寸法とする。
(発注図をファイル名を変えるのみ)
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(5)PHOTO(工事写真)フォルダ
■写真編集は絶対に行わないでください。
(H18.1版「デジタル写真管理基準(案)」より)
■写真の撮影情報(Exif情報)、撮影日等の不整合、欠落が無いように。
カメラのモデルが欠落
撮影日と更新日が不整合
※このような場合、写真編集ありとする恐れがあるので注意してください。
58
■写真サイズの縮小(リサイズ)は不可とします。
・施工期間中に高解像度で撮影した写真データを、納品時にソフトウェア
により、適正サイズに縮小することは写真編集に該当します。
・着手時からデジタルカメラで最適な撮影モード(100~200万画素)を決
定し、施行期間中を通じてこれを維持して撮影してください。
例) 2048×1536picモード・・・・・約315万画素
1600×1200picモード・・・・・約192万画素〈採用〉
640×480picモード・・・・・・・約31万画素
■下請け、コンクリート試験機関に対しても十分に周知を図ってください。
■黒板にミスがあった場合は、写真データ上での修正を行わないように。
黒板の文字に誤りがあった場合は、写真データ上で修正せずに参考図
又は、写真管理項目の請負者説明文に訂正内容を明示してください。
59
お わ り に
【電子納品関係の情報入手先・問合せ先】
○三重県のCALS/EC(三重県ホームページ内)
http://www.pref.mie.jp/JIGYOS/gyousei/cals/
・三重県CALS電子納品運用マニュアル(案)
・事前協議用チェックシート
・電子媒体等納品書
■電話:059-224-2208 mail:[email protected]
○国土技術政策総合研究所HP
http://www.cals-ed.jp/
・国交省の電子納品要領・基準・ガイドライン(案)
・チェックプログラム、SXFブラウザ
・電子納品に関するQ&A
60
ー参考資料ー
(1)三重県CAL電子納品運用マニュアル(案)
及び事前協議チェックシート等各種様式類の検索方法
(2)電子納品保管管理チェックシステムのインストール方法
(3)SXFブラウザのインストール方法
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(1)三重県CAL電子納品運用マニュアル(案)及び
事前協議チェックシート等各種様式類の検索方法
62
63
64
(2)国土交通省 電子納品保管管理チェックシステムのインストール方法
65
http://www.cals-ed.jp/
66
①
②
③
67
①
②
③
68
(3) SXFブラウザのインストール方法
①
②
69
①
②
③
70