MOCHA Project

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4社共同技術検証プロジェクト成果とその応用
イーエムシージャパン株式会社
日本ユニシス株式会社
プライスウォーターハウスクーパース コンサルタント株式会社
2001年5月18日
マイクロソフト株式会社
2
検証プロダクト
イーエムシージャパン



Symmetrix 8430-36096
TimeFinder 4.1.2a
ResourcePak version 2.0 for Windows
– TimeFinder -SQL Server Integration Module (TSIM) 1.0.0
日本ユニシス

Enterprise Server ES7000 -16way Dual Domain モデル
マイクロソフト


Windows 2000 Datacenter Server
SQL Server 2000
SAP



R/3 4.6C
mySAP.com BW 2.1C
IDES 4.6B
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検証シナリオ概要
1.
TimeFinder SQL Server Integration Module(TSIM)を用いたSQL Server 2000のスナップショッ
ト・バックアップの検証
TimeFinderとスナップショット・バックアップの組み合わせにより、稼動を停止することなく、稼動中のデータベ
ースと全く同じデータを持つもう一つのデータベースを切り離して利用することが可能となる。TSIMには、切り
離しに際して必要なディスクのマウントとアンマウント、SQL Serverのバックアップとリストア、TimeFinderのス
プリットとエスタブリッシュの各ステップが統合されている。
本プロジェクトにおいては、ES7000上に2つのパーティションを作成し、一方にSAP R/3 4.6C、他方にSQL
Server 2000環境を構築した。この環境下でのスナップショット・バックアップの取得とそのリストアの手順を検
証した。
2.
Windows 2000 Datacenter Serverプロセス制御を用いたES7000の高可用性の検証
Windows 2000 Datacenter Serverの標準機能であるプロセス制御を用いて、Datacenter Serverのサポー
トする32CPUまでを搭載可能なES7000のハードウェア・リソースを有効に活用することができる。
本プロジェクトにおいては、 ES7000上に16CPUを搭載した1つのパーティションを作成しDatacenter Server
をインストールし、その上にmySAP.com BWを1インスタンス、IDESを2インスタンスの合計3インスタンスを構
築した。この環境構築とプロセス制御による各インスタンスへのCPU配分、オンライン中の配分変更手順を検
証した。
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検証シナリオ1 TSIMによるスナップショット バックアップ (1)
環境構築



パーティション1でSAP環境を構築し、TimeFinderのSTDとBCVをフル エスタブリッシュする
パーティション2にSQL Serverをインストールする
TimeFinder - SQL Server Integration Module(TSIM)を両パーティションに導入する
R/3 4.6C
SQL2K
STD
DB
W2K DCS
TimeFinder
Partition 1
SQL2K
W2K DCS
Partition 2
Unisys ES7000
established
BCV
DB
EMC Symmetrix 8430
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検証シナリオ1 TSIMによるスナップショット バックアップ (2)
スナップショット


バックアップの取得とパーティション2へのリストア
パーティション1でR/3オンライン中にスナップショット バックアップを取得する
パーティション1のバックアップをパーティション2のSQL Serverにリストアする
スナップショットバッ
クアップコマンド発
行
データベースへの
I/Oの一時停止
(freeze)
ディスクキャッシュ
のフラッシュ
BCVのスプリット
データベースへの
I/Oの再開(thaw)
バックアップコマン
ドの発行
Partition 1
TSIM
スナップショットリス
トアコマンド発行
BCVのマウント
データベースの
リストア
R/3 4.6C
SQL2K
Partition 2
TimeFinder
SQL Server
W2K DCS
Partition 1
STD
DB
TimeFinder
split
SQL2K
W2K DCS
Partition 2
Unisys ES7000
BCV
DB
EMC Symmetrix 8430
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検証シナリオ1 スナップショット バックアップのリストア

BCV上に取得したスナップショット バックアップのSTD上へのリストア
 STD上のデータベース障害時、BCVで取得したスナップショット バックアップを用いてリストアを行う
1. データベースをデタッチし、BCVをパーティション2からアンマウントする
2. パーティション1でディスクキャッシュのフラッシュと解放を実行する
3. スナップショット バックアップをリストアする
4. パーティション1のデータベースをオンラインにする
TSIM
Partition 1
データベースの
デタッチ
ディスクキャッシュ
のフラッシュ/解放
データベースの
デタッチ
BCVの
アンマウント
スナップショットリス
トアコマンド発行
BCVのリストア
データベースの
リストア
データベースの
オンライン化
TimeFinder
SQL Server
Partition 2
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検証シナリオ1 スナップショット バックアップのリストア・リカバリ

BCV上に取得したスナップショット バックアップのSTD上へのリストア
 STD上のデータベース障害時、BCVで取得したスナップショット バックアップを用いてリストアを行う
1. 可能であればパーティション1で最新のトランザクションログ バックアップを取得する
2. スナップショット バックアップ取得後及び1.で取得したトランザクション ログをパーティション2で適用する
3. データベースをデタッチし、STD、BCVをそれぞれのパーティションからアンマウントする
4. BCVからSTDへリストアする
5. STDをマウントし、データベースをアタッチする
Partition 1
ログバックアップの
取得
データベースの
デタッチ
STDの
アンマウント
ログ適用
データベースの
デタッチ
BCVの
アンマウント
Partition 2
BCVのリストア
STDのマウント
データベースの
アタッチ
TimeFinder
SQL Server
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8
検証シナリオ2 マルチインスタンス環境の構築 (1)
環境構築


単一のOS (Windows 2000 Datacenter Server) 上に複数のSAPインスタンスをインストールする
– SQL ServerはSIDと同名の名前つきインスタンスとする
– インスタンスごとに異なるインスタンス番号を与える
プロセス制御の設定を行う
– プロセス エイリアスの規則を、各インスタンスのサブディレクトリごとに設定する
– プロセス エイリアスごとに実行の規則でCPUの配分(プロセッサ関係)を設定する
SAP
BW
(BW1)
SAP
IDES
(ID1)
SAP
IDES
(ID2)
SQL2000
BW1
SQL2000
ID1
SQL2000
ID2
SAPOSCOL
Process Control
Windows 2000 Datacenter Server
ES7000
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9
検証シナリオ2 マルチインスタンス環境の構築 (2)
CPU配分の変更


単一OS上のインスタンスの一つに負荷が高くなった場合、当該インスタンスのプロセスにに割り当てたCPU配
分を増加させることによって処理能力を上げる
CPUの配分変更は処理継続中に行うことができ、変更は即座に反映される
SAP
BW
(BW1)
SAP
IDES
(ID1)
SAP
IDES
(ID2)
SAP
BW
SAP
IDES
(BW1)
(ID1)
SAP
IDES
(ID2)
CPU4-7
CPU8-11
CPU12-16
CPU4
CPU5
CPU6-16
配分増加
Process Control
Process Control
Windows 2000 Datacenter Server
Windows 2000 Datacenter Server
ES7000
ES7000
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検証シナリオの応用
検証シナリオ1

停止が許されないシステムの通常のバックアップ

待機データベース

本稼動システムに影響を与えないデータ抽出

本番データを用いたテストシステムの構築
検証シナリオ2

単一OS上でのSAPマルチインスタンス環境の構築

マルチインスタンス環境におけるコンピュータリソースの有効活用
負荷タイミングの異なるSAPインスタンスに対して、負荷に応じてCPU、メモリなどのコンピュー
タリソースを配分
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