neco輪講 “Web Serviceとセキュリティ ~SSOとSAML~

アプリケーションターム
ワークショップについての解説
rg-coordinator
12/11
今回のワークショップのテーマ
 アプリケーションにおける個人情報の取り扱い
 利用者やその属性を特定できる「個人情報」
 インターネットでは利用者が意図しない個人情報
も利用できる
 単に保護し、流さないようにするのではなく、
積極的に使っていくという立場で議論を!!
議論するトピックの案
 アプリケーションの中でどう個人情報を扱う
か。
 個人情報の管理を自動化
 個人情報の管理をエンドユーザ側に移行
トピック案1
属性情報の積極的な利用
 amazonのお薦めサービス
 ユーザの年齢に関係なく
 購買履歴だけから情報を提示
 詳解TCP/IPを買ったnir君が一緒にエッチな本を
買った後に、10歳のA君が同じ本を買おうとすると
…
 エッチな本を薦められます。
 ユーザが年齢などの属性情報(個人情報)を発信
 不適切な提示を防止
トピック案1
属性情報の積極的な利用
 さぁ問題です。
 子供に有害な情報を与えたくない親の立場
 ユーザの属性情報のような個人情報を発信する
 以下のような論点が考えられます
 どのような個人情報を発信するのか
 発信する相手毎の情報選択
 個人情報の開示によるリスクと、得られる利便性
の最適点
 その最適点を実現するためのアーキテクチャ
トピック案2
特定条件下における個人の特定
 amacon.co.jpの「この本を買った人はこん
な本も買っています」という表示を見たことあ
りますか??
 こんなときがあるんです……(実話)
 技術書の様な買う人がごく限られた本




アイドル写真集の様な買った事を知られたくない本
あるグループが大量に同じ技術書を買いました。
その内の一人が写真集を買いました。
その技術書を買った人に、写真集がお薦めされます。
トピック案2
特定条件下における個人の特定
 「グループの誰かが写真集を買っ
た!」
 ある特定条件が揃うと、購買履歴の統計
が個人を特定する情報になる。
 さぁ問題です。
 どのようにシステムを改良したらこのプラ
イバシー上の問題を改善できるか?
トピック案3
個人情報送信の自動化
 トピック案1の発展系
 属性情報を積極的に利用するシステムを自動化
 さぁ問題です。
 ユーザの属性を自動的に送信することで、サービ
ス内容やプライバシーポリシーを動的に変化させ
るシステム
 属性情報の送信を半自動化する事による利便
性とリスク
 選択できるプライバシーポリシーの妥当性
トピック案4
エンドユーザ主導の個人情報管理
 現在はサービス提供者がプライバシポリシを
一方的に強制している。
 ポリシを拒否するとサービスが受けられない
 サービス提供以外の目的に転用されるリスク
 利便性とリスクの最適点は利用者毎に異な
る。
トピック案4
エンドユーザ主導の個人情報管理
 さぁ問題です。
 サービス提供者から提供されるポリシを受け入れ
るか拒否するかだけでなく、より細かくサービス単
位で送信する個人情報の範囲を設定するにはど
うすればいいか。
来週に向けて……
 成果物
 具体的なアプリケーションの改善案
 個人情報を扱う新しい基盤技術
 必ず以下の4点を議論する。




個人情報の定義
開示ポリシー
コストと利便性
具体的な実現方法