棒渦巻銀河の分子 ガス観測 - Institute of Astronomy

棒渦巻銀河の分子ガス観測
45m+干渉計の成果から
久野成夫(NRO)
棒渦巻銀河の研究
• 棒状ポテンシャルの及ぼす星間ガスへの影響
→ 銀河の進化
・シミュレーションによる研究
分子ガスの全面マップ、高分解能観測
NRO45m鏡+NMAの成果
→ ALMAでは?
分子ガスの大局的な分布
• 中心、offset ridge、棒状構造の端、渦状腕
NRO45m
Maffei2
2MASS
CO
M83
IC342
CO (NRO45m)
大質量星形成と分子ガス量の関係
Schmidt law
CO
SFR∝Σgasn
Ha
Offset ridgeでは分子ガスが多いが、SFEは低い
→ 分子ガスの量だけが星形成の条件ではない
棒状ポテンシャル上でのガスの運動
• 非常に大きな
速度変化
Regan et al. (1999)
速
度
位置
IC342 (NRO45m 佐藤)
Maffei2 (NRO45m)
速
度
位置
Maffei2 (NMA 徂徠)
大質量星形成メカニズム
• 重力不安定性 (Q値)
– GMA、GMCの形成 → 大質量星形成
速度勾配大 大規模な構造を作れない?
• 分子雲の衝突
速度勾配大
衝突頻度大?
速度差大きすぎると破壊される?
ALMAで
• 分子雲の質量関数
– 系外銀河の分子ガス観測では、多数の分子雲をま
とめてみている
星形成効率の違い → 質量関数の違い?
– 大質量星形成の母体となる大規模な構造(GMA、
GMC)は?
• 分子雲の相互作用
• 分子ガスの物理状態
– 高密度ガスの割合(どういう形で?)
– N(H2)/Ico変換係数の違いは?
中心へのガス供給
• Offset ridge → 中心 → スターバースト
Maffei2
12CO(1-0)
(NMA)
12CO(2-1)
速度
(NMA)
速度
数10pc
HST F814W
12CO(1-0)
(NMA)
高密度ガス、星形成領域
12CO(1-0)
vs. CS(2-1)
(NMA)
CS(2-1) vs. 3mm cont
CO
3mm cont
CS
IC342
(NRO45m)
Meier et al. (2000)
ALMAで
• 分子ガスの物理状態の変化
星形成効率の低いガス → 高密度ガス
高密度ガスへと変わっていく様子を分子雲のス
ケールで
• さらに中心に向かって何が起きているか?
まとめ
45m+NMA
大局的にみた星形成効率の高低
↓
ALMA
分子雲のスケールでの違い
大局的構造が星形成を制御するメカニズム