脱!国内回帰

脱・ブーム
ブームに乗らず突き進め!!
松下電器産業
立教大学大橋ゼミナール C班
Concept
脱・ブーム
国内回帰ブームに乗らずに中国進出を図る、
松下電器産業の進むべき道を検討する。
国内回帰ブーム
 国内回帰とは・・・海外へ進出したものが、再び日本へ
戻ってくること
工場の「国内回帰」を取り扱った記事件数
(年度)
04
47
03
18
02
0
01
1
0
10
20
30
40
50 (件)
(日経・朝日・読売3紙からカウントして作成)
海外への進出状況
世界の設立年別海外現地法人数
(出所・経済産業省「日本企業の海外進出状況2004」)
プラザ合意以降、アジアへの進出が著しい
回帰の実態
国内の状況
海外の状況
国内工場立地件数・面積の推移
製造業・海外現地法人の純増加数
(社)
(ha)
(件)
900
800
700
600
500
700
400
300
200
100
0
300
600
500
400
北米
ヨーロッパ
アジア(中国を除く)
中国
300
200
400
立地面積(左目盛)
立地件数(右目盛)
200
100
100
0
-100
0
01上
01下
02上
02下
03上
03下 (半期)
-200
94
95
96
97
98
99
00
01
02
03 (年度)
(出所:経済産業省 海外事業活動基本調査)
※純増加数=(新規設立・資本参加)-(撤退)
我が国ではアジア・中国からの国内回帰が進んでいる!
業種別・規模別で見ると・・・
(社)
業種別・海外現地法人の純増加数
%
60
撤退法人数における大企業と中小企業の割合
100.0
40
食料品
繊維
化学
一般機械
電気機械
情報通信
輸送機械
精密機械
20
0
-20
-40
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
大企業の割合
40.0
中小企業の割合
30.0
20.0
10.0
0.0
-60
01
02
03
(年度)
94
95
96
(出所・経済産業省「海外事業活動基本調査」)
97
99
00
01
02
03 年度
(出所・経済産業省「海外事業活動基本調査」)
・製造業全体で回帰の傾向が見られる
・その傾向は大企業に多く見られる
98
製造業のアジア・中国へのシフト
国内回帰
しかし!
流れにのらない企業もある!!
松下電器産業
松下電器の戦略
「海外が成長のエンジン」
→利益の60%以上を海外で稼ぐ
 「中国売上高1兆円計画」
→中国で生産し、販売したぶんの
売上高1兆円を目指す

現在の松下は・・・
対中国出資ランキング(2004/12/31)
(社)
海外子会社数
343
350
1
松下電器産業
1,044
300
258
257
260
01
02
03
250
2
日立製作所
769
200
150
3
4
5
日産自動車
NEC
388
日東電工
単位:百万ドル
436
341
(出所・週刊東洋経済2005/5/14)
140
184
189
195
98
99
00
156
100
50
0
96
97
04
(年度)
※2004年度・中国子会社数52社
国内回帰が進む中で海外、特に中国への投資に注力
中国における松下電器産業
(百万円)
売上高
12,000,000
10,000,000
(%)
15
売上高営業利益率
10
8,000,000
5
6,000,000
0
4,000,000
2,000,000
△5
0
△ 10
96 97 98 99 00 01 02 03 04
(年度)
日本 北米 欧州 アジア、中国他
96 97 98
99 00 01
02 03 04
(年度)
日本 北米 欧州 アジア、中国他
アジア・中国での利益率の高さが目立つ
高付加価値製品に強い松下のシェア
<フラット・ブラウン管 21インチ>
長虹
22.3%
その他
26.8%
創維
15.4%
康佳
11.1%
海信
11.3%
王牌
13.1%
<普通ブラウン管 21インチ>
<プラズ マ・ディスプレイ >
長虹
23.0%
その他
27.4%
海彌 9.4%
その他
33.9%
康佳 19.2%
海信 9.7%
松下
2 0 .3 %
厦華
13.3%
上海広電
9.8%
LG
10.4%
王牌 11.3%
・高付加価値製品では高いシェア
→
技術力
・安い製品では現地企業に勝てない
→
コスト面
サムスン
12.3%
高まる中国人の購買力
経済成長率
(%)
10.0
9.5
9.0
8.5
8.0
7.5
7.0
6.5
6.0
5.5
5.0
00
01
02
03
04 (年度)
(出所・中国情報局 http://searchchina.ne.jp)
高付加価値製品の売上増加につながる
松下・中国での歴史
・1987年 カラーテレビ生産のため
北京政府との合弁会社設立
→中国の近代化に貢献
他社にはない中国での基盤
問題点
生産
生産はほとんどが後工程
(半導体などでは全て後工程)
R&D
中国には4社のみ(設立は近年)
まとめ
基盤 独自の強みを活かした中国への集約
技術力
+
ハイテク商品へ集中
前工程を含めた一体化生産の実現
松下・中国での飛躍へ・・・
完