調査と計画:2段階アプローチ I (TAC)フィルム全体の調査と計画 1.一次調査 2.一次計画 II 劣化フィルムの調査と計画 1.二次調査 2.二次計画 I-1 一次調査 1)フィルム蔵書の概要(歴史、種類、数量) 2)保管条件: 配置場所、温・湿度の現状/過去 3)TACフィルム状態→A-Dストリップ調査 4)その他: 過去の保存措置/機器、検索ツール、 複写サービス、利用頻度/災害対策等 TACフィルムのA-D S調査 標本調査:ネガ・ポジ区別して標本抽出 (方法は紙資料と同じ) 調査項目:作製・収集年、 A-Dレベル4(7) 段階、包材(容器等) A-D S露出時間:室温で1日(3日) 作業:A-D Sの設定と判定、データ集計・分析 必要: 調査表、A-D S、作業(職員) フィルム状態と必要な一次対策(案) A-Dレベル フィルム状態 対策(案) 0 良好-劣化なし 1 良好から可の段階-劣 化が開始 1.5 急速劣化が開始-自 触媒作用点 2 貧弱-劣化が活発に進 巻返し、酸吸着、別置 行中 (ネガ=冷温・冷凍) 危機的-縮小、ゆがみ 巻返し、酸吸着、別置 現象が顕著。取扱い有 (ネガ=冷温・冷凍) 害の可能性 3 酸吸着 I-2.一次計画 1)保管条件整備(マクロとミクロ) 2)包材交換 3)劣化抑制措置(酸吸着、別置) 4) AD2*以上フィルムの特定→巻返し(酸放散) 5) AD2*以上フィルム対象の二次調査企画 6)その他、今後の点検計画等 II-1 二次調査 1)フィルム巻返し時に悉皆調査 (A-Dレベル2*以上) 2)調査者:専門業者 3)点検内容:画像・形状の劣化(物理的劣化) 4)物理的劣化度:3レベル評価 5)その他:PETフィルム抜取り点検調査 物理的劣化度:3レベル評価 レベルA:画像・形状劣化が見られない。 レベルB:画像・形状劣化が見られ、複製 化するなら急がれる。 レベルC:画像・形状劣化が著しく、利用 (ネガの複製化、ポジの閲覧)不可 物理的劣化フィルム対策(案) ネガ・フィルム 劣化レベル、原資料の存否・状態等を考慮し 対処方法・時期を選択 ポジ・フィルム 劣化レベル、資料価値、利用頻度を考慮し対 処方法・時期を選択 劣化ポジ・フイルム対策 利用 多 価値 高 価値 低 利用 少 再購入、ネガか 再購入等または ら複製、他媒体、 保存協力/廃棄 複製化 廃棄? II-2 二次計画 二次計画:劣化フィルム対策を計画化 (ネガ・ポジ) 1)複製化、再撮影、再購入、廃棄等 2)劣化抑制措置(酸吸着等) 3)今後の巻返し・点検計画
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