情報リテラシー演習 第3週 Wordの使い方2 Wordの使い方 • 先週 – – – – – – 文書入力・編集の基礎 箇条書き 罫線と表 数式入力 ページ設定 文書作成演習 • 今週 – – – – ワードアート(飾り文字) 図形の描画 テキストボックス 文書作成演習 • 一応シラバスでは – 左のような内容 • 後半で本題 – ワープロらしい機能 – 上手な電子化 ワードアート(飾り文字) • 「挿入」リボン – →「ワードアート」 – スタイル選択 – 文字を入力 – 必要に応じて色や枠線指定 – いろいろ試してください 図形の描画 • 「挿入」リボン→「図形」 – スタイルの変更 – 文字の追加 – いろいろ試してください 図形追加 図形変更 図形の回転 図形の スタイル 図形の拡縮 テキストボックス • リボンから – 「挿入」→「テキストボックス」 – →「縦書きor横書きテキストボックス」 – ドラッグして挿入位置指定 テキストボックスの操作 • 操作(クリック、ドラッグ)は枠線上に行う – 選択、移動、ポップアップメニュー等 – 枠内だと内部のテキストに対する操作になる 枠線上で移動カーソル状態 テキストボックスに対する操作 枠内でテキストカーソル状態 ボックス内のテキストに対する操作 テキストボックスの特徴 • 本文とは独立(図の一種) – 自由な位置に文章を入れられる – アウトライン・下書きレイアウトには表示されない • 全選択に対して境界が存在 – テキストボックスの内外を一度に選択できない • 用途 – 図中の文字 – 矢印書きの説明 – 本文にはならないので図形として用いるべき レポート等に図表を貼る際のルール • 図表には原則として図表番号を付ける。 • 図番号は図の下、表番号は表の上に付ける。 図表には図1,2,3…, 表 1,2,3… のように連番と 簡略な説明を付ける。 本文では「図1を参照」 のように図表番号で図 表を明示する。 図1 山大のシンボルマーク 表1 山口大学の学部と所在地 学部 所在地 人文学部 山口市吉田 教育学部 山口市吉田 経済学部 山口市吉田 理学部 山口市吉田 医学部 宇部市小串 工学部 宇部市常盤 農学部 山口市吉田 共同獣医学部 山口市吉田 行内の図へ図番号を挿入 • 行内の図を選択して – 「参考資料」→「図表番号の挿入」 – ラベル「図」を画像下にラベル付きで – 適切な図表の題名・説明を追加 図の説明を入力 浮動オブジェクト • 文字列の折り返しが行内以外のもの – 本文から浮いた状態で自由に動ける要素 行内 四角 外周 内部 上下 背面 前面 浮動オブジェクト 浮動オブジェクト化と図表番号 • リボン「図ツール」「書式」「文字列の折り返し」 – 「行内」以外に変更 • 浮動オブジェクト化 行内 – 自由な配置可能 – ところが • 図と図番号がばらばらに – これは困る 四角 浮動オブジェクト化する時は 図の図表番号をテキストボックス内へ • 行内の図と図番号を選択 – リボン「挿入」→「テキストボックス」 – →「横書きテキストボックスの描画」 テキストボックス内に 図と図表番号が格納された テキストボックス : 枠線の消し方 いろんな方法があります • A テキストボックスの枠線上で 左右クリック 浮動オブジェクトへの図表番号追加 • 自動的にテキストボックス内に挿入される テキストボックスが 自動的に作成され 図表番号が挿入された この状態ではまだ、 図と図表番号のテキスト ボックスがばらける可能 性がある。 ばらけると困る要素はグループ化 • まとめたい要素を選択 – Shiftを押しながらクリックで複数要素選択 • グループ化 グループ化すると ばらけず、ひとまとめにして扱える テキストボックス内外は 同時に選択出来ない • テキストボックス内外で全選択してみると Ctrl+Aで全選択した テキストボックス内の み選択されており、 外部(本文)のテキス トは選択されていな い。 一見選択されている ようだが、テキスト ボックス自体が選択 されており、中のテ キストは選択されて いない。 テキストボックス内外は 一括でフィールド更新出来ない • フィールド更新を一括で出来ない。 Ctrl+Aで全選択した 図表番号を自動で 振り直してもらうには フィールド更新が必要。 全選択したのに テキストボックス内の フィールドに対する フィールド更新が メニューに出てこない テキストボックス内外のフィールドを 一括更新する工夫 • 印刷する前に文書内のフィールドが自動的に 更新されることを利用 – 「ファイル」→「印刷」でプレビュー表示する – フィールドが更新される 印刷のプレビューが 表示されるとテキスト ボックス内外も含めて 文書内のフィールドが すべて更新される。 フィールドが更新されない場合は • オプションの設定を確認 – 「印刷前にフィールドを更新する」 アンカー(碇) • 浮動オブジェクトは流されないように碇で係留 されています。 本文を編集しても 浮動オブジェクトは アンカーからの 相対位置が維持される。 通常、アンカーは段落に 打ち込まれる。 ドラッグ又は カーソルキーで 移動可能。 浮動オブジェクトの位置調整 • 微調整 – カーソルキーで • 詳しく指定したい時は、右クリックから – →「その他のレイアウトオプション」 • アンカーを打ち込む対象 – ページ、余白、段、行 – 相対位置を数値指定 • 「アンカーを段落に固定する」 – 別の段落に移動しなくなる – 段落から離れると困る時付ける 段落に固定 固定解除 図表番号とアンカーの関係 • アンカーの順番で 図表番号が決まる それぞれ別の段落にア ンカーが打たれている ので、フィールド更新で、 アンカー順に番号が振 り直される。 図表番号とアンカーの関係 • 同一段落内の アンカーは 後から打った アンカーが より若い番号になる。 同一段落内のアンカー は順番が視認出来ない。 番号順が思った通りに ならない場合、付けた い番号と逆順にアン カーをドラッグし直すと 良い。 シラバスの内容はここまで • シラバスは一応消化 – 単なる使い方の域を出てない • 上手な電子化 – ワープロらしい機能・使い方 – 編集支援機能を積極的に利用 – 自動化、再利用性の向上 – 手間の軽減につながる ワープロらしい機能 • ここからが本題 – 文書の構造化(意味付け) – 自動化(ページ番号、章節番号、目次、索引) – 文書校正 – スタイルの一括適用 – 検索、置換 – 比較、変更履歴 – 等々 ありがちな文書 • 一見綺麗に出来ているようだが • 資料101 編集記号を表示してみる • リボンから – 「ホーム」 – →「編集記号の表示/非表示」 • 編集記号とは? – 空白、タブ、改行、改ページ、セクション区切り – 図表等の浮動オブジェクトのアンカー – 等々 • とりあえず編集記号は重要 – 常にONにして使うべき!!! 編集の汚さが露呈 • 綺麗なのは見た目だけ 無意味な空白による レイアウトの調整 無意味な改行 による行間の 調整 用紙サイズの変更 • A4→A5に変更してみる 具体的弊害 • 用紙サイズの変更だけでもレイアウトが破綻 右揃えが 崩れた 改行位置が ずれた 行間が ばらばらに 2行目行頭 位置がずれた 中央揃えが 崩れた 今時のワープロの基本 • スペースや改行でレイアウト調整をしない。 • 個別に装飾をしない。意味付けをする。 • 装飾はあとから意味に対しまとめて行う。 • つまり文書の構造をしっかりと作る。 • 見た目より意味付け。 • 装飾はまとめて行ったほうが統一感も出る。 まず、テキストとして整える • 意味を持たない余分な空白、改行を削除 • 資料102 ここは Tab に(後述) 校正の設定 • オプション→文章校正 文書のスタイルを 「通常の文」から 「通常の文(校正用)」 に変更すると表記ゆれ等の チェックが少し厳しくなる。 校正の警告 • 赤線・・・ミススペル • 青線・・・表記ゆれ(以前は緑線だった) 表記ゆれ ミススペル 個別に校正 • 赤線、緑線の単語をマウスで右クリック • メニューが出る • 誤記なら – 訂正候補を選択して訂正 • 表記が正しいなら – すべて無視 – 辞書に追加 一括で校正 • リボンから – 「校閲」→「スペルチェックと文章校正」 意味付けを行うには • 「スタイル」作業ウインドウから行う – リボンから「ホーム」→「スタイル」詳細機能ボタン スタイルと書式 作業ウインドウ ドラッグで ドッキング⇔分離 します スタイル適用の手順 • 基本カーソル移動してスタイルを選ぶだけ 1. スタイルを設定したい場所 へカーソルを移動 3. 適用するスタイルが見当たらなけれ ばオプションから全てのスタイルを表 示して目的のスタイルを探す 4. 既存のスタイルに適当なものがなけ れば新しいスタイルを作る 2. 適用するスタイル を一覧から選択 クイックスタイル ギャラリにあれば そこから選択して も良い スタイル作業ウインドウ • 「オプション」→「すべてのスタイル」を表示 • 良く使うものは – 「クイックスタイルギャラリーに追加」すると良い スタイル適用の一例 • 意味を考えるとおおよそ以下のような感じ • 資料103 表題 標準 署名 本文字下げ 記 一覧 良く使うスタイルは? • レポートだと – – – – – 表題、副題 署名 日付 見出し1~3 本文字下げ • 通知文だと –記 – 一覧 • 等々 使うスタイルが出そろったら • 「使用中のスタイル」に表示を切り替え – 選択肢を減らして作業効率UP 英文・和文フォント • フォントは2つ設定されている – 英文用と和文用 – 英文用には英文用フォントの方が見た目が良い スタイルの変更(1/4) • 同じスタイルを適用した部分に対して – 一括でスタイルを変更してみる • 「一覧」のサブメニュー出して – 「変更」を選択 スタイルの変更(2/4) • 試しに行間を広げてみる – 「行間2」 – クリックしてON – 「OK」 スタイルの変更(3/4) • 一覧が適用された箇所すべてが • 行間2になった スタイルの変更(4/4) • 他にも様々な項目が変更できます – 変更は「スタイルの変更」ダイアログから – いろいろ試しましょう – 失敗したら • 元に戻す(Ctrl+Z) 同スタイル適用箇所の一括選択 • 各スタイルのサブメニューから • 「同じ書式を選択: ○か所」 ルーラー(定規) • 文字揃えの確認、インデント・タブ位置調整 • 「ルーラー」ボタンで表示ON/OFF ルーラー ON/OFF タブ・インデント ツール ルーラー ルーラーの詳細 • インデントとタブの種類 1行目のインデント ぶら下げインデント 左インデント ここをクリックすると、 設定するタブの種類 が変わる 左揃え 右揃え 中央揃え 縦棒 右インデント 小数点揃え ルーラー上をクリックするとタブを配置できる 配置済みのタブはルーラー外へドラッグで削除 ぶら下げインデント • 1行目のインデント – 段落や箇条書きの先頭 • ぶら下げインデント – 段落や稼業書きの2行目以降 通常の字下げは 1行目を下げる ぶら下げインデントでは 2行目以降を下げる ぶら下げインデントとTab • Tabがぶら下げインデントに同期する – Tabにした理由これ – 複数のスペース不要 – 位置合わせに便利 Tab • 複数個所で揃えたい – タブ位置を追加 – Tabでその位置に揃う • 資料104 Tab開始位置よりぶら下げイ ンデントが前だとタブ位置 (通常4文字おき)にそろう Tab開始位置よりぶら下げ インデントが後だとぶら下 げインデントにそろう アウトライン • 卒論やレポートを想定してみる • 当然、章立てがある ナビゲーション ウインドウ (見出しマップ) • リボンから – 「表示」→「ナビゲーション ウインドウ」 見出しの適用 • 見出し1、2を適用すると • 見出しマップに木構造で親子関係表示される • 見出しマップをクリックで見出しへ移動可能 クリックで 見出しへ 移動 見出しの スタイルを 適用 章節番号の自動化 • リボンから「ホーム」→「アウトライン」 – 好みの番号付けスタイルを選択 章節番号が 自動で振ら れた 章節番号の詳細設定 • リボンから「ホーム」→「アウトライン」 – →「新しいアウトラインの定義」→「オプション」 アウトラインと見出しの関連付け • レベルと対応付ける見出しスタイル – 各レベルに設定 「第○章」等の表記を希望な らここの数字の前後に 全角半角の数字、漢数字、 かな、記号等いろいろ使える 各レベルのインデント位置も 適切に ここに見出し1~9を並べる 設定例(実験レポート形式) • 章節番号のみのスタイル 1つ上のレベルの番号を含める アウトラインの適用結果 • 一括で全見出しについて番号付けが出来た • 必要ならラベル付きの表記も可能 – 第○章、Chapter ○、Section ○等 目次の生成 • 挿入したい場所で「参考資料」→「目次」 • 通常は – 「自動作成の目次2」 – で十分かな? • こまなく設定するなら – 「ユーザー設定の目次」 – 詳細な設定をして挿入 • 図表番号と同じく – 「フィールド更新」必要 – もしくは「目次の更新」 目次の更新 • すべて更新しておく方が良い。 表紙の挿入 • 「挿入」→「ページ」→「表紙」 適当に必要な情報を埋める ページ番号の挿入 • リボンから – →「挿入」 – →「ページ番号」 – →好みの場所 • 目次、本文で別のページ番号も振りたい場合 – 例えば、目次(i, ii, iii, …), 本文(1,2,3,…)等 – セクション区切りを使う – 各セクション毎に独立したページ番号振れる セクション区切りとページ番号 • 「ページレイアウト」→「ページ区切り」 • 各セクションで「ページ番号の書式設定」 番号の種類はここで 開始番号設定すると セクション毎のページ 番号に 引用文献(1/4) • まず引用文献のスタイル指定 • 実験レポートならISO 690かな? • 「参考資料」→「スタイル」から 引用文献(2/4) • 文献を引用したい場所で • 「参考文献」→「引用文献の挿入」 • →「新しい資料文献の追加」 引用文献(3/4) • 「資料文献の作成」に資料の情報を入力 • OKすると参照される 引用文献(4/4) • 「文献目録」で引用文献の一覧を生成 必要に応じて 「参考文献」等に書き換え Windows内のファイル検索 • Explore.exeの検索欄(虫眼鏡のアイコン) – 文書、メール等から手当たり次第に探してくれる – 詳細な検索条件も指定可能(←検索ツール) ここで詳細な 検索条件を指定 ここにキーワードを 入力して検索 検索にヒットした ファイルが 一覧表示される Word内での検索と置換 • 「ホーム」→「編集」→「検索」 or 「置換」 ショートカットキー Ctrl+F、Ctrl+H 前の項目 次の項目 変更履歴とコメント • 変更点や校閲用のコメントを残せます。 変更箇所の • 変更を反映するには「承諾」 反映 コメントの挿入 変更履歴の ON/OFF 変更履歴の 表示切替 文書の比較(1/2) • 「校閲」→「比較」 比較したい 2つのファイルを指定 文書の比較(2/2) • 相違点の一覧と相違箇所が示される • 相違点 – 合成も可能 索引登録 • 索引語句を選択し • 「参考資料」→「索引登録」 索引項目(XE)フィールド • 索引を付けると編集画面に表示されてしまう • 印刷時には表示されない • 気になるが仕方ない – フィールドについては資料201も参照 索引の挿入 • 「参考資料」→「索引の挿入」→「OK」 書式で 索引のスタイル 選べる その他文字情報として気を付ける点 • 無駄な空白は極力避ける – 自動処理や検索の妨げにもなる – レイアウトはレイアウト用の機能で • 全角半角に気を付ける – 英数文字 • なるべく半角に揃える – 半角カタカナ • なるべく避ける 全角半角英数が混在すると見苦しいです Is Zenkaku alphabet beautiful? No!!! Hankaku alphabet is better than it. 数字も 123456789とか 全角半角ごちゃ混ぜの人がたまにいます • 機種依存文字はなるべく避ける – ①, ②, ③・・・→(1), (2), (3) ・・・ (括弧で代用) – Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ・・・→I, II, III,・・・ (アイ、ブイ、エックスを使う) 日本語組版のルール • 組版 – 「weblio辞書(三省堂 大辞林 第二版)」によると↓ • 印刷で、原稿に従って、活字・込め物・罫線(けいせん)その他の 材料を組み合わせて作る凸版。また、その版を組むこと。植字。 – 詳しくはWikipediaの記事参照「組版」 – コンピュータ上でやる場合 • 電子組版 • 仕様書等 – 「JIS X 4051 日本語文書の組版方法」 (有料) • JISCの「JIS検索」から規格番号X4051を検索(閲覧だけなら無料) – 「日本語組版処理の要件」(W3C技術ノート) 技術文書作成時のルール • SIST科学技術流通技術基準 • http://sti.jst.go.jp/sist/ – 図表番号とキャプションの位置 • 表は表の上、図は図の下 – 参考文献を挙げる際の表記法 • 著者、標題、出版年、ページ等の書き方、順番等 – 等々・・・ 外来語表記について • 2008-07-25: マイクロソフト、外来語カタカナ用語末尾の長音表記 を変更へ~コンピュータ/プリンタがコンピューター/プリンターに – http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0725/ms.htm • 2008-07-25: マイクロソフト製品ならびにサービスにおける外来語 カタカナ用語末尾の長音表記の変更について~ 新しい長音表記 ルールに順次移行 ~ – http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3491 • JIS Z8301 – 規格票の様式及び作成方法 – http://www.jisc.go.jp/app/pager?%23jps.JPSH0090D%3AJPSO0021%3A%2 FJPS%2FJPSO0090.jsp=&AKKNB_vJISJISNO=Z8301 • 外来語の表記(平成三年六月二十八日 内閣告示第二号) – http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19910628002/k199106280 02.html • Microsoft ランゲージポータル – http://www.microsoft.com/Language/ja-jp/Default.aspx
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