科学研究費補助金 特定領域研究 確率的情報処理への 統計力学的アプローチ 平成14年度研究成果発表会 総括班 樺島祥介(東工大) 田中和之(東北大,領域代表) 田中利幸(都立大) 西森秀稔(東工大) 1 本プロジェクトの概要 統計力学的手法をもとに,大規模統 計モデルに基づく確率的情報処理の 基礎理論を確立. 啓蒙活動,情報提供,人材育成を通 しての確率的情報処理理論の定着. 2 本プロジェクトにおける独創的視点 確率的情報処理への統計力学的アプローチ 共通の数理 mi tanh(hi J ij m j ) j ボルツマン分布 統計力学 1 1 p ln 2 p 確率分布 Ps h 物性の理解・予言 Ph s Ps Ph ベイズ統計 情報科学 情報の抽出・加工 3 本プロジェクトを取り巻く社会的背景 通信基盤の整備に伴う情報量の爆発的増大. 生命情報科学など大規模な情報処理を必要と する新分野の出現. 体系化された理論 確率的情報処理への期待 4 本プロジェクトを取り巻く学術的背景 70年代~80年代:物性としてのスピングラス 理論の深まり. 90年代初頭:スピングラス模型と確率的情報 処理系との構造的な類似性の指摘. 90年代後半~:スピングラス理論の応用が情 報科学全般へ急速に拡大(日本人の貢献大). 日本のグループの優位性 5 期待される成果 物理学における新しい問題の発見 情報科学における新しい方法論の提供 組織的体系化 大規模な確率的情報処理の基礎理論 情報通信技術,生命情報科学などへ波及する 強固な理論基盤の整備 6 講演者(敬称略) 12月1日(チュートリアル): 池田思朗,田中利幸,岡田真人 12月2日:田中和之,井上純一,伊庭幸人, 福島孝治,渡辺治,上江洌達也 12月3日:根本幸児,堀口剛,渡辺澄夫, 甘利俊一,村田昇,本村陽一 12月4日:喜多一,西森秀稔,樺島祥介 トピックス: 情報統計力学,複雑情報系,情報通信トラフィック, 確率伝搬法,画像処理,情報/符号理論, 移動体通信, アルゴリズム解析, 進化的アルゴリズム,集団学習, ベイジアンネット7 評価担当者(敬称略) 土屋和雄(京都大学) 高山一(東京大学) 岩本貴司(三菱電機) 坂野鋭(NTTデータ) D. Sherrington (Oxford University) D. Saad (Aston University) 申請時協力者(敬称略) 甘利俊一(理化学研究所) 鈴木増雄(東京理科大学) 小林重信(東京工業大学) 座長(敬称略) 篠本滋(京都大学) 田中美栄子(宮崎大学) 櫻井彰人(慶應義塾大学) 上田修功(NTT コミュニケーション科学基礎研究所) 時田恵一郎(大阪大学) 8 協賛団体 日本物理学会 人工知能学会 電気学会 電子情報通信学会 計測自動制御学会 日本神経回路学会 システム制御情報学会 応用統計学会 映像情報メディア学会 情報処理学会 9
© Copyright 2024 ExpyDoc