第8章 決算政策

第8章
決算政策
ケース/若者会社オンリーワン
この章で学ぶこと:
①決算書の作成プロセス
②期中取引と決算整理事項
③決算政策とは
1
1.決算書作成までのプロセス
1)期中の手続(記録データベースの作成)
取引の
識別
仕訳
(仕訳帳)
転記
(元帳)
2)決算の手続(利益計算と報告)
試算表
決算
整理
帳簿
決算
財務
諸表
仕訳→転記
損益 a/c
残高 a/c
B/S ・ P/L
2
2.期中取引と決算整理事項
1)期中取引
・日常のルーティンワークとして記録手続
・モノ・カネの交換を伴う
例)商品売買,備品その他物品の購入
2)決算整理事項
・取引の相手が存在しない(目に見えない取引)
例)費用の見越計上(未払利息など)
・モノ・カネの交換がなく、見積り・判断を伴う
例)減価償却費の設定など
3
3.決算政策
1)会計=企業活動の記録・計算・報告
期中手続→ 決算→ B/S&P/L
2)公表効果の考慮(報告>計算)
良いときは控えめに(利益圧縮)
悪いときは良くみせる(利益捻出)
⇒利益平準化(安定成長)傾向
3)決算政策=複数の会計方法からの選択
4
4.精算表から決算書へ
1) 精算表(Working Sheet)
試算表(T/B)+決算修正
→ 利益計算→ B/S&P/L
2) 決算書の役割
投資意思決定(利益→株価)
株主への分配決定(利益→配当)
5
トピック:3分法
繰越商品・仕入・売上
1)期中の仕訳
仕入
×××/買掛金
売掛金 ×××/売上
×××
×××
2)決算整理仕訳
仕入
×××/繰越商品×××(期首在庫)
繰越商品×××/仕入
×××(期末在庫)
6