副鏡補正・支持装置

副鏡駆動機構のスペック
名大Z研 吉田 憲司
軸の設定
光軸のずれを引き起こす要因
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重力変形
:y方向
鏡筒の角度に依存、再現性あり
取り付け誤差
:全方向
依存性なし、予測不可
経年変化
:全方向
依存性なし、予測不可
熱変形
:z方向
予測困難
風などの外乱
変形量は、およそ1mm、100″
このうち外乱以外を副鏡駆動機構で修正
駆動軸の選択
:3軸制御(θx、θy、z)
●架台の変形量に制約
●視野中心の移動
:5軸制御(x、y、z、θx、θy)
●視野中心は移動しない
ただし、現実的には収差の原因がshiftによるものか
tiltによるものか判断できない
Shift:理論によるテーブル
Tilt:実測によるテーブル
パラメータ
焦点
第一
(汎用側)
第二
(MOS側)
視野
許容半径
0.1°
15μm
(~0.27″)
30μm
(~0.55″)
1°
許容半径:Encircled energy の計算範囲
波長:0.55μm
Encircled energy:>90%
結果:第一焦点(汎用側)
視野0.1° 補正レンズなしの場合
・tilt駆動 ⇒ 鏡筒のたわみによる収差を補正
tiltで補正できる最大shift量は
shift:2.0mm ( tilt:340″ )
結果:第二焦点(MOS側)
視野1° 補正レンズありの場合
・tilt駆動 ⇒ 鏡筒のたわみによる収差を補正
tiltで補正できる最大shift量は
shift:0.9mm ( tilt:150″ )
必要とされるスペック
汎用焦点… tiltで補正できる最大shift量は 2.0mm ( tilt:340″ )
MOS焦点…tiltで補正できる最大shift量は 0.9mm ( tilt:150″ )
架台(鏡筒) ⇒ shift 0.9mm以内
副鏡駆動範囲 ⇒ 340″以上