生物の進化に学ぶ 適応動態論

自然とくらしを考える
松田裕之(横浜国立大学)
科学は万能ではないが、頼りにすべき
自然をほどほどに使い、守る
野生生物を食べながら守る
生物と文化(価値観)の多様性を尊ぶ
自然に「ほどほどに」学ぶ
生物の適応戦略⇔人工生命
• 生物の生き方を最適化理論で説明する
• パズルを生物進化の真似をして解く
生物
最適化
工学
人工生命
遺伝的アルゴリズム
Neural Network…
巡回販売員問題Traveller‘s Salesman Problem
A
rank
path
days
1
ABCD...
23
2
ACBD...
25
:
:
11
FBED...
35
12
GCBE...
40
C
B
D
Next generation
ABCD, ACBD, ABCE, ACBH,....
:
自然選択体験
ゲ-ム
• 兵庫県博
• 沢田佳久氏作成
松田裕之
ぶれる自然観
• 科学万能主義批判
• 自然に対する畏敬の念
• 絶対安全を求める
• 自然は物言わぬ弱者
科学万能論
安全神話
• 熊と共存する山間部の犬
は放し飼いでよい(都市
部と同じ基準は不要)
• 契約消費者への食品安
全基準の緩和を(鹿肉
はごみになっている)
• 自衛隊に「鷹狩り」を
• 野生鳥獣を食べて減ら
そう!
• マグロよりサンマを!
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世界遺産の漁民とクマ北海道新聞(禁転載)
人を恐れないヒグマと、
ヒグマを恐れない人たち
• 訪問者の安全確保とエコ・ツーリズ
ム資源としての両立のジレンマ
間野勉氏作成
写真提供:知床財団
松田裕之
野生鳥獣に負け始めた日本人
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中山間地の過疎。狩猟者の高齢化。
動物愛護Stewardship拡大。保護政策成功
食品衛生法、銃刀法、国有林、猛禽保護の壁
人より強いクマ。人知を超えた自然への畏敬
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生物資源。乱獲と供養の対象←生類哀み令
絶滅危惧。保護の対象、狩猟文化の衰退
害獣。駆除の対象、愛護との軋轢
→緊張関係のある共存へ
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