著 作 権(3) まとめと補足 情報社会と情報倫理 5/24/07 著作権法 創作意欲を高めるために“独占” 先人の業績の活用を図るために“期限” 著作物とは“思想又は感情を創作的に表現した もの” コンピュータのプログラムも含まれる 著作権法で保護されるものは表現 権利の全体像 文献9 p.21 参照 映 画 ・ 放 送(1) 俳優の了解を得て録画(撮影)された実演につい ては,俳優の著作隣接権の財産権が消滅 映画をテレビで放映したり,DVD化しても俳優に は(金銭的)権利がない 映画撮影の契約のときに,その分を含めて ギャラを決める 映 画 ・ 放 送(2) 同様に放送の了解を得ている場合は,放送局は 無断で録画できる ただし,録画したものは放送の目的にしか使うこ とはできない DVD化する場合には,関係者(俳優その他)の承 諾が必要になる 映画と同じように,録画の了解を得ておけば 不要 映 画 ・ 放 送(3) インターネットでの配信 IPマルチキャスト放送の是非を著作権関連団体 や放送事業者が議論 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2 006/04/05/11526.html 図 書 館(1) 図書館員による複製 非営利・無料の貸出し これらは著作権者の権利を制限している 同じ本を複数,貸出し用に購入 権利者側から是正が求められている 図 書 館(2) 複製に関しては,著作権情報センターの著作権 Q&A http://www.cric.or.jp/qa/cs03/cs03_2_qa.html 図書館でコピーをしたらする場合は,記録を残す ことになっている! 本学図書館でも!!! コピープロテクション “私的複製” 補足 条件に合致していても,コピープロテクションが施 されている著作物を,プロテクションを回避して複 製することは認められない 著作権法の話題 保護期間の延長 50年 → 70年 私的複製の範囲の見直し 補償金制度の見直し 著作権ビジネス 複製権のビジネスだけではない 著作権信託で初の映画ファンド,松竹「阿修羅城 の瞳で」 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0503/28 /news066.html フ ォ ー ク ロ ア(1) 各国・各地・各民族で古くから伝わる音楽や踊り な ど 無 形 の も の や 絵 な ど 有 形 の フォークロア 不正に(先進国が)利用しているとの主張が途上 国からなされている フ ォ ー ク ロ ア(2) 朝日新聞5/18/05 マオリ族のパフォーマンス フ ォ ー ク ロ ア(3) フォークロアは,その起源が古く作者が分からな い(ものが多い) 現在の著作権法では保護されない “先人の業績を活用して”,新たな創作活動を展 開 利用されている側からは不満 著作権は誰のもの 文献11 p.226 文献10 p.302 今後の著作権 これからの著作権制度は,利用の促進という観 点を重視しないと,時代に乗り遅れ,反著作権思 想が強まるであろうと想像される 中山信弘,知的情報の流通と学術・文化の発展 に向けて,p.111, 第5回国立情報学研究所国際 シンポジウム 2006(文献13)
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