COMET実験

COMET実験棟
素核研 三原智
http://research.kek.jp/people/mihara/COMET/Jikkenshitsu/
COMET(コメット)実験
• J-PARCハドロンホールで計画が検討されている実験で2017年ころ
の実験開始を目指している
• 特徴的な一次陽子ビームと二次粒子ビームを必要とするため、現
存する標的とは別に標的、ビームダンプを新設
• 残留放射線を考慮して、これらの設備をハドロンホール外へ
• ホールを南側へ拡張(アネックス)
• 2012年度概算要求
– コスト算出
• 2014−2015年で建設予定、建設終了後機器搬入開始
新規建設実験室
• COMET実験室
既設ハドロン実験ホール
既設ハドロン実験ホール
新設実験棟概要
• ハドロンホール南側にアネッ
クスを建設
– 18.5m(南北)x30m(東西)
• 3階建て構造
18.5m
– 地階(地下約6m)
• 標的、ビームダンプ、
• 実験装置
• 冷却水室
– 地上階
• 搬入口、冷凍機、保守作業
– 2階
• 制御室、データ収集室
• 地下実験室で発生する放射
線を十分に遮蔽する必要あり
30m
地下実験室フロア
冷却水室
一次ビームライン
ビームダンプ
新設実験室側
• 一次ビームライン側
は耐放射線仕様
実験室
– 3.5m床コンクリート+
0.5m鉄板
– 天井はさらに遮蔽体
が必要。詳細は次項
以降に
ハドロンホール側
地下フロア
遮蔽壁面ビームライン高さに
直径2mの貫通口
実験室フロア
地下6m
一次ビームライン室
フロア地下6m
冷却水室
フロア
地下6.5m
ビームダンプ
冷却水室
•
熱交換器またはチラーによりターゲット、ビー
ムダンプに使用している冷却水を冷却
•
•
•
面積 2m×4m
地上からのアクセスは階段または梯子
冷却水交換時のBPタンクを配置
–
–
•
1m×2m×1m(高さ)
設置方法
BPタンク上面が1次ビームラインフロアレベル
よりも下に50cm
•
汚染水を廃棄時は、地上階までポンプにより
冷却水を排出
•
冷却水室から一次ビームライン室に配管2本
設置(遮蔽体内通過)
–
•
BPタンク
配管経
冷却水室から地上階に配管4本設置
–
配管経
熱交換
器
ポ
ン
プ
ビームダンプ
• 構造
–
–
–
–
銅+鉄 4m×4m×3m(ビームライン奥行)
高さは中心線がビームラインレベル(地上から3.7m)
冷却水配管
実験グループ側で別途手配
• 建築物としては上記の構造体が組み込めるス
ペースが地下フロアにあり、組み込み後に上部
をコンクリートブロックでフロア面まで遮蔽する
地上フロア
(搬入・搬出クレーン20トン6.5m楊程)
装置搬入口
3m鉄+3.5m
コンクリ
冷却水室
入口
出入口
装置搬入口
0.5m鉄
1.1mコンクリ
実験装置搬入口
8mx9.5m
遮蔽壁
フロア面から
1.7m
搬入搬出エリア
装置搬入口
シャッター
高さ6m以上
冷凍機、電源設置
場所 8mx3m
冷却水室
搬入口
2階
出入口
(南西角付近に機材搬入用の大扉を設置)
制御・データ収集室
•
•
床下配線、100V電源
柱設置可能
トイレ・洗面所
搬入口
フロア・天井構造
(放射線遮蔽上必要な厚み)
一次ビームライン側
実験室側
冷却水室
3m
地上階床面レベル
1.7m
0.2m
1m
3m
1.6m
5.8m
0.5m
5.8m
2.3m
2m
ビームライン
レベル
−3.7m
2m
3m
4.3m
0.5m
1m
BPタンク
2.3m
0.5m
0.5m
3m
地上レベル
0m
4.3m
2.3m
2m
クレーン楊定
磁石搬入時
一次ビームライン側
実験室側
6.5m
地上階床面レベル
1.7m
冷却水室
0.2m
1m
1.6m
地上レベル
0m
5.8m
5.8m
2.3m
2m
ビームライン
レベル
−3.7m
2m
3m
4.3m
0.5m
1m
BPタンク
2.3m
0.5m
0.5m
3m
4.3m
2.3m
2m
クレーン楊定
シールド積み上げ時
実験室側
1m
6.5m
2m
冷却水室
地上階床面レベル
1.7m
0.2m
1m
3m
1.6m
5.8m
0.5m
5.8m
2.3m
2m
ビームライン
レベル
−3.7m
2m
3m
4.3m
0.5m
1m
BPタンク
2.3m
0.5m
0.5m
3m
地上レベル
0m
4.3m
2.3m
2m
地下・地上フロア設置装置重量
• 地下フロア
• 地上フロア
• 一次ビームライン側
• 冷凍機(コールドボックス) 3トン
(3m x 2m)
– 電磁石+磁気シールド 300トン
• 設置面積 10m2  30m3
• 超電導電磁石、シールド 60トン
• 磁気シールド(鉄) 240トン
– ビームダンプ 銅 200トン
• 設置面積 12m2
• 実験室側
– 超電導電磁石、磁気シールド 50トン
+実験装置 2トン
• 設置面積 80m2
– 線形電子加速器 2トン
• 設置面積 20m2
– 電磁石電源および制御機器
ン (2m x 5m)
<2ト
• これらに加えて搬入口シールド開時
のシールド置き場が必要
• 2階
• 通常のオフィススペース程度の耐荷
重
• 19インチコンピュータ/電子回路
ラック等を設置予定
空調
• 地階フロア
– 一次ビームライン室
• 容積 300m3
• 発熱 40kW(陽子ビーム)
– 実験室
• 容積 1150m3
• 発熱 35kVA(真空ポンプ(10k)、電子機器(25k))
• 2階フロア
• 容積 1500m3
• 発熱 50kVA(コンピュータ・電子機器)
クレーン
• 搬入、搬出用クレーン(建家内) 地上フロア
– 20トン
– 揚程 6.5m
– 地下フロア(地上フロアから6.2m下)まで機器が
下ろせること
– 可動範囲は建物内でなるべく広く
電力・水
冷却水
電圧
電流
超電導電磁石電源(地上
フロア)
三相400V
250A
電磁石
400 l/min
実験装置(電子機器等)
(地上フロア)
三相200V
単相100V
50A
100A
冷凍機
220 l/min
冷凍機(GM、He)
真空ポンプ(地下フロア)
三相200V
50A
計
620 l/min
実験装置(電子機器等)
(地下フロア)
三相200V
単相100V
50A
150A
実験装置(電子機器・コン
ピュータ)(2階)
単相100V
500A
別建家の圧縮機棟では以下が必要
圧縮機:6.6kV x 40A
圧縮機制御+オイルポンプ:3相200V x 50A
計装空気コンプレッサ:3相200V x 100A
その他、ユーティリティ:3相200V, 単相100V