データ構造とアルゴリズム論 第6章 探索のアルゴ リズム 平成16年11月16日 森田 彦 基礎課題提出状況(11/9) 平均提出数=27.0 (全課題数31) 基礎課題提出状況(11/9) 平均=27.0 80 70 度数(人数) 60 50 40 30 20名 要注意! 20 10 0 6~10 11~15 16~20 21~25 提出課題数 26~30 31 約 5 割 が 全 課 題 を 提 出 応用課題提出状況(11/9) 平均提出課題数=13.3 応用課題提出状況(11/9) 平均=13.3/23 60 度数(人数) 50 40 30 20 10 0 0 1~5 6~10 11~15 16~20 20~23 提出数 12題以上提出は66% 全 課 題 提 出 は 3 名 探索とは? あるデータ群から、目的のデータと合致す るものを探し出す、という処理。→検索と も言う。 Webページの検索機能の強化→最近急速 に発展 本章では、最も基本的な探索アルゴリズ ムを学習。 本章(本日)の学習のねらい ① 基本的な探索アルゴリズムを学習し、そ の処理の流れを理解する。 → 線形探索、2分探索 ② 探索アルゴリズムの効率について考察 する。 ③ 探索アルゴリズムを実際のプログラムに 応用する。 6-1 線形探索 端から順番に探索する方法 例:カードの中から数字の3を探す。 5 1 3 3を発見! 流れ図で表すと・・・ → p.92参照 開始 <線形探索のアルゴリズム> A[1]~A[n]にデータ保管 Noの入力 探したい数字を入力 データの終端のチェック i←1 毎回必要? i≦n No Yes A[i] =No Yes ’ありませんでした。’ No i ← i+1 i,’番目にありました。’ 終了 最大(2n+1)回の比較が必要 → 改良の余地は? → 番兵法へ(p.93) <番兵法のアルゴリズム> 開始 A[1]~A[n]にデータ保管 Noの入力 i←1 A[n+1] ← No データ終端を見分ける番兵の用意 データの終端のチェック A[i] =No No i ← i+1 Yes 最後の1回だけ! i≦n No Yes ’ありませんでした。’ i,’番目にありました。’ 終了 最大比較回数が減った! 【基礎課題6-1】(p.94) データ数がn個の時の、最大比較回数 は? 線形探索法では、(2n+1)回 番兵法では n+2 回? 流れ図の確認→【基礎課題6-2】(ループ端記号の場合) 【基礎課題6-3】(A[0]~A[n-1]の場合) 線形探索の(練習)プログラム→【基礎課題6-4】(p.97) 6-2 2分探索 線形探索では、データ数に比例して(デー タ照合のための)比較回数が増大。 データ数が10倍→計算時間も10倍 → 大きなデータ数では、効率が悪い! もっと効率の良い方法は? 2分探索法 例:数字「30」の書かれたカードを探す。 ※最初に昇順にソートしておく。 A[1] A[2] A[3] A[4] A[5] A[6] A[7] A[8] A[9] A[10] 1 3 7 12 13 14 20 22 30 41 ① ② 「30」と真ん中のA[5]を比較 ③ 「30」と真ん中のA[8]を比較 「30」とA[9]を比較 1 3 7 12 13 14 20 22 30 41 「30」がA[9]にあることを発見!→ 探索範囲がA[9]~A[10]に絞られる。 探索範囲がA[6]~A[10]に絞られる。 終了! データ数が2倍になっても比較回数は1回増えるだけ! → 【基礎課題6-5】で確認 流れ図の確認→p.101 プログラムは【基礎課題6-6】で作成 6-3 アルゴリズムの効率 2分探索法は線形探索法(番兵法)より効率 が良い。 p.104をよく読んで下さい。 【基礎課題6-5】をきちんとやっておくことが必要。 6-4 応用課題 線形探索の応用→【応用課題6-A】 2分探索の応用→【応用課題6-B】 【応用課題6-B】のプログラムを作成する 事ができれば、本章の理解度はOKです。 今後の流れ(予定) 11/30 第7章 再起処理 12/7 第8章 連結リスト 12/14 第2回目テスト 12/21 第9章 木構造(応用課題のみ) 1/11 今後の(プログラミング関連)学習ガ イダンス & 課題チェック
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