水冷プレートへの適用事例

第2回 大阪東部エリア産学官連携フォーラム
事例発表
摩擦攪拌接合(FSW)
水冷プレートへの適用事例
平成17年度大阪府実用化開発支援事業補助金による成果
株式会社 中田製作所
代表取締役
中田 寛
大阪TLO
鄭 盛旭
大阪府立産業技術総合研究所 谷口 正志、杉井春夫
2006.5.10
水冷プレートとは?
FSWに期待する水冷プレート
(1)加工工程の削減
(2)高品質プレートの製作
(3)コストダウン
・ガンドリル加工からフライス加工へ
・内部バリの抑制
・水路設計の自由度向上
水冷プレートを実現するための課題
FSWで
(1)重ね合わせ接合の実現
(2)適正接合条件の探索
(3)曲線形状の接合
(4)性能試験
コスト削減
製造ノウハウ
加工技術
信頼性評価
(1)重ね合せ接合の実現
突き合わせ接合
重ね合わせ接合
(2)接合条件の探索
材料 A5052
ツールショルダ径 φ12
プローブ径 φ4 2.9mm
主軸回転数/送り速度
600rpm/200mm/min
×
1200rpm/100mm/min
1800rpm/400mm/min
×
接合位置
1mm
2mm
4mm
水路壁面とプローブ外周との距離
(3)曲線部の接合
開始
3次元ヘッドに
よる曲線接合
終了
1200rpm/400mm/min
(4)性能試験(耐圧)
壁面距離=1mm
25MPa 破壊せず
×
壁面距離=2mm
20MPa 破壊
壁面距離=4mm
× 16MPa 破壊
まとめ
・重ね合せ接合で水冷プレート製作の可能性を確認
・接合条件や接合位置の製造ノウハウを取得
・接合痕対策、固定方法に課題
・大型水冷プレートの製造
・複雑な流路形状の製作
・プレート以外の製品への応用など
(2次元形状、3次元形状)
ご静聴ありがとうございました