経済的手法による地球温暖化対策の制度化について

エコポイント付商品の販売イメージ
エコポイント
を購入取得
運用機関
エコポイント
企業
商店
販売商品にエコ
ポイントを添付
<販売価格内訳>
粗利益
商品購入でエコポ
イントを取得
販売
管理費
(広告宣伝費)
販
売
価
格
商品等
仕入れ価格
営業
利益
広告宣伝費の一部をエコポ
イント購入費に振替、又は新
たに広告宣伝費に計上
家庭
1
エコポイントによる期待される販売促進効果
①家庭におけるCO2削減で取得
したエコポイントが使用できる。
②商品購入でもポイントを取得
できる。
商店A
○
類似商品の購入に当たっては、
エコポイントの有無で消費者心
理に選択行動をとらせる可能性
が高いと推測される。
エコポイント付商品の購入が促進さ
れることで、CO2削減(カーボンオ
フセット)された商品の流通を促進
させる効果も期待できる。
×
商店B
家庭
2
商品販売によるエコポイントの流れ
【委託先:クレジットカード会社】
【エコポイント管理用】
③
【クレジット決済用】
購入データ
購入データ
家庭A
ポイント
記録
⑥
⑤
商品
販売・購入
[企業Aデータ]
・エコポイント保有量
④
⑦
商品購入による
ポイント移転
(企業A⇒家庭A)
②
ポイント販売
データ
企業
第三者認証機関
[家庭Aデータ]
・エコポイント保有量
①
ポイント
販売・購入
商店
公共交通機関
3
商品へのエコポイント添付(仮想モデル)
【企業A概要】
○業 種 : 小売業
○売上高 : 年商6億円(5千万円/月)
○主商品 : 約1万円の日用雑貨
*月平均販売数 約5,000点
○粗利益 : 約30%
○販管費 : 約15%(うち広告費1%)
*営業利益は約15%
○排出量 : 3,000t-CO2
*削減計画書で2%(60t-CO2)
の削減を目標設定。
企業A
<ケース1>
商品価格の0.5%(50円)のエコポイント購入を新
たに広告宣伝費として計上
☆約4%の売上増で営業利益増
[経費増] 50円×5,200点=260.000円
[売上増] 200点×10,000円=2,000,000円
*営業利益増 2,000,000円×14.5%
=290,000円/月
<ケース2>
商品価格の0.5%(50円)のエコポイント購入を既
存広告宣伝費の一部から振替え
☆売上増分は全て営業利益増
[1%増] 50点×10,000円=500,000円
*営業利益増 500,000円×15%
=75,000円/月
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☆検討ポイント
①どの程度のエコポイント添付が商品・サービスの広告宣伝として有効か?
⇒ 商品単価又は売上の何%くらいが適切か。
②エコポイントの添付方法をどのようにするか?
⇒ (A)制度参加企業、商店毎に販売価格に一定率で添付する方法
(B)商品毎に添付する方法
③エコポイント販売時の手数料をどれくらいに設定するか?
⇒ 商品単価又は売上の何%くらいが適切か。
④地域でのCO2削減につなげるために、エコポイント付商品販売を行う企業、商
店等に、[A]削減計画書上でのエコポイント償却を求める仕組みが必要か?
⇒ 一定量以上のエコポイント付商品の販売により利益を上げた企業、商店等
に対して、協定等でエコポイントの償却を求めるか。
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