耐震強度偽装事件の法と経済学 山崎福寿 2015/10/1 1 はじめに 2015/10/1 住宅の安全性をどのように担保するか 建築基準法 集団規定 単体規定 住宅品質確保法 瑕疵担保責任 民間検査機関の意義 2 住宅検査(建築確認)制度 2015/10/1 建築主事(自治体)の不足(全国200 0人たらずで100万件以上の建築確 認) 民間検査機関の登場 建蔽率・容積率の軽微な違反 強制代執行しか罰則規定がない。 3 市場の失敗 1.安全構造の確保 施工者と建主間の情報の非対称性 倒壊の危険 外部性 2.容積率・建蔽率規制 環境対策・混雑外部性の制御 2015/10/1 木造住宅密集地域 4 政府の失敗 2015/10/1 民間検査機関の信用性? モニターを誰がチェックするか? Who monitors the monitor 政府・自治体の役割? 政府は責任を取るか? 公営住宅への入居や住民の保護(税 金の投入) 最終的な負担は国民 5 住宅の品質確保の促進等に関する法律」 (品確法) 企業の瑕疵担保責任(10年) 有限責任制の問題点 倒産の可能性と賠償不能性 住宅保証機構等の設立 2015/10/1 今回の事件では政府の責任は問え るのか? 6 効率性の観点から、誰が 責任を取るべきか? 瑕疵担保保険の活用 保険加入情報公開の必要性(周知できる) 消費者は安心して購入できる 建築物登録制度の提案 登記できないか? 保険会社の専門検査士の活用、 検査機能の充実 問題点:保険会社の倒産可能性と再保険 2015/10/1 7 銀行の責任は 2015/10/1 住宅所有者が破産したのではない 施工主が破綻した場合、賠償不能、 そのとき抵当権はどうなる マンションの解体は? 8
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