法律論文における 出典の表記方法等について ・Bluebook guide of Japanese version. ・Legal Research on the Internet(Web Site). 黒川研究室用 2013年度 Tomoki YAMADA Copyright © 2013 / Tomoki Yamada. / All rights reserved. / [email protected] Table of Contents 〔Bluebook guide of Japanese version〕 ‣Ⅰ 意義(出所表示義務) Ⅰ-a: 何故必要なのか Ⅰ-b:「法律文献等の出典の表示方法」の変遷 ‣Ⅱ 法律文献等の出典の表示方法(2003 年9月版) 2 Table of Contents 〔 Legal Research on the Internet (Web Site) 〕 ‣Ⅲ Legal Citation ーサイテーションとはー ‣Ⅳ データベース(日大法図書館HP掲載リンク) ‣Ⅴ わが国の法学関係文献検索ツール(抄) ‣Ⅵ 税法 -Taxation-情報検索(LexisNexis,Westlaw) 〔 How to use Microsoft Power Point 2007〕 ‣Ⅶ マイクロソフトPowerPoint2007の使い方(基礎編) 3 Ⅰ 意義(出所表示義務) ‣Ⅰ-a: 何故必要なのか 引用とは何か ・本や論文を書く際はもちろん、WWWページや絵を書く際などにも他人の著作 物を引用したい場合があるかと思います。この時に何処から何処までが引用の 範囲なのか、あるいはどのように引用したら良いのかと考え込んでしまう場合 がある。また、引用に関する正しい認識が広まっていないために「無断引用は 著作権を侵害している」等でトラブルも起きています。 ・著作権法は1条で「著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与す ること」を主な目的とし、著作者の権利を著作物の不正な利用などから保護す ると同時に、文化的な発展に寄与することも目的としている。 ・また、文化的な発展を阻害しないように、報道・批評・研究に必要な範囲内で、 ある一定の要件を満たせば自由に引用を行うことができるように定めている)。 4 Ⅰ 意義(出所表示義務) ‣引用の要件 Ⅰ.公表された著作物であること。 Ⅱ.公正な慣行に合致していること。 Ⅲ.報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われること。 Ⅳ.出所を明示すること。 Ⅴ.引用とそれ以外の部分を明瞭に区別して認識できること。 Ⅵ.自己の著作物が主であって、あくまで引用部分は従の関係であること。 許諾の必要性 WWW Site等や出版物の文面で、よく「無断引用」を禁止し「許諾」を求めて いる表記がある。前述の要件を満たす「公正な慣行」による公正な引用であ れば、基本的に許諾は必要ない。(例外あり:出版業界の慣例による絵や漫 画など文章以外のリソースの引用には注意が必要) 5 Ⅰ 意義(出所表示義務) Ⅰ-b:「法律文献等の出典の表示方法」の変遷 ・1989 年:「法律文献等の出典の表示方法」の素案を公表 ・1993年8月:第二次の改訂案 ・ 1997 年:第三次の改訂案 ・1998年9月:追加補足版を岡村久道が公表* ・2003年9月:法律編集者懇話会から許諾を受けて神戸大学 大学院法学研究科がデジタル入力(⇒詳細は後述) ・2005年:特定非営利活動法人法教育支援センターが公表* (※注)前提(1)(2)(次頁) 6 前提(1) ⇒法律文献については、特有の表示方法が採用されていること がある点に注意が必要。邦語の法律文献の表示について、確立 された表示方法が存在するわけではない。ただし、以前から一定 の共通基準を作ろうという動きがあり、その先駆けとして取り分け て法律分野の論文等においては、法律文献を引用する標準的な 方法を「法律文献等の出典の表示方法」という名称で、「法律編 集者懇話会」が作成・公表した。 ⇒出典の情報について、論文内などで、どのように記述するか、 その形式(スタイル)は、①学問分野、②発表する媒体(学会な ど)により異なり、様々なものがある。学会等や、論文の提出先 機関、担当教員による指示がある場合は、それに従って記述す ることが望ましい。 前提(2) ⇒最近の業界では、注や文献一覧を「簡略化した方法 (形式)* 」がポピュラー になってきている。 (独立行政法人 科学技術振興機構SISTの小冊子など。自然科学分野の業界基準。) ⇒卒業論文・修士論文等では、指定がない限りにおい て、実務家の方々が論文等で用いている引用・文献表 示方法を参考にするより、学者・研究者論文(教育機 関)の方々が用いられている方式を参考にして作成す るほうが望ましい。 Ⅱ 法律文献等の出典の表示方法(2003年度版) 神戸大学大学院法学研究科が、法律編集者懇話会から許諾を 受けてデジタル入力した、2003年度版(最新版)をインターネット 上の下記URLから閲覧することが可能。 http://www.law.kobe-u.ac.jp/citation/mokuji.htm 【補足】 前の(注)の直後に、続けて同一の文献や論文を引用する場合は簡略表示をする。 ①和書は,同上(同書,同上書,同訳書,同上訳書,同論文,同上論文,も可)。又、縦書きの場合 は、「同前書、同前」も可。 ②洋書は,Ibid.(ラテン語のIbiden(同じ場所に)の略)と表記。 (例)同上,285頁. 田村.前掲書,58頁. 石田,前掲論文,28頁. Ibid., p.52. ③「インターネット情報(URL)」の表示方法(*)(**)及び「同・同上」の引用方法について (別資料) 9 Ⅲ Legal Citation ーサイテーションとはー * 意味 * 表記方法 * Citation of Legal Authorities 10 ‣Ⅳ 日本法総合データベース検索 ・電子政府の総合窓口(e-Gov) ・LEX/DBインターネット (TKC)〔※学内からのみログイン可〕 ・LexisNexis JP(日本法総合データベース) ※必ず、法学部内の学内端末から、アクセスすること。 〔辿り方〕 ①COLNet(学内サイト) → ②図書館蔵書検索の「図書館TOP」をクリック→③図書館 関連リンク(右下)をクリック→④下部の「電子ジャーナル・オンラインデータベース等への リンク」に一覧がある。(日大法図書館HP掲載リンク) * 11 Ⅴ わが国の法学関係文献検索ツール(抄) 蔵書検索(文献、論文、雑誌 etc…) * * * NACSIS Webcat(総合目録データベースWWW検索サービス) MAGAZINEPLUS (国内最大の雑誌記事情報、学会年報情報 ) GeNii[ジーニイ] (目録所在情報、情報検索、電子図書館等の学術情報サービス ) 日本の判例集・法律文献略語一覧 (fukushima-u.ac.jp) 12 Ⅵ 税法 -Taxation-情報検索 (LexisNexis,Westlaw) Ⅰ、 Westlaw Westlawとは・・・ ①オンライン情報の検索システム。 ②収録されているデータベース ・アメリカの判例 ・法令の全文を中心に、行政規則、議会情報、法律情報、ニュース等 Westlawを日大法で利用するには、 図書館のカウンターにて申請をしてID/PASSを(要)取得しなけ ればならない。(現在、もしかしたら学内からだとアカウントなしでアクセス可能かも!?)13 Westlaw ※必ず、法学部内の学内端末から、アクセスすること。 ⇒① IE or NC等のブラウザーを起動 ⇒②前述した日本大学法学部図書館のホームページにある「電子ジャーナル・オンラインデータ ベース等へのリンク」の一覧にある、Westlaw Internationalをクリックする。 ウエストロー・ジャパンが提供するオンライン情報の検索システムです。収録されているデータ ベースは、アメリカの判例・法令の全文を中心に、行政規則、議会情報、法律情報、法律雑誌、 ニュース等がある。*(⇒詳細は次頁) 14 Westlaw 【解説】 ※ Westlaw Password:に日大(法)図書館発行のP/Wを入力。 ① Cllent ID:に任意のユーザー名を入力(毎回違っても良い。) ② ①and②を入力後、右にある、〔Sign On〕をクリックすることにより、ログインできる。 (現在、もしかしたら学内からだとアカウントなしでアクセス可能かも!?) 15 Westlaw 【解説】 ※①or②のどちらかを行う。 ①左にある、〔Find by Citation〕にサイテーション番号を入力して〔Go〕をクリック。 ②右にある、〔Search the Westlaw Directory〕に雑誌名等を入力して〔Search〕をクリック。 16 Westlaw 【解説】 ※前頁で、①〔Find by Citation〕をクリックした場合。 ① 左上(左)にある〔Result List〕にSearchした条件が含まれるドキュメントの総数が「○○Doc」と表 示される。 ② 左上(右)にある 〔Links for〕を押すことにより、①で全件表示されているうちの、1つのドキュメ ントだけを①で指定(クリック)して表示してみることが出来る。 17 Westlaw 【解説】 ※前頁で、②〔 Search the Westlaw Directory〕〕をクリックした場合。 ①〔Directory Search Results〕に、関連す る雑誌等のデータベースが表示さ れる。 ②当初の目的であるデータベースの左 にある□のところに、チェックマーク を入れて、下記の〔OK〕ボタンをク リックする。 18 Westlaw 【解説】 ①〔Search〕の部分に調べたい文献の〔キーワード〕を入力(打ち込む)する。 例: 26、601、502、Antitrust、Tax、著者名、&・・・Etc。 19 Westlaw 【解説】 ①左側の〔Results List 〕に数 件表示(12doc)されてい るなかから、目的のド キュメントを探してクリッ クし、右側にある〔Links for〕に表示させる。 20 Westlaw 【解説】 ① 右上にある〔RRINT〕 OR をクリックする。 ② 右上にある〔DOWNLOAD〕 21 Westlaw 【解説】 ①〔Download〕ボックスが表 示(表示に時間がかか る)されたら、 Save to:初期値 Format:HTML or PDF のどちらかを選ぶ。 ②Current Documentは、通 常そのまま。 ③Page Optionは、通常そ のまま。 ④〔Save〕を押す。 ⑤〔プリンター〕や〔印刷〕の 画面がでてくるので、 任意に指定して印刷。 22 Westlaw 【解説】 ①〔Download〕ボックスが表示 (表示に時間がかかる)され たら、 Save to:初期値 Format:Word、HTML、PDF のどれかを任意で選ぶ。 ②Current Documentは、通常そ のまま。 ③Page Optionは、通常そのま ま。 ④〔Save〕を押す。 ⑤〔名前を付けて保存〕のダイア ログボックス画面がでてくる ので、任意の場所を指定し て保存。 23 ‣Ⅶ マイクロソフトPowerPoint2007 の使い方(基礎編) ⇒先頃、修士論文の中間報告が学校の中間行事として開始されたことに伴い、その一部内容をマ イクロソフトのPowerPoint2000‐2007で作成する事になった(伝聞)。 ⇒本講義では、Microsoft PowerPoint2007の基礎的なテクニックを身に付けるべく、各種テクニック をダイジェストで講義するものである。 ①スライドの作成 (ホーム タブ→レイアウト、新しいスライド) ②レイアウト(目次の構成)→デザイン (デザイン タブ) ③アニメーション効果 (アニメーション タブ→アニメーションの設定で、各枠毎に設定する) ④スライドショー(スライドショー タブ) ※文字の入力などは、Microsoft Wordと、ほぼ同じ。 ※レイアウト(構成)は感性がモノをいう! 24 本日の講義は、これにて ~Fin.~ (連絡等は、こちらまで) [email protected] 25
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