第三章 競争優位の構築 - ホーム

コンセプト創出と文化的多様性
文学部文学科文芸・思想専修
2年 清水 麗
<流れ>
「世の中にまだ提起
されていないような
市場を作り出す
コンセプト創出」
の実現方法を探る
1.コンセプト
の創造
2.サントリー
「DAKARA」
3.シャープ
「ヘルシオ」

植田 一博・岡田 猛(共編著) (2000)
『協同の知を探る:創造的コラボレーションの認知科学』
共立出版
「重要な場面での科学的な推論(仮説の形成・
実験の計画・データの解釈・発見)は、
一人の科学者ではなく、
科学者の集団によって行われる」
分散推論
分散推論
画期的で新たな発見は
1人ではなく「チーム」によって
引き起こされる
(チーム)
?
?
?
?
「新たなコンセプト」
サントリーの組織
少数気鋭型
20代半ば~30代の若手中心に選抜
全て社長直属
現場の自由な発想が
商品やマーケティング戦略に結びつく
サントリーの製品開発組織
 社風「風通しの良さ」
・大部屋制
・個室のドアがガラス付き
 人事制度
多様な部署を経験
・社内での人脈が広がる
・発想が豊かになる
不足しがちなもの
カルシウム
マグネシウム
食物繊維
余分なもの
脂肪
飲む
出す
糖分
塩分
新たな発想
DAKARA
2000年
 売上 2400万ケース(2001年度)
※ 1ケース=350ml缶24本換算
 発売
コンセプト
「mother(母性)飲料」
企画
研究・
開発
(コンセ
プト・
サービス
企画)
プロト
タイプ
制作・
フィジ
ビリ
ティ
流通
営業・
販売
アフ
ター
サービ
ス
8,9名チーム
・マーケティ
ング担当
・コピーライ
ター
・デザイナー
・研究者
競合商品の
「日記調査」
弱点探し
「現場の人間
を見る」
↓
価値の
↓
徹底追及
コンセプトの
ずれを確認
(ポカリス
エットの
解析)
「MOTHER」
飲料の
コンセプト
を
徹底追及
「DAKARA」の成功の理由
(性別、年代、職歴が)多様な
メンバーのいるチームが
優れたコンセプトを生み出したから
多様性を活用
ヘルシオ
12万6000円
 売上 年間10万台
 評価 2004年度第四半期新製品
ランキング1位(日経産業研究所)
 価格
シャープの製品開発組織
「緊急プロジェクト」
各事業部や研究所の最適な人材が
緊急開発テーマに取り組む
技術融合
コンセプト
「調理で健康を守る」
電化システム
事業本部
調理システム
事業部
電化商品開発
センター
全社方針
「健康と環境」を
実現する
オンリーワン商品の
開発
研究概念
「食品の機能化」
新技術
加熱水蒸気方式
画期的コンセプト
「調理で健康を守る」
「ヘルシオ」の成功の理由
企業方針と新技術の乖離を
異分野の研究概念が解消し、
それらが融合したから
多様性を活用
(チーム)
?
?
?
? ?
「新たなコンセプト」
(チーム)
♦
メンバーの
多様性
♠
♣
異分野の研究・
企業方針・新技術
の融合
「新たなコンセプト」
コンセプトの創出に
多様性を活用することによる
デメリットは何か。
 http://www.suntory.co.jp/softdrink/dakara/
product.html
 http://healsio.jp/feature/02/index.html