3章 確率変数とその分布 3.4 基本的な分布関数 4回目 [補] 二項分布の正規近似 x ~ 二項分布 ( p = 0.5, n = 400 ) 正規分布 二項分布 De Moivre – Laplace の定理 二項分布 ⇒ 正規分布 ( n ⇒ ∞ ) 240 220 200 180 160 μ = 200、 σ = 10 x 二項確率 P ( X x ) p( x ) n C x p x q n x ( x 0,1, , n) x ~ 二項分布 ( p = 0.5, n = 10 ) 正規分布 二項分布 10 9 8 7 5 6 4 3 2 1 0 二項分布: P{ x = k } 二項分布: P{ x ≦ k } 二項分布: P{ k ≦ x } x ≒ ≒ ≒ 整数値の 0.5調整 を行う 正規分布: P{ k - 0.5 < x < k + 0.5 } 正規分布: P{ x < k + 0.5 } 正規分布: P{ k - 0.5 < x } x 内閣支持率、視聴率、普及率、打率 など の標本割合 x / n の正規近似を行う時 x ~ 二項分布 ( p = 0.3, n = 12 ) 正規分布 二項分布 1 0.9166667 0.8333333 0.75 0.6666667 0.5833333 0.5 0.4166667 0.3333333 0.25 0.1666667 0.0833333 0 標本割合 x / n を実数のように扱って 0.5調整は行わない場合が多い x/n x→z 標準化の公式 (標準正規分布表 を使う時に用いる変数変換) 扱う変数が成功の回数 (x の 0.5調整 が必要) x z 扱う変数が x の標本割合 (x の 0.5調整は不要) の場合 x x/n x np npq の場合 x / n p z pq / n [例1] コイン 8 回投げ確率 (a) 6 回表が出る、(b) 少なくとも 6 回表が出る x ~ 二項分布 ( p = 0.5, n = 8 ) 正規分布 二項分布 8 7 6 5 4 3 2 1 0 x 8 7 6 5 4 3 2 1 8 0 平均: μ = np = 8 (1/2) = 4 分散: σ2 = npq = 8 (1/2) (1/2) = 2 x ~ 二項分布 ( p = 0.5, n = 8 ) 標準偏差: σ = √2 正規分布 二項分布 (a) P{ X = 6 } x 正確な値 28 1 P X 6 8 C6 ≒ 0.1094 256 2 正規近似値 5.5 X 6.5 P 5.5 X 6.5 P ≒ P1.06 Z 1.77 ≒ 0.4616 0.3554 0.1062 (b) P{ X ≧ 6 } 正確な値 P X ≧ 6 P X 6 P X 7 P X 8 x ~ 二項分布 ( p = 0.5, n = 8 ) 28 8 1 37 ≒ 0.1445 8 2 256 正規分布 二項分布 X 5.5 P X 5.5 P ≒ P Z 1.06 ≒ 0.5 0.3554 0.1446 8 7 6 5 4 3 2 1 0 正規近似値 x [例2] 四択式 20 問の試験 でたらめに答えて 少なくとも 10 問が正解になる確率。 x ~ 二項分布 ( p = 0.25, n = 20 ) 正規分布 二項分布 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 x 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 平均: μ = np = 20 (1/4) = 5 分散: σ2 = npq = 20 (1/4) (3/4) = 3.75 標準偏差: σ = √3.75 ≒ 1.94 正規近似値 x ~ 二項分布 ( p = 0 9.5 P X 9.5 P Z ≒ P Z 2.32 ≒ 0.5 0.4898 0.0102 (参考)正確な値 統計学Webページ「二項分布の確率計算」使用 P{ X ≧ 10 } = 1 – P{ X ≦ 9 } = 1 – 0.9861…≒ 0.0139 正規近似を使う時の目安 右または左に歪んだ二項分布は n 小の時 正規曲線の当てはまりが悪い 「p ≦1/2 の時 np > 5」 「p >1/2 の時 n(1- p) > 5」
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