水槽内のチェレンコフ光分布に よるμ粒子と電子の弁別 弘前大学理工学部 小西 栄一 電子ニュートリノ→電子を発生 →カスケード・シャワー →チェレンコフ光発生 壁面(底面)のPMTに入射 μニュートリノ→μ粒子を発生 水中を進行 →チェレンコフ光を発生 壁面(底面)のPMTに入射 スーパーカミオカンデ 半径約20m高さ約40mの円筒形水槽 壁面、上底、下底に約12000この PMT(光電子増倍管) チェレンコフ光のパターン • 発生粒子の種類 • 発生粒子のエネルギー • 粒子の発生位置 • 粒子の走る方向 を反映するが、直接情報ではない パターンからこれらの情報を得るアルゴリズ ムを探求 粒子のエネルギーとチェレンコフ 光数 平均値と相対標準偏差 粒子の入射軸の決定 PMTに入射した時間と位置の情報 Timing residual 分布 粒子の種類の弁別 粒子の種類、エネルギーごとに • チェレンコフ光の平均発生角分布 • 曲線で近似 →弁別プログラム 粒子の発生位置、方向エネルギーが分かっ ている場合 各粒子の平均パターのと照合 弁別の結果 E0=1GeV E0=0.5GeV まとめ • 位置情報などがわかっているときは弁別 が容易 • 原理的に弁別不能な領域がある • エネルギーがおなじでも位置や方向が異 なると弁別の可能性が変わる (特に低いエネルギー) 今後の課題 • 位置・方向と弁別可能領域の関係をもとめ る • チェレンコフ光パターンから粒子の位置や 方向を求める
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