労働安全衛生法の内容(概説)

ハインリッヒの法則(1:29:300)
労働安全衛生法の内容(概説)
(1)事業者等の責務
• 事業者に、最低基準を守るだけでなく、積極
的な労働者の安全と健康確保へのとりくみを
求めたこと。機械設備、原材料や建築物の設
計、製造、輸入又は建築をする者や建築工
事の注文者に対して労働災害の発生の防止
に努めることとされたこと。また、労働者もそ
れぞれの立場において、労働災害の防止の
ため必要な事項を守らなければならないこと
が明らかにされています。(第3,4条)
(2)安全衛生管理体制の確立
• 一定の事業場には、総括安全衛生管理者、
安全管理者、衛生管理者、安全衛生推進者、
産業医や作業主任者を置くことが定められて
います。 また、建設業のような重層下請関係
において事業が実施される場合の管理体制
や協議組織についても定めています。(第1019条等)
(3)危害防止措置
• 事業者の講ずべき措置が規定されています。
(第20-25条の2)下請けに仕事の一部を請け
負わせている元方事業者の責任を明確にし
ています。(第29,30条) 危害防止措置の具
体的な内容は、「労働安全衛生規則」や「ク
レーン規則」など多くが規則に委 任され定め
られています。
(4)機械や有害物に関する規制
• 各種機械等について、製造の許可、検査、個
別検定、型式検定、定期自主検査などの規
制がされています。(第37-45条)また、有害
物について、製造禁止、製造の許可や有害
性の表示の規制が されています。(第55,56,
57条)
(5)労働者の就業に当たっての措置
• 労働者の雇い入れ時、作業内容変更時、職
長教育や一定の危険有害業務についての特
別教育などの安全衛生教育を事業者に義務
付けています。 また、クレーンの運転など一
定の業務については、免許や技能講習の修
了などの資格者以外の就業を禁じたいわゆ
る「就業制限」についての規定があります。
(第59,60,61条)
(6)健康管理
• 作業環境測定や健康診断の実施について定
めています。(第65,66,67条)
(7)その他
• 労働災害防止計画の策定(第2章)、技術上
の指針の公表(第28条)、安全衛生改善計画
(第9章)、 計画の届出、労働基準監督官等
の権限(第10章)及び罰則(第12章)などの
定めがあります。
作業時の服装
必要に応じて
・資格の修了証は携帯する
・軍手や皮手袋
・防護メガネ
・マスク
ヘルメット
作業着
安全帯
高所作業時
脚絆
安全靴
安全な足場の設置等
高さが2メートル以上の箇所で作業を行なう場合
a.作業床を設けた足場を組み立てること。
b.足場周囲には、高さ75センチメートル以上の手すりを設ける
こと。
c.作業床の床材の幅は40センチメートル以上とし、床材間の隙
間は3センチメートル以下とすること。また、床材には十分な
強度のあるものを使用し、転位又は脱落しないように2箇所
以上支持物に緊縛すること。
d.(a) の作業床を設けることが困難な時は、防網(Safty Net) を
張り、労働者に安全帯を使用させること。
e.足場を組み立て又は解体の時には、作業主任者の指揮で行
うこと。
月1度の安全衛生協議会
工事現場での朝礼
ヒューマンエラー防止ポイント