2014年2月21日Ver 施工での地球温暖化への取組み 温暖化対策部会 地球温暖化とは 地球の直径:約7,000km 大気厚さ:約80km 温室効果ガスは地球の安定した 気候に重要な役割を果たしてい るが・・・ 温室効果ガスの重要性 温室効果ガス 主な発生源 二酸化炭素 燃料の燃焼 等 メタン 農業、工業プロセス 等 一酸化二窒素 農業、燃料の燃焼 等 フロン類 半導体製造、精密機器洗浄 等 平均気温 地球: 14℃ 火星: -50℃ 金星: 200~500℃ 世界平均気温の推移 (約4倍) 出展:IPCC第4次報告書 世界のCO2濃度の推移 2011年は391ppm 出典:IPCC第4次報告書、IPCC第5次報告書サマリー 世界の平均気温・海面水位の上昇予測 このまま「高度成長・化石燃料依存型」の社会が続けば 2100年に 気温上昇:0.3~4.8℃ 海面上昇:26~82cm 自然災害増大、食糧危機 飲料水不足、健康被害 気温上昇:max 4.8℃ 海面上昇: max 82cm ℃ 出典:IPCC第4次報告書、IPCC第5次報告書サマリー 気温上昇による影響 温度上昇はどこまで許容されるか 1 上昇温度(℃) 2 3 4 5 水不足 水 4-17億人 生態系 サンゴ白化 の増加 食料 11-32億人 10-20億人 大半のサンゴ が白化 広範囲のサンゴ 絶滅 低緯度地域 いくつかの穀物で生産量減少 全てで減少 洪水に直面する人口 沿岸域 健康 ~300万人 感染症媒介生物の分布拡大 IPCC第4次報告より編集 200~1500万人 保険サービスへの重大な負担 危険ゾーン CO2濃度上昇の背景 人為的排出量 年 7.2Gt/年(濃度 2ppm/年上昇) 2℃の温度上昇の場合 450ppm程度 現在(2010) 自然の濃度 早期に 排出量を半減! 389ppm 工業化 280ppm 大気中の二酸化炭素 自然の吸収量 年 3.1Gt/年 Gt=10億トン(炭素換算) (IPCC『第4次評価報告書』より) 低炭素社会への取組み ■世界の危機認識 気温上昇は2℃を超えるべきでない *2009年12月 COP15(コペンハーゲン合意) ■長期目標: 世界全体で2050年までに現状比50%削減 ■中期目標案(2020年までの削減率) • • • • EU: 英国: 米国: 日本: 20~30%削減(90年比) 17%削減(05年比) ・韓国:4%削減(05年比) ・中国: 5%削減(05年比) GDPあたりの排出量40~45%削減 (05年比20年まで) 3.8%削減(05年比) ・インド: GDPあたりの排出量20~25%削減 (05年比20年まで) 必要な削減水準 自然体だと2倍 15Gt 現状7.2Gt 半減3.6Gt 半減目標達成のために は先進国は50%を大幅 に上回る削減が必要 国別一人当たりCO2排出量(2010) 出典:IEA2012報告 各国の排出量と京都議定書(2010) 京都議定書で 削減義務を負う国 の排出量割合は (削減義務対象国) 3.5% 世界の23.6% 第2約束期間 (2013-2018) 義務国はEU、豪州等 全体の13%に低下 *日本、ロシアは離脱 出典:IEA2012報告 建設業界の取り組み経緯 1996年:経団連、産業界の環境自主行動計画公表 1998年:業界目標として排出原単位削減目標を設定 【2010年度までに1990年度比 12%削減】 2010年:目標値の見直し(環境自主行動計画第4版 改訂版) 【2012年度までに1990年度比 13%削減】 2012年 日本経団連「低炭素社会実行計画」の一環として 2020年目標を設定。 「建設業の環境自主行動計画第5版」に掲載 【2020年度までに1990年度比 20%削減】 建設産業に関わるCO2排出量 日本の1995年度CO2排出量(1.36Gt-CO2) 14 エネルギー別使用比率と土建比率 建設現場のエネルギー別使用比率 (2008年度) 【重油】 12.6% 【電力】 工事 11.9% CO2排出量原単位比較 (土木・建築・平均:2012年度) 単位: kg-CO2/億円 【電力】 事務所 5.1% 【灯油】 1.4% 【軽油】 【軽油】 重機 42.9% 電力:17% 軽油:69% 灯油: 1% 重油:13% トラック・ダンプ 26.1% 土木は建築の約4倍の排出量 15 CO2排出量調査の推移 ■調査方針 簡易な調査で、サンプル調査現場数を多く 16 CO2排出量原単位の推移(目標) 【実績】単位(kg-CO2/億円) 1990年:35,161 → 2012年:30,511 削減率:13.2% →目標達成 17 CO2総排出量の推移 【総排出量実績】単位(万t-CO2) 1990年:922.6 → 2012年:393.6 削減率:57.3% *完工高減少率:50.8% 18 削減活動実施率の推移 :2012年目標 軽油 アイドリングストップ(車両) アイドリングストップ(重機) 省燃費運転(車両) 省燃費運転研修(重機) 19 削減活動実施率の推移 電力 高効率照明の採用 灯油 エアコン暖房への切替 :2012年目標 空調温度の適正化 20 削減目標の見直し強化 達成! 13.2% 【2012年度までに1990年度比 13%削減】 【2020年度までに1990年度比 20%削減】 削減量内訳 40,000 35,160 30,000 13%減 20%減 30,640 28,166 省燃費運転 18% 電力原単位 32% 20,000 高効率照明 24% 10,000 建機効率 26% 0 1990年度 2012年度 2020年度 21 省燃費運転研修について 効果の高い活動として、業界で重点的に展開 現場のエネルギー別比率 ●現場CO2排出量のエネルギー別比率 ⇒省燃費研修対象建機で6割強 ⇒軽油起因が7割 【重油】 12.6% 【電力】 工事 11.9% ●軽油使用量の内訳 【電力】 事務所 その他 17.6% 5.1% 【灯油】 1.4% バッ クホー 3 0 .3 % ブルドーザ 5.6% クローラクレーン 5.3% 【軽油】 【軽油】 重機 42.9% 発電機 7.1% ラフタークレーン 9 .6 % トラック・ダンプ 26.1% 電力:17% 軽油:69% 灯油: 1% 重油:13% 重ダンプ ( 場内) 4% ダンプトラッ ク ( 場内) 2 0 .2 % 研修対象建機 重機系:40% 23 車両系:24% ダンプトラックの省燃費運転効果 省燃費運転研修会実施結果(サンプル) 改善率 通常運転 燃費 省燃費運転 所要時間比率 作業性 12.7% 0.97 東北 19.9% 1.08 関東 9.2% 九州 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 参加者平均燃費(km/l): 効果 CO2削減量:9,900kg-CO2/年・台 1.00 0 0.5 1.0 所要時間比率 (省燃費運転/通常運転) 経費削減:26.3万円/年・台 *燃費2.0km/㍑、燃費改善15%、年間走行距離5万km、軽油70円/㍑として試算 24 重機(油圧ショベル)の省燃費運転効果 30 削減率 ㍑/標準作業 25 約34% 20 通常 省燃費 15 10 5 0 運転手A 運転手B 運転手C 運転手D 運転手E 平均 25 省燃費運転の効果(安全面の効果) 26 温暖化防止啓発資料 省燃費運転マニュアル 冊子 省燃費運転DVD トラック版・油圧ショベル版 リーフレット トラック編、油圧ショベル編 クレーン編、作業所編 日建連HPよりダウンロード http://www.nikkenren.com/ 27 最後に!(省燃費運転研修の意義) 省燃費運転はWIN - WIN活動です ●環境保全に貢献 ●経営改善に寄与 CO2の排出量を削減し 地球温暖化防止に貢献 燃料使用量を削減し 経費節減に寄与 *重機・車両の長寿命化や事故防止にも効果あり 省燃費運転を心がけ、走行・作業のムダを なくすことにご協力をお願いします。 ご清聴、有難うございました
© Copyright 2024 ExpyDoc