ジャンボリー・トップセミナーの総括と今後の展望

ジャンボリー・トップセミナーの
総括と今後の展望
~21世紀のDM医療のあり方を求めて~
京都ヤングの会
能勢 謙介
2015/9/30
ジャンボリーとトップセミナーの違い
→ 1型DM一般を対象とした
親睦・交流会
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ジャンボリー
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トップセミナー → 1型DMの指導的立場に
ある人を対象とした勉強会

※それぞれ開催の意義と意味が
問われるようになってきた
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ジャンボリー、トップセミナー
これまでの開催地リスト
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2015/9/30
開催年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
ジャンボリー
トップセミナー
第1回・鹿児島
第1回・東京都港区
第2回・大阪府
第2回・大阪府泉佐野市
第3回・東京都港区
第3回・宮城県仙台市
第4回・熊本県阿蘇町
第4回・愛媛県松山市
第5回・北海道札幌市
第5回・石川県金沢市
第6回・京都府京都市
第6回・東京都千代田区
第7回・大阪府大阪市
第7回・熊本県熊本市
第8回・宮城県岩沼市
第8回・大阪府泉南市
第9回・埼玉県秩父市
第9回・福岡県城南区
第10回・東京都千代田区
第10回・和歌山県和歌山市
第11回・神奈川県横浜市
第11回・愛知県岡崎市
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これまでのジャンボリー、
トップセミナーが果たしてきた役割
最新の治療方法の紹介、普及
 全国の1型DM同志を繋ぐ接点
 貴重な親睦、交流の場

 →心の拠り所として有効に機能
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2015/9/30
現在のジャンボリー、
トップセミナーの問題点
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公式な結果報告*および収支報告がない
*感想文集を除く
次回開催地への申し送りがない
 内容の「同窓会」化
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 ※ルーチン化、積み重ねが無く
同じことの繰り返し
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社会的状況の変化
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IT(インターネット)の普及による最新医療情報の伝播
IT(インターネット)の普及による患者交流の促進
→ジャンボリー、トップセミナー不要論
 ※「本当に不要なのか?」
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再検証:
疾患としての1型DMの特徴
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発症以後、一生涯にわたる加療が必要
生命維持のためインスリン注射が不可欠
良好な血糖コントロール維持が難しい
患者の絶対数が少ない(約5万人?)
社会的認知度・理解度が低い
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2015/9/30
現在の日本のDM医療に
欠けているもの1
社会一般における病態の正確な理解
 超長期の加療が必要な慢性疾患を考慮した
医療制度
 健常者:
7万4200円
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(平成11年度一般診療医療費平均30~34歳)
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1型DM:48万7536円
(“IDDM-Mailnet”2001年8月調査47名平均33歳)
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現在の日本のDM医療に
欠けているもの2
75歳までに必要となる医療費(全額)
 健常者:
408万1000円
 1型DM:2681万4480円
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(自己負担2割:536万2896円、3割:804万4334円)
1型DMをフォローする医療体制の不備
→(DM)医療に対するグランド・
デザインの不在
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1型DM本人自身の問題
常に結果の検証と治療方針の再検討を
 1型DMの自己受容
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~1型DMを自分自身のものとして~
Self Efficacy(自己効力感・自信)の獲得
 我々自身も社会的責任を果たす努力を
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2015/9/30
「納得・満足のいくDM医療」を
手に入れるために
「火事」を消すには
 安価・安全・確実な医療技術の開発
 1型DMの問題は医療技術が発展すれば
解消するものでは「ない」
 ポテンシャルを最大限発揮・普及させるた
めの制度の整備
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2015/9/30
今後の医療制度全般の
改革の潮流
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カルテ開示など情報公開の促進
オルタネィティブリソース(代替医療資源)の充実
セカンド・オピニオンの普及
第三者評価機関の設置
→選択の結果生じる責任を
自分で引き受けることが前提
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ジャンボリー、トップセミナーの
今後の展望
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ITの普及によるコミュニケーション・
ネットワークの発展
「与えられる」「与えてもらう」医療の終焉
「また会えてよかったね」から
「問題提起・検討・提言」の場に
→来年度以降は「ヤングDM
カンファレンス」として実施予定
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21世紀のDM医療をデザインする
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患者自身が決めた生き方を「支援」する医療
最適の医療へ簡単・安価にアクセスできる
システムの構築
医療を享受する側から、提供する側への
積極的・建設的提言
 →社会的・経済的に自立して
生きていくために
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