矢切の渡し 作詞:石本美由起 作曲:船村徹 「つれて逃げてよ」 噂悲しい柴又すてて 「ついておいでよ」 船にまかせる さだめです 夕暮れの雨が降る 矢切の渡し 親の心にそむいてまでも 「何処へ行くのよ」 恋に行きたい 二人です 「知らぬ土地だよ」 揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し 「見捨てないでね」 息を殺して 身を寄せながら 「捨てはしないよ」 明日へ漕ぎ出す 別れです 北風が泣いて吹く 矢切の渡し 昴<すばる> 目を閉じて何も見えず 哀しくて目を開ければ 荒野に向かう道より 他に見るものはなし 嗚呼砕け散る宿命の星たちよ せめて密やかにこの身を照らせよ 我は行く蒼白き頬のままで 我は行くさらば昴よ 呼吸をすれば胸の中 木枯らしは吹き続ける されど我が胸は熱く 夢を追い続けるなり 嗚呼さんざめく名も無き星たちよ せめて鮮やかにその身を終われよ 我も行く心の命ずるままに 我も行くさらば昴よ 詞/曲:谷村新司 嗚呼いつの日か誰かがこの道を 嗚呼いつの日か誰かがこの道を 我は行く蒼白き頬のままで 我は行くさらば昴よ 我は行くさらば昴よ
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