TCP/IPハードコアの設計と その消費電力解析 棚町 健一 井上弘士 モシニャガ・ワシリー 福岡大学 2004/9/7 1 内容 2004/9/7 はじめに TCP/IPプロトコルスタック 設計と消費電力解析 おわりに 2 背景 TCP/IPプロトコル処理 ネットワーク ソフトウェア処理 バンド幅の増大 携帯電子機器 低消費電力化の必要性大 TCP/IP処理の高速化かつ低消費電力化 2004/9/7 3 目的 TCP/IPプロトコル処理の高速化 ハードウェア化 低消費電力化 消費電力解析 TCP/IP処理のハードウェア化と面積/消費電力の評価 2004/9/7 4 TCP/IPプロトコルスタック 送信側 受信側 データ (HTTP,SMTP,POP3) TCPヘッダ データ トランスポート層 (TCP,UDP) IPヘッダ TCPヘッダ データ ネットワーク層 (IP,ICMP) Ethernet IPヘッダ TCPヘッダ データ ヘッダ 2004/9/7 アプリケーション層 データリンク層 (Ethernet,PPP) インターネット データ データ TCPヘッダ データ TCPヘッダ IPヘッダ データ TCPヘッダ IPヘッダ Ethernet ヘッダ 5 設計フロー 設計手順 1.TCP/IP処理の機能分割 2.回路設計(HDL記述) 3.論理合成 (0.35μmCMOSプロセス) -面積、消費電力 4.レイアウト -配線容量抽出 HDL記述 シミュレーション 論理合成用 ライブラリ 論理合成 レポート ファイル 配置配線 2004/9/7 6 TCPハードコアの構成 アプリケーション port_ctr TCP port_ctr data_ctr data_ctr window_ctr checksum 2004/9/7 ウィンドウサイズを用いた輻輳 制御 checksum データリンク データの分割と復元 タイマーによるエラー制御 window_ctr IP 上位層とのデータ受け渡し データとヘッダの誤り検出と再 送要求 7 考察(TCP) 各モジュールの面積、消費電力を比較 面積 transmit 消費電力 配線容量 receive transmit receive transmit receive port_ctr 4% 6% 6% 4% 4% 3% data_ctr 27% 23% 23% 30% 22% 26% window_ctr 7% 10% 10% 7% 9% 6% checksum 62% 61% 61% 59% 65% 65% ・BLOCK4のチェックサムは非常に演算数が多い 2004/9/7 11 IPハードコアの構成 アプリケーション sevice_info TCP IP frag_ctr service_info frag_ctr checksum フラグメントするかしない かの判定とフラグメント add_ctr add_ctr ヘッダ情報の決定(バー ジョン、ヘッダ長、パケット 長、・・・etc) 送信先アドレスと送信元 アドレスの決定 Checksum ヘッダの誤り検出 データリンク 2004/9/7 12 考察(IP) 面積 消費電力 service_info 16% 14% frag_ctr 29% 26% add_ctr 43% 47% checksum 12% 13% checksumは演算数が多い 2004/9/7 14 checksumの計算法 16ビット毎に区切って足し合わせる 0 ビット長 32 4 6 1 1 1 1 1 1 送信元ポート番号 TCPヘッダ 16 送信先ポート番号 シーケンス番号 応答確認番号 ヘッダ長 予約ビット URG ACK PSH RST SYN FIN チェックサム ウィンドウサイズ 緊急ポインタ オプション 2004/9/7 15 TCPとIPの比較 TCP IP transmit receive 面積(μ㎡) 3.774 3.332 2.1196 消費電力(mW) 18.8503 19.669 10.7182 約2倍 IPよりTCPの機能の方がより複雑 2004/9/7 16 まとめ TCP/IP処理の機能分割 ハードウェア化 消費電力解析 TCPコア チェックサム 全体の約60% IPコア チェックサム 全体の約45% TCP/IPコアの低消費電力化にはこれら2つのブロックに注目! 2004/9/7 17 今後の課題 2004/9/7 スイッチング確率、回路全体の負荷容量を考慮 した、より精度の高い消費電力解析 消費電力削減手法の考案 18
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