京都大学 In-Air-PIXE装置の土器分析への応用

In-Air-PIXE装置の胎土分析
への応用
環境計測
中山 千歳
胎土分析の目的

胎土とは?

産地推定

土器の「窯跡」と「発掘地」
古代の権力関係、交易や技術を知る
2005/2/14 卒論発表
In-Air-PIXE法による胎土分析

PIXE法
一度に特徴付けの出来る微量元素
を幅広く見る
将来的な土器の分析に備え大気中
で行う
2005/2/14 卒論発表
焼物について
土器
縄文土器
弥生土器
土師器
土
陶器
須恵器
緑釉
三彩
せっ器
備前焼 常滑焼
信楽焼
岩石
磁器
有田焼
九谷焼
2005/2/14 卒論発表
試料採取場所
岩石状試料の採取地
別山上
硅砂
出石
長石
信楽焼
清見陶石
大平長石
硅石
小野田木節
土岐口蛙目
丹波焼
白木節
清水焼
蛙目原土
上尾陶石
天草
伊予陶石
黒蛙目
白蛙目
黄土
粘土の採取地
瀬戸蛙目
本山蛙目
品野蛙目
品野木節
赤津水ヒ
2005/2/14 卒論発表
試料
試料数
粘土状
*信楽焼・・・3
*清水焼・・・8
2 mm
8 mm
*丹波焼・・・5
岩石状・・・28
16 mm
2005/2/14 卒論発表
In-Air-PIXE装置図(チェンバー)
50 mm
2005/2/14 卒論発表
測定条件
加速器
入射粒子
ビーム電流
ビーム径
ビーム取り出し部分
ビーム電流量
検出器
分解能
フィルター
京都大学
工学研究科原子核工学専攻放射実験室
4 MVバンデグラフ型加速器
2.1 MeVのプロトンビーム
1.5 nA
2.0 
8.0 mm厚 カプトン膜
0.6 mC
Si(Li)検出器
136 eV
80 mm厚 マイラー膜
2005/2/14 卒論発表
再現性の確認
5
10
4
K-K
Ar-K K-K
10
Fe-K
Ti-K
Ca-K
Cr-K
Fe-K
Counts
Ti-K
3
10
Mn-K
Ca-K
Cr-K
2
10
1
丹波焼の粘土1
丹波焼の粘土2
10
0
10
3
4
5
X-ray energy (keV)
6
7
2005/2/14 卒論発表
岩石試料のX線スペクトルの比較
5
10
Cl-K
4
10
K-K
Ar-K
Ti-K
K-K
Fe-K
Ca-K
Counts
Ti-K
Ca-K
3
10
Cr-K
Cr-K
Fe-K
Mn-K
2
10
1
10
0
10
伊予陶石(愛媛県)
白木節(岐阜県)
特出石(兵庫県)
別天草(熊本県)
瀬戸蛙目(愛知県)
3
4
5
X-ray energy (keV)
6
7
2005/2/14 卒論発表
岩石試料の分類
0.4
0.4
0.4
0.3
0.4
0.3
0.3
0.4
[Ti]
[Ti]
[Ti][Ti]
0.2
0.2
0.3
0.4
0.2
0.1 6
0.1
6
0.20.2
0.2
0.1
5
6 5
0.1
4
5 4
0.2
3
[K] 4
6
[K] 3
0.3
0.2
0.2
2
[K] 4 3
2
2 1
[K]
2
11
0.4
0.4
0.5 0.4
0.4
0.5
0.5
0.5
0.1
0.1
0.1
[Ca]
0.3
0.3 [Ca]
[Ca]
0.2
0.3
[Ca]
0.1
2005/2/14 卒論発表
まとめ
 試料数
粘土・・・16
岩石・・・28
 検出元素数
主要元素・・・6
微量元素・・・9
 岩石・・・K、Ca、Ti、Crの濃度の違いにより、
分類出来る。
2005/2/14 卒論発表