基礎の生物学、今日のまとめ⑤

基礎の生物学、今日のポイント5章
1.ヒトの初期胚発生
卵割、三胚葉構造、器官形成、細胞分化
2.発生のしくみと解析法
形態学的方法:オーガナイザー(原口背唇部)が外肺葉から神経管を誘
導する
生化学的方法:誘導物質は何か?
遺伝学的方法:突然変異体の単離と解析
3.成長、老化、寿命
4.生殖細胞系列の特殊性(次世代に、細胞そのものと遺伝情報を引き
継ぐために)
5.幹細胞と再生医療
6.まとめ
基礎の生物学、今日のまとめ・5章
1.ヒトの初期胚発生
卵割:受精後の初期発生時の細胞分裂
三胚葉構造:
外胚葉:神経系、皮膚、感覚器
中胚葉:筋(骨格筋、心臓)、血球、腎臓
内胚葉:消化器、膵臓、肝臓、肺
器官形成:三胚葉から各組織、器官ができる
細胞分化:細胞は、それぞれの組織、器官に相応しい機能を果たせるよ
うに多様に変化する=細胞分化
2.発生のしくみと解析法
形態学的方法:オーガナイザー(原口背唇部)が外胚葉から神経管を誘導する
胚葉間の相互作用で発生が進む
生化学的方法:誘導物質は何か?→アクチビン。濃度に依存して異なった組織
が誘導される。
遺伝学的方法:突然変異体の単離と解析→ショウジョウバエ、ホメオ
ティック遺伝子の発見、体軸に沿った基本構造の形成に関与
クローン動物:同じゲノムセットから特異的に遺伝子をスイッチオンするしくみ
基礎の生物学、今日のまとめ・5章
3.成長、老化、寿命
細胞の寿命:テロメア仮説
DNAのメチル化による遺伝子発現の抑制
障害修復能の低下
4.生殖細胞系列の特殊性(次世代に、細胞そのものと遺伝情報を引き継ぐため
に)
テロメラーゼによるテロメア長の保障
受精によるメチル化のリセット
5.幹細胞と再生医療
受精卵の全能性、幹細胞の多能性:造血幹細胞から、赤血球、顆粒白血球、
好酸白血球球、血小板、リンパ球が分化;腸肝細胞による欠落細
胞の補給
再生医療:幹細胞の臓器移植への応用
胚性幹細胞=ES細胞
体性幹細胞