火山防災ゲーム”Libra”の開発

火山防災ゲーム”Libra”の開発
秋田大学・教育文化学部
林 信太郎
富士山の玄武岩
Libraとは?
• 火山防災ゲーム(対象は火山学者,自治体担
当者,住民一人一人)リスクの認識
• 噴火をめぐるジレンマを抽象化して表現→疑
似体験
「避難しないと危険かもしれない」
しかし
「避難にはコストがかかる」
Libraとは?
• 何が起こるか曖昧な状況でのオペレー
ション
• 現象の起こる確率がわかった場合はど
うなるか?
• 噴火の推移のシミュレーション
新パッケージ
Libraの設計
• ピナツボの確率樹
どの程度あっているかは後ほど紹介
確率表
ゲーム使用の確率表
ゲームの進行
• 1ターンごとに10ユニットを移動さ
せる.
1ターン目
• 避難速度は10ユニット/ターン
• 避難にはコストが掛かる(表)
• 避難継続にもコストが掛かる(2
coo/turn)
• ユニットが消滅するとコストが掛かる
(50coo/unit)
ゲームの進行
• 噴火レベル1から開始
• 噴火レベル1:火山性異常
避難前
避難後
10ユニットを移動
• 68 cooの避難コスト
• サイコロ 55
噴火レベル2へ
(小規模噴火の開
始)
避難前
避難後
避難コスト
• 避難コスト:60 coo
• 避難継続コスト:20 coo
サイコロ
• サイコロ45
• 噴火レベル4へ
(小さめの大規
模噴火)
避難
• 様子見作戦
• 避難継続コスト
16 coo
• サイコロ22
噴火レベル2へ
避難
• 避難継続
• 避難継続コスト 16 coo
サイコロ
• サイコロ13
噴火終了
避難に要したコスト
• 消滅ユニットなし
→50 coo×0=0
避難コスト 計180 coo
シナリオの設計
噴火の進行状況
• どのような噴火パターンが現れるか
モンテカルロシミュレーション
100回
油断禁物
岩手山の様なパターン
再噴火
噴出物累積曲線
課題
• 階段ダイアグラムの検定方法の開発