PowerPoint プレゼンテーション

参考1
平成17年度
「エコタウン事業」について
平成17年3月
経済産業省 産業技術環境局
環境政策課 環境調和産業推進室
目
次
1.エコタウン事業の背景・目的及び概要
2.エコタウン事業の制度見直し
3.エコタウンハード事業支援概要
4.エコタウンハード事業補助採択基準
5.平成16年度エコタウンハード補助採択事業
1
1.エコタウン事業の背景・目的及び概要
1-1
エコタウン事業とは
○エコタウン事業は、地域の産業蓄積等を活かした環境産業の振興を通じた地域振興、及び
地域の独自性を踏まえた廃棄物の発生抑制・リサイクル推進を通じた資源循環型経済社会
の構築を目的として、既存の枠にとらわれない先進的な環境調和型まちづくりを実現する
ために、地方自治体が主体となり、地域住民、地域産業と連携して取り組むもの。
○平成9年度に制度創設以来、現在まで23地域を承認、ハード補助金等の国の助成により整備
されたリサイクル関連施設は56(一部環境省エコタウン補助及び当省資エ庁関係助成を含
む)施設となっている。
エコタウンプランの承認実績(平成17年2月現在)
・平成9年度:長野県飯田市、川崎市、北九州市、岐阜県
・平成13年度:山口県、香川県・直島町
・平成10年度:福岡県大牟田市、札幌市、千葉県・千葉市
・平成14年度:富山県富山市、青森県
・平成11年度:秋田県、宮城県鶯沢町
・平成15年度:兵庫県、東京都、岡山県
・平成12年度:北海道、広島県、高知県高知市、熊本県水俣市 ・平成16年度:岩手県釜石市、愛知県、
三重県鈴鹿市
(以上23地域)
2
平成17年2月現在・23地域
エコタウン事業の承認地域マップ
北海道 【平成12年6月30日承認】
・家電リサイクル施設(経)
・その他紙製容器包装リサイクル施設(経)
札幌市 【平成10年9月10日承認】
・廃ペットボトルフレーク化施設(経)・廃ペットボトルシート化施設(経)
・廃プラスチック油化施設(経)
青森県 【平成14年12月25日承認】
・焼却灰・ホタテ貝殻リサイクル施設(経)
秋田県 【平成11年11月12日承認】
・家電製品リサイクル施設(経)
・非鉄金属回収施設(経)
・廃プラスチック利用新建材製造施設(経)
・石炭灰・廃プラスチックリサイクル施設(経)
長野県飯田市 【平成9年7月10日承認】
・ペットボトルリサイクル施設(経)
・古紙再生施設(経)
富山県富山市 【平成14年5月17日承認】
・ハイブリッド型廃プラスチックリサイクル施設(経)
・木質系廃棄物リサイクル施設(環)
・廃合成ゴム高付加価値リサイクル施設(経)
岩手県釜石市 【平成16年8月13日承認】
・水産加工廃棄物リサイクル施設(経)
宮城県鶯沢町 【平成11年11月12日承認】
・家電製品リサイクル施設(経)
千葉県・千葉市 【平成11年1月25日承認】
・エコセメント製造施設(経)
・直接溶融施設(環-廃)
・メタン発酵ガス化施設(環)
・廃木材・廃プラスチックリサイクル施設(経)
・高純度メタル・プラスチックリサイクル施設(経)
・貝殻リサイクル施設(経)
・塩ビ系廃棄物リサイクル施設
兵庫県 【平成15年4月25日承認】
・廃タイヤガス化リサイクル施設(環)
岡山県 【平成16年3月29日承認】
・木質系廃棄物炭化リサイクル施設(経)
広島県 【平成12年12月13日承認】
・RDF発電、灰溶融施設(経-新エネ、環-廃)
・ポリエステル混紡衣料品リサイクル施設(経)
山口県 【平成13年5月29日承認】
・ごみ焼却灰のセメント原料化施設(経)
福岡県大牟田市 【平成10年7月3日承認】
・RDF発電施設(経-新エネ、環-廃)
・使用済み紙おむつリサイクル施設(経)
熊本県水俣市 【平成13年2月6日承認】
・びんのリユース、リサイクル施設(経)
・廃プラスチック複合再生樹脂リサイクル
施設(経)
愛知県 【平成16年9月28日承認】
・ニッケルリサイクル施設(経)
・低環境負荷・高付加価値マット製造
施設(経)
三重県鈴鹿市 【平成16年10月29日承認】
・塗装汚泥堆肥化施設(経)
香川県直島町 【平成14年3月28日承認】
・溶融飛灰再資源化施設(経)
・有価金属リサイクル施設(経-新エネ)
東京都 【平成15年10月27日承認】
・建設混合廃棄物の高度選別リサイクル施設(環)
川崎市 【平成9年7月10日承認】
・廃プラスチック高炉還元施設(経)
・難再生古紙リサイクル施設(経)
・廃プラスチック製コンクリート型枠用パネル製造施設(経)
・廃プラスチックアンモニア原料化施設(経)
・ペットtoペットリサイクル施設(経)
高知県高知市 【平成12年12月13日承認】
・発泡スチロールリサイクル施設(経)
北九州市 【平成9年7月10日承認】
・ペットボトルリサイクル施設(経) ・家電製品リサイクル施設(経)
・OA機器リサイクル施設(経)
・自動車リサイクル施設(経)
・蛍光管リサイクル施設(経) ・廃木材・廃プラスチック製建築資材製造施設(経)
・製鉄用フォーミング抑制剤製造施設(経)
岐阜県 【平成9年7月10日承認】
・廃タイヤ、ゴムリサイクル施設(経)
・ペットボトルリサイクル施設(経)
・廃プラスチックリサイクル(ペレット化)施設(経)
・廃プラスチックリサイクル(製品製造)施設(経)
3
経・・・経済産業省エコタウン補助金
経-新・・・経済産業省新エネ
補助金
環・・・環境省エコタウン補助金
環-廃・・・環境省廃棄物処理施設整
備補助金
1-2
エコタウン事業スキーム
<エコタウン事業>
<国>
経
済
産
業
省
環
共同
経済産業省、環境省による
先導的リサイクル施設整備
事業への補助
地 方 自 治 体 が 策 定 す る
エ コ タ ウ ン プ ラ ン
自治体の事業実施
<ハード事業>
<ソフト事業>
・先導的リサイクル施設の整備
・研究開発拠点の整備 等
・普及啓発・情報提供
事業の実施、出資
元
省
承認
自治体の補助
地
境
企
等
事業への参画
業
市
4
民
2.エコタウン事業の制度見直し
平成16年2月に取りまとめられた産業構造審議会産業と環境小委員会地域循環ビ
ジネス専門員会中間報告「循環ビジネス戦略」の提言を受けて、平成16年度エコタウ
ン事業より以下の見直しを実施。
2-1
第三者審査制度の導入と審査基準の明確化
○補助金交付決定に際して平成16年度エコタウン事業審査・推進委員会による審査を実施
するとともに、審査基準を明確化する。
○今後、本推進委員会を活用しつつ、各事業の政策評価も逐次実施する。
2-2
地方自治体からの公募制度の導入
○各地域における多様な取り組みを発掘し、他の地域の模範となる成功事例を推進する観点
から、支援対象の採択に当たって地方自治体からの公募制を導入する。
5
2-3
審査基準
-独自性、先導性のある、持続可能なビジネスモデルの支援-
○他の地域の模範となるという意味において、独自性、先導性のある、地域に存在する産業
インフラ、人材、技術、市場等の様々な資源を有効に活用し、より高い事業安定性と持続
可能性を有するビジネスモデルを支援する。
2-4
都道府県等既存の枠組みにとらわれない連携の促進
○廃棄物のリサイクルに関しては、都道府県等の枠に拘われない広域的な循環ビジネスの形
成が有効な場合もあることから、広域連携・地域間連携を前提としたビジネスモデルも支
援対象とする。
6
3.エコタウンハード事業支援概要
1. 補 助 事 業 名
資源循環型地域振興施設整備費補助金
(エコタウンハード補助金)
2. 事
業
主
体
地方自治体(一部事務組合を含む)
3. 補
助
対
象
人材、技術、産業インフラ等の地域資源を最大限に活用
した効果的・安定的リサイクル施設整備事業
4. 補
助
率
1/3以内(ただし、独自性、先導性が相当高い案件であ
り、かつ、事業リスクが高いものについては1/2以内)
5. 予
算
額
平成17年度政府予算原案 10.0億円
(平成16年度予算額 14.3億円)
※なお、エコタウンプラン、リサイクルビジネスモデル策定のための調査等を支援する
エコタウンソフト事業については、平成16年度をもって廃止。
7
4.エコタウンハード事業補助採択基準
1.事業としての先導性
地域資源(注1)を最大限活用した効果的・安定的リサイクル事業など、他の地域のモデ
ルとなる先導的リサイクル事業(注2)であること。
(注1)地域資源とは、
・地域特有のリサイクル資源(原料)
・地場産業、地域産業が有する産業インフラ、技術基盤、人材、物流・商流ネットワーク
・リサイクル原料排出事業者、リサイクル製品需要者としての地場産業、地域産業
・市民、NPOの活動
・行政の有するインフラ
等
(注2)先導的リサイクル事業の例
○①既存産業インフラの活用、②物流の合理化、③原料供給者(廃棄物等排出者)、リサイ
クル製品需要者との連携(原料の安定的調達、リサイクル製品の販路確保)、④自治体に
よる入口・出口対策等の支援(分別回収、グリーン購入・調達等)との連携、⑤地域特有
のリサイクル資源(原料)の活用、⑥都道府県の枠を越えた広域連携などを通じた効率的、
安定的なリサイクル事業
8
○①処理困難物等(原料)への対応、②新たなリサイクル製品の開発、③リサイクルコス
トの大幅な低減などに資する新たな技術を活用したリサイクル事業
等
2.経済性の観点からの事業の実現可能性
国の補助や、自治体や地域関係者の協力・支援等により妥当な事業採算性が見込める事
業計画、資金計画を有すること。
3.事業に対する自治体の主体的取り組み
○当該ハード事業の実施にあたって、自治体がハード事業の安定的な実施に対する主体的
支援計画を有すること。
○主体的支援とは、当該事業の継続的実施をサポートする自治体自らの取り組みを指し、
①リサイクル事業に対する追加補助や税制優遇、②各種規制の緩和による事業環境整備、
③原料たる廃棄物等の回収システムの構築・高度化、④リサイクル製品の優先的調達な
どが考えられる。
9
4.地域における雇用促進及び地域経済活性化効果
事業実施によって地域雇用が促進され、地域経済の活性化につながる事業であること。
5.地域の環境まちづくり計画(エコタウンプラン等)における事業の位置づけ
地域の環境まちづくり計画(注)の中で、当該事業に対する自治体の支援が明確にさ
れており、かつ、当該計画に必要な事業であることが明確なこと。
(注)従来のエコタウンプラン相当の自治体策定の計画(環境まちづくり計画、産業振興
計画等)であって、応募時には国のエコタウンプラン承認を要件としない。ただし、
採択自治体については、交付決定前までに当該案件に係る上記既存計画をベースにし
たエコタウンプランを策定し、国の承認を受けることとする。(政令指定都市以外の
市町村の場合は、都道府県と連名でエコタウンプランを策定する必要あり。)
10
6.廃棄物関連規制等との調整
当該事業実施に際する廃掃法上の各種手続きや、総量規制、廃棄物関連規制等に係る
環境関連部局との調整が十分進捗していること。
7.情報公開等地域住民配慮
○当該事業をはじめとする地域の環境まちづくり計画に盛られている事業の内容や効果
(廃棄物受入量・リサイクル量等)が地域住民等に適切に情報公開する予定であること。
○当該事業の実施に関し周辺住民等の理解が得られていること。
11
5.平成16年度エコタウンハード補助採択事業
事業名
採択自治体名
1
水産加工廃棄物リサ
イクル事業
岩手県釜石市
2
石炭灰・廃プラス
チックを活用した二
次製品製造事業
秋田県
石炭灰やその他容器包装プラスチック、光ファイバーケーブル等の
リサイクル困難物を原料とし、低温下でも劣化が見られない寒冷地
に適した耐寒性誘電体新素材(エコプラッシュ)のケーブルトラフ
を製造。
高純度メタル・プラ
スチックリサイクル
事業
千葉県
使用済み農業用機械・ゴルフカート等を原料とし、高純度鉄スクラッ
プ、プラスチック等を素材毎に徹底分別し、隣接する新日本製鐵㈱君
津製鉄所で製鉄原料として活用。
富津市の主要地場産業であるバカ貝(アオヤギ)の貝殻を原料とし、
破砕したうえで、隣接する新日本製鐵㈱君津製鉄所の製鉄行程におい
て、製鉄用原料の石灰石の代用として活用。
3
4
貝殻リサイクル事業
千葉県
5
廃合成ゴム高付加価
値資源化・融合シス
テム事業
富山県富山市
事 業
概 要
地域の17漁村集落から発生するワカメやコンブ廃棄物、加工廃液等を
原料とし、酸素や微生物分解等のバイオ技術を用いて、アミノ酸配列
を維持しながら、医薬品や健康補助食品等の原料を製造。
廃合成ゴムを原料とし、破砕・粉砕後、用途別に篩い分け、ゴム
チップを製造するとともに、着色行程を経てバージン材より安価
なカラーチップを製造。
12
事業名
採択自治体名
6
汚泥・煤塵に含まれ
るニッケル等のリサ
イクル事業
愛知県
7
木質系廃棄物の解繊
素材を利用した低環
境負荷・高付加価値
マット製造事業
愛知県
8
地域資源を活用した
塗装工程排水汚泥の
地域循環型リサイク
ルシステム構築事業
9
木質系廃棄物の炭化
技術によるリサイク
ル事業
10
古紙リサイクル工程
の製紙スラッジを用
いた製鉄用フォーミ
ング抑制剤製造事業
三重県鈴鹿市
岡山県
北九州市
事 業
概 要
ニッケル等の有価金属を含む汚泥、煤塵からペレット化を経ない安
価なプロセスでニッケルの回収・再生利用を行うとともに、排出さ
れるスラッジについても高品質の路盤材や特殊コンクリート骨材等
の原料として再生。
木質系廃棄物の解繊素材及びリサイクルの不織布を原料とし、接着剤
を使用せず低環境負荷マットを製造。
本田技研㈱鈴鹿製作所において塗装工程から排出される排水汚泥に市
内小中学校等の給食残渣、農業廃棄物である籾殻を混合し、汚泥発酵
肥料を製造。
建設系廃木材や海上輸送用の梱包資材、使用済みカキ筏等の木質系廃
棄物等から新しく開発した揺動ドラム方式による「内燃式高温連続炭
化炉」を用いて、多様な用途に利用できる「高品位炭」「活性炭」を
製造。
古紙リサイクルに伴い発生する製紙スラッジを製鉄所製造行程フォー
ミング抑制剤として製品化し、隣接する製鉄所に供給。
13
平成16年度エコタウンハード事業
資
源
有
効
利
用
促
進
協
議
会
水産加工廃棄物リサイクル事業
市民生活
機能性食品メーカー
漁
家
漁
協
岩手県釜石市
機
能
性
食
品
アミノ酸など
リサイクル施設 機能性食品原料
収集システム
道
路
骨
材
等
利
用
行
政
残 渣
GS
スラグ等
高温溶融ごみ処理施設
廃油 + 汚泥
助 燃
剤
し 尿 汚 泥
リサイクル施設
廃食用油再利用収集システム化事業
14
下水道汚泥
汚泥燃料化システム化事業
自
然
回
帰
を
基
調
と
す
る
ま
ち
づ
く
り
平成16年度エコタウンハード事業
千葉県
高純度メタル・プラスチックリサイクル事業
貝殻リサイクル事業
木更津港リサイクル・ポート・エリアにおいて、資源循環型社会づくりを産業面から推進するため、工業県
として有する既存製鉄プロセスにおける鉄・非鉄金属・プラスチック等のリサイクル機能を最大限活用す
ることにより、全国有数の農業県、水産県、ゴルフ場県として排出する地域特有の「循環資源」のリサイク
ルを行う「リサイクル・コンビナート(仮称)」と呼べるような環境産業の集積を進める。
農家
農業機械販売店
農業用
ビニルシート
型枠廃材排出者
貝殻
貝殻リサイクル事業
(東日本資源リサイクル株式会社)
(富津市水産加工業協同組合)
廃木材・廃プラスチック
リサイクル事業
廃木材
ゴルフカート
トラクター等
非塩ビ
プラスチック
再生
型枠ボード
水産加工業者
高純度メタル・プラスチック・リサイクル事業
塩ビ樹脂
リサイクル事業
再生
塩ビ樹脂
ゴルフ場
ゴルフカート販売・修理・再生業者
廃プラスチック
樹脂製品製造業者
プラスチック
ガラス
鉄・非鉄金属
スクラップ
石灰石
代替原料
既存製鉄事業
(新日本製鐵株式會社 君津製鐵所)
電力 等
廃棄物
溶融炉事業
(構想)
15
残渣
鉄・非鉄金属
スクラップ
事前分別事業
(構想)
一般事業者
廃棄物
市町村
平成16年度エコタウンハード事業
三重県鈴鹿市
塗装工程排水汚泥の地域循環型リサイ
ク ル シ ス テ ム 構 築 事 業
給食共同調理室
各小学校・保育所
給食残渣(一般廃棄物)
50トン/年(0.21トン/日)
メリット
・水溶性塗料
塗装工程廃水処理汚泥処分費
@82,000円/t×130t/年
≒10,653,000円の削減
・塗装工程廃水処理汚泥焼却処分
不要に よるCO2排出量の削減
メリット
・10aあたり使用量
・焼却量減による焼却コスト
削減
・焼却量減によるCO2削減
水溶性塗料
本田技研工業 塗装工程廃水処理汚泥
鈴鹿製作所
130トン/年 (0.54トン/日)
メリット
油粕267kg×500円/20kg=6,675円
塗装工程廃水処理汚泥肥料267kg×2×3,000円/t
=1,602円
(塗装工程廃水処理汚泥肥料は油粕の2倍量を
使用)⇒堆肥(追肥)にかかる経費が約3/4節減
汚泥処理発酵肥料
市内さつき農家
堆肥活用
500トン/年
(2.06トン/日)
㈱アグリス
さつき農家 430戸
作付面積 230ha
種菌 276トン/年
(1.14トン/日)
ライスセンター
籾殻(一般廃棄物)44ト
ン/年(0.18トン/日)
メリット
メリット
・焼却量減による
CO2排出量削減
他地域・他業種への
事業展開(水平展開)
16