多賀城市市民活動サポートセンターCSR推進事業 地域と

平成23年2月3日(木)13:30~16:30
多賀城市市民活動サポートセンター 3階大会議室
主催:多賀城市
企画・実施:特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター
後援:仙塩工場多賀城地区連絡協議会 多賀城・七ヶ浜商工会
“地域を元気にする仕事”
~地域貢献活動と
ソーシャルビジネスの新たな可能性
【 講 師 】
紅邑晶子さん
:特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター常務理事・事務局長
:CSR推進相談所 所長
設立:1997年11月1日 任意団体として設立。
1999年7月1日に特定非営利活動法人(NPO法人)として法人格
を取得。
【ミッション】
私たちの暮らす仙台・宮城の地におけるNPO(民
間非営利組織)の活動の発展をめざし、地域にお
ける民間支援組織として、幅広く地域や分野を越
えたNPOの活動基盤強化をはかり、企業や行政
とのパートナーシップの形成を促進し、もって市民
社会の 発展に寄与することを目的とする。
1.市民公益活動支援
社会変革・地域課題解決の可能性に満ち、多くの人々の参画にひらか
れている活動で、積極的な情報開示に努める、意欲的な市民とその組
織の成長を支援し、地域課題の解決とわが国における市民社会の形成
に寄与する。
2.自治体の改革支援
市民参画・協働型の自治体経営をめざし、住民自治と市民活動推進
の基盤整備を進める改革志向の自治体を支援し、NPOと自治体の協働
を進めることで、住民自治を推進し、よりよい地域経営を実現する。
3.企業のソーシャル化支援(地域CSR推進)
持続可能な経営を通して、よりよい商品やサービスを創造・提供するこ
とで社会に貢献し、求められる社会的責任を積極的に果たそうとする企
業の成長を支援し、企業とNPOとの協働によってよりよい地域社会づくり
の担い手を増やす。
■みやぎ公益活動ポータルサイトみんみん運営
■みやぎのNPO情報ライブラリー運営
■サポート資源提供システムとみんみんファンド運営
■CSR推進相談所運営
■NPOや地域づくりに関わる各種イベント企画・実施
■NPOや地域づくりに関わる講師派遣、研修等の企画・実施
■各種相談(法人化相談、経営相談、広報デザイン相談等)
■政策提言 ■行政改革支援(協働推進、地域経営への助言)
■公共施設の管理運営
(仙台市市民活動サポートセンター、仙台市シニア活動支援セン
ター、多賀城市市民活動サポートセンター、名取市市民活動支援
センター)
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経営力の基盤・・・ステークホルダーからの『信頼』
ステークホルダー ⇒ ①(直接的な)顧客
(利害関係者)
②調達先・取引先
③社員(従業員)
④債権者・投資家
事業の拡大とともに、
⑤地域社会
ステークホルダーもまた
拡大していく。
⑥一般市民(消費者)
⑦社会・政府・市場
※特に⑤⑥⑦との関わりが密接になっている。
ステークホルダーの拡大
社会的・公益的責任の拡大
企業の社会的責任(CSR)の増大
仕事に関わる人やお客さんの“幅”が広がるほど、その会社やお店に求め
られる「社会的信頼」は高くなっていく傾向がある。
企業に求められる『信頼』の“中身”
これまで ⇒ 「製品」「サービス」の「品質」
が信頼形成の最大要件。
近年⇒「製品」「サービス」を生み出す
組織運営・組織体制への信頼が、
製品への信頼に並ぶ信頼醸成の
欠かせない要件になった。
「価格」「品質」と同じくらい、その商品をつくっている会社・お店の
“公正さ”“社会性”“公益性”が、
会社・お店の魅力になる時代。
消費者心理としての信頼へのニーズ
:作った人・サービス提供者の「顔」が見たい。
:仕事の「工程」が見たい。
:会社(組織)の「信念」「努力」が見たい。
「商品・サービスの「匿名性」への忌避感」
※大企業ほど信頼確保へのハードルが高くなる
※小規模事業者ほど有利な時代?!
地域貢献活動とは…
地域への責任・社会への責任を果たすことで、
自社が「何者」であるのか?を明らかにすること
地域への責任・社会への責任を果たすことで、
地域・社会が大切にしている価値を共有すること
市民とともに地域・社会の課題解決に挑むことで、
会社・店舗が地域・社会のパートナーへと成長すること
地域・社会からの信頼を
会社経営の存在理由・推進力へと転換
その街の誰にとっても「なくてはならない」会社・お店になる!
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一方で、地域・社会への参画を果たす企業側・お店側
の努力を、市民側がきちんと評価することも大切。
企業と市民が協働しながら、その街の課題解決力を
高めていくことが「自治」には不可欠。
北上市では、2008年から「北上市地域貢献活動企
業褒賞」制度を運用。
⇒北上市の中で地域貢献活動を頑張っている企業の
活動を、市民が推薦して選考、表彰する制度
⇒受賞企業は、褒賞のイメージマークである認証マー
クを2年間、チラシや名刺などに印刷して使用できる。
平成21年度・・・市民から295件の情報提供!
【表彰事例一覧】
活動名
企業名
リサイクル
遊具の寄贈
㈱スパット北上
(解体業)
主な活動
不要になった屋外遊具と新しい遊具必要としている方の情報を結びつ
け、遊具の安全基準をクリアするか検査後、リサイクル化し、保育園に
寄贈したもの。
地域づくり
活動への
ボランティア
口内・黒岩地区における地域づくり活動を行ったもの。口内地区では、
地元イベントの浮牛城まつり(口内)への支援、創立17年記念として浮
㈱ケー・アイ・ケー 牛城跡整備時の樹木を敷地内に植樹並びに農楽工楽クラブを通じ口
(自動車部品製造) 内地区と協働で野菜作りを実施した。また、黒岩地区では、お滝さん水
車祭及び湧湧ランドくろいわの準備から後片づけまでの支援、野菜の
収穫と産直の支援並びにそれらの野菜を社員食堂で使用した。
市内の
清掃活動
北上駅東口、西口、青柳町、万世橋付近にて、4~10月の日曜日には
北上地区タクシー業協 7~8時に班ごとで、4~10月までの期間中2回は全社一斉でごみひろ
同組合
いを実施。また、7月は駅排水溝の泥やごみ、10月は駅周辺の草取り
やごみ拾いも実施したもの。
水道週間事業に
係る和賀川清掃
活動及び広報車
による広報活動
北上市水道工事業
協同組合
水道週間事業として組合創立以来毎年市の水道関係職員と合同で実
施している活動で、今年度は午後1時半に和賀川グリーンパークに集
合し、約2時間河川敷内や堤防等に放棄されているゴミを収集し、トラッ
クで清掃事業所に運搬処理したもの。また、広報活動は市及び組合の
広報車6台が2グループに分かれ、安全でおいしい水道水を接続する
ための水質保全や環境保全を市民に呼びかけるとともに横断幕を掲載
し、市内を巡回しながら水の大切さについて市民の意識高揚を図ったも
の。
近隣高校の
企業体験者の
受け入れ
岩手スリーエム㈱
近隣の高校より、企業体験の要望を受け、教諭との打ち合わせ機会を
持ちながら、会社の製造工程で5日間にわたり作業体験の機会を提供
したもの
地域・社会課題の
解決行動そのものを
“「仕事」にする!”
公益性高い(目的)
ソーシャルビジネス
NPO
企業・お店
(個人・株式ほか)
公益社団・財団など
協同組合
営利
企業
(個人・株式ほか)
非営利
一般社団・財団
公益性低い
ソーシャルビジネスの展開には・・・
NPOや社会福祉法人などの非営利組織の他、
協同組合や営利組織など
事業とその目的に合わせて
さまざまな組織形態も用いて
地域や社会のためになる仕事を創り出す。
(例):株式会社アイエスエフネット
:今日お話いただく…ぱぴハウス3号店 など
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ISFnetグループ 大義
E&E (Eco&Employment)
ISFnetグループは“限り有る資源の有効活用と次世代の働く環境の創造”を目指しています。
Eco(環境保護)
地球温暖化(Global Warming)や環境破壊が年々進んでいる地球環境に対して、ISFnetグループで
は微力ながらも社会貢献の一環として、IT関連製品を安易に廃棄とせず可能な限り再利用し続け、有限
である資源の減少緩和と有効活用に取り組み始めました。
ISFnetグループは、次世代の環境保護と資源減少緩和を目的として活動を実施しております。また、当
社では「愛ぼら」というボランティアチームを作り、活動しております。
Employment(雇用創造)
2006年1月よりISFnetグループは「5大採用」を掲げ、働く環境の創造に取り組んで参りました。
5大採用とは、「シニア、時間等に制約のある方、障がいのある方、フリー
ター、引きこもりになっている方」といった働くことに制限のある方々に対して、安心して働
ける環境を創造し提供する取り組みのことです。「働く環境を作る」ということは大変難しいことですが、1
人でも多くの方に「働くことの喜び」や「生きがい」を見出していただき、少しでも「生きがい」を感じてもら
いたい、というISFnetグループ全従業員の願いがこめられています。
この努力が形となり「5大採用」の一つである障がい者雇用を目的とした、「株式会社アイエスエフネット
ハーモニー」を、在宅勤務をベースとし時間等に制約のある方々の雇用を目的とした「株式会社アイエス
エフネットケア」を設立いたしました。
「地域(社会)貢献活動」の進化
ソーシャルビジネスの台頭
市民社会を自ら守り、育てるための“仕事”
私たちの社会の“価値”を私たち自身が高める
私たちの街の「自治力」を高めること