日本のレセプト・オンラインの実情-韓国との比較-

電子点数表の提案
平成20年10月24日
柳韓大学 保健医療福祉研究所
日本事務所 所長 客員教授
西山孝之
2015/9/30
1
説明の要旨

データ処理システムではデータ対象コード(データコード)が必須です。
 「レセ電算(オンラインレセプト)」はデータ処理システムで、データ対象は
請求点数ですが、それにデータコードがありません。
 それは「点数計算」が目的のレセコンのを継承しているからです。
 「計算」が目的のシステム(自然現象探究)は、「現象」にコード付与してプ
ログラムで可能な限りの現象把握に努めます。
 レセコンにとって点数表は「与件の自然現象」でした。可能な限りを計算
で求め、不足分は手書きで補記しても業務の効率化がセールストークで
した。
 「レセ電算」は医療保険に関する国のプロジェクトですが、データ処理シ
ステムとして設計したものでなく、レセコンの置き換えで、それが4半世紀
に亘って基本的なバージョンアップはされずにそのままです。
 実施されたのは、レセコン時代は任意だったプログラムコードが「診療行
為マスター」として統一されたことですが、このコードは「プログラムコー
ド」なのに「データコード」と誤解されています。
2015/9/30
2
説明の要旨(続)
 誤解したのは「レセ電算」をデータ処理システムとして真剣に活用する気
がなかったためではないでしょうか。
 2007年の電子点数表委員会で電子点数表が検討されましたが、その目
的は点数表の論理をわかりやすく表現して、プログラムを容易に作成す
ることであり、また、その成果は実現に至りませんでした。
 為すべきはプログラムの合理化ではなく、データコードの整備ですが、そ
のためには全請求点数の事前計算が必要です。しかしそれは点数表が
複雑なのでできないものとし、日本ではプログラムで計算してきました。
 今回、そのできないとしてきた全請求点数を計算し、4万件にデータコード
を付与した電子点数表(案)を実現しました。
 これで「レセ電算(オンラインレセプト)」も通常のデータ処理システムと同
じであることが確認できました。
 日本のデータ処理技術は世界一流です。これを活用してオンラインレセ
プトを日本の医療保険制度の基幹システムに位置づけ、電子点数表に
よって医療保険制度が運用されるBPR(Business Process Reengineering)
を実現してください。
2015/9/30
3
過去の経緯とあるべきシステム
開始時期
処理主体
処理形体
送付方法
診療
行為
コー
ド
提供
目的
統一
概数
点数算定方法
点数改正作業
データ処理
2015/9/30
1970年代
自由市場
紙レセプトの
コンピュータ処理
紙
なし
×点数計算用
×
1983年
2008年
○年
国家プロジェクト
レセプト電算処理
あるべきシステム
システム
電子媒体
オンライン
診療行為マスター
電子点数表
(但し責任は負わない)
○請求、データ処理用
△伝送のための統一
○データとして統一
5,300 件
×プログラムによる計算(個別)
×プログラム改造
(病院当たりの改造費 200 万円調査報告あり)
△審査機関、保険者
×再入力要
でも可(範囲限定)
40,000 件
○コード選択
○電子点数表の更改
○無限に展開可能
4
診療報酬点数表電子化に関する検討会(平成17年)の検討結果の電子点数表
項目名
ダウンロード
基本点数テーブル
エクセルファイル
単位コード
エクセルファイル
算定限度コード
エクセルファイル
算定期間コード
エクセルファイル
点数加算名称テーブル
エクセルファイル
点数加算条件テーブル
エクセルファイル
割合加算名称テーブル
エクセルファイル
割合加算条件テーブル
エクセルファイル
加算条件コード(点数・割合)
エクセルファイル
包括グループテーブル
-
包括関係テーブル
-
背反テーブル
-
まるめグループテーブル
エクセルファイル
まるめ結果点数テーブル
エクセルファイル
例外一覧
-
用語定義
エクセルファイル
基本点数テーブル可読表現
エクセルファイル
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/03/tp0330-1.html
2015/9/30
【照会先】
厚生労働省保険局医療課医療係
代表 03-5253-1111(内線3275)
5
厚生労働省のマスター提供ホームページ
http://202.214.127.148/
ホームページが責任を負わない「診療行為マスター」を民間企業のシステムが保証
その代償:
→「診療行為マスター」はシステムの内部処理コードに矮小化
→ユーザの手が届かない 「システムの内部コード」 化
→ユーザの自由な医療情報処理は極めて限定化
2015/9/30
6
日韓のマスターコードの内容比較
韓 国
1
2
3
4
5
6
7
8
9
算定コード
分類番号
項目名称
算定名称
点数
金額
適用日
I/II区分
手術区分
2015/9/30
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
マスター種別
診療行為コード
省略名称
データ規格コード
データ規格名
新点数
旧点数
入外適用区分
老人適用区分
点数欄集計先(入院)
点数欄集計先(外来)
DPC適用区分
病院・診療所区分
傷病名関連区分
告示等識別区分(1)
告示等識別区分(2)
コード表用番号
告示通知関連番号
公表順序番号
実日数
日数・回数
きざみ値
上限回数
注加算
地域加算
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
日 本
入院基本料区分
入院基本料加算区分
入院基本料等減算対象識別
病床数区分
指導管理料
基準適合識別
医薬品関連区分
検査等実施判断区分
検査等実施判断グループ区分
検体検査コメント
包括対象検査
逓減対象区分
処置乳幼児加算区分
短期滞在手術
極低出生体重児加算区分
脊髄誘発電位測定加算区分
頸部郭清術加算区分
自動縫合器使用加算区分
外来管理加算区分
通則加算所定点数対象区分
包括逓減区分
超音波内視鏡加算区分
超音波凝固切開装置使用加算区分
ドナー分集計識別
自動縫合器使用加算区分
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
施設基準(1)
施設基準(2)
施設基準(3)
施設基準(4)
施設基準(5)
施設基準(6)
施設基準(7)
施設基準(8)
施設基準(9)
施設基準(10)
上下限年齢
時間加算区分
通則年齢
年齢加算1
年齢加算2
年齢加算3
年齢加算4
変更区分
漢字名称変更区分
カナ名称変更区分
異動関連
変更年月日
廃止年月日
7
標準化を妨げる各種の条件フラグ
点数表
点数表
点数マスター
算定マスター
イ
コン
ータ
ドフ
とェ
フー
ラス
グの
が定
必義
要に
は
2015/9/30
フラグ類
コード、点数
チェックルーチン
算定プログラム
(チェックルーチン含む)
請求プログラム
レセプト
日本のレセプト算定方式
日 本
イ
ン
ドタ
でフ
定ェ
ー
義ス
可は
コ
ー
電子レセプト
データの精度向 韓国のレセプト算定方式
韓 国
上,実用的な
データウェアハウ
スの実現
8
人工のしくみなのに天然現象(人体)のように扱われる「点数表」
未知の世界のデータ処理
天然現象、宇宙
人体などの生物
人工のしくみのデータ処理
人工のしくみ
(法律、規則、規定)
IT向けに整理
コード化
プログラム
改 善
運用状況の把握
現象把握
問題の発見
データベース
可能な範囲の対策、解明→利活用
2015/9/30
9
「診療行為マスター」の設計思想(1983年当時)
点数表の文言の忠実な再現
徹底的に排除された解釈によるデータの加工
撤廃された合成項目
レセコンの営業経験から業界は必要性を強調したが
設計部門はメンテナンスに自信がないとして撤廃
多用された「きざみ算定」(後述)
審査機関の立場での設計
提出されたレセプトをチェックする観点の設計、
請求する側は編集のためのデータ追加が必要
目視チェックのため、紙レセプトと同様のレセプト編集
2015/9/30
10
点数欄
11 初 診
12 再 診
外来管理加算
13 指 導
14
20 21内服薬剤
内服調剤
50 手術
60 検査
点数は「一連」
ごとに記載
医科の紙レセプト形式
摘要欄
初診料
342
乳幼児加算
71
再診料
52
外来管理加算
10
薬剤情報提供料
9
内服調剤料
19
ケフレックスカプセル250mg 6cap
ケフレックスカプセル250mg 4cap
21
ダーゼン5mg錠 4錠
タチオン100mg 6錠
アトミラート200mg 6錠
21
バンビオチン60 60mg 6錠
54600
50 * 手術実施14日
子宮悪性腫瘍手術(時間外)
650
54600
時間外加算(手術)
120
60 * TSH精密
* 内分泌学的検査3項目
カルシトニン精密
FT4精密
410
サイログロブリン精密
342 11 *
71
52 12 *
*
10 13 *
21 *
*
*
427
27
*
×
×
×
×
×
×
1
1
1
1
3
7
× 7
× 7
× 1
× 1
× 1
日本の電子レセプトは1983年計画、「紙レセプトと同様」が設計方針
2015/9/30
11
一連管理と商品(データ)管理の差(コンビニの例)
一連管理
コード
*
*
*
*
*
*
*
1234
2345
4567
5676
5678
5676
5678
4377
4365
4377
5699
5699
5681
一連内訳
商品(データ)管理
一連 一連 一連
金額 回数 コード
缶ビール 1個
オレンジジュース 1個
さきいか 1袋
1270
1
おでん(こんにゃく) 1個
おでん(がんもどき) 2個
190
1
おでん(こんにゃく) 1個
おでん(がんもどき) 1個
120
1
週刊未来 1冊
ノート 1冊
450
1
週刊未来 1冊
380
1
おにぎり(梅昆布) 1個
145
5
おにぎり(梅昆布) 1個
おにぎり(たらこ) 1個
290
1
合計=Σ一連金額×一連回数=3425
?
?
?
?
コード
1234
2345
4567
5676
5678
5699
5681
4377
4365
商品
缶ビール
オレンジジュース さきいか おでん(こんにゃく)
おでん(がんもどき)
おにぎり(梅昆布)
おにぎり(たらこ)
週刊未来
ノート
合計
単価
700
120
450
50
70
145
145
380
70
販売
販売高
個数
1
700
1
120
1
450
2
100
3
210
6
870
1
145
2
760
1
70
3425
?
?
?
「一連」と「データ」を一元化しなければ分析可能なデータ形式は実現しない!!
2015/9/30
12
紙レセプトのままの電子レセプト
データベース形式
紙レセプト形式
デー
タ 診療
区 区分
分
SI
SI
SI
SI
SI
SI
IY
IY
IY
IY
IY
IY
SI
SI
SI
SI
SI
SI
11
12
13
21
21
21
21
50
60
2015/9/30
コード
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
111000110
111000370
112009210
112011010
120002370
120000710
616130113
616130113
610454050
613920056
612180011
613130240
150217710
150000490
160031710
160033610
160033310
160034210
名称(説明用)
薬剤 1日
日
1日 (回)
(回)
量 点数
数③
①
②
初診270点
年齢加算72点
342
再診71点
71
外来管理52点
52
薬剤情報提供料10点
10
調剤料9点
9
薬剤A32.2円
6
19
薬剤A32.2円
4
薬剤B20.2円
4
21
薬剤C18.7円
6
薬剤D9.2円
6
薬剤E6.4円
6
21
手術39000点
時間外加算40%
54600
検査A120点
120
検査B160点
検査C150点
検査D150点
410
合計=Σ②×③=56059
1日 日
診療
合計
(回) (回)
区分
点数
点数 数
11
1
1
1
1
3
7
7
7
1
1
1
342
1
342 ★1
12
71
12
52
13
10
21
9
21
19
21
13
21
8
21
11
21
5
21
4
50 54600
1
71
1
52
1
10
3
27
7
133
7
91
7
56
7
77
7
35
7
28
1 54600 ★2
60
60
60
60
1
1
1
1
120
160
150
150
合計
120
160
150
150
56102
★1:111****** 乳幼児初診料 342
13
★2:150****** 時間外手術A 54600
実
現
時
期
医
療
情
報
シ
ス
テ
ム
(
自
由
市
場
)
機
能
日本の医療情報システム実現のための標準マスター実現案
年月 F9
年月 F8
年月 F7
年月 F6
年月 F5
年月 F4
年月 F3
年月 F2
年月 F1
標準マスター
M1
M2
M3
M4
M5
M6
M7
M8
M9
・・
実現時期
年月
年月
年月
年月
年月
年月
年月
年月
年月
・・
担当部署
○社
□センター
▽社
(財)△
◎機構 ○工業会
・・
・・
・・
・・
装備データ
フォローアップ会議
2015/9/30
・・
計画策定、採算見通し、部署決定、進捗管理、ネックの解決、クレーム対策
14
出来ないとしてきた点数表の
データコード化が実現できた!
 電子点数表(案)は1人・3か月でExcelで表現できた。
予想以上に体系化・簡素化が実現されていた。
「請求のつど計算する項目」や「単独加算項目」を設ける
などの現実的な工夫を盛り込んだ。
 件数は39,000件、(2005年当時、30万件と想定)。
 点数表の「見える化」に成功。他人のチェックが期待
でき、信頼性は見込める。
 組織で対応すれば改正時の短期更新も見込める。
 点数表の改善点も明確に洗い出せる。
 法的規定、算定条件整備のプラットフォームに。
2015/9/30
15
電子点数表(案)の具体例
D302 気管支ファイバースコピー
1500 点(基本点数)
(注加算)気管支肺胞洗浄法検査を同時に行った場合は、200 点を加算する。
(内視鏡検査の部分の通則加算)
同一月において同一検査を 2 回以上実施した場合における 2 回目以降の当該検査の
費用は、所定点数の 100 分の 90 に相当する点数により算定する。
(生体検査の部の通則加算)
新生児又は 3 歳未満の乳幼児(新生児を除く。)に対して本節に掲げる検査を行った場
合は、各区分に掲げる所定点数にそれぞれ 100 分の 60 又は 100 分の 30 に相当する
点数を加算する。
2015/9/30
16
エクセルで表現した電子点数表(案)の例
請求コード
請求
点数
主名称
D3020010
D3020010010
D3020010020
D3020010200
1500
2400
1950
1350
気管支ファイバースコピー
気管支ファイバースコピー
気管支ファイバースコピー
気管支ファイバースコピー
D3020010210
2160
気管支ファイバースコピー
D3020010220
1755
気管支ファイバースコピー
D3020020
1700
気管支ファイバースコピー
D3020020010
2720
気管支ファイバースコピー
D3020020020
2210
気管支ファイバースコピー
D3020020200
1530
気管支ファイバースコピー
D3020020210
2448
気管支ファイバースコピー
D3020020220
1989
気管支ファイバースコピー
基本点数+∑注加算①②③+∑通則加算④⑤⑥
2015/9/30
月 2 回目以降減額分(10%))
補足名称
基
本
点
数
加算名称
新生児
乳幼児
月 2 回目以降
月 2 回目以降
新生児
月 2 回目以降
乳幼児
気管支肺胞
洗浄法検査
気管支肺胞
洗浄法検査
気管支肺胞
洗浄法検査
気管支肺胞
洗浄法検査
気管支肺胞
洗浄法検査
気管支肺胞
洗浄法検査
注
加
算
1
通
則
加
算
1
通
則
加
算
2
1500
1500
1500
1500
-150
1500
-150
810
1500
-150
405
900
450
1500
200
新生児
1500
200
1020
乳幼児
1500
200
510
月 2 回目以降
1500
200
-170
1500
200
-170
918
1500
200
-170
459
月 2 回目以降
新生児
月 2 回目以降
乳幼児
気管支肺胞洗浄法検査加算
月2回目以降減算(10%)
17
新生児加算、乳幼児加算
ここで、
通則加算1=-所定点数×0.1=-(基本点数+注加算点数)×0.1
=(1500+200)×0.1=-170 点
通則加算2=所定点数×0.3=(基本点数+注加算点数+通則加算1)×0.3
=(1500+200-170)×0.3=459 点
同じ所定点数であっても、通則加算1の所定点数と、
通則加算2の所定点数は範囲が異なる。
実際の算定では加算の対象となる所定点数の範囲確認が厄介
(手計算、プログラム作成共に)
電子点数表は現場での法の解釈を無用化する。
2015/9/30
18
電子点数表(案)の件数
「テーブル表現」
計
基本
項目
①
156
入院
917
医学管理
135
在宅
236
検査
3,295
画像
774
投薬
25
注射
57
リハビリ
28
精神
67
処置
2,414
手術 27,209
麻酔
3,505
放射線
76
病理
15
計
38,909
初診再診
2015/9/30
23
895
116
216
971
296
15
43
28
67
497
2,577
141
73
15
5,973
加算付
加項目
②
131
0
16
0
2,285
468
6
7
0
0
1,912
24,601
3,364
0
0
32,790
診療行為マスター
単独加 計算請 まるめ
算項目 求項目 差額
③
2
12
3
18
22
10
4
7
0
0
4
28
0
3
0
113
④
0
10
0
2
1
0
0
0
0
0
1
3
0
0
0
17
計
基本
項目
加算
項目
52
449
119
132
1,280
152
20
51
20
73
389
2,339
156
58
15
5,305
12
376
91
86
1,216
117
11
36
18
59
372
2,295
142
50
13
4,894
40
73
28
46
64
35
9
15
2
14
17
44
14
8
2
411
⑤
0
0
0
0
16
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
16
19
点数表を体系化・可視化した電子点数表(案)
基本項目
(5,973)
医療加算
単独加算項目(113)
加算付き項目
年齢、時間帯加算
を付加した項目、
及び第2手術
(32,790)
③
計算請求項目(17)
まるめ差額表示(16)
8桁コード
2015/9/30
(8+3)桁コード
20
6千件規模の要約統計にも対応できるコード体系
A
点数表の区分
コードの英字
主コード
nnn
点数表の区分
コードの数字
pppp
同一区分コード内
の連続番号
サブコード
qqq
年齢加算、時間帯加算等を区別
するコードで「加算付項目」以
外では空白
酬点数表区の英字
2015/9/30
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
基本診療料
医学管理等
在宅療養
検査
画像診断
投薬
注射
リハビリテーション
精神科専門療法
処置
手術
麻酔
放射線治療
病理診断
21
サブコード (該当しない場合はスペース)
100の桁
10の桁
月 2 回目以降の算定点数
検体種別(血液)
新生児
3 歳未満(新生児を除く)
3 歳未満
1の桁
時間外加算
休日加算
深夜加算
4
検体種別(尿)
1 歳未満(新生児を除く)
時間外特例加算
5
検体種別(穿刺液または採取液) 6 歳未満(1 歳未満を除く) 夜間・早朝加算
1
2
3
6
6 歳未満
7
6 歳未満(3 歳未満を除く) 小児科休日加算
8
未熟児
小児科深夜加算
9
極低出生体重児
上記の場合以外
小児科夜間加算
0
2015/9/30
22
単独加算項目の事例
 加算であっても統計対象とすべきもの

電子加算、外来管理加算など
 算定が単独で行われるもの

褥瘡評価実施加算、死亡診断加算など
 被加算項目が多数のため単独の方が処理が容易なもの
 自動縫合器加算、超音波内視鏡加算など
実務者の意見を収集し、医療情報システムとの整
合性の考慮が必要。
2015/9/30
23
「計算項目」の事例
極めて例外的な場合のみを対象
選定療養による180日超の入院基本料
定数超過入院基本料の減額算定
標欠医師数の場合の入院基本料の減額
16km超、海路による特別往診 など
例外でない場合も対象にせざるを得なくなっ
たH20年改正
閉鎖循環式全身麻酔(詳細後述)
2015/9/30
24
検査のまるめ算定のデータ化
 例:出血凝固検査を3項目実施した場合
• 現行方式 (請求項目と点数が対応しないので統計に難)
検査名
点数
D-Dダイマー
第8因子様抗原
フィブリンモノマー 複合体定量
530
• 提案方式(「まるめ算定差額」欄の追加によるデータ整備)
検査名
2015/9/30
点数
D-Dダイマー
150
第8因子様抗原
160
フィブリンモノマー 複合体定量
240
まるめ算定差額
-20
25
商品一覧のよう分かりやすい点数表(例1)
 入院基本料(病棟ごと、入院開始日からの一連で表示)
コード
主名称
A1000020
A1000030
A1000040
A1000050
A1000060
A1000070
A1000080
A1000090
A1000100
A1000110
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
一般病棟7対1看護師比率70%以上入院基本料
2015/9/30
補足名称
15日以上30日以内
30日超
外泊
他医療機関受診
後期高齢者、14日以内
後期高齢者、15日以上30日以内
後期高齢者、30日超90日以内
後期高齢者、90日超
後期高齢者、外泊
後期高齢者、他医療機関受診
請求点
数
1747
1555
233
467
1983
1747
1555
928
233
467
26
商品一覧のように分かりやすい点数表(例2)
 検体検査
(同一検査項目は検体が異なっても主コードは同一とし、検体は付加コードで区分)
コード
D0070010400
D0070010500
D0070020300
D0070020400
D0070020500
D0070030300
D0070030400
D0070030500
D0070030300
D0070040400
D0070040500
D0070040300
2015/9/30
主名称
補足名称
生化学検査(1)(尿)
生化学検査(1)(穿刺液・採取液)
生化学検査(1)(血液)
生化学検査(1)(尿)
生化学検査(1)(穿刺液・採取液)
生化学検査(1)(血液)
生化学検査(1)(尿)
生化学検査(1)(穿刺液・採取液)
生化学検査(1)(血液)
生化学検査(1)(尿)
生化学検査(1)(穿刺液・採取液)
生化学検査(1)(血液)
総ビリルビン
総ビリルビン
直接ビリルビン
直接ビリルビン
直接ビリルビン
抱合型ビリルビン
抱合型ビリルビン
抱合型ビリルビン
抱合型ビリルビン
総蛋白
総蛋白
総蛋白
請求点数
11
11
11
11
11
11
11
11
11
11
11
11
27
商品一覧のように分かりやすい点数表(例3)
 X線撮影診断(部位ごと、フイルム枚数ごとに撮影料・診断料の合算表示)
コード
主名称
E0010020
E0010020010
E0010020020
E0010030
E0010030010
E0010030020
E0010040
E0010040010
E0010040020
E0010050
E0010050010
E0010050020
頭部単純撮影・診断 1枚
頭部単純撮影・診断 1枚
頭部単純撮影・診断 1枚
頭部単純撮影・診断 1枚
頭部単純撮影・診断 1枚
頭部単純撮影・診断 1枚
頭部単純撮影・診断 2枚
頭部単純撮影・診断 2枚
頭部単純撮影・診断 2枚
頭部単純撮影・診断 2枚
頭部単純撮影・診断 2枚
頭部単純撮影・診断 2枚
2015/9/30
補足名称
加算名称
請求点数
150
170
160
108
128
118
226
255
240
162
191
176
新生児
3歳未満(新生児を除く)
(他法と同時併施)
(他法と同時併施) 新生児
(他法と同時併施) 3歳未満(新生児を除く)
新生児
3歳未満(新生児を除く)
(他法と同時併施)
(他法と同時併施) 新生児
(他法と同時併施) 3歳未満(新生児を除く)
28
商品一覧のように分かりやすい点数表(例4)
表13 人工呼吸の「電子点数表案」
(「電子点数表案」と「診療行為マスター」のコードの比較)
コード
電子点数表案
診療行為マスター
2015/9/30
人工呼吸の実施時間
請求点数
30 分まで
242
(存在しない)
30 分を超え 60 分まで
270
J0450030
(存在しない)
60 分を超え 90 分まで
320
J0450040
(存在しない)
90 分を超え 120 分まで
370
J0450050
(存在しない)
120 分を超え 150 分まで
470
J0450060
(存在しない)
150 分を超え 180 分まで
520
J0450070
(存在しない)
180 分を超え 210 分まで
570
J0450080
(存在しない)
240 分を超え 270 分まで
620
J0450090
(存在しない)
270 分を超え 300 分まで
670
J0450100
140023510
300 分を超えた場合
819
J0450010
140009310
J0450020
29
きざみ算定の具体例
J045 人口呼吸
1. 30 分までの場合
242 点
2. 30 分を超えて 5 時間までの場合
242 点に 30 分またはその端数を増すごとに 50 点を加算して得た点数
3. 5 時間を超えた場合(1日につき)
819 点
1.2.の規定を定義する きざみコード 「140009310」
下限値:242点、 きざみ値:30分、 きざみ点数:242点
3.の規定を再現する通常コード「140023510」
2015/9/30
819点
30
「診療行為マスター」による現在の電子レセプトの処理
診療行為マスターによる現状の処理
加算の一般的パタン
点
数
表
この処理を
請求、
審査、
支払
の各部門が繰
り返さなけれ
ばならない
診療行為マスター
基本点数
加算点数
加算点数
コード
コード
コード
レセプト
プ
ロ
グ
ラ
ム
診療行為マスター
診断料 コード
撮影料 コード
枚数加算
年齢加算
コード
コード
プ
ロ
グ
ラ
ム
人工呼吸
診療行為マスター
点
数
表
30分以内
5時間超
2008/9/13
改正時の改造経費200万円/病院
(医療のIT化に係るコスト報告書
厚生労働省保険局
2015/9/30
加算付き点数 コードなし
加算付き点数 コードなし
加算付き点数 コードなし
レセプト
エックス線診断撮影料
点
数
表
基本点数 コード
加算付き点数 コードなし
コード
コード
プ
ロ
グ
ラ
ム
診断・撮影料 コードなし
診断・撮影料 コードなし
診断・撮影料 コードなし
診断・撮影料 コードなし
診断・撮影料 コードなし
診断・撮影料 コードなし
レセプト
30分以内 コード
5時間超 コード
その他の時間 コードなし
その他の時間 コードなし
その他の時間 コードなし
その他の時間 コードなし
1
「電子点数表」のデータコードによる処理
通常の情報処理システムが実行している方法
電子点数表による処理
電子点数表
請求点数
点
数
表
請求点数
展開
(全国で1回
限り)
請求点数
請求点数
請求点数
請求点数
請求点数
2008/9/13
更新した電子点数表の配布で
点数改正は可能
2015/9/30
コード
コード
コード
コード
コード
コード
コード
選択
レセプト
請求点数
コード
請求点数
請求点数
コード
コード
請求点数
コード
2
無限の可能性が
見込めるデータ処理
32
レセコンのままの現状オンライン
基本点数コード
基本点数コード
・
・
・
・
・
あるべきオンライン
請求点数
請求点数
加算点数コード加算率コード
加算率コード
加算点数コード
加算点数コード加算率コード
プログラム
で
計算
・
・
・
・
・
請求点数コード
請求点数コード
医療機関
・
・
・
・
・
伝送できない
請求点数
請求点数
基本点数コード
基本点数コード
・
・
・
・
・
加算点数コード加算率コード
加算率コード
加算点数コード
加算点数コード加算率コード
プログラム
で
再現
・
・
・
・
・
請求点数コード
請求点数コード
審査機関
・
・
・
・
・
データ
ウェア
ハウス
伝送できない
基本点数コード
基本点数コード
・
・
・
・
・
請求点数
請求点数
加算点数コード加算率コード
加算率コード
加算点数コード
加算点数コード加算率コード
2015/9/30
(プログラ
ムで
再現)
・
・
・
・
・
請求点数コード
請求点数コード
保険者
・
・
・
・
・
33
可視化して明確になる処理上の諸問題
例:実際には算定のない項目が電子点数表の多くを占めている
•
•
•
項目の70%が手術関連、そのうち9割が時間外、休日、深夜、時間外特例加算と3歳未満
年齢加算の組み合わせと第2手術。しかし、入院診療には時間外加算、時間外特例加算
はない。3歳未満が対象外の手術も多数あり。
条文は「加算する」の「アナログ表現」だが、電子点数表は個別項目の「デジタル表現」。
この処理の差の調整が必要。
25,000
20,000
15,000
基本項目
加算付項目
10,000
5,000
0
手術
2015/9/30
麻酔
検査
処置
入院
画像
その他
34
点数表のコード化の可能性は確認できた。
実用電子点数表はこれをベースに論議展開を!
 提案した新電子点数表には多くの「発見」がある。
 多くの関係者が「発見」を「問題提起」に!
– 不要項目や逆に不足項目はないか。
– 電子レセプトの様式が紙レセプト様式のままでよいか。
– 医療情報システム実現のための改善点は 等々。
 目指すは医療情報の基盤である。「適性な医療費
配分」、「有効な医療情報」の両面から、あるべき電
子点数表の具体的論議の展開を期待する。
2015/9/30
35
社会医療診療行為別調査
平成19年6月審査分レセプト統計による請求累積額
120.00
100.00
80.00
%
60.00
40.00
20.00
横軸の確定は統計の基本!!
1
40
79
118
157
196
235
274
313
352
391
430
469
508
547
586
625
664
703
742
781
820
859
898
937
976
0.00
2015/9/30
36
社会医療診療行為別調査のデータ出現率
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
請求なし
請求あり
1,000
800
600
400
200
0
2015/9/30
37
社会医療診療行為別調査の手術の部の加算
平成19年6月審査分
回数
点数(千点)
点数/回数
全手術
1,347,048 % 12,522,211 %
9,296
手術の加算 135,579 10.1
253,138 2.0
1,867
極低出生体重児加算 0 0.0
0 0.0
新生児加算 92 0.0
2,898 0.0
31,500
乳幼児加算 33,839 2.5
74,963 0.6
2,215
休日加算 41,236 3.1
64,911 0.5
1,574
時間外加算 34,714 2.6
35,062 0.3
1,010
深夜加算 19,583 1.5
70,672 0.6
3,609
時間外特例加算
0 0.0
0 0.0
-
手術の年齢加算、時間外加算点数は手術点数の2%。
加算率でなく固定点数にすれば24000件は数件になる。
2015/9/30
38
社会医療診療行為別調査(1上巻 医科診療 第11表 (1 総数)
医科診療件数・診療実日数・回数・点数、診療行為(再分類)
http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/cgi/sse_kensaku
NO
部
請求項目
点数単価
回 数
合計
1 入院料 一般病棟10対1入院基本料
1269
5,959,937
2
処置
人工腎臓 入院外
2250
3,135,300
3 初再診 初診料
270
22,360,761
4 初再診 再診料(診療所)
71
78,668,243
5 医学管理 特定疾患療養管理料 診療所
225
22,359,380
6 入院料 一般病棟7対1入院基本料
1555
2,208,330
7 入院料 精神療養病棟入院料
1090
2,106,891
8 入院料 精神病棟15対1入院基本料
800
2,701,641
9 入院料 療養病棟入院基本料2(入院基本料B・生活療養)
1330
1,571,556
10 入院料 一般病棟入院期間(14日以内) 加算
428
4,708,871
11
投薬
処方せん料2 1以外の場合(ロ イ以外)
68
27,520,264
12 初再診 再診料 外来管理 加算
52
35,156,635
13 入院料 一般病棟13対1入院基本料
1092
1,612,763
14
投薬
処方せん料2 1以外の場合(イ 後発医薬品を含む)
70
24,083,224
15
検査
検体検査判断料 生化学的検査(Ⅰ)判断料
155
10,526,186
16
投薬
処方料2 1以外の場合
42
35,589,144
17
検査
検体検査判断料 血液学的検査判断料
135
10,786,273
18 入院料 一般病棟15対1入院基本料
954
1,411,824
19 リハビリ 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ) 1単位
250
5,255,413
20 入院料 療養病棟入院基本料2(入院基本料A・生活療養)
1726
722,542
21
検査
血液化学検査 10項目以上
130
8,594,565
22 入院料 回復期リハビリテーション病棟入院料
1680
658,576
23
検査
断層撮影法 胸腹部
530
1,901,381
24
画像
コンピューター断層診断
450
2,200,303
25 初再診 外来診療料
70
14,132,569
26 入院料 障害者施設等10対1入院基本料
1269
767,984
27
手術
水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合
12100
74,318
28
処置
人工腎臓 その他
1590
542,898
コンピューター断層撮影 単純CT撮影 イ マルチスライス型機器
29
画像
850
994,709
30
検査
検体検査判断料 免疫学的検査判断料
144
5,788,373
31 リハビリ 運動器リハビリテーション料(Ⅰ) 1単位
180
4,495,077
32 初再診 再診料(病院)
57
13,879,460
33 初再診 再診料 老人外来管理(診療所)加算
57
13,785,818
34 入院料 回復期リハビリテーション病棟入院料(生活療養)
1666
465,614
35 入院料 療養病棟入院基本料2(入院基本料E・生活療養)
750
976,190
36
検査
胃・十二指腸ファイバースコピー
1140
591,833
37 入院料 老人性認知症疾患治療病棟入院料1(91日以上)
1190
566,345
38
精神
通院精神療法2 1以外の場合(診療所)
360
1,867,664
39
麻酔
閉鎖循環式全身麻酔 2 1以外の場合
6100
106,845
2015/9/30
40 入院料 救急医療管理加算・乳幼児救急医療管理加算(救急)
600
1,034,554
41
検査
精密眼底検査(片側)
56
11,057,135
点 数
132,666,808,712
7,563,160,307
7,054,423,875
6,037,405,578
5,585,445,281
5,030,860,568
3,433,953,150
2,296,511,190
2,161,312,800
2,090,169,480
2,015,396,702
1,871,377,938
1,828,145,041
1,761,137,414
1,685,825,666
1,631,558,877
1,494,744,044
1,456,146,909
1,346,880,096
1,313,853,175
1,247,107,492
1,117,293,398
1,106,408,016
1,007,731,771
990,136,170
989,279,816
974,572,204
899,250,220
863,207,343
845,502,395
833,525,683
809,113,914
791,129,220
785,791,632
775,712,924
732,142,500
674,689,620
673,950,312
672,359,076
651,755,720
620,732,160
619,199,549
率
100.00
5.70
5.32
4.55
4.21
3.79
2.59
1.73
1.63
1.58
1.52
1.41
1.38
1.33
1.27
1.23
1.13
1.10
1.02
0.99
0.94
0.84
0.83
0.76
0.75
0.75
0.73
0.68
0.65
0.64
0.63
0.61
0.60
0.59
0.58
0.55
0.51
0.51
0.51
0.49
0.47
0.47
5.70
11.02
15.57
19.78
23.57
26.16
27.89
29.52
31.10
32.61
34.03
35.40
36.73
38.00
39.23
40.36
41.46
42.47
43.46
44.40
45.24
46.08
46.84
47.58
48.33
49.06
49.74
50.39
51.03
51.66
52.27
52.86
53.46
54.04
54.59
55.10
55.61
56.12
56.61 39
57.08
57.54
アクションにつながるデータが得られるか?
L008 マスクまたは気管内挿管による
閉鎖循環式全身麻酔
平成18年:
1.別に厚生大臣が定める重症の患者に対して
行った場合
8300点
2. 1 以外の場合
6100点
注1 実施時間が2時間を超えた場合は、30分又
はその端数を増すごとに、600点を加算す
る。
注2
(略) (各種特殊な場合の加算、
次ページ①~④に対応)
2015/9/30
40
平成20年度:麻酔料の点数は改正なし
しかし、算定論理は変更
L008 マスク又は気管内挿
管による閉鎖循環式全身麻
酔
人工心肺を用い低体温で行う心臓手
① 術、・・・、分離肺換気及び高頻度
2時間以内
麻酔困難者
その他
2時間を超
え30分ごと
24,900点
18,300点
1,800点
坐位における脳脊髄手術、
② 人工心肺を用いる心臓手術(低
体温で行う場合を除く)・・・・・
16,600点
12,200点
1,200点
③ 1若しくは2以外の心臓手術・・・、
伏臥位での麻酔・・・
12,450点
9,150点
900点
査が行われた場合、側臥位で麻
酔が行われる場合(・・・を除く)
9,130点
6,710点
660点
その他の場合
8,300点
6,100点
600点
換気法が併用される場合
④ 腹腔鏡を用いた手術若しくは検
⑤
2015/9/30
41
改
(
上正
限前
時な
間ら
は点
実
績数
か対
ら応
規の
定コ
ー
がド
必が
要設
だ定
がで
)き
た
2015/9/30
麻酔困難者
その他
点数
仮コード
点数
仮コード
麻酔1
2Hrまで
24900
n11
18300
n21
麻酔1
2-2.5Hr
26700
n12
20100
n22
麻酔1
2.5-3Hr
28500
n13
21900
n23
麻酔1
3-3.5Hr
30300
n14
23700
n24
麻酔1
3.5-4Hr
32100
n15
25500
n25
麻酔1
-
-
-
-
-
麻酔2
2Hrまで
16600
n16
12200
n26
麻酔2
2-2.5Hr
17800
n17
36000
n27
麻酔2
2.5-3Hr
19000
n18
37200
n28
麻酔2
3-3.5Hr
20200
n19
38400
n29
麻酔2
3.5-4Hr
21400
n10
39600
n20
麻酔2
-
-
-
-
-
麻酔3
2Hrまで
12450
n120
9150
n220
麻酔3
2-2.5Hr
13350
n130
10050
n230
麻酔3
2.5-3Hr
14250
n140
10950
n240
麻酔3
3-3.5Hr
15150
n150
11850
n250
麻酔3
3.5-4Hr
16050
N160
12750
n260
麻酔3
-
-
-
-
42
平成20年度に改正された麻酔料の算定論理
(下記の麻酔を麻酔困難者に計2時間28分実施した場合)
21分
5分
⑤
④
1時間27分
30分
②
④
5分
⑤
1. ②2時間:16600点。
2. ④51分のうち、33分(120分-87分)は②の算定に含む。
3. ④51-33=18分は660点を算定。
4. ⑤10分は④の30分に含まれるので算定しない。
請求点数=16600+660=17260点(97%)
改正前は、②の麻酔を2時間28分実施したとして
16600+1200=17800点(100%)
「電子点数表」を設定してもデータコードの選択では算定できず、
プログラム算定要。算定結果はコードで表現できない。
上記例では3%減額になるが、処理は複雑で統計は得られない。
2015/9/30
43
韓国と日本は国情が違うとの意見は正しくな
い。
技術的検討不足、必然性の認識不足、取り組
み力の不足が原因。
点数表
民間のレセコン設計手法の継承
点数表
電子点数表(デジタル化)
電子点数表を基調とした活用
医療制度全体での成果発揮
レセコンの電子媒体化、オンライン化はできる
いまの点数表では電子点数表はできない
点数表の見直しなど非現実、
可能な範囲でのデータ活用しかできない
オンラインは強制によって普及中
やれば出来る!
国家百年のためのシステムを
2015/9/30
現在の点数表でも電子点数表は実現できる!
44
レセプトの基本は傷病名と審査
審査のない証券と
同一視のオンライン
韓国
日本
ICD-10 コードでの請求
薬剤に合わせた個別病名での請求
レセプト情報は無視
公開される審査基準
審査はコンピュータと目視の併用
普及しない標準病名
レセプト病名の列記
審査基準は
非公開
何のための標準病名?
普及推進策は?
コンピュータ審査は
研究も「タブー」?
国民の健康管理に利用可能な
精度のデータベース
専ら目視審査
明確な目的のもとに設計された
システムが開花!
利用可能なデータベースになるか?
基本設計のないシステム
2015/9/30
年金と同様、コンピュータの
使い方を見直すべき
45
レセプトは最適医療実現のフィードバック・ループ
システムごとの個別対応
→電子点数表に標準装備
法的規定
医療的規定
審査基準
韓国学習の要あり
モニター
電子点数表(案)
点数計算規定
改善対策
最適医療
韓国の国家戦略
紙レセプトでは保険業務が行き詰まる。
財源とバランスをとり国民に最適医療を提供。
「健康保険審査評価院(Health Insurance Review &
Assessment Service:HIRA)」に審査と医療評価を指示
レセプトをデータ源とした情報処理システムが必須
レセプト業務はEDI(Electronic Data Interchange)
EDIはコード、処理手順の標準化が前提
2015/9/30
47
電子レセプト効果の医療機関への還元
(韓国)
・入金期日を40日→15日に短縮
国民健康保険法施行規則第13条で明示
・入院請求は週単位でも可、早期請求→早期
入金
・請求業務の平準化実現
・審査結果もEDIで返送、疑義の即時解消
・業務の透明化
・優良診療所は2年間審査免除(緑認証制)
・標準的請求の±10%以内は無審査
2015/9/30
48
5.0
2
0.2
6.0
9.0
6.4
韓国の医科レセプト
出血がある急性胃潰瘍
急性出血後貧血
インスリン依存性糖尿病
脂肪肝
便秘
過呼吸
紙レセプト提出もOK
但し
多重バーコード
最大4000Byte記録
2015/9/30
診療結果
継続(1)、移送(2)、回送(3)、
死亡(4)、退院または外来治
療終結(9)
49
総合管理制度
• 総合管理制度とは
– 審査評価の成果物を分析提供、医療機関は自院のデー
タと比較して自律的に改善を実施、Hiraはそれを支援する
総合的管理制度。
• 総合管理重視に至る経緯
– 国民のニーズを満たすには医療機関の自主的改善が必
要との判断。
– 審査物量の増大に呼応した合理的対策。
– 診療の結果を一方的に審査することに関する医療機関の
不満対策。
• 総合管理制度の効果
– 多様な診療指標を自院と全国平均値とを比較分析するこ
とで問題点を把握、自律改善の推進で国民医療の質の
向上、費用の適正性に貢献
2015/9/30
50
抗生剤・注射剤など指標推移(傷病別評価)
区分
‘02.
1分期(A)
‘02.
4分期
‘03.
4分期
‘04.
4分期
‘05.
4分期(B)
‘06.
4分期(C)
増減率
C/A
C/B
抗生剤処方率(%)
43.36
41.68
33.78
33.20
32.02 28.44 (27.86) -34.4
-11.2
注射剤処方率(%)
39.69
36.46
29.42
28.46
25.43 22.77 (23.09) -42.6
-10.5
処方件当たり
薬品目数
薬品目数
6品目以上処
方割合(%)
投薬日当り薬品費
(ウォン)
4.51
4.18
4.03
4.06
27.80
21.35
17.21
1,410
1,516
高価薬処方比重(%)
25.47
25.08
2015/9/30
2015/9/30
4.09
4.04
(4.07) -10.5
-1.3
17.83
18.67 17.57 (18.09) -36.8
-5.9
1,573
1,635
1,745 1,825 (1,879)
29.4
4.6
25.4
23.27
22.93 22.24 (22.28) -12.7
-3.0
51
51
帝王切開分娩の適正化
区分
機関数
件 数
(自然出生)
(帝王切開)
2001年
2002年
2003年
2004年
1,570ヶ所
1,479ヶ所
1,371ヶ所
1,311ヶ所
460,347件
461,928件
471,486件
459,985件
(273,732件) (280,233件) (291,257件) (286,443件)
(186,615件) (181,695件) (180,229件) (173,542件)
2005年
1,214ヶ所
425,181件
(267,230件)
(157,951件)
WHO勘告5~15%、日本20%(97年)、米国29.1%(04年)
対策
帝王切開分娩率の低い病院の公表
自然分娩の場合の患者負担の免除
結果
韓国 40.5%(01年)→37.7%(04年)→37.5%(05年)
2015/9/30
2015/9/30
52
52
2006年血液製剤消費状況
表3 2006 年血液製剤占有現況
(単位:unit)
全
全
体
入
院
外
来
体
3,147,121
2,952,785
194,336
総合専門
1,813,692
1,719,382
94,310
総合病院
1,067,400
989,981
77,419
院
221,441
204,128
17,313
療養病院
16,866
16,724
142
医
27,279
22,195
5,084
保健医療院
288
220
68
歯科病院
155
155
0
病
院
赤十字社の「供給総量の88.4%の使用状況を把握
適正輸血への関心を高め、適正使用ガイドラインの「作成
2015/9/30
2015/9/30
53
53
高価薬分析
同一成分・同一薬剤・同一含量として登録された品目が3以上で、
その薬品間に価格差がある薬品の中で最高の薬品を高価薬と設定する。
○ 2003~2005 年療養機関種別分期別高価薬処方率
(単位 :%)
2003 年
2004 年
2005 年
種 別
1/4
2/4
3/4
4/4
1/4
2/4
3/4
4/4
1/4
2/4
3/4
総合専門
66.34
65.57
65.65
65.54
54.28
55.11
54.01
56.72
56.43
55.96
56.88
総合病院
56.23
54.19
54.05
54.52
45.53
46.28
45.01
46.15
47.22
45.59
45.43
病院
32.83
30.67
28.26
29.04
25.84
226.49
25.52
26.41
25.77
25.66
25.25
医院
28.03
27.05
25.21
25.65
22.48
22.25
21.90
21.68
20.19
19.81
20.08
註) 1.2003.1/4 分期から高価薬処方比重評価実施、2005.4/4 分期薬剤級で適正性評価結果は現在資料分析の中
である。
2. 該当の分期(審査月基準)別に全体療養機関の健保外来院外処方薬剤内容を 利用して評価する。
2015/9/30
54
療養機関種別抗生剤処方率
緑:医院、 紫:病院、 赤:総合病院、 青:総合専門病院(大学病院)
2015/9/30
55
急性上気道感染 療養機関種別 抗生剤処方率
緑:医院、 紫:病院、 赤:総合病院、 青:総合専門病院(大学病院)
2015/9/30
56
療養機関種別 注射剤処方率
緑:医院、 紫:病院、 赤:総合病院、 青:総合専門病院(大学病院)
2015/9/30
57
療養機関種別帝王切開分娩率推移
空色:医院、 黄色:病院、 赤:総合病院、 青:総合専門病院(大学病院)
2015/9/30
58
療養機関の帝王切開分娩率等級(条件考慮)
所在地
2015/9/30
療養機関名称
療養機関
種別
分娩(件数)
帝王切開分娩率
等級
江南区
三星生命共益財団三星ソウル病院 総合専門
1927
普通
江南区
延世大医大永同セブランス病院
総合専門
275
普通
江東区
江東誠心病院
総合専門
273
低
九老区
高麗大医科大学部属九老病院
総合専門
360
高
蘆原区
仁済大付属ギェバック病院
総合専門
670
低
東大門区
慶煕大医科大学附属病院
総合専門
439
高
西大門区
延世大医大セブランス病院
総合専門
892
普通
瑞草区
カトリック大学江南聖母病院
総合専門
778
普通
城東区
漢陽大学校病院
総合専門
498
普通
城北区
高麗大医科大学附属病院
総合専門
365
高
松坡区
ソウル牙山病院
総合専門
2383
低
陽川区
梨花女子大学校付属牧洞病院
総合専門
931
低
永登浦区
カトリック大学校聖母病院
総合専門
1107
低
永登浦区
翰林大付属漢江誠心病院
総合専門
139
普通
竜山区
スンチォンヒャング病院
総合専門
473
高
鍾路区
三星医療財団江北三星病院
総合専門
490
普通
鍾路区
ソウル大学校病院
総合専門
899
低
中区
国立医療院
総合専門
214
普通
中区
麟蹄大学付属白病院
総合専門
231
普通
59
帝王切開後の経膣分娩(VBAC)率の推移
空色:医院、 黄色:病院、 赤:総合病院、 青:総合専門病院(大学病院)
VBAC:Vaginal Birth After Cesaream
2015/9/30
60
血液製剤請求量の推移
標
準
化
指
数
黒:全体、 赤:総合専門病院、 緑:総合病院
1. 2006年赤十字社供給血液製剤総量は 3,560,117 unit
2. EDIに請求された血液製剤総量は赤十字社供給総量の88.4%にあたる。
3. 追求管理対象血液製剤はすべて血液請求量の 86.1%にあたる。
2015/9/30
61
レセプトと取り組んで35年になります。
にも関わらず本年3月までは
レセプト処理の症状を観察し、病名を診断し、治療法の提案まででしかできま
せんでした。
本年4月から3か月で
日本では不可能としてきた治療薬(電子点数表(案))の開発に成功しました。
(その効果はデータ処理システム全般で評価済みです。レセプトに関しては韓
国で評価済みです。)
お願い
治療薬を商品化し、それをメンテナンスして継続使用できる体制を実現してくだ
さい(Business Process Reengineering)。そしてこれを服用させてください。
そして、健康になったオンラインレセプトに何をさせるかを決めて実行してくださ
い。
今のオンラインレセプトは健常ではありません。まずは健康にして、
効果を発揮させてください。
2015/9/30
62
電子点数表の普及策
当初、標準請求プログラムを医療機関に提供
・医療機関の移行コストも最低限に抑えられる。
・個別の院内システム対応のため、提供後のメンテナンスは個別対応。
・点数表と一元化した使いやすいシステムの実現が期待できる。
・韓国もEDI実施当初、標準プログラムを提供したので普及が促進された。
改正時に信頼ある改正電子点数表の提供
・信頼性の高い電子点数表の提供で個別の改正作業工数は削減され、シ
ステム全体の信頼性は向上する。
電子点数表を基盤とした医療保険の運用
・電子点数表の運用結果に基づく改定率の設定・結果のフォロー
2015/9/30
63
新しい革袋に
新しい葡萄酒!
オンラインレセプトに
電子点数表!
必須のシステム前提
2015/9/30
64