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ロールワイパー金型
特許取得済み
品質安定・段取りレス・スキルレスを追求したベンディングツール
従来のワイパー型
従来の曲げ金型を使用して小R曲げ・薄肉パイプ等の曲げ加工を行う時、
曲げ型の近傍に圧力型と対向してワイパー型を配置します。
このワイパー型の働きは、曲げ加工時に発生するパイプ内側のシワ等を
防止します。
ワイパー型は曲げ型にセットして
使用する為、型の先端部が薄く形成
されています。
一般的には、パイプ径の1.5倍以下の
曲げ半径での加工に使用します
従来のワイパー型
現状の問題点
1.ワイパー型の管理が困難(品質不安定)・コスト低減が困難
曲げ加工時、パイプは固定されたワイパーに密着しながらスライドします。
ワイパー型によるパイプのキズを軽減する為にワイパー型の材質は、
パイプの材質よりもやわらかいものを使用しています。
したがって、ワイパー型の先端部は偏摩耗しやすく、耐久性の点で十分でな
い為、一般的には ①消耗品として扱われランニングコストが高くなり、
②正確な管理がされていないと不良が発生してしまいます。
2.段取りに時間が掛かり、高度なスキルが必要
曲げ加工中にワイパーが摩耗すると、パイプにシワが発生します。
(ワイパー型は、製品品質の不安定要因の一つです)
摩耗したワイパー型を再成形して再び取り付ける際や、
新たなワイパー型に交換する際、高度なスキルと時間を必要とします。
提案の目的
1. 品質安定
2. 段取りレス
3. スキルレス
4. コストダウン
ロールワイパー金型の概要
ワイパーに当たるシワ取り部は、曲げロールと一体化させ、表面には耐摩耗性
の表面処理を行っています。この為、従来のワイパー型に比べ耐久性は格段に
向上致します。万一、長期間の使用中に表面処理のハガレ等が発生しても、
再処理を行う事ができ、その交換には高度な微調整等は必要ありません。
また、一般の金型と違う点は、
シメ型と言われるパイプをクランプ
する部分が、ワイパーの様な形状を
しております。この材質はSKD等の
硬い材料に熱処理を行っている為、
ワイパーの様な摩耗が発生する事は
有りません。
ロールワイパー金型は、従来の曲げ
金型の問題点を克服した理想的な
ベンディングツールであります。
ロールワイパー金型
ロールワイパー金型での効果
シメ型部
1. 製品品質が安定する
2. 製品不良率が低減する
3. 段取り時間が低減する
4. ランニングコスト低減
5. ワイパースリ合せ不要
シワ取り
ワイパー部
シワ取り
ワイパー部
ロールワイパー金型 実績例
A社:
①φ50.8×R80
3工程曲げ×1000本/日×20日×36ヵ月使用
B社:
①φ60.5×R120
3工程曲げ×700本/日×20日×48ヵ月使用
②φ65.0×130R
3工程曲げ×700本/日×20日×48ヵ月使用
ロールワイパー金型 図面