障害者自立支援法等の 一部を改正する法律案の概要

サービス管理責任者等指導者養成研修テキスト
障害者総合支援法・児童福祉法と
サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者の役割
<共通講義>
平成26年10月1日
厚生労働省 社会・援護局
障害保健福祉部 障害福祉課
1
全体構成
1 障害者総合支援法とサービス管理、児童福祉法と支援提供管理
(1)障害者福祉施策のこれまでの経緯について
(2)障害者総合支援法と児童福祉法のポイント
(3)障害福祉サービス等の概要について
2
障害者総合支援法におけるサービス提供及び
児童福祉法における支援提供
(1)サービス提供及び支援提供のポイント
3
サービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者について
(1)サービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者の要件
(2)サービス管理責任者等の業務内容
(3)サービス管理責任者当の役割
4
参考資料関係
(参考1)~(参考11)
事務連絡H26.7.4
2
1.障害者総合支援法とサービス管理
児童福祉法と支援提供管理
3
(1)障害福祉施策のこれまでの経緯について
4
障害者の数
○障害者の総数は787.9万人であり、人口の約6.2%に相当。
○そのうち身体障害者は393.7万人、知的障害者は74.1万人、精神障害者は320.1万人。
○障害者数全体は増加傾向にあり、また、在宅・通所の障害者は増加傾向となっている。
(在宅・施設別)
(年齢別)
障害者総数 787.9万人(人口の約6.2%)
うち在宅
736.4万人(93.5%)
うち施設入所 51.5万人( 6.5%)
知的障害者(児)
74.1万人
身体障害者(児)
393.7万人
精神障害者
320.1万人
障害者総数 787.9万人(人口の約6.2%)
うち65歳未満
50%
うち65歳以上
50%
身体障害者(児)
393.7万人
知的障害者(児)
74.1万人
精神障害者
320.1万人
65歳未満の者
31%
在宅知的障害者(児)
62.2万人(83.9%)
65歳未満の者
64%
在宅身体障害者(児)
386.4万人(98.1%)
在宅精神障害者
287.8万人(89.9%)
65歳未満
の者 91%
65歳以上の者
69%
施設入所知的障害者(児)
11.9万人(16.1%)
施設入所身体障害者(児)
7.3万人(1.9%)
65歳以上
の者 9%
65歳以上の者
36%
入院精神障害者
32.3万人(10.1%)
※身体障害者(児)数は平成23年(在宅)、平成21年(施設)の調査等、知的障害者(児)数は平成23年の調査、精神障害者数は平成23年の調査による推計。なお、身体障害者(児)
には高齢者施設に入所している身体障害者は含まれていない。
※平成23年の調査における身体障害者(児)数(在宅)及び知的障害者(児)数(在宅)は岩手県、宮城県、福島県、仙台市、盛岡市、郡山市、いわき市及び大阪市を除いた数値である。
知的障害者(児)数(施設)は宮城県、福島県の一部市町村を除いた数値である。
※平成23年の調査における精神障害者数は宮城県石巻医療圏及び気仙沼医療圏並びに福島県を除いた数値である。
※在宅身体障害者(児)、在宅知的障害者(児)は、障害者手帳所持者数の推計。障害者手帳非所持で、自立支援給付等(精神通院医療を除く。)を受けている者は19.5万人と推計さ
れるが、障害種別が不明のため、上記には含まれていない。
5
※複数の障害種別に該当する者の重複があることから、障害者の総数は粗い推計である。
障害福祉施策の歴史
「ノーマライゼーション(※)」理念の浸透
※ 障害者などが地域で普通の生活を営むことを当然とする
福祉の基本的考え
知的障害者福祉法
(精神薄弱者福祉法
として昭和35年制定)
精神保健福祉法
(精神衛生法として
昭和25年制定)


【H23】
心身障害者対策基本法
から障害者基本法へ
障害者基本法
の一部改正
【H15】
国
際
障
害
者
年
利用者が
サービスを選択
できる仕組み
”

身体障害者福祉法
(昭和24年制定)
【H5】
【S56】

障害者基本法
(心身障害者対策基本法
として昭和45年制定)
共生社会の
実現
完
全
参
加
と
平
等
“
【S62】
精神衛生法から
精神保健法へ
【H10】
精神薄弱者福祉法から
知的障害者福祉法へ
【H7】
精神保健法から
精神保健福祉法へ
支
援
費
制
度
の
施
行
3障害
共通の
制度
地域生活
を支援
【H18】
障
害
者
自
立
支
援
法
施
行
【H25】
地域社会に
おける共生の
実現
難病等を
対象に
障
害
施者
総
行合
支
援
法
6
措置制度から支援費制度へ(H15)
支援費制度の意義
多様化・増大化する障害福祉ニーズへの対応
利用者の立場に立った制度構築
措置制度(~H15)
事業者を特定
行政
事業者
行政からの受託者と
してのサービス提供
サービス内容
を決定
障害者
<措置制度>
行政がサービス内容を決定
行政が事業者を特定
事業者が行政からの受託者
と してサービス提供
支援費制度(H15~H18)
事業者を選択
事業者
報酬支払
契約による
サービス提供
障害者
支給申請
支給決定
行政
<支援費制度>
障害者の自己決定を尊重
(サービス利用意向)
事業者と利用者が対等
契約によるサービス利用
7
「平成18年障害者自立支援法」のポイント
障害者施策を3障害一元化
制定前
・ 3障害ばらばらの制度体系
(精神障害者は支援費制度の対象外)
・実施主体は都道府県、市町村に二分化
利用者本位のサービス体系に再編
制定前
・ 障害種別ごとに複雑な施設・事業体系
・ 入所期間の長期化などにより、本来の施設目的と
利用者の実態とが乖離
法律による改革
○3障害の制度格差を解消し、精神障害者を対象に
○市町村に実施主体を一元化し、都道府県はこれをバック
アップ
○33種類に分かれた施設体系を再編し、日中活動支援と
夜間の居住支援を分離
あわせて、「地域生活支援」「就労支援」のための事業や
重度の障害者を対象としたサービスを創設
○規制緩和を進め既存の社会資源を活用
就労支援の抜本的強化
制定前
・養護学校卒業者の55%は福祉施設に入所
・就労を理由とする施設退所者はわずか1%
○新たな就労支援事業を創設
○雇用施策との連携を強化
支給決定の透明化、明確化
制定前
・全国共通の利用ルール(支援の必要度を判定
する客観的基準)がない
・支給決定のプロセスが不透明
○支援の必要度に関する客観的な尺度(障害程度区分)を
導入
○審査会の意見聴取など支給決定プロセスを透明化
安定的な財源の確保
制定前
・新規利用者は急増する見込み
・不確実な国の費用負担の仕組み
障
害
者
が
地
域
で
暮
ら
せ
る
社
会
に
自
立
と
共
生
の
社
会
を
実
現
○国の費用負担の責任を強化(費用の1/2を負担)
○利用者も応分の費用を負担し、皆で支える仕組みに
8
3障害一元化による制度格差の解消・実利用者数の推移
平成25年 2月から平成26年 2月にかけて障害福祉サービス利用者数全体で5.9%増加している。
一方、精神障害者の利用者数は12.7%の増加となっている。
○平成25年 2月→平成26年 2月の伸び率(年率)・・・・・ 5.9%
このうち 身体障害者の伸び率……
3.7%
知的障害者の伸び率……
4.4%
精神障害者の伸び率…… 12.7%
(26年 2月の利用者数)
身体障害者……
19.7 万人
知的障害者……
33.2 万人
精神障害者……
14.2 万人
難病等対象者…
0.07万人
(699人)
9
施設等から地域への移行の推進
入所施設の利用者数は、障害者自立支援法前から着実に減少している。
ケア ホーム・グループホーム利用者は着実に増加している。
○施設入所者数の推移
出典:国保連データ速報値等
入所者数(人)
146,001
144,425
139,851
139,859
136,653
134,573
平成17年度
(17年10月1日)
平成20年10
月(国保連
データ)
平成21年10
月(国保連
データ)
平成22年10
月(国保連
データ)
○ケアホーム・グループホームの利用者数の推移
提
供
さ
れ
る
サ
ー
ビ
ス
の
総
量
(人分)
42,027人
グループホーム
3.4万
平成17年度
48,394人
平成23年10
月(国保連
データ)
平成24年10
月(国保連
データ)
133,362
平成25年10
月(国保連
データ)
出典:国保連データ速報値等
81,729人
63,323人
71,866人
平成23年3月
平成24年3月
55,983人
ケアホーム
グループホーム
平成20年3月
平成21年3月
平成22年3月
平成25年3月
10
障害保健福祉施策のこれまでの経緯
障害者総合支援法関係
平成18年
4月:「障害者自立支援法」の一部施行(同年10月に完全施行)
12月:法の円滑な運営のための特別対策
(①利用者負担の更なる軽減 ②事業者に対する激変緩和措置 ③新法移行のための経過措置)
平成19年
12月:障害者自立支援法の抜本的な見直しに向けた緊急措置
(①利用者負担の見直し ②事業者の経営基盤の強化 ③グループホーム等の整備促進)
その他障害者関連施策の動き
4月:「障害者雇用促進法改正法」の施行
10月:「精神保健福祉法」の施行
12月:国連総会本会議で「障害者権利条約」が採択
9月:「障害者権利条約」へ署名
11月:「身体障害者補助犬法改正法」の成立
(平成20年10月に施行)
平成20年
12月:社会保障審議会障害者部会報告の取りまとめ
12月:「障害者雇用促進法改正法」が成立
(平成21年4月に施行(一部、段階施行あり))
平成21年
3月:「障害者自立支援法等改正法案」 国会提出( → 7月の衆議院解散に伴い廃案)
9月:連立政権合意における障害者自立支援法の廃止の方針
平成22年
1月:厚生労働省と障害者自立支援法違憲訴訟原告団・弁護団との基本合意
障がい者制度改革推進会議において議論開始
4月:低所得者の障害福祉サービス及び補装具に係る利用者負担を無料化
障がい者制度改革推進会議総合福祉部会において議論開始
6月:「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」(閣議決定)
12月:「障害者自立支援法等改正法」(議員立法)が成立(平成24年4月に完全施行)
平成23年
8月:「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言」取りまとめ
6月:「障害者虐待防止法」(議員立法)が成立
(平成24年10月に施行)
7月:「障害者基本法改正法」が成立(同年8月に施行)
平成24年
6月:「障害者総合支援法」が成立(平成25年4月(一部、平成26年4月)に施行)
6月:「障害者優先調達推進法」(議員立法)が成立
(平成25年4月に施行)
平成25年
4月:基本理念の追加、障害者の範囲の見直し等について施行
6月:「精神保健福祉法改正法」が成立
(平成26年4月(一部、平成28年4月)に施行予定)
「障害者差別解消法」が成立
(平成28年4月に施行予定)
「障害者雇用促進法改正法」が成立
(平成28年4月(一部、平成30年4月)に施行予定)
平成26年
4月:障害支援区分、ケアホームとグループホームの一元化等について施行
1月:「障害者権利条約」を批准
11
障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言(概要)
障害者総合福祉法の
6つのポイント
1.障害のない市民との平等と公平
2.谷間や空白の解消
3.格差の是正
4.放置できない社会問題の解決
5.本人のニーズにあった支援サービス
6.安定した予算の確保
Ⅰ.障害者総合福祉法の骨格提言
1.法の理念・目的・範囲
・障害の有無によって分け隔てられ
ない共生社会を実現する。
・保護の対象から権利の主体への転
換と、医学モデルから社会モデルへ
の障害概念の転換。
・地域で自立した生活を営む権利。
・障害程度区分に代わる新たな支
給決定の仕組み。
・サービス利用計画に基づく本人の
意向等が尊重される。
・協議調整により必要十分な支給量
が保障される。
・合議機関の設置と不服申立。
・障害者総合福祉法が対象とする
障害者(障害児を含む)は、障害者
基本法に規定する障害者をいう。
・心身の機能の障害には、慢性疾
患に伴う機能障害を含む。
4.支援(サービス)体系
5.地域移行
6.地域生活の基盤整備
・障害者権利条約を踏まえ、障害者
本人が主体となって、地域生活が可
能となる支援体系の構築。
・「全国共通の仕組みで提供される
支援」と「地域の実情に応じて提供さ
れる支援」で構成。
・国が社会的入院、入所を解消する
ために地域移行を促進することを法
に明記する。
・地域移行プログラムと地域定着支
援を法定施策として策定、実施。
・ピアサポーターの活用。
・計画的な推進のため地域基盤整備
10ヵ年戦略策定の法定化。
・市町村と都道府県は障害福祉計画
を、国はその基本方針と整備計画を
示す。
・地域生活支援協議会の設置。
9.権利擁護
7.利用者負担
8.相談支援
・食材費や光熱水費等は自己負担と
する。
・障害に伴う必要な支援は原則無償
とするが、高額な収入のある者には
応能負担を求める。
・対象は障害者と、支援の可能性の
ある者及びその家族。
・障害者の抱える問題全体に対応す
る包括的支援を継続的にコーディ
ネートする。
・複合的な相談支援体制の整備。
10.報酬と人材確保
・利用者への支援に係る報酬は原
則日払い、事業運営に係る報酬は
原則月払い、在宅系支援に係る報
酬は時間割とする。
・福祉従事者が誇りと展望を持て
るよう適切な賃金を支払える水準
の報酬とする。
Ⅱ.障害者総合福祉法の
制定と実施への道程
3.選択と決定(支給決定)
2.障害(者)の範囲
障がい者制度改革推進会議
第35回(H23.9.26) 資料2
・権利擁護は支援を希望又は利
用する障害者の申請から相談、
利用、不服申立てのすべてに対
応する。
・オンブズパーソン制度の創設。
・虐待の防止と早期発見。
1.障害者自立支援法の事業体系への移行問
題
・自立支援法の事業移行期限終了後も一定の
要件の下で移行支援策を継続する。
2.障害者総合福祉法の制定及び実施までに
行うべき課題
・総合福祉法の制定及び実施に当たり地方自
治体の意見を踏まえる。
・総合福祉法の策定及び実施のための実態調
査や試行事業を行う。
3.障害者総合福祉法の円滑な実施
・総合福祉法を補完する、あるいはこれへの移
行を支援する基金事業を設けること。
4.財政のあり方
・国は予算措置に必要な基礎データを把握する。
・障害関連予算をOECD諸国の平均水準を目標
漸進的に拡充する。
・財政の地域間格差の是正を図る。
・財政設計にあたり一般施策での予算化を追求。
・障害者施策の推進は経済効果に波及する。
・支援ガイドラインに基づく協議調整による支給
決定は財政的にも実現可能である。
・長時間介助等の地域生活支援のための
財源措置を講じること。
Ⅲ.関連する他の法律や分野との関係
1.医療
・医療は福祉サービス及び保健サービ
スとの有機的連携の下で提供される
必要がある。
・福祉、保健、医療にわたる総合的な
相談支援が必要。
2.障害児
3.労働と雇用
・障害児を含むすべての子供の基本
的権利を保障する仕組みの創設が必
要。
・障害を理由に一般児童施策の利用
が制限されるべきではない。
・障害者雇用促進法を見直し、雇用の
質の確保、必要な支援を認定する仕
組みの創設、雇用率や納付金制度見
直し等を行う。
・労働と福祉の一体的展開。
12
(2)障害者総合支援法と児童福祉法のポイント
13
障害者総合支援法のポイント
障害者総合支援法の目指すもの(目的規定)
• 個人としての尊厳にふさわしい日常生活や社会生活を営むことを支
援する
• 障害者や障害児の福祉の増進とともに、障害の有無にかかわらず
国民が相互に人格と個性を尊重し安心して暮らすことのできる「地
域社会づくり」を進める
(目的)
第一条 この法律は、障害者基本法の基本的な理念にのっとり、身体障害者福祉法、知的
障害者福祉法、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律、児童福祉法その他障害者
及び障害児の福祉に関する法律と相まって、障害者及び障害児が基本的人権を享有す
る個人としての尊厳にふさわしい日常生活又は社会生活を営むことができるよう、必要な
障害福祉サービスに係る給付、地域生活支援事業その他の支援を総合的に行い、もって
障害者及び障害児の福祉の増進を図るとともに、障害の有無にかかわらず国民が相互
に人格と個性を尊重し安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与することを目的
とする。
14
児童福祉法のポイント
児童福祉の理念
• 国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、かつ育成されるよう努
める。
• 児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。
児童福祉法
(児童福祉の理念)
第一条 すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければな
らない。
二 すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。
15
障害者の権利に関する条約・障害者基本法
障害者の権利に関する条約(目的)
第一条(目的)
この条約は、すべての障害者によるあらゆる人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有
を促進し、保護し、及び確保すること並びに障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目
的とする。
障害者には、長期的な身体的、精神的、知的又は感覚的な障害を有する者であって、
様々な障壁との相互作用により他の者と平等に社会に完全かつ効果的に参加することを妨
げられることのあるものを含む。
障害者基本法(目的)
第一条 (目的)
この法律は、全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけ
がえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのつとり、全ての国民が、障害の有
無によつて分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を
実現するため、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策に関し、基本原則を定
め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、障害者の自立及び社会参加
の支援等のための施策の基本となる事項を定めること等により、障害者の自立及び社会参
加の支援等のための施策を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。
16
障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの
間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律の概要
(平成22年12月3日成立、同12月10日公布)
① 趣旨
公布日施行
- 障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間における障害者等の
地域生活支援のための法改正であることを明記
② 利用者負担の見直し
平成24年4月1日までの政令で定める日(平成24年4月1日)から施行
- 利用者負担について、応能負担を原則に
- 障害福祉サービスと補装具の利用者負担を合算し負担を軽減
③ 障害者の範囲の見直し
公布日施行
- 発達障害が障害者自立支援法の対象となることを明確化
④ 相談支援の充実
- 相談支援体制の強化
平成24年4月1日施行
市町村に基幹相談支援センターを設置、「自立支援協議会」を法律上位置付け、
地域移行支援・地域定着支援の個別給付化
- 支給決定プロセスの見直し(サービス等利用計画案を勘案)、サービス等利用計画作成の対象者の大幅な拡大
⑤ 障害児支援の強化
平成24年4月1日施行
- 児童福祉法を基本として身近な地域での支援を充実
(障害種別等で分かれている施設の一元化、通所サービスの実施主体を都道府県から市町村へ移行)
- 放課後等デイサービス・保育所等訪問支援の創設
- 在園期間の延長措置の見直し
18歳以上の入所者については、障害者自立支援法で対応するよう見直し。
その際、現に入所している者が退所させられることのないようにする。
⑥ 地域における自立した生活のための支援の充実
平成24年4月1日までの政令で定める日
(平成23年10月1日)から施行
- グループホーム・ケアホーム利用の際の助成を創設
- 重度の視覚障害者の移動を支援するサービスの創設(同行援護。個別給付化)
(その他)(1)「その有する能力及び適性に応じ」の削除、(2)成年後見制度利用支援事業の必須事業化、
(3)児童デイサービスに係る利用年齢の特例、(4)事業者の業務管理体制の整備、
(5)精神科救急医療体制の整備等、(6)難病の者等に対する支援・障害者等に対する移動支援についての検討
(1)(3)(6):公布日施行
(2)(4)(5):平成24年4月1
日までの政令で定める日
(平成24年4月1日)から
施行
17
地域における自立した生活のための支援の充実
グループホーム・ケアホームの利用の際の助成
1 目 的
グループホーム・ケアホームの家賃について、障害者の地域移行をさらに進める
ため、その一定額を助成するもの。
2 対象者
グループホーム・ケアホーム利用者(市町村民税課税世帯を除く)
3 助成額(月額)
家賃を助成対象とし、利用者1人当たり月額1万円を上限
※ 家賃が1万円未満の場合は、当該家賃の額を助成。
※ 月の中途で入退居した場合は、1万円を上限として実際に支払った額を助成。
※ 家賃に対する助成は、事業者による代理受領の場合、他の障害福祉サービスに係る報酬と同様に、翌々月となる。
(例:平成23年10月分は、平成23年12月に支給)
4 負担率
1/2 (負担割合 国1/2、都道府県1/4、市町村1/4)
5 施行期日
平成23年10月1日
重度視覚障害者に対する移動支援の個別給付化(同行援護の創設)
1 目 的
地域における自立した生活の支援を充実させるため、重度視覚障害者等の 移動支援について、「同行援護」として障害福祉サービスに位置付
け、自立支 援給付費の対象とするもの。
※ 対象者やサービス内容の範囲、事業者の指定基準の内容、国庫負担基準等については、
今後検討を行う。
2 負担率
1/2 (負担割合 国1/2、都道府県1/4、市町村1/4)
3 施行期日
平成23年10月1日
18
障害児支援の強化
~児童福祉法改正のポイント~
○ 障害のある児童が身近な地域で適切な支援が受けられるようにするとともに、併せて、
年齢や障害特性に応じた専門的な支援が提供されるよう質の確保を図る。
■障害児施設の一元化
従来の障害種別で分かれていた障害児施設を、通所による支援を「障害児通所支援(児童発達支等)」、
入所による支援を「障害児入所支援(障害児入所施設)」にそれぞれ一元化
■障害児通所支援の実施主体を市町村へ移行
通所サービスの実施主体は身近な市町村に変更。これにより障害者自立支援法の居宅サービスと通所
サービスの一体的な提供が可能。
■放課後等デイサービス、保育所等訪問支援の創設
学齢児を対象としたサービスを創設し、放課後支援を充実。また、障害があっても保育所等の利用がで
きるよう訪問サービスを創設。
■在園期間の延長措置の見直し
18歳以上の障害児施設入所者に対し自立支援法に基づく障害福祉サービスを提供し、年齢に応じた
適切な支援を提供。
*現に入所していた者が退所させられないようにする。
19
相談支援の充実
支給決定プロセスの見直し等
市町村は、必要と認められる場合として省令で定める場合には、指定特定相談支援事業者が作成するサー
ビス等利用計画案の提出を求め、これを勘案して支給決定を行う。
法
* 上記の計画案に代えて、指定特定相談支援事業者以外の者が作成する計画案(セルフプラン)を提出可。
* サービス等利用計画作成対象者を拡大する。
法 支給決定後のサービス等利用計画の作成、及びサービス開始後のサービス等利用計画の見直し(モニタリン
法
グ)について、計画相談支援給付費を支給する。
法 障害児についても、新たに児童福祉法に基づき、市町村が指定する指定障害児相談支援事業者が、通所
法
サービスの利用に係る障害児支援利用計画(障害者のサービス等利用計画に相当)を作成する。
* 障害児の居宅介護等の居宅サービスについては、障害者総合支援法に基づき、「指定特定相談支援事業者」がサービス
等利用計画を作成。(障害児に係る計画は、同一事業者が一体的(通所・居宅)に作成)
法
とあるものは法律に規定されている事項。以下同じ。
サ
受
付
・
申
請
障
害
程
度
区
分
の
認
定
ー
サ
ー計
ビ画
ス案
等の
利作
用成
支給決定時から
ケアマネジメント
を実施
ビ
ス
支
給
決
定
担
当
者
会
議
支サ
給ー
決ビ
定ス
後等
の利
用
計
画
サ
ー
ビ
ス
利
用
支サ
給ー
決ビ
定ス
後等
の利
用
計
画
一定期間ごとのモニ
20
タリング
計画相談支援・障害児相談支援
1.対象者
→
障害者(児)の自立した生活を支え、障害者(児)の抱える課題の解決や適切なサービス利用に向けて、ケアマネジメントによりきめ細かく
支援するため、対象者を大幅に拡大。
具体的な対象者については、以下のとおり。
(障害者自立支援法の計画相談支援の対象者)
・ 障害福祉サービスを申請した障害者又は障害児
・ 地域相談支援を申請した障害者
※ 介護保険制度のサービスを利用する場合については、障害福祉サービス固有の行動援護、同行援護、自立訓練(生活訓練)、
就労移行支援、就労継続支援等の場合で、市町村が必要と認めるとき求めるものとする。
(児童福祉法の障害児相談支援の対象者)
障害児通所支援を申請した障害児
→ 対象拡大に当たっては相談支援の提供体制の整備が必要であるため、平成24年度から段階的に拡大し、平成27年3月31日以降は、原
則としてすべての対象者について実施。
2.サービス内容
○ 支給決定時(サービス利用支援・障害児支援利用援助)
・ 支給決定又は支給決定の変更前に、サービス等利用計画・障害児支援利用計画(以下、「計画」という。)案を作成。
・ 支給決定又は変更後、サービス事業者等との連絡調整、計画の作成。
法
○ 支給決定後(継続サービス利用支援・継続障害児支援利用援助)
法
・ 厚生労働省令で定める期間ごとに、サービス等の利用状況の検証を行い計画の見直しを行う(モニタリング)。
・ サービス事業者等との連絡調整、支給決定又は支給決定の変更に係る申請の勧奨。
21
3.事業の実施者(市町村が指定する特定相談支援事業者・障害児相談支援事業者(計画作成担当))
(指定手続)
→
→
「総合的に相談支援を行う者として厚生労働省令で定める基準に該当する者」が、事業所の所在地を管轄する市町村長に申請
し、当該市町村長が指定。(事業所の所在地以外の市町村の障害者(児)への計画相談支援、障害児相談支援も実施可。)
「総合的に相談支援を行う者」の基準については、以下を満たす事業者とする。
① 三障害対応可(事業の主たる対象とする障害の種類を定めている場合でも、他の事業所との連携により対応可能な場合や、身近
な地域に指定特定・障害児相談支援事業所がないときを含む。)
② 医療機関や行政機関等の関係機関との連携体制を確保していること
③ 計画的に研修や事例検討を行う体制を整えていること
(人員基準)
→ 管理者及び相談支援専門員(従前の指定相談支援事業者と同じ)とする。
※ 事業所ごとに、専従の者を配置しなければならない。(地域相談支援は業務に支障がないものとして兼務可)
ただし、業務に支障のない場合は、当該事業所の他の職務等に従事し、又は他の事業所、施設等の職務に従事することができる。
(運営基準)
○ 計画作成に当たっては、利用者の希望等を踏まえて作成。
○ 計画作成手続
① 支給決定前に、利用者の居宅等への訪問面接によるアセスメントを行い、計画案(モニタリング期間の提案を含む)を作成。
② 利用者等の同意を得て、計画案を利用者に交付。
③ 支給決定後、事業者と連絡調整を行うとともに、サービス担当者会議の開催等により、計画案の内容の説明及び意見を求める。
④ ③により意見を求めた計画案について、利用者等に説明し、文書により同意を得て、計画を利用者に交付。
○ 掲示等
重要事項(運営規定の概要、業務の実施状況、従事する者の資格、経験年数、勤務体制等)の掲示義務の他、公表の努力規定。
※ その他、従前の指定相談支援に係る指定基準と同様に、秘密保持、苦情解決、記録の整備等必要な事項について規定。
(その他)
→ 障害児については、指定特定相談支援事業所及び障害児相談支援事業所の両方の指定を受けることが基本。
→ 市町村直営の場合には、支給決定を行う組織とは独立した体制が確保されている場合に限り、指定。
22
4.報酬
○ 計画相談支援・障害児相談支援は、従前のサービス利用計画作成費の基本報酬を踏まえて基本報酬を設定しつつ、従前の特定事業所
加算分を組み入れて報酬単位を引上げ。
・
・
・
・
サービス利用支援・障害児支援利用援助(計画作成)
継続サービス利用支援・継続障害児支援利用援助(モニタリング)
特別地域加算
+15/100
利用者負担上限額管理加算 150単位
1,606単位/月
1,306単位/月
※ 介護保険のケアプランが作成されている利用者にサービス等利用計画の作成を求める場合であって、同一の者が作成を担当する場合には、報酬上
の調整を行う。
※ 障害児が障害福祉サービスと障害児通所支援の両方を利用する場合には、計画相談支援及び障害児相談支援の対象となる。
この場合の報酬については、障害児相談支援給付費のみ支給。
23
継続サービス利用支援・継続障害児支援利用援助のモニタリング期間
1 基本的な考え方
・ 対象者の状況に応じて柔軟に設定すべきものであることから、市町村が対象者の状況等を勘案して個別に定める仕組みとす
る。
・ 一定の目安として、国において対象者ごとの標準期間を示す。
2 モニタリング期間の設定(省令事項)
市町村が、特定相談支援事業者・障害児相談支援事業者(計画作成担当)の提案を踏まえて、心身の状況、その置かれている環境
等及び以下の標準期間を勘案して市町村が必要と認める期間とする。
標準期間
① 新規又は変更によりサービスの種類、内容、量に著しく変更があった者
→
利用開始から3ヶ月間、毎月
② 在宅の障害福祉サービス利用者(障害児通所支援を含む)又は地域定着支援利用者 ※①を除く
ア 以下の者(従前の制度の対象者)
→
毎月
・ 障害者支援施設からの退所等に伴い、一定期間、集中的に支援を行うことが必要である者
・ 単身の世帯に属するため又はその同居している家族等の障害、疾病等のため、自ら指定障害福祉サービス事業者等との連絡調整を行うことが困
難である者
・ 常時介護を要する障害者等であって、意思疎通を図ることに著しい支障があるもののうち、四肢の麻痺及び寝たきりの状態にあるもの並びに知的障
害又は精神障害により行動上著しい困難を有する者(重度障害者等包括支援の支給決定を受けていない者に限る。)
イ ア以外の者
→ 6ヶ月ごとに1回
③ 障害者支援施設、のぞみの園、療養介護入所者、重度障害者等包括支援※①及び④を除く → 1年ごとに1回
④ 地域移行支援、地域定着支援
→
6ヶ月ごとに1回
24
勘案事項
○ 障害者等の心身の状況
○ 障害者等の置かれている環境
・ 家族状況
・ 障害者等の介護を行う者の状況
・ 生活状況(日中活動の状況(就労・通所施設等)、地域移行等による住環境や生活環境の変化、家族の入院、死亡又は出生等による家庭環
境の変化、ライフステージ(乳幼児期から学齢期への移行、学齢期から就労への移行等)の変化
○ 総合的な援助の方針(援助の全体目標)
○ 生活全般の解決すべき課題
○ 提供される各サービスの目標及び達成時期
○ 提供されるサービスの種類、内容、量 等
3 モニタリング期間設定等の手続(省令事項)
① 特定相談支援事業者・障害児相談支援事業者(計画作成担当)が、国が定める標準期間、勘案事項を踏まえて、サービ
ス等利用計画案等(障害児支援利用計画案を含む。以下同じ。)に「モニタリング期間(毎月、6月ごと等)案」を記載。
② 利用者が、当該サービス等利用計画案を等市町村に提出(併せて支給申請書、計画担当事業者の届出書を提出)。
③ 市町村は、サービスの支給決定に併せ、計画相談支援給付費(障害児相談支援給付費を含む。以下同じ。)の支給を通知。
その際、市町村は、「モニタリング期間(毎月、6月ごと等) 」等を定め、対象者に通知。(受給者証にも記載。)
④ モニタリング期間を変更(毎月→6ヶ月等)する場合には、市町村は、その都度、変更したモニタリング期間を利用者に通知。
(対象者に受給者証の提出を求めモニタリング期間の記載を変更)。
※
計画相談支援給付費の支給期間は、サービス等利用計画の作成月からサービスの最長の有効期間の終期月を基本。
※
モニタリング期間の設定に当たっては、モニタリング実施月の特定等のため、当該モニタリング期間に係るモニタリングの開始月と終期月を設定。
・開始月 → サービスの有効期間の終期月にモニタリングを実施することとした上で、モニタリング期間を踏まえて設定。
・終期月 → 原則、計画相談支援給付費の支給期間の終期月とする。
ただし、毎月実施する者は原則最長1年以内(新規又は変更により著しくサービス内容に変動があった者は3ヶ月以内を基本とする)
※
利用者が相談支援事業者の変更を希望する場合には、相談支援事業者の変更届出書及び受給者証を市町村に提出。
市町村が受給者証の記載を変更し利用者に返還。
※
対象者が不在である等によりやむを得ずモニタリング期間が予定月の「翌月」となった場合であって、市町村が認めるときには報酬を算定可。
25
4 その他の論点
セルフプラン作成者に係るモニタリングの取扱い
セルフプラン作成者は、自ら計画を作成できる者であることから、指定特定相談支援事業者・障害児相談支援事業者(計画
作成担当)によるモニタリングは実施しないこととする。
相談支援専門員がサービス提供事業所の職員(入所・通所・在宅)と兼務する場合のモニタリング等の取扱い
相談支援専門員は、原則専従としているが、相談支援の提供体制を確保する観点から、従前と同様に、業務に支障が ない
場合にはサービス提供事業所の職員等の兼務を認めることとしている。
サービス提供事業所の職員(入所・通所・在宅すべて)と兼務する相談支援専門員がサービス等利用計画案を作成した結
果、兼務するサービス提供事業所を利用することとなった場合、 サービス提供事業所との中立性の確保や、サービス提供事
業所の職員と異なる視点での検討が欠如しかねない。
このため、以下のやむを得ない場合を除き、モニタリングや支給決定の更新又は変更に係るサービス利用支援については
当該事業所と兼務しない別の相談支援専門員が行うことを基本とする。
① 地域に他の相談支援事業者がない場合
② 新規支給決定又は変更後、概ね3ヶ月以内の場合(計画作成とその直後のモニタリングは一体的な業務であること、ま
た、特定相談支援事業者・障害児相談支援事業者(計画作成担当)の変更に当たっては利用者が別の事業者と契約を
締結し直すことが必要となるため、一定期間を猶予。)
③ その他市町村がやむを得ないと認める場合
26
モニタリングの標準期間のイメージ
※ 当該期間は、「標準」であり、対象者の状況に応じ「2、3ヶ月」とすることや、在宅サービスの利
用者を「1年に1回」とすること、入所サービスの利用者を「1年に1回以上」とすることなどが想定
されることに留意。
5月1日に新規に利用開始する場合の例
4月
5月
6月
7月
支給決定の有効期間が
1年の場合
11月1日
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
8月目
9月目
10月目
11月目
4月
在宅サービスの利用者
4月目
5月目
6月目
7月目
12月目
支
障害福祉サービ
スの利用者
給
6月目
1月目
地域相談支援の
利用者
障害児通所 支
援の利用者
支給決定の有効期間が
6か月の場合
決
定
(
新
規
等
)
2月目
3月目
6月に1回
実施
毎月実施
12月目
入所サービスの利用者
(障害児を除く)
1年に1回実施
6月目
12月目
支給決定の有効期間の終期月
に、モニタリングを実施。
その結果、支給決定の更新等
が必要な場合は、サービス等利
用計画案の作成等を併せて実
施。
27
地域相談支援(地域移行支援・地域定着支援)の基準
1.対象者
(地域移行支援)
○ 障害者支援施設、のぞみの園、児童福祉施設、療養介護を行う病院、矯正施設等又は保護施設に入所している障害者
法
※ 児童福祉施設に入所する18歳以上の者、障害者支援施設に入所する15歳以上の障害者みなしの者も対象。
○
法 精神科病院(精神科病院以外で精神病室が設けられている病院を含む)に入院している精神障害者
→ 長期に入院していることから支援の必要性が相対的に高いと見込まれる1年以上の入院者を中心に対象。
1年未満の入院者は、特に支援が必要な者(措置入院や医療保護入院から退院する者で住居の確保などの支援を必要とするもの
や地域移行支援を行わなければ入院の長期化が見込まれる者など)を対象。
※ 地域移行支援の支給決定主体は、障害者支援施設等に入所する者と同様に、精神科病院を含め居住地特例を適用。
(入院・ 入所前の居住地の市町村が支給決定)
(地域定着支援)
○ 以下の者のうち、地域生活を継続していくための常時の連絡体制の確保による緊急時等の支援体制が必要と見込まれる者。
・ 居宅において単身で生活する障害者
・ 居宅において同居している家族等が障害、疾病等のため、緊急時等の支援が見込まれない状況にある障害者
→ 具体的な対象者のイメージは、施設・病院からの退所・退院、家族との同居から一人暮らしに移行した者、地域生活が不安定な者等
→ グループホーム、宿泊型自立訓練の入居者については、対象外。
※ 地域相談支援の給付決定に当たっては、障害支援区分認定調査に係る項目を調査(障害支援区分の認定は不要)
ただし、国庫補助事業支援対象者については調査を実施しないことも可。(更新時は調査が必須)
2.サービス内容
(地域移行支援)
法 住居の確保その他の地域における生活に移行するための活動に関する相談その他の厚生労働省令で定める便宜を供与。
→
「その他厚生労働省令で定める便宜」は、地域移行のための障害福祉サービス事業所等への同行支援等。
(地域定着支援)
法 常時の連絡体制を確保し、障害の特性に起因して生じた緊急の事態等に相談その他の便宜を供与。
→
→
「常時の連絡体制」については、携帯電話による体制によることも可。また、緊急の事態に対して速やかに駆けつけられる体制を確保するこ
とが前提。
「その他の便宜」については、障害福祉サービス事業所等との連絡調整等の緊急時の各種支援。
3.給付決定の有効期間
(地域移行支援)
→ 6か月以内。地域生活への移行が具体的に見込まれる場合には、6ヶ月以内で更新可。
更なる更新については、必要に応じて市町村審査会の個別審査を経て判断。
(地域定着支援)
→ 1年以内。地域生活を継続していくための緊急時の支援体制が必要と見込まれる場合には、1年以内で更新可。
(その後の更新も同じ)
4.事業の実施者(都道府県・指定都市・中核市が指定する一般相談支援事業者(地域移行・定着担当))
法※
施行(平成24年4月1日)の際、既存の指定相談支援事業者は、1年以内は「指定一般相談支援事業者(地域移行・定着担当)」と みなす。(期間内に指
定申請しないときは、その効力を失うことに留意。)
(指定手続)
→ 当該事業所の所在地を管轄する都道府県知事・指定都市市長・中核市市長に申請し、当該自治体が指定。
(人員基準)
→ 管理者、地域移行支援・地域定着支援を担当する者(そのうち1人は相談支援専門員)とする。
※ 事業所ごとに、専従の者を配置をしなければならない(計画相談支援・障害児相談支援との兼務は可)。
ただし、業務に支障のない場合は、当該事業所の他の職務等に従事し、又は他の事業所、施設等の職務に従事することができる。
※ 相談支援専門員については、自ら地域相談支援を実施する他、その他の者への技術的指導、助言を行う役割。
※ 地域移行支援・地域定着支援を担当する者については、資格や経験を問わない。
※ 精神障害者地域移行・定着支援事業を実施する事業者は、当面の間、相談支援専門員の有無に関わらず指定できる経過措置を設ける。
(できる限り速やかに相談支援専門員を配置することが望ましい。)
(運営基準(地域移行支援))
○ 地域移行支援計画の作成
対象者ごとに地域移行支援計画を作成。
なお、作成に当たっては、利用者への面接や障害者支援施設等又は精神科病院の担当者を招集した会議を開催し意見を求める。
○ 相談及び援助
利用者への対面による支援について、概ね週1回以上行わなければならない。
○ 体験利用、体験宿泊
障害福祉サービスの体験利用について、指定障害福祉サービス事業者への委託により実施。また、体験宿泊について、指定障
害福祉サービス事業者等への委託により実施できる。
○ 重要事項の掲示義務、公表の努力規定を設ける。
※ その他、秘密保持、苦情解決、記録の整備等必要な事項について規定。
(運営基準(地域定着支援))
○ 地域定着支援台帳の作成
対象者ごとに、緊急時において必要となる家族、サービス事業者、医療機関等の連絡先等を記載した地域定着支援台帳を作成。
作成に当たっては、利用者に面接によるアセスメントを実施し、作成。
○ 常時の連絡体制の確保等
利用者との常時の連絡体制を確保するとともに、適宜居宅への訪問等を行い、利用者の状況を把握。
○ 緊急の事態における支援等
緊急時に速やかに居宅への訪問等による状況把握を実施するとともに、利用者の家族、関係機関との連絡調整、緊急一時的
滞在支援(指定障害福祉サービス事業者に委託可)等の措置を講じる。
○ 地域移行支援と同様に、 重要事項の掲示義務、公表の努力規定を設ける。
※ その他、秘密保持、苦情解決、記録の整備等必要な事項について規定。
(その他)
→ 地域移行支援・地域定着支援はできる限り支援の継続性を確保する観点から、両方の指定を受けることが基本。
ただし、他の事業所との連携等により適切に支援することが可能な場合には、地域移行支援のみ又は地域定着支援のみの指定可。
5.報酬
地域移行支援・地域定着支援は、毎月定額で算定する報酬を設定しつつ、特に支援を実施した場合等を加算で評価。
(地域移行支援)
・ 地域移行支援サービス費
・ 退院・退所月加算
・ 集中支援加算
2,313単位/月(毎月算定。少なくとも月2回以上面接・同行による支援が要件。)
2,700単位/月(退院・退所月に加算)
500単位/月(退院・退所月以外で月6日以上面接・同行による支援を行った場
合に加算)
・ 障害福祉サービス事業の体験利用加算
300単位/日(障害福祉サービスの体験利用を行った場合に加算)
・ 体験宿泊加算(Ⅰ)
300単位/日(体験宿泊を行った場合に加算。(Ⅱ)が算定される場合は除く。)
・ 体験宿泊加算(Ⅱ)
700単位/日(夜間支援を行う者を配置等して体験宿泊を行った場合に加算)
・ 特別地域加算
+15/100
(地域定着支援)
・ 地域定着支援サービス費 [体制確保分] 301単位/月(毎月算定)
[緊急時支援分] 703単位/日(緊急時に居宅訪問又は滞在型の支援を行った場合に算定)
・ 特別地域加算
+15/100
施設入所者及び入院患者の地域移行に係る支援のイメージ
○ 施設入所者は、一定期間ごとのモニタリングを通じて、地域移行支援に繋げる。
○ 精神科病院からの退院にあたって支援を要する者については、本人や精神科病院から市町村や相談支
援事業者に連絡し、地域移行支援に繋げる。
※ 入所施設や精神科病院における地域移行の取組と連携しつつ実施。
施設・病院
地 域
計画相談支援(指定特定相談支援事業者)
退
院
・
退
所
希
望
者
・モニタリング
・モニタリング
・サービス等利
用計画の作成・
見直し
・サービス等利
用計画の見直
し
モニタ
リング
モニタ
リング
モニタ
リング
・・・
モニタ
リング
地域相談支援(指定一般相談支援事業者)
地域移行支援
地域定着支援
同行支援・入居支援等
常時の連絡体制の確保等
31
施設入所者等の地域生活の体験に関する仕組み
施設入所者等の地域生活への移行を円滑に進めるためには、地域での生活に徐々に慣れていくことが重要であると考えられることから、入所・入院
中の段階から宿泊等の地域生活の体験ができるようグループホーム等の体験入居や体験宿泊、障害福祉サービスの体験利用を促進。また、グループ
ホーム等の体験入居については、家族と同居しながら自宅で生活する障害者も利用可能。
グループホーム
の体験入居
体験入居
共同生活住居への入居を希望している
者が体験的な入居を行う場合
精神科病院等
体験入居・体験宿
泊中は入院・外泊
時加算(Ⅰ)(320
~247単位)が算
定可能
入所施設
体験利用時は体験
利用時支援加算
(300単位)が算
定可能
相談支援事業所
地域移行支援
(体験利用)
・介護サービス包括型:675単位~287単位
(障害支援区分別)
・外部サービス利用型:287単位
(受託介護サービスを行った場合は、サー
ビスに要する標準的な時間に応じて受託
介護サービス費を算定 [99単位~])
連続30日以内かつ年50日以内
地域生活へ移行
地域移行支援
(体験宿泊)
常時の連絡・支援体制を確保した上
で、1人暮らしに向けた体験宿泊を実
施する場合
(体験宿泊加算)
・300単位
・700単位(夜間支援を行う場合)
15日が上限(利用開始から3か月以内)
体験宿泊の場
体験入居・体験宿泊・体験利用の利用実績の推移
H23.2
体験入居
障害福祉サービス事業者への委託に
より障害福祉サービスの体験利用を
実施した場合
(障害福祉サービス事業の体験利用
加算)300単位
15日が上限(利用開始から3か月以内)
自宅
グループホーム
ケアホーム
地域移行支援
障害福祉サービス事業所
H24.2
H25.2
H26.2
グループホーム
135
194
186
170
ケアホーム
405
478
579
675
障害福祉サービ
スの体験利用
-
-
35
43
体験宿泊
-
-
28
14
体験宿泊(夜間
支援を行う場
合)
-
-
26
21
32
(3)障害福祉サービス等の概要について
33
サービス事業者等の責務
障害者総合支援法
第42条
(指定障害福祉サービス事業者及び指定障害者支援施設等の設置者の責務)
2 指定事業者等は、その提供する障害福祉サービスの質の評価を行うことその他の措
置を講ずることにより、障害福祉サービスの質の向上に努めなければならない。
児童福祉法
第21条の5の17
(指定障害児通所支援事業者及び指定医療機関の設置者の責務)
2 指定障害児事業者等は、その提供する障害児通所支援の質の評価を行うことその他
の措置を講ずることにより、障害児通所支援の質の向上に努めなければならない。
第24条の11
(指定障害児入所施設等の設置者の責務)
2 指定障害児入所施設等の設置者は、その提供する障害児入所支援の質の評価を行
うことその他の措置を講ずることにより、障害児入所支援の質の向上に努めなければ
ならない。
34
障害福祉サービス等の体系1
サービス名
訪
問
系
居宅介護(ホームヘルプ)
者 児
自宅で、入浴、排せつ、食事の介護等を行う
重度訪問介護
者
同行援護
利用者数
施設・事業所数
147,280
18,034
重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動
上著しい困難を有する者であって常に介護を必要とする人に、自宅で、
入浴、排せつ、食事の介護、外出時における移動支援等を総合的に行う
9,680
6,239
者 児
視覚障害により、移動に著しい困難を有する人が外出する時、必
要な情報提供や介護を行う
21,367
5,521
行動援護
者 児
自己判断能力が制限されている人が行動するときに、危険を回
避するために必要な支援、外出支援を行う
7,901
1,326
重度障害者等包括支援
者 児
介護の必要性がとても高い人に、居宅介護等複数のサービスを
包括的に行う
38
11
38,546
3,738
19,304
241
自宅で介護する人が病気の場合などに、短期間、夜間も含め
施設で、入浴、排せつ、食事の介護等を行う
医療と常時介護を必要とする人に、医療機関で機能訓練、療養
上の管理、看護、介護及び日常生活の世話を行う
介
護
給
付
短期入所(ショートステイ)
者 児
療養介護
者
生活介護
者
常に介護を必要とする人に、昼間、入浴、排せつ、食事の介護
等を行うとともに、創作的活動又は生産活動の機会を提供する
252,336
8,354
施
設
系
施設入所支援
者
施設に入所する人に、夜間や休日、入浴、排せつ、食事の介護
等を行う
132,777
2,626
居
住
系
共同生活援助(グループホーム)
88,897
8,297
2,554
183
12,950
1,189
27,702
2,771
36,730
2,054
180,895
8,465
日
中
活
動
系
訓
練
系
・
就
労
系
自立訓練(機能訓練)
者
自立訓練(生活訓練)
者
就労移行支援
者
就労継続支援(A型=雇用型)
就労継続支援(B型)
者
者
夜間や休日、共同生活を行う住居で、相談、入浴、排せつ、食
事の介護、日常生活上の援助を行う
自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、身体
機能の維持、向上のために必要な訓練を行う
自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、生活
能力の維持、向上のために必要な支援、訓練を行う
一般企業等への就労を希望する人に、一定期間、就労に必要
な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う
者
一般企業等での就労が困難な人に、雇用して就労する機会を提供するとともに、
能力等の向上のために必要な訓練を行う
一般企業等での就労が困難な人に、就労する機会を提供するととも
に、能力等の向上のために必要な訓練を行う
(注)1.表中の「 者 」は「障害者」、「 児 」は「障害児」であり、利用できるサービスにマークを付している。
2.利用者数及び施設・事業所数は平成26年3月現在の国保連データ。(共同生活援助は旧ケアホームと旧グループホームの数値を合算したもの)
訓
練
等
給
付
35
障害福祉サービス等の体系2
サービス名
障
害
児
通
所
系
障
害
児
入
所
系
施設・事業所数
児童発達支援
児
日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、
集団生活への適応訓練などの支援を行う。
65,980
2,662
医療型児童発達支援
児
日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、
集団生活への適応訓練などの支援及び治療を行う。
2,676
102
放課後等デイサービス
児
授業の終了後又は休校日に、児童発達支援センター等の施設に通わせ、生活
能力向上のための必要な訓練、社会との交流促進などの支援を行う
73,985
4,254
保育所等訪問支援
児
保育所等を訪問し、障害児に対して、障害児以外の児童との
集団生活への適応のための専門的な支援などを行う。
1,155
245
福祉型障害児入所施設
児
施設に入所している障害児に対して、保護、日常生活の指導
及び知識技能の付与を行う。
1,918
189
医療型障害児入所施設
児
施設に入所又は指定医療機関に入院している障害児に対して、
保護、日常生活の指導及び知識技能の付与並びに治療を行う。
2,105
185
児
【サービス利用支援】
・サービス申請に係る支給決定前にサービス等利用計画案を作成
・支給決定後、事業者等と連絡調整等を行い、サービス等利用計画を作成
【継続利用支援】
・サービス等の利用状況等の検証(モニタリング)
・事業所等と連絡調整、必要に応じて新たな支給決定等に係る申請の勧奨
63,681
4,157
児
【障害児利用援助】
・障害児通所支援の申請に係る給付決定の前に利用計画案を作成
・給付決定後、事業者等と連絡調整等を行うとともに利用計画を作成
【継続障害児支援利用援助】
12,542
1,467
512
280
1,767
356
計画相談支援
相
談
支
援
系
利用者数
者
障害児相談支援
地域移行支援
者
住居の確保等、地域での生活に移行するための活動に関する
相談、各障害福祉サービス事業所への同行支援等を行う。
地域定着支援
者
常時、連絡体制を確保し障害の特性に起因して生じた緊急事
態等における相談、障害福祉サービス事業所等と連絡帳など、
緊急時の各種支援を行う。
そ
の
他
の
給
付
(注)1.表中の「 者 」は「障害者」、「 児 」は「障害児」であり、利用できるサービスにマークを付している。
2.利用者数及び施設・事業所数は平成26年3月現在の国保連データ。
36
2.障害者総合支援法におけるサービス提供
及び児童福祉法における支援提供
37
(1)サービス提供等のポイント
38
①サービス中心からニーズ中心へ
利用者のニーズに合ったサービスを提供する
日中活動と居住に係るサービスの分離により、複数のサービ
スの組み合わせが可能となった。
利用者の選択に基づく多様なライフスタイルの選択ができる。
39
②将来目標を目指す支援
利用者の希望する生活を目指して、段階
的に進める支援
地域移行や就労移行など、目標実現のために個別支援
計画を作成し、段階を踏みながら着実に目標を達成する
支援を目指す。
40
達成すべき状態の明確化
サービス管理責任者等の役割
ニーズに基づいて利用者の望みを実現
どのような支援があれば達
成できるかの分析
利用者の意向
初
期
状
態
(
現
在
の
状
況
)
サービス開始
反 映
個別支援計画
サービス提供
達
成
す
べ
き
状
態
(
実
現
し
た
い
状
況
)
サービス終了
41
③本人中心の支援
本人中心の支援
本人の表現能力の低さや遠慮などにより意向が把握しにくいこ
とがあるが、本人の意向を丁寧に把握し、個別支援計画の作成
やサービス提供等を本人の了解を得ながら進める。
※意思決定支援
42
④責任の明確化
サービス提供の結果が明確に
個別支援計画に従ってサービスを提供することで、サービスの
内容や到達度が利用者や関係者に明確になる。
43
サービス管理責任者等は、仕事の結果が問われる
例えば、
○個別支援計画の作成など、利用者のニーズに基づいた
サービス提供の仕組みを作ったか
○適切な個別支援計画の作成やサービス提供ができるよ
う、サービス提供職員を適切に支援したか
○利用者に対して質の高いサービスを提供したか
などが評価される。
サービス管理責任者等は自分自身の役割を常に意識し
て責任を果たすべき。
44
サービス管理責任者等評価の基準例
評価の項目
評価の基準
1.質の高いサービスの提供
①苦情解決の推移
②利用者や家族の満足度
③福祉サービスの第三者評価
2.事業の推進・効率化
①地域移行者の推移
②利用者の推移
③支援会議の効率化
3.人材の育成・強化
①OJT、OFF JTの実施件数
②資格取得などキャリアアップ
③研究発表など専門性・スキルの向上
45
個別支援計画による支援
(PDCAサイクル)
PLAN
計 画
ACTION
対 応
マネジメント
サイクル
DO
実 行
CHECK
チェック
46
(2)個別支援計画とサービス等利用計画等
の関係性
47
サービス等利用計画及び障害児支援利用計画と個別支援計画の関係
○ サービス等利用計画等については、相談支援専門員が、総合的な援助方針や解決すべき課題を踏まえ、最も適切
なサービスの組み合わせ等について検討し、作成。
○ 個別支援計画については、サービス管理責任者等が、サービス等利用計画等における総合的な援助方針等を踏ま
え、当該事業所が提供するサービスの適切な支援内容等について検討し、作成。
指定特定相談支援事業者等
(計画作成担当)
ア
セ
ス
メ
ン
ト
・障害者の心身の状況
・その置かれている環境
・日常生活の状況
・現に受けているサービス
・サービス利用の意向
・支援する上で解決すべ
き課題
・その他
サ
ー
ビ
ス
等
利
用
計
画
等
・生活に対する意向
・総合的な援助の方針
・解決すべき課題
・サービスの目的(長期・短期)
・その達成時期
・サービスの種類・内容・量
・サービス提供の留意事項
サービス事業者
障害福祉サービス等に加え、保
健医療サービス、その他の福祉
サービスや地域住民の自発的活
動なども計画に位置づけるよう努
める。
複数サービスに共通
の支援目標、複数
サービスの役割分担、
利用者の環境調整等、
総合的な支援計画を
作る。
サービス事業者等
ア
セ
ス
メ
ン
ト
・置かれている環境
・日常生活の状況
・利用者の希望する生活
・課題
・その他
個
別
支
援
計
画
サービス等利用計画を受けて、
自らの障害福祉サービス事業所
の中での取組について具体的に
掘り下げて計画を作成するよう努
める。
48
指定特定相談支援事業者(計画作成担当)及び障害児相談支援事業者と
障害福祉サービス事業者の関係
相
談
支
援
事
業
者
サ
ー
ビ
ス
事
業
者
ア
セ
ス
メ
ン
ト
二
次
ア
セ
ス
メ
ン
ト
資
源
ア
セ
ス
メ
ン
ト
サ
ー
ビ
ス
等
利
用
計
画
案
等
サ
ー
ビ
支
給
決
定
(
市
町
村
)
ス
サ
ー
ビ
ス
等
利
用
計
画
等
担
者
議
※点線枠部分は、必要により実施
サ
ー
ビ
ス
サ
ー
ビ
ス
等
利
用
計
画
等
の
変
更
担
当
会
必要に応じて、医療の必
要性や職業能力の程度な
どについて、外部の専門
機関等に状況照会。
継
(続
モサ
ニー
タビ
リス
ン利
グ用
)支
援
等
利
用
契
約
(
利
用
開
始
)
ア
セ
ス
メ
ン
ト
個
別
支
援
計
画
の
原
案
支
援
会
議
個
別
支
援
計
画
当
(個
サ別
ー支
ビ援
ス計
の画
提の
供実
)施
モ
ニ
タ
リ
ン
グ
者
会
議
個
別
支
援
計
画
の
変
更
49
3.サービス管理責任者及び
児童発達支援管理責任者について
50
(1)サービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者の要件
研修の修了
実務経験
障害児者の保健・医療・福
祉・就労・教育の分野にお
ける直接支援・相談支援な
どの業務における実務経
験(3~10年)。(注1)
「相談支援従事者初任
者研修(講義部分)」を修
了
(注2)
「サービス管理責
任者研修」「児童
発達支援管理責
任者研修」を修了
(注3)
サービス管
理責任者・児
童発達支援
管理責任者
として配置
経過措置
※児童発達支援管理責任者については、平成27年3月
サービス管理責任者については、事業の開始後1年間は、実務経験者であるものについては、研修を修了しているものと
みなす。
やむを得ない事由によりサービス管理責任者が欠けた場合は、1年間は実務経験者であるものについては、研修を修
了しているものとみなす。
(注1) 実務経験については、別に定める。
(注2) 「相談支援従事者研修(講義部分)」とは、同研修のカリキュラムのうち、別に定める講義部分(2日間程度)をいう。
(注3) 多機能型の運営において複数種類の事業のサービス管理責任者を兼務する場合は、「サービス管理責任者研修」のうち、該当する種類の事
業に係るすべてのカリキュラムを修了することが必要。ただし、事業開始後3年間は、少なくとも一つの種類の事業に係る研修を修了していれば
よいこととする。(H24.4以前に事業開始の場合はH27.3末まで)
51
サ ー ビ ス 管 理 責 任 者 ・ 児 童 発 達 支 援 管 理 責 任 者 の 実 務 経 験
業務の範囲
サ ー ビ ス 管 理 責 任 者 ・ 児 童 発 達 支 援 管 理 責 任 者
業 務 内 容
実務経験年数
施設等において相談支援業務に従事する者
障
教害
育者
のの
分保
野健
に、
お医
け療
る、
支福
援祉
業、
務就
労
、
①
相
談
支
援
業
務
医療機関において相談支援業務に従事する者で、次のいずれかに該当する者
(1)社会福祉主事任用資格を有する者
(2)訪問介護員2級以上に相当する研修を修了した者
(3)国家資格等※1を有する者
(4)施設等における相談支援業務、就労支援における相談支援業務、特別支援教育における進路相談・
教育相談の業務に従事した期間が1年以上である者
5年以上
就労支援に関する相談支援の業務に従事する者
特別支援教育における進路相談・教育相談の業務に従事する者
その他これらの業務に準ずると都道府県知事が認めた業務に従事する者
②
直
接
支
援
業
務
③
有
資
格
者
等
施設及び医療機関等において介護業務に従事する者
特例子会社及び障害者雇用事業所において就業支援の業務に従事する者
10年以上
特別支援学校における職業教育の業務に従事する者
その他これらの業務に準ずると都道府県知事が認めた業務に従事する者
上記②の直接支援業務に従事する者で、次のいずれかに該当する者
(1)社会福祉主事任用資格を有する者
(2)訪問介護員2級以上に相当する研修を修了した者
(3)保育士
(4)児童指導員任用資格者
(5)精神障害者社会復帰指導員任用資格者
5年以上
上記①の相談支援業務及び上記②の直接支援業務に従事する者で、国家資格等※1による業務に5年以上
従事している者
3年以上
※1国家資格等とは、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練
士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む。)、精神保健福
52
祉士のことを言う。
都道府県等におけるサービス管理責任者研修
(児童発達支援管理責任者研修)の構成
3日間構成 (1日半の講義と1日半の演習)
※受講者は、別に、障害者相談支援従事者研修(2日間)を受講
サービス管理責任者研修
児童発達支援管理責任者研修
(1)講 義(9H)
①共通講義(6H)
・障害者総合支援法とサービス管理責任者の役
割
・サービス提供のプロセスと管理
・サービス提供者と関係機関の連携
②分野別講義(3H)
・分野別のアセスメント及びモニタリングの実際
(1)講 義(9H)
①共通講義(6H)
・児童福祉法と児童発達支援管理責任者の役
割
・支援提供プロセスと管理
・支援提供職員と関係機関の連携
②分野別講義(3H)
・アセスメントとモニタリングの実際
(2)演 習(10H)
・サービス提供プロセスの管理の実際:
事例研究①(アセスメント)
・サービス提供プロセスの管理の実際:
事例研究②(個別支援計画)
・サービス内容のチェックとマネジメントの実際
(模擬会議)
(2)演 習(10H)
・支援提供プロセスの管理の実際:
事例研究①(アセスメント)
・支援提供プロセスの管理の実際:
事例研究②(個別支援計画)
・支援内容のチェックとマネジメントの実際
(模擬会議)
53
サービス管理責任者資格要件弾力化事業について
サービス管理責任者資格要件弾力化事業の概要
地方公共団体が、サービス管理責任者の確保が困難であるため障害福祉サービスの提供が困難である
と
認めた場合(注)に、サービス管理責任者の資格要件のうち、実務経験年数の要件を緩和するもの。
(注:本事業を実施する構造改革特別区域の属する都道府県の知事が、当該構造改革特別区域内において、サービス管
理責任者の確保が困難であるため障害福祉サービスの提供が困難であると認めた場合に限る。)
○ 特例を設ける趣旨について
・ サービス管理責任者の確保を容易にすることで、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス事業所又
は
障害者支援施設(新体系サービス)への移行の促進を図るもの。
○ 緩和の内容について
・ 「指定障害福祉サービスの提供に係るサービス管理を行う者として厚生労働大臣が定めるもの」(平成18
年厚生労働省告示第544号)において定めているサービス管理責任者の実務経験年数の要件のうち、通算
5年以上と規定されているものについて通算3年以上に、通算10年以上と規定されているものについて通算
5年以上にそれぞれ短縮。
○ 当該特区事業の認定に必要な書類について
・ 構造改革特別区域計画のほか、設定する特別区域内において、サービス管理者の確保が困難であ
り、そのために障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス事業等の提供が困難となっていることが
認められる資料等。
○ 平成23年度以降について
・ 本事業は平成22年9月から実施しており、一定期間経過後に弊害の有無について検証する予定。
→ 検証結果を踏まえ、全国展開等について検討。
(2)サービス管理責任者等の業務内容
(療養介護の例)
○ 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基
づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準
(平成18年9月29日 厚生労働省令第171号)
第3章 療養介護
第50条(従業者の員数)
四 サービス管理責任者(指定障害福祉サービスの提供に係る
サービス管理を行う者として厚生労働大臣が定めるものをいう。
以下同じ。) 指定療養介護事業者ごとに、イ又はロに掲げる
利用者の数の区分に応じ、それぞれイ又はロに掲げる数
イ 利用者の数が60以下 1以上
ロ 利用者の数が61以上 1に利用者の数が60を超えて
40又はその端数を増すごとに1を加えて得た数以上55
○ (同)
(療養介護計画の作成等)
第58条 指定療養介護事業所の管理者は、サービス管理責任者に指定療養介護に係る個
別支援計画(以下この章において「療養介護計画」という。)の作成に関する業務を担当さ
せるものとする。
2 サービス管理責任者は、療養介護計画の作成に当たっては、適切な方法により、利用者
について、その有する能力、その置かれている環境及び日常生活全般の状況等の評価を
通じて利用者の希望する生活や課題等の把握(以下この章において「アセスメント」とい
う。)を行い、利用者が自立した日常生活を営むことができるように支援する上での適切な
支援内容の検討をしなければならない。
3 アセスメントに当たっては、利用者に面接して行わなければならない。この場合におい
て、サービス管理責任者は、面接の趣旨を利用者に対して十分に説明し、理解を得なけれ
ばならない。
4 サービス管理責任者は、アセスメント及び支援内容の検討結果に基づき、利用者及びそ
の家族の生活に対する意向、総合的な支援の方針、生活全般の質を向上させるための課
題、指定療養介護の目標及びその達成時期、指定療養介護を提供する上での留意事項
等を記載した療養介護計画の原案を作成しなければならない。この場合において、当該指
定療養介護事業所が提供する指定療養介護以外の保健医療サービス又はその他の福祉
サービス等との連携も含めて療養介護計画の原案に位置付けるよう努めなければならな
い。
56
5 サービス管理責任者は、療養介護計画の作成に係る会議(利用者に対する指定療養介
護の提供に当たる担当者等を招集して行う会議をいう。)を開催し、前項に規定する療養
介護計画の原案の内容について意見を求めるものとする。
6 サービス管理責任者は、第四項に規定する療養介護計画の原案の内容について利用者
又はその家族に対して説明し、文書により利用者の同意を得なければならない。
7 サービス管理責任者は、療養介護計画を作成した際には、当該療養介護計画を利用者
に交付しなければならない。
8 サービス管理責任者は、療養介護計画の作成後、療養介護計画の実施状況の把握(利
用者についての継続的なアセスメントを含む。 以下「モニタリング」という。) を行うととも
に、少なくとも6月に1回以上、療養介護計画の見なおしを行い、必要に応じて療養介護計
画の変更を行うものとする。
9 サービス管理責任者は、モニタリングに当たっては、利用者及び家族等との連絡を継続
的に行うこととし、特段の事情のない限り、次に定めるところにより行わなければならない。
一 定期的に利用者に面接すること。
二 定期的にモニタリングの結果を記録すること。
10 第2項から第7項までの規定は、第8項に規定する療養介護計画の変更について準用
する。
57
○ (同)
第59条(サービス管理責任者の責務)
サービス管理責任者は、前条に規定する業務のほか、次に掲げる業務を
行うものとする。
1 利用申込者の利用に際し、その者に係る指定障害福祉サービス事業者
に対する照会等により、その者の心身の状況、当該指定療養介護事業所
以外における指定障害福祉サービス等の利用状況等を把握すること。
2 利用者の心身の状況、その置かれている環境等に照らし、利用者が自
立した日常生活を営むことができるよう定期的に検討するとともに、自立
した日常生活を営むことができると認められる利用者に対し、必要な援助
を行うこと。
3 他の従業者に対する技術指導又は助言を行うこと。
58
(3)サービス管理責任者等の役割
「管理者」と「サービス管理責任者」及び「児童発達支援管理責任者」の
関係イメージ
サービス提供事業所等
管理者の責務
事務職員
「従業者及び業務の一元的な管理や
規定を遵守させるため必要な指揮命令」
人事管理
指揮命令
その他の職員
人事管理
指揮命令
サービス提供部門
サービス管理責任者等の責務
「サービス提供プロセスに関して
他のサービス提供職員に対する
技術的な助言や指導等」
サービス内容
の管理に関す
る指示・指導
サービス内容
の管理に関す
る指示・指導
サービス提供職員等 A
サービス提供職員等 B
59
「管理者」と「サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者」の比較 ①
管理者
①指定要件:専従
②対象者像:施設長(管理職)を想定
③要件:
・社会福祉主事の資格を有するか又は
社会福祉事業に2年以上従事した経験のある
者、又は社会福祉施設長資格認定講習会を修
了した者 (最低基準)
④根拠:社会福祉法66条
⑤責務:「従業者及び業務の一元的な管理や規定
を遵守させるために必要な指揮命令」
サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者
①指定要件:専従で常勤
※児童発達支援センターについては「専任かつ常
勤」、保育所等訪問支援については「常勤」の規定
なし。
②対象者像:サービス提供部門の管理職
又は指導的立場の職員を想定
③要件:
・実務経験(3~10年)
・サービス管理責任者研修、児童発達支援管理責
任者研修修了
・相談支援従事者研修(講義部分)受講
④根拠:総合支援法42条、児童福祉法第21条の5
の17、第24条の11
⑤責務:「個別支援計画の作成やサービス提供プロ
セスの管理、他のサービス提供職員への技術指
導と助言等」
60
「管理者」と「サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者」の比較 ②
管理者の業務内容例
①利用者・市町村への契約支給量報告等
②利用者負担額の受領及び管理
③介護給付費の額に係る通知等
④提供するサービスの質の評価と改善
⑤利用者・家族に対する相談及び援助
⑥利用者の日常生活上の適切な支援
⑦利用者家族との連携
⑧緊急時の対応、非常災害対策等
⑨従業者及び業務の一元的管理
⑩従業者に対する指揮命令
⑪運営規程の制定
⑫従業者の勤務体制の確保等
⑬利用定員の遵守
⑭衛生管理等
⑮利用者の身体拘束等の禁止
⑯地域との連携等
⑰記録の整備
サービス管理責任者等の業務内容例
①個別支援計画の作成に関する業務
②利用者に対するアセスメント
③利用者との面接
④個別支援計画作成に係る会議の運営
⑤利用者・家族に対する個別支援計画の説明
と交付
⑥個別支援計画の実施状況の把握
(モニタリング)
⑦定期的なモニタリング結果の記録
⑧個別支援計画の変更(修正)
⑨支援内容に関連する関係機関との連絡調整
⑩サービス提供職員に対する技術的な指導と
助言
⑪自立した日常生活が可能と認められる利用
者への必要な援助
*障害者総合支援法に基づく指定障害福祉サービス事業者の人員、設備及び運営に関する基準 (平成18年9月29日年厚生労働省令第171号)抜粋
61
「相談支援専門員」・「管理者」・「サービス管理責任者等」の比較
相談支援専門員
サービス提供事業所
管理者
サービス管理責任者等
指定
要件
専従(支障がない場合は兼務可)
・専従→サービス提供時間帯を通じて、職員が
張り付いていること。非常勤も可。
専従(支障がない場合は兼務可)
1名以上は専任で常勤(新体系)
•専従 → サービス提供時間帯を通じて、職員が張り •専任 → 特定の業務の主たる担当者として特定され
付いていること。非常勤も可。
ていること。
•常勤 → 雇用形態が常勤職員として雇用されているこ
と。(週40時間労働)
対象
者像
相談支援事業所の従業者
施設長(管理職)を想定
要件
実務経験(3~10年)と相談支援従事者研修
(初任者又は現任)を修了した者
社会福祉主事の資格を有するか又は社会福祉事業 実務経験(3~10年)
に2年以上従事した経験のある者、又は社会福祉施 ・サービス管理責任者研修、児童発達支援管理責任
設長資格認定講習会を修了した者 (最低基準)
者研修修了
・相談支援従事者研修(講義部分)受講
責務
利用者の意向を踏まえ、自立した日常生活や社 「従業者及び業務の一元的な管理や規定を遵守さ
会生活の実現のための支援、中立・公平な立場 せるために必要な指揮命令」
からの効率的で適切な障害福祉サービス利用
のための支援 等
業務
内容
①生活全般に係る相談、情報提供
②利用者に係るアセスメントの実施
③サービス利用計画の作成と変更
④サービス利用計画の説明と交付
⑤サービス利用計画の実施状況等の把握
及び評価等(モニタリングの実施)
⑥サービス担当者会議等による専門的意見
の聴取
⑦障害福祉施設等との連携等
※サービス利用計画の作成にあたっては、イン
フォーマルなサービスの利用も含め総合的な計
画となるよう努めなければならない。
①利用者・市町村への契約支給量報告等
②利用者負担額の受領及び管理
③介護給付費の額に係る通知等
④提供するサービスの質の評価と改善
⑤利用者・家族に対する相談及び援助
⑥利用者の日常生活上の適切な支援
⑦利用者家族との連携
⑧緊急時の対応、非常災害対策等
⑨従業者及び業務の一元的管理
⑩従業者に対する指揮命令
⑪運営規程の制定
⑫従業者の勤務体制の確保等
⑬利用定員の遵守
⑭衛生管理等
⑮利用者の身体拘束等の禁止
⑯地域との連携等
⑰記録の整備
サービス提供部門の管理職又は指導的立場の職員
を想定(管理職でなくても可)
「個別支援計画の作成やサービス提供プロセスの管
理、他のサービス提供職員への技術指導と助言等」
①個別支援計画の作成に関する業務
②利用者に対するアセスメント
③利用者との面接
④個別支援計画作成に係る会議の運営
⑤利用者・家族に対する個別支援計画の説明と
交付
⑥個別支援計画の実施状況把握(モニタリング)
⑦定期的なモニタリング結果の記録
⑧個別支援計画の変更(修正)
⑨支援内容に関連する関係機関との連絡調整
⑩サービス提供職員への技術的な指導と助言
⑪自立した日常生活が可能と認められる
利用者への必要な援助
62
4 参考資料関係
63
(参考1)
障害福祉サービス等の種類と各事業の標準的支援内容
○居宅介護
○就労継続支援B型
○重度訪問介護
○共同生活援助(グループホーム)
○同行援護
○外部サービス利用型共同生活援助
○行動援護
○児童発達支援
○重度障害者等包括支援
○医療型児童発達支援
○短期入所
○放課後等デイサービス
○療養介護
○保育所等訪問支援
○生活介護
○福祉型障害児入所施設
○施設入援
○医療型障害児入所施設
○自立訓練(機能訓練)
○計画相談支援
○自立訓練(生活訓練)
○障害児相談支援
○就労移行支援
○地域移行支援
○就労継続支援A型
○地域定着支援
64
居宅介護
○ 対象者
■ 障害支援区分1以上の障害者等(身体障害、知的障害、精神障害)
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ サービス提供責任者:常勤ヘルパーのうち1名以上
居宅における
■
■
■
■
・介護福祉士、実務者研修修了者 等
・居宅介護職員初任者研修修了者等であって3年以上の実務
経験がある者
入浴、排せつ及び食事等の介護
調理、洗濯及び掃除等の家事
生活等に関する相談及び助言
その他生活全般にわたる援助
■ ヘルパー:常勤換算2.5人以上
・介護福祉士、介護職員基礎研修修了者、
居宅介護職員初任者研修修了者 等
※通院等介助や通院等乗降介助も含む。
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
身体介護中心、通院等介助(身体介護有り)
家事援助中心
254単位(30分)~833単位(3時間)
3時間以降、30分を増す毎に83単位加算
通院等介助(身体介護なし)
104単位(30分)~
273単位(1.5時間)
1.5時間以降、15分を
増す毎に35単位加算
104単位(30分)~
273単位(1.5時間)
1.5時間以降、30分を
増す毎に70単位加算
通院等乗降介助
1回100単位
■ 主な加算
特定事業所加算(10%又は20%加算)
特別地域加算(15%加算)
→①サービス提供体制の整備、②良質な人材の
確保、③重度 障害者への対応に積極的に取り
組む事業所のサービスを評価
→中山間地域等に居住している者に
対して提供されるサービスを評価
○ 事業所数
18,034 (国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
喀痰吸引等支援体制加算(1日当たり100単
位加算)
→特定事業所加算(20%加算)の算定が困難な事
業所に対して、喀痰の吸引等が必要な者に対す
る支援体制を評価
147,280 (国保連平成26年3月実績)
重度訪問介護
○ 対象者
■ 重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動上著しい困難を有する者であって、常時介護を要する障害者
→ 障害支援区分4以上に該当し、次の(一)又は(二)のいずれかに該当する者
(一) 二肢以上に麻痺等がある者であって、障害支援区分の認定調査項目のうち「歩行」、「移乗」、「排尿」、「排便」のいずれもが「支援が不要」以外に認定されて
いる者
(二) 障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者
○ 主な人員配置
○ サービス内容
■サービス提供責任者:常勤ヘルパーのうち1名以上
居宅における
■ 入浴、排せつ及び食事等の介護
■ 調理、洗濯及び掃除等の家事
■ その他生活全般にわたる援助
■ 外出時における移動中の介護
※ 日常生活に生じる様々な介護の事態に対応するための見守り等の支援を含む。
・介護福祉士、実務者研修修了者 等
・居宅介護職員初任者研修修了者等であって3年以上の実務経験がある者
■ ヘルパー:常勤換算2.5人以上
・居宅介護に従事可能な者、重度訪問介護従事者養成研修修了者
○ 重度訪問介護加算対象者
■ 15%加算対象者…重度訪問介護の対象者(一)に該当する者であって、重度障害者等包括支援の対象者の要件に該当する者(障害支援区分6)
※重度障害者等包括支援対象者
類 型
重度訪問介護の対象であって、四肢すべてに麻
痺等があり、寝たきり状態にある障害者のうち、
右のいずれかに該当する者
状態像
人工呼吸器による呼吸管理を行っている身体障害者
(Ⅰ類型)
・筋ジストロフィー ・脊椎損傷
・ALS
・遷延性意識障害 等
最重度知的障害者 (Ⅱ類型)
・重症心身障害者
等
・強度行動障害
等
障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者(Ⅲ類型)
■ 7.5%加算対象者…障害支援区分6の者
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
181単位(1時間)~1,403単位(8時間) ※8時間を超える場合は、8時間までの単価の95%を算定
■ 主な加算
特定事業所加算(10%又は20%加算)
特別地域加算(15%加算)
喀痰吸引等支援体制加算(1日当たり100単位加算)
→①サービス提供体制の整備、②良質な人材の確保、
③重度障害者への対応に積極的に取り組む事業所の
サービスを評価
→中山間地域等に居住している者に対して提供さ
れるサービスを評価
→特定事業所加算(20%加算)の算定が困難な事業所に
対して、喀痰の吸引等が必要な者に対する支援体制を評
価
○ 事業所数
6,239 (国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
9,680 (国保連平成26年3月実績)
同行援護
○ 対象者
■ 視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等
→ 同行援護アセスメント票の調査項目に該当していること。また、身体介護を伴う場合は以下のいずれも満たす者であること
・ 障害支援区分2以上
・ 障害支援区分の認定調査項目のうち、「歩行」にあっては「全面的な支援が必要」に認定されている者又は「移乗」、「移動」、「排尿」、
「排便」のいずれかが「支援が不要」以外に認定されている者
○ サービス内容
○■
主な人員配置
サービス提供責任者:常勤ヘルパーのうち1名以上
・介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員基礎研修修了者、
居宅介護職員初任者研修修了者等であって3年以上の実務経
験がある者、移動支援事業に3年以上従事した者、
同行援護従業者養成研修応用課程修了者(平成26年9月
30日までの経過措置を設ける) 等
外出時において、
■ 移動に必要な情報の提供(代筆・代読を含む。)
■ 移動の援護、排せつ及び食事等の介護
■ その他外出時に必要な援助
※外出について
通勤、営業活動等の経済活動に係る外出、通年かつ長期にわたる外出
及び社会通念上適当でない外出を除き、原則として1日の範囲内で用務を
負えるものに限る。
■ ヘルパー:常勤換算2.5人以上
・同行援護従業者養成研修一般課程修了者
・居宅介護職員初任者研修修了者等であって、1年以上の直接処
遇
経験を有する者(平成26年9月30日までの経過措置を設ける)
等
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
(身体介護を伴う場合)
254単位(30分)~833単位(3時間)
3時間以降、30分を増す毎に83単位加算
(身体介護を伴わない場合)
105単位(30分)~276単位(1.5時間)
1.5時間以降、30分を増す毎に70単位加算
■ 主な加算
特定事業所加算(10%又は20%加算)
特別地域加算(15%加算)
→①サービス提供体制の整備、②良質な人材の確保、 →中山間地域等に居住している者に対
③重度障害者への対応に積極的に取り組む事業所
して提供されるサービスを評価
のサービスを評価
○ 事業所数
5,521 (国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
喀痰吸引等支援体制加算(1日当たり100単位加算)
→特定事業所加算(20%加算)の算定が困難な事業所に
対して、喀痰の吸引等が必要な者に対する支援体制を評
価
21,367 (国保連平成26年3月実績)
行動援護
○ 対象者
■ 知的障害又は精神障害により行動上著しい困難を有する障害者等であって常時介護を有する者
→ 障害支援区分3以上であって、障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者
○ サービス内容
■ 行動する際に生じ得る危険を回避するために必要な援護
■ 外出時における移動中の介護
■ 排せつ及び食事等の介護その他の行動する際に必要な援助
・予防的対応
…行動の予定が分からない等のため、不安定になり、不適切な行
動
がでないよう、予め行動の順番や、外出する場合の目的地での行
動等を理解させる等
・制御的対応
…行動障害を起こしてしまった時の問題行動を適切におさめること
等
・身体介護的対応
…便意の認識ができない者の介助等
○ 主な人員配置
■ サービス提供責任者:常勤ヘルパーのうち1名以上
・介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員基礎研修修了者、居宅介護
職員初任者研修修了者等であって3年以上の実務経験があること
・行動援護従業者養成研修修了者
+
5年以上の直接処遇経験(知的障害・精神障害者等)
※ 行動援護従業者養成研修修了者は3年(平成27年3月までの経過措
置)
■ ヘルパー:常勤換算2.5人以上
・介護福祉士、介護職員基礎研修修了者、居宅介護職員初任者研修修了
者等
・行動援護従業者養成研修修了者 等
+
2年以上の直接処遇経験(知的障害・精神障害者等)
※行動援護従業者養成研修修了者は1年
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
251単位(30分)~2,487単位(7.5時間以上)
■ 主な加算
特定事業所加算(10%又は20%加算)
特別地域加算(15%加算)
→①サービス提供体制の整備、②良質な人材の
確保、③重度障害者への対応に積極的に取り組
む事業所のサービスを評価
→中山間地域等に居住している者に対
して提供されるサービスを評価
○ 事業所数
1,326 (国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
喀痰吸引等支援体制加算(1日当たり100
単位加算)
→特定事業所加算(20%加算)の算定が困難
な事業所に対して、喀痰の吸引等が必要な者
に対する支援体制を評価
7,901 (国保連平成26年3月実績)
重度障害者等包括支援
○ 対象者
■ 常時介護を要する障害者等であって、その介護の必要の程度が著しく高い者
→ 障害支援区分6であって、意思疎通を図ることに著しい支障がある者であって、下記のいずれかに該当する者
類 型
重度訪問介護の対象であって、四肢すべてに麻痺
等があり、寝たきり状態にある障害者のうち、右の
いずれかに該当する者
状態像
人工呼吸器による呼吸管理を行っている身体障害者
(Ⅰ類型)
・筋ジストロフィー ・脊椎損傷
・ALS
・遷延性意識障害 等
最重度知的障害者 (Ⅱ類型)
・重症心身障害者
等
・強度行動障害
等
障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者
(Ⅲ類型)
○ サービス内容
■ 訪問系サービス(居宅介護、重度訪問介護等)や通所サービ
ス(生活介護、短期入所等)等を組み合わせて、包括的に提供
○ 主な人員配置
■ サービス提供責任者:1人以上(1人以上は専任かつ常勤)
(下記のいずれにも該当)
・相談支援専門員の資格を有する者
・重度障害者等包括支援対象者の直接処遇に3年以上従事した者
○ 運営基準
■ 利用者と24時間連絡対応可能な体制の確保
■ 2以上の障害福祉サービスを提供できる体制を確保(第3者への委託も可)
■ 専門医を有する医療機関との協力体制がある
■ サービス利用計画を週単位で作成
■ 提供されるサービスにより、最低基準や指定基準を満たす
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
○4時間 793単位 ○1日につき12時間を超える分は4時間773単位
○短期入所 882単位/日 ○共同生活介護 951単位/日(夜間支援体制加算含む)
■ 主な加算
特別地域加算(15%加算)
→中山間地域等に居住している者に対して提供されるサービスを評価
○ 事業所数
11 (国保連平成26年3月実績)
短期入所利用者で、低所得である場合は1日当たり(68単位加算)
※ 平成27年3月31日まで
○ 利用者数
38(国保連平成26年3月実績)
短期入所
○ 対象者
居宅においてその介護を行う者の疾病その他の理由により、障害者支援施設等への短期間の入所が必要な者
■ 福祉型(障害者支援施設等において実施可能)
・障害支援区分1以上である障害者
・障害児の障害の程度に応じて厚生労働大臣が定める区分における区分1以上に該当する障害児
■ 医療型(病院、診療所、介護老人保健施設において実施可能)(※)
※ 病院、診療所については、法人格を有さない医療機関を含む。また、宿泊を伴わない場合は無床診療所も実施可能。
・遷延性意識障害児・者、筋萎縮性側索硬化症等の運動ニューロン疾患の分類に属する疾患を有する者及び
重症心身障害児・者等
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 当該施設に短期間の入所をさせ、入浴、排せつ及び食事の介
護その他の必要な支援を行う
■ 本体施設の利用者とみなした上で、本体施設として必要とされ
る以上の職員を配置し、これに応じた報酬単価を設定
■ 併設型・空床型
本体施設の配置基準に準じる
■ 単独型
当該利用日の利用者数に対し6人につき1人
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
福祉型短期入所サービス費(Ⅰ)~(Ⅳ)
→障害者(児)について、障害支援区分に
応じた単位の設定
165単位~888単位
医療型短期入所サービス費(Ⅰ)~(Ⅲ)
(宿泊を伴う場合)
→区分6の気管切開を伴う人工呼吸器 による
呼吸管理を行っている者、重症心身障害児・者
等に対し、支援を行う場合
1,398単位~2,598単位
医療型特定短期入所サービス費
(Ⅰ)~(Ⅲ)(宿泊を伴わない場合)
(Ⅳ)~(Ⅵ)(宿泊のみの場合)
→左記と同様の対象者に対し支援を行う場
合
932単位~2,478単位
緊急短期入所体制確保加算(40単位)
緊急短期入所受入加算(福祉型60単位、医療型90
単位)
→空床の確保や緊急時の受入れを行った場合
特別重度支援加算(120単位/388単位)
→医療ニーズの高い障害児・者に対しサービス
を提供した場合
■ 主な加算
単独型加算(320 単位)
→併設型・空床型ではない指定短期入所事
業所にて、指定短期入所を行った場合
○ 事業所数
○ 利用者数
3,738(国保連平成26年3月実績) 医療型の指定数:327 (25.10 障害福祉課調べ)
38,546(国保連平成26年3月実績)
70
療養介護
○ 対象者
■ 病院等への長期の入院による医療的ケアに加え、常時の介護を必要とする身体・知的障害者
① 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者等気管切開を伴う人工呼吸器による呼吸管理を行っている者であって、
障害支援区分6の者
② 筋ジストロフィー患者又は重症心身障害者であって、障害支援区分5以上の者
■ 平成24年3月31日において現に重症心身障害児施設又は指定医療機関に入院している者であって、
平成24年4月1日以降療養介護を利用する者
○ サービス内容
■ 病院等への長期入院による医学的管理の下、食事や入浴、
排せつ等の介護や、日常生活上の相談支援等を提供。
■ 利用者の障害程度に応じて、相応しいサービスの提供体制
が確保されるよう、事業者ごとの利用者の平均障害程度区
分に応じた人員配置の基準を設け、これに応じた報酬単価
を設定
○ 主な人員配置
■ サービス管理責任者
■ 生活支援員 等 4:1~2:1以上
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
利用定員及び別に定める人員配置に応じた単位の設定(定員40人以下の場合)
○療養介護サービス費
520単位(4:1)~ 903単位(2:1) ※ 経過措置利用者等については6:1を設定
※ 平成24年3月31日において現に重症心身障害児施設等に入院している者であって、平成24年4月1日以降療養介護を利用
する者については、経過的なサービス費の適用有り
※ 医療に要する費用及び食費等については、医療保険より給付
■ 主な加算
地域移行加算(500単位)
→利用者の退院後の生活についての相談援助を行う場合、退院後30日以内に当該利用者の居宅にて相談援助を行う場合
それぞれ、入院中1回・退院後1回を限度に算定
○ 事業所数
241(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
19,304(国保連平成26年3月実績)
71
生活介護
○ 対象者
地域や入所施設において、安定した生活を営むため、常時介護等の支援が必要な者
① 障害支援区分が区分3(障害者支援施設等に入所する場合は区分4)以上である者
② 年齢が50歳以上の場合は、障害支援区分が区分2(障害者支援施設等に入所する場合は区分3)以上である者
○ サービス内容
○ 主な人員配置
主として昼間において、入浴、排せつ及び食事等の介
護や、日常生活上の支援、生産活動の機会等の提供
利用者の障害程度に応じて、相応しいサービスの提供体制が確保
されるよう、利用者の平均障害支援区分等に応じた人員配置の基
準を設定
■ サービス管理責任者
■ 生活支援員等 6:1~3:1
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
基本単位数は、事業者ごとに利用者の①利用定員の合計数及び②障害支援区分に応じ所定単位数を算定。
■ 定員21人以上40人以下の場合
(区分6)
1,170単位
(区分5)
883単位
(区分4)
632単位
(区分3)
572単位
(区分2以下)※未判定の者を含む
524単位
■ 主な加算
人員配置体制加算(33~265単位)
訪問支援特別加算(187~280単位)
延長支援加算(61~92単位)
→直接処遇職員を加配(1.7:1~2.5:1)した事
業所に加算
→連続した5日間以上利用がない利用者に対し、
居宅を訪問して相談援助等を行った場合
(1月に2回まで加算)
→営業時間である8時間を超えてサービ
スを提供した場合(通所による利用者に
限る)
※ 指定生活介護事業所は区分5・6・準ずる
者が一定の割合を満たす必要
○ 事業所数
8,354(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
252,336(国保連平成26年3月実績)
施設入所支援
○ 対象者
夜間において、介護が必要な者、入所させながら訓練等を実施することが必要かつ効果的であると認められるもの又は
通所が困難である自立訓練又は就労移行支援の利用者
① 生活介護利用者のうち、区分4以上の者(50歳以上の場合は、区分3以上)
② 自立訓練又は就労移行支援の利用者のうち、入所させながら訓練等を実施することが必要かつ効果的であると認められる者又は通
所によって訓棟を受けることが困難な者
③ 生活介護利用者のうち、①に該当しないが、市町村がサービス等利用計画案に基づき必要と認める区分1以上の者
④ 就労継続支援B型の利用者のうち、市町村がサービス等利用計画案に基づき必要と認める者
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 夜間における入浴、排せつ等の介護や日常生活上の相談
支援等を実施
■ 生活介護の利用者は、利用期間の制限なし
自立訓練及び就労移行支援の利用者は、当該サービスの
利用期間に限定
■ サービス管理責任者
■ 休日等の職員配置
→利用者の状況に応じ、必要な支援を行うための
勤務体制を確保
■ 生活支援員 利用者数 60人以下の場合、1人以上
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
基本単位数は、事業者ごとに利用者の①利用定員の合計数及び②障害支援区分に応じ所定単位数を算定。
■ 定員40人以下の場合
(区分6)
451単位
(区分5)
380単位
(区分4)
307単位
(区分3)
231単位
(区分2以下)※未判定の者を含む
167単位
■ 主な加算
重度障害者支援加算
(Ⅰ) 特別な医療を受けている利用者[28単位]
→区分6であって、次に該当する者が2人以上の場合は更に22単位
①気管切開を伴う人工呼吸器による呼吸管理が必要な者
②重症心身障害者
(Ⅱ) 強度行動障害者[10単位~735単位]
○ 事業所数
2,626(国保連平成26年3月実績)
夜勤職員配置体制加算
夜勤職員の勤務体制を手厚くしている場合
・利用定員が21人以上40人以下の場合[49単位]
・利用定員が41人以上60人以下の場合[41単位]
・利用定員が61人以上の場合[36単位]
○ 利用者数
132,777(国保連平成26年3月実績)
73
自立訓練(機能訓練)
○ 対象者
地域生活を営む上で、身体機能・生活能力の維持・向上等のため、一定期間の訓練が必要な身体障害者
① 入所施設・病院を退所・退院した者であって、地域生活への移行等を図る上で、身体的リハビリテーションの継続や身体機能
の維持・回復などを目的とした訓練が必要な者
② 特別支援学校を卒業した者であって、地域生活を営む上で、身体機能の維持・回復などを目的とした訓練が必要な者 等
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 理学療法や作業療法等の身体的リハビリテーションや、日常
生活上の相談支援等を実施
■ 通所による訓練を原則としつつ、個別支援計画の進捗状況に
応じ、訪問による訓練を組み合わせ
■ サービス管理責任者
■ 生活支援員 等 → 6:1以上
■ 利用者ごとに、標準期間(18ヶ月、頸髄損傷による四肢麻痺
等の場合は36ヶ月)内で利用期間を設定
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
通所による訓練
601単位(定員81人以上)~784単位(定員20人以下)
訪問による訓練
255単位 (1時間未満の場合)
587単位 (1時間以上の場合)
※ 訪問のうち、視覚障害者に対する専門訓練 753単位
■ 主な加算
リハビリテーション加算(20単位)
→利用者それぞれにリハビリテーション実施計画を作成し、個別のリハビリテーションを行った場合
○ 事業所数
183(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
2,554(国保連平成26年3月実績)
74
自立訓練(生活訓練)
○ 対象者
地域生活を営む上で、生活能力の維持・向上等のため、一定期間の訓練が必要な知的・精神障害者
(具体的には次のような例)
① 入所施設・病院を退所・退院した者であって、地域生活への移行を図る上で、生活能力の維持・向上などを目的
とした訓練が必要な者
② 特別支援学校を卒業した者、継続した通院により症状が安定している者等であって、地域生活を営む上で、生活
能力の維持・向上などを目的とした訓練が必要な者 等
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 食事や家事等の日常生活能力を向上するための支援や、日
常生活上の相談支援等を実施
■ 通所による訓練を原則としつつ、個別支援計画の進捗状況に
応じ、訪問による訓練を組み合わせ
■ 利用者ごとに、標準期間(24ヶ月、長期入所者等の場合は
36ヶ月)内で利用期間を設定
■ サービス管理責任者
■ 生活支援員 等 → 6:1以上
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
通所による訓練
→利用定員数に応じた単位
572単位(81人以上)~748単位(20人以下)
訪問による訓練
255単位(1時間未満の場合)
587単位(1時間以上の場合)
■ 主な加算
短期滞在加算
看護職員配置加算(Ⅰ)
→心身の状況の悪化防止など、緊急の必要性が認められる
者に対して宿泊の提供を行った場合
180単位(Ⅰ) 115単位(Ⅱ)
→健康上の管理などの必要がある利用者がいるために看護
職員を常勤換算方法で1以上配置している場合
18単位
○ 事業所数
1,189(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
12,950 (国保連平成26年3月実績)
75
〔宿泊型自立訓練〕
○ 対象者
日中、一般就労や外部の障害福祉サービス並びに同一敷地内の日中活動サービスを利用している者等
※ 対象者に一定期間、 夜間の居住の場を提供し、帰宅後に生活能力等の維持・向上のための訓練を実施、または、昼夜を通じた訓練
を実施するとともに、地域移行に向けた関係機関との連絡調整を行い、積極的な地域移行の促進を図ることを目的とする。
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 食事や家事等の日常生活能力を向上するための支援や、
日常生活上の相談支援等を実施
■ 個別支援計画の進捗状況に応じ、昼夜を通じた訓練を組
み合わせ
■ 利用者ごとに、標準利用期間は原則2年間(長期入院者等の
場合は3年間)とし、市町村はサービスの利用開始から1年ごと
に利用継続の必要性について確認し、支給決定の更新を実
施
■ サービス管理責任者
■ 生活支援員 → 10:1以上
■ 地域移行支援員 → 1人以上 等
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
宿泊による訓練
(標準利用期間が2年間とされる利用者) 270単位(2年以内)~162単位(2年超)
(標準利用期間が3年間とされる利用者) 270単位(3年以内)~162単位(3年超)
■ 主な加算
夜間防災・緊急時支援体制加算(Ⅰ)・(Ⅱ)
→(Ⅰ) 警備会社との契約等により夜間において必要な防災体
制を確保している場合
12単位
(Ⅱ)夜間及び深夜の時間帯において、利用者の緊急事態等
に対応するための連絡体制・支援体制が適切に確保されてい
る場合
10単位
○ 事業所数
248(国保連平成26年3月実績)
通勤者生活支援加算
→職場での対人関係の調整や相談・助言及び金銭管理につい
ての指導等就労を定着させるために必要な日常生活上の支
援を行っている場合
18単位看護
職員配置加算(Ⅱ)
→健康上の管理などの必要がある利用者がいるために看護職
員を常勤換算方法で1以上配置している場合
13単位
○ 利用者数
4,215(国保連平成26年3月実績)
76
就労移行支援
○ 対象者
一般就労等を希望し、知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ、適性に合った職場への就労等が見込まれる障害者
(65歳未満の者)
① 企業等への就労を希望する者
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 一般就労等への移行に向けて、事業所内や企業における作
業や実習、適性に合った職場探し、就労後の職場定着のた
めの支援等を実施
■ 通所によるサービスを原則としつつ、個別支援計画の進捗状
況に応じ、職場訪問等によるサービスを組み合わせ
■ 利用者ごとに、標準期間(24ヶ月)内で利用期間を設定
■ サービス管理責任者
■ 職業指導員 等 → 6:1以上
■ 就労支援員 → 15:1以上
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
利用定員規模に応じた単位設定
747単位(定員21人以上40人以下)
※ 過去の就労定着者数が0である場合の所定単位数について、以下の通り算定を行う。(平成24年10月1日施行)
過去3年間の就労定着者数が0の場合→100分の85
過去4年間の就労定着者数が0の場合→100分の70
■ 主な加算
就労移行支援体制加算
就労支援関係研修修了加算
移行準備支援体制加算
→一般就労等へ移行した後、継続して
6ヶ月以上就労している者が、定員
の一定割合以上いる場合
41~209単位
→就労支援関係の研修修了者を
就労支援員として配置した場合
→施設外支援として職員が同行して、企業実習等
の支援を行った場合 41単位(Ⅰ)新規
→施設外就労として請負契約を結んだ企業内で作
業等を行った場合 100単位(Ⅱ)
○ 事業所数
2,771(国保連平成26年3月実績)
11単位
○ 利用者数
27,702(国保連平成26年3月実績)
77
就労継続支援A型
○ 対象者
就労機会の提供を通じ、生産活動にかかる知識及び能力の向上を図ることにより、雇用契約に基づく就労が可能な障害者
(利用開始時、65歳未満の者)
① 就労移行支援事業を利用したが、企業等の雇用に結びつかなかった者
② 特別支援学校を卒業して就職活動を行ったが、企業等の雇用に結びつかなかった者
③ 企業等を離職した者等就労経験のある者で、現に雇用関係がない者
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 通所により、雇用契約に基づく就労の機会を提供するとともに、一般就
労に必要な知識、能力が高まった者について、一般就労への移行に向
けて支援
■ 一定の範囲内で障害者以外の雇用が可能
■ 多様な事業形態により、多くの就労機会を確保できるよう、障害者の
利用定員10人からの事業実施が可能
■ 利用期間の制限なし
■ サービス管理責任者
■ 職業指導員 等
→ 10:1以上
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
就労継続支援A型サービス費(Ⅰ)
→前年の利用者平均数に対し職業指導員等数が7.5:1を満たす施設に対し、利用定員数に応じた単位
469単位~589単位
就労継続支援A型サービス費(Ⅱ)
→前年の利用者平均数に対し職業指導員等数が10:1を満たす施設に対し、利用定員数に応じた単位
423単位~538単位
※ 短時間利用者(週20時間未満の利用者)の占める割合について、以下の通り算定を行う。(平成24年10月1日施行)
100分の50以上100分の80未満の場合→100分の90で算定
100分の80以上である場合→100分の75で算定
■ 主な加算
重度者支援体制加算
→障害基礎年金1級受給者を利用者として一定程度利用の場合、加算により評価(就労継続支援B型も同様)。
45単位~56単位(Ⅰ) 22単位~28単位(Ⅱ) 11単位~14単位(Ⅲ)
※ (Ⅲ)については、特定旧法指定施設から移行した事業所が対象で、平成27年3月31日までの措置。
○ 事業所数
2,054(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
36,730(国保連平成26年3月実績)
78
就労継続支援B型
○就労移行支援事業等を利用したが一般企業等の雇用に結びつかない者や、一定年齢に達している者などであって、就労の機会
対象者
等を通じ、生産活動にかかる知識及び能力の向上や維持が期待される障害者
① 企業等や就労継続支援事業(A型)での就労経験がある者であって、年齢や体力の面で雇用されることが困難となった者
② 就労移行支援事業を利用したが、企業等又は就労継続事業(A型)の雇用に結びつかなかった者
③ ①、②に該当しない者であって、50歳に達している者、又は試行の結果、企業等の雇用、就労移行支援事業や就労継続支援事業(A
型)
の利用が困難と判断された者
④ ①、②、③に該当しない者であって、一般就労や就労継続支援A型事業所による雇用の場が乏しい又は就労移行支援事業者が少ない
地
域において、協議会等からの意見を徴すること等により、一般就労への移行等が困難と市町村が判断した本事業の利用希望者
(平成27年3月31日までの間に限る)
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 通所により、就労や生産活動の機会を提供(雇用契約は結ばない)すると
ともに、一般就労に必要な知識、能力が高まった者は、一般就労等への
移行に向けて支援
■ 平均工賃が工賃控除程度の水準(月額3,000円程度)を上回ることを事業
者指定の要件とする
■ 事業者は、平均工賃の目標水準を設定し、実績と併せて都道府県知事へ
報告、公表
■ 利用期間の制限なし
■ サービス管理責任者
■ 職業指導員 等
→ 10:1以上
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
就労継続支援B型サービス費(Ⅰ)
就労継続支援B型サービス費(Ⅱ)
→前年の利用者平均数に対し職業指導員等数が7.5:1を満
たす施設に対し、利用定員数に応じた単位
469単位~589単位
→前年の利用者平均数に対し職業指導員等数が10:1を満たす施設
に対し、利用定員数に応じた単位
423単位~538単位
■ 主な加算
目標工賃達成加算
目標工賃達成指導員配置加算
→工賃について、一定の要件を達成した事業所に対し、加算
を実施
49単位(Ⅰ) 22単位(Ⅱ)
→工賃の引き上げを達成するための指導員を配置した場合、
加算を実施
64単位~81単位
○ 事業所数
8,465(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
180,895(国保連平成26年3月実績)
79
共同生活援助(グループホーム)
○ 対象者
地域において自立した日常生活を営む上で、相談、入浴、排泄又は食事の介護その他日常生活上の援助を必要とする障害者(身体障害者
にあっては、65歳未満の者又は65歳に達する日の前日までに障害福祉サービス若しくはこれに準ずるものを利用したことがある者に限る。)
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 主として夜間において、共同生活を営むべき住居において入浴、排せつ
又は食事の介護等を行う
■ 日常生活上の相談支援や日中活動の利用を支援するため、就労移行
支援事業所等の関係機関と連絡調整を実施
■ サービス管理責任者
■ 世話人 6:1以上
■ 生活支援員 2.5:1 ~ 9:1
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
世話人4:1・障害支援区分6の場合[645単位]
~
世話人6:1・障害支援区分1以下の場合[181単位]
体験利用の場合[675単位~287単位]
■ 主な加算
夜間支援体制加算(Ⅰ)・(Ⅱ)・(Ⅲ)
→(Ⅰ)夜勤を配置し、利用者に対して夜間に介護等を行うため
の体制等を確保する場合
336単位~54単位
(Ⅱ)宿直を配置し、利用者に対して夜間に居室の巡回や緊急
時の支援等を行うための体制を確保する場合 112単位~18単位
(Ⅲ)夜間及び深夜の時間帯において、利用者の緊急事態等
に対応するための常時の連絡体制又は防災体制を確保する場
合
10単位
重度障害者支援加算
→区分6であって重度障害者等包括支援の対象者2人以上で
あり、より手厚いサービスを提供する場合
45単位
○ 事業所数(旧ケアホーム)
4,639 (国保連平成26年3月実績)
日中支援加算
→(Ⅰ)高齢又は重度(65歳以上又は障害支援区分4以上)の利
用者が住居の外で過ごすことが困難であるときに、当該利用者
に対して日中に支援を行った場合
539単位~270単位
(Ⅱ)利用者が心身の状況等により日中活動サービス等を利用
することができないときに、当該利用者に対し、日中に支援を行
った場合
539単位~135単位
医療連携体制加算(Ⅴ)
→医療機関との連携等により看護師による、日常的な健康管理
を行ったり、医療ニーズが必要となった場合に適切な対応がとれ
る等の体制を整備している場合
39単位
○ 利用者数(旧ケアホーム)
60,993 (国保連平成26年3月実績)
80
16
○ 対象者
外部サービス利用型共同生活援助
地域において自立した日常生活を営む上で、相談等の日常生活上の援助が必要な障害者(身体障害者にあっては、65歳未
満の者又は65歳に達する日の前日までに障害福祉サービス若しくはこれに準ずるものを利用したことがある者に限る。)
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 主として夜間において、共同生活を営むべき住居において相談その他の
日常生活上の援助を行う
■ 日常生活上の相談支援や日中活動の利用を支援するため、就労移行支
援事業所等の関係機関と連絡調整を実施
■ 利用者の個々のニーズに対応した食事や入浴、排せつ等の介護を併せて
提供(外部の居宅介護事業所に委託)
■ サービス管理責任者
■ 世話人 6:1以上(当分の間は10:1以
上)
※介護の提供は受託居宅介護事業所が行う
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
世話人 4:1 [257単位] ~ 世話人10:1 [120単位]
体験利用の場合[287単位]
※利用者に対し受託居宅介護サービスを行った場合は、サービスに要する標準的な時間に応じて受託介護サービス費を併せて算定[99単位
~]
■ 主な加算
福祉専門職員配置等加算(Ⅰ)
→世話人又は生活支援員として常勤で配置されている従業者のうち、
社会福祉士、介護福祉士又は精神保健福祉士の割合が100分の
25以上である場合
7単位
○ 事業所数(旧グループホーム) 3,658(国保連平成26年3月実績)
日中支援加算
→(Ⅰ)高齢又は重度(65歳以上又は障害支援区分4以上)の利
用者が住居の外で過ごすことが困難であるときに、当該利用者
に対して日中に支援を行った場合
539単位~270単位
(Ⅱ)利用者が心身の状況等により日中活動サービス等を利用
することができないときに、当該利用者に対し、日中に支援を行
った場合
539単位~135単位
~
夜間支援体制加算(Ⅰ)・(Ⅱ)・(Ⅲ)
→(Ⅰ)夜勤を配置し、利用者に対して夜間に介護等を行うため
の体制等を確保する場合
336単位~54単位
(Ⅱ)宿直を配置し、利用者に対して夜間に居室の巡回や緊急
時の支援等を行うための体制を確保する場合 112単位~18単位
(Ⅲ)夜間及び深夜の時間帯において、利用者の緊急事態等
に対応するための常時の連絡体制又は防災体制を確保する場合
10単位
医療連携体制加算(Ⅴ)
→医療機関との連携等により看護師による、日常的な健康管理
を行ったり、医療ニーズが必要となった場合に適切な対応がとれ
る等の体制を整備している場合
39単位
○ 利用者数(旧グループホーム) 27,904(国保連平成26年3月実績)8181
児童発達支援
○ 対象者
■ 療育の観点から集団療育及び個別療育を行う必要があると認められる未就学の障害児。
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 児童発達支援センター
■ 日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団
生活への適応訓練、その他必要な支援を行う。
・児童指導員及び保育士 4:1以上
・児童指導員 1人以上
・保育士 1人以上
・児童発達支援管理責任者 1人以上
■ 児童発達支援センター以外
・指導員又は保育士 10:2以上
・児童発達支援管理責任者 1人以上
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
■ 児童発達支援センター(利用定員に応じた単位を設定)
・難聴児・重症心身障害児以外 734~972単位
・難聴児 896~1,215単位
・重症心身障害児 795~1,147単位
■ 児童発達支援センター以外(利用定員に応じた単位を設定)
・重症心身障害児以外 366~622単位
・重症心身障害児 694~1,599単位
■ 主な加算
児童発達支援管理責任者専任加算(22~410単位)
→ 児童発達支援管理責任者を専任で配置している
場合に加算。
○ 事業所数
2,662(国保連平成26年3月実績)
延長支援加算(61~123単位)
→ 営業時間が8時間以上であり、営業時
間の前後の時間において支援を行った場
合に加算。
○ 利用者数
福祉専門職員配置等加算(6又は10単位)
→ ①常勤の児童指導員等のうち、社会福
祉士又は介護福祉士の資格保有者が25%
以上、②児童指導員又は保育士等のうち、
常勤職員が75%以上又は勤続3年以上の
常勤職員が30%以上。
65,980(国保連平成26年3月実績)
82
医療型児童発達支援
○ 対象者
■ 肢体不自由があり、理学療法等の機能訓練又は医学的管理下での支援が必要と認められた障害児。
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団
生活への適応訓練、その他必要な支援及び治療を行う。
■ 児童指導員 1人以上
■ 保育士 1人以上
■ 児童発達支援管理責任者
1人以上
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
■ 医療型児童発達支援センター
・肢体不自由児 332単位
・重症心身障害児 443単位
■ 指定医療機関
・肢体不自由児 332単位
・重症心身障害児 443単位
■ 主な加算
児童発達支援管理責任者専任加算(51単位)
→ 医療型児童発達支援センターにおいて児童発達
支援管理責任者を専任で配置している場合に加算。
○ 事業所数
102(国保連平成26年3月実績)
延長支援加算(61~123単位)
→ 営業時間が8時間以上であり、営業時
間の前後の時間において支援を行った場
合に加算。
○ 利用者数
福祉専門職員配置等加算(6又は10単位)
→ ①常勤の児童指導員等のうち、社会福
祉士又は介護福祉士の資格保有者が25%
以上、②児童指導員又は保育士等のうち、
常勤職員が75%以上又は勤続3年以上の
常勤職員が30%以上。
2,676(国保連平成26年3月実績)
83
放課後等デイサービス
○ 対象者
■ 学校教育法第1条に規定している学校(幼稚園及び大学を除く。)に就学しており、授業の終了後又は休業日に支援が必要と認められた障害
児。
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 授業の終了後又は学校の休業日に、児童発達支援センター等の
施設に通わせ、生活能力向上のために必要な訓練、社会との交流
の促進その他必要な支援を行う。
■ 指導員又は保育士 10:2以上
■ 児童発達支援管理責任者 1人以上
■ 管理者
○報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
■ 授業終了後(利用定員に応じた単位を設定)
・重症心身障害児以外 281~482単位
・重症心身障害児 573~1,320単位
■ 休業日(利用定員に応じた単位を設定)
・重症心身障害児以外 366~622単位
・重症心身障害児 695~1,600単位
■ 主な加算
児童発達支援管理責任者専任加算(68~410単位)
→ 児童発達支援管理責任者を専任で配置している
場合に加算。
○ 事業所数
4,254 (国保連平成26年3月実績)
延長支援加算(61~123単位)
→ 営業時間が8時間以上であり、営業時
間の前後の時間において支援を行った場
合に加算。
○ 利用者数
福祉専門職員配置等加算(6又は10単位)
→ ①常勤の児童指導員等のうち、社会福
祉士又は介護福祉士の資格保有者が25%
以上、②児童指導員又は保育士等のうち、
常勤職員が75%以上又は勤続3年以上の
常勤職員が30%以上。
73,985(国保連平成26年3月実績)
84
保育所等訪問支援
○ 対象者
■ 保育所、幼稚園、小学校、特別支援学校、認定こども園その他児童が集団生活を営む施設に通う障害児であって、当該施設を訪問し、専門的
な支援が必要と認められた障害児。
○ サービス内容
○ 人員配置
■ 保育所等を訪問し、障害児に対して、障害児以外の児童との集
団生活への適応のための専門的な支援その他必要な支援を行う。
■ 訪問支援員
■ 児童発達支援管理責任者 1人以上
■ 管理者
○報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
912単位
■ 主な加算
児童発達支援管理責任者専任加算(68単位)
利用者負担上限額管理加算(150単位)
→ 児童発達支援管理責任者を専任で配置している場合に加算。
→ 事業所が利用者負担額合計額の管理を行った場合に加算。
○ 事業所数
245(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
1,155(国保連平成26年3月実績)
85
福祉型障害児入所施設
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 児童指導員及び保育士
・主として知的障害児又は自閉症児を入所させる施設 4.3:1以上
・主として盲児又はろうあ児を入所させる施設
乳児又は幼児 4:1以上
少年 5:1以上
・主として肢体不自由児を入所させる施設 3.5:1以上
・児童指導員 1人以上
・保育士 1人以上
■ 障害児入所施設に入所する障害児に対して、保護、日常生活の
指導及び知識技能の付与を行う。
■ 児童発達支援管理責任者 1人以上
○報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
■ 主として知的障害児を入所させる施設(利用定員に応じた単位を設定)
■ 主として自閉症児を入所させる施設(利用定員に応じた単位を設定)
■ 主として盲児を入所させる施設(利用定員に応じた単位を設定)
441~737単位
568~732単位
417~1,436単位
■ 主としてろうあ児を入所させる施設(利用定員に応じた単位を設定)
416~1,426単位
■ 主として肢体不自由児を入所させる施設(利用定員に応じた単位を設定)
678~712単位
■ 主な加算
児童発達支援管理責任者専任加算(7~148単位)
→ 児童発達支援管理責任者を専任で配置している
場合に加算。
○ 事業所数
189(国保連平成26年3月実績)
小規模グループケア加算(240単位)
→ 障害児に対して、小規模なグループに
よるケアを行った場合に加算。
○ 利用者数
福祉専門職員配置等加算(4又は7単位)
→ ①常勤の児童指導員等のうち、社会福
祉士又は介護福祉士の資格保有者が25%
以上、②児童指導員又は保育士等のうち、
常勤職員が75%以上又は勤続3年以上の
常勤職員が30%以上
1,918(国保連平成26年3月実績)
86
医療型障害児入所施設
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■ 児童指導員及び保育士
■ 障害児入所施設又は指定医療機関に入所等をする障害児にた
いして、保護、日常生活指導及び知識技能の付与並びに治療を行
う。
・主として自閉症児を入所させる施設 6.7:1以上
・主として肢体不自由児を入所させる施設
乳児又は幼児 10:1以上
少年 20:1以上
・児童指導員 1人以上
・保育士 1人以上
■ 児童発達支援管理責任者 1人以上
○報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
■ 主として自閉症児を入所させる施設
321単位
■ 主として肢体不自由児を入所させる施設
■ 主として重症心身児を入所させる施設
147単位
875単位
■ 主な加算
児童発達支援管理責任者専任加算(24単位)
→ 医療型障害児入所施設において児童発達支援管
理責任者を専任で配置している場合に加算。
○ 事業所数
185(国保連平成26年3月実績)
小規模グループケア加算(240単位)
→ 障害児に対して、小規模なグループに
よるケアを行った場合に加算。
○ 利用者数
福祉専門職員配置等加算(4又は7単位)
→ ①常勤の児童指導員等のうち、社会福
祉士又は介護福祉士の資格保有者が25%
以上、②児童指導員又は保育士等のうち、
常勤職員が75%以上又は勤続3年以上の
常勤職員が30%以上
2,105(国保連平成26年3月実績)
87
計画相談支援
○ 対象者
■ 障害福祉サービスの申請・変更申請に係る障害者・障害児(の保護者)
■ 地域相談支援の申請・変更申請に係る障害者
※ 計画相談支援の対象者については、相談支援の提供体制を考慮する観点から、平成24年度から段階的に拡大し、
平成27年3月末までに原則として全ての障害福祉サービス等を利用する障害者等とする。
○ サービス内容
○ 主な人員配置
【サービス利用支援】
■ 障害福祉サービス等の申請に係る支給決定の前にサービス等利用計画案を作成
■ 支給決定後、サービス事業者等との連絡調整等を行うとともに、サービス等利用計画を作成
【継続サービス利用支援】
■ 障害福祉サービス等の利用状況等の検証(モニタリング)
■ サービス事業所等との連絡調整、必要に応じて新たな支給決定等に係る申請の勧奨
■ 相談支援専門員
○報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
サービス利用支援
継続サービス利用支援
1,606単位/月
1,306単位/月
■ 主な加算
特別地域加算(15%加算)
利用者負担上限管理加算(150単位/回) ※月1回を限度
→中山間地域等に居住している者に対して提供されるサービスを評価
→事業者が利用者負担額合計額の管理を行った場合に加算
○ 請求事業所数
4,157(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
63,681(国保連平成26年3月実績)
88
障害児相談支援
○ 対象者
■ 障害児通所支援の申請・変更申請に係る障害児(の保護者)
※ 障害児相談支援の対象者については、相談支援の提供体制を考慮する観点から、平成24年度から段階的に拡大し、
平成27年3月末までに原則として全ての障害児通所支援を利用する障害児とする。
○ サービス内容
○ 主な人員配置
【障害児支援利用援助】
■ 障害児通所支援の申請に係る通所給付決定の前に障害児支援利用計画案を作成
■ 通所給付決定後、サービス事業者等との連絡調整等を行うとともに、障害児支援利用計画を作成
【継続障害児支援利用援助】
■ 障害児通所支援の利用状況等の検証(モニタリング)
■ サービス事業所等との連絡調整、必要に応じて新たな通所給付決定等に係る申請の勧奨
■ 相談支援専門員
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
障害児支援利用援助
継続障害児支援利用援助
1,606単位/月
1,306単位/月
■ 主な加算
特別地域加算(15%加算)
利用者負担上限管理加算(150単位/回) ※月1回を限度
→中山間地域等に居住している者に対して提供されるサービスを評価
→事業者が利用者負担額合計額の管理を行った場合に加算
○ 請求事業所数
1,467(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
12,542(国保連平成26年3月実績)
89
地域移行支援
○ 対象者
■ 障害者支援施設、のぞみの園、児童福祉施設、療養介護を行う病院、矯正施設等又は保護施設に入所している障害者
※ 児童福祉施設に入所する18歳以上の者、障害者支援施設に入所する15歳以上の障害者みなしの者も対象。
■ 精神科病院(精神科病院以外で精神病室が設けられている病院を含む)に入院している精神障害者
→ 長期に入院していることから支援の必要性が相対的に高いと見込まれる1年以上の入院者を中心に対象。
※ 1年未満の入院者は、特に支援が必要な者(措置入院や医療保護入院から退院する者で住居の確保などの支援を必要と
す
るものや地域移行支援を行わなければ入院の長期化が見込まれる者など)を対象。
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■住居の確保その他の地域における生活に移行するための活動に関する相
談
■地域移行のための障害福祉サービス事業所等への同行支援等。
■ 従業者
・1人以上は相談支援専門員であること。
■ 管理者
○ 報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
・ 地域移行支援サービス費
2,313単位/月(毎月算定。少なくとも月2回以上面接・同行による支援が要件。)
■ 主な加算
○ 事業所数
集中支援加算(500単位)
→退院・退所月以外で月6日以上面接・同
行による支援を行った場合に月ごとに加算
280(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
退院・退所月加算(2,700単位)
→退院・退所する月に加算
~
特別地域加算(15%加算)
→中山間地域等に居住している者に
対して提供されるサービスを評価
512(国保連平成26年3月実績)
90
地域定着支援
○ 対象者
■以下の者のうち、地域生活を継続していくための常時の連絡体制の確保による緊急時等の支援体制が必要と見込まれる者。
① 居宅において単身で生活する障害者
② 居宅において同居している家族等が障害、疾病等のため、緊急時等の支援が見込まれない状況にある障害者
※ 施設・病院からの退所・退院、家族との同居から一人暮らしに移行した者、地域生活が不安定な者も含む。
※ グループホーム、宿泊型自立訓練の入居者については、対象外。
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■常時の連絡体制を確保し、障害の特性に起因して生じた緊急の事態等の相
談
■障害福祉サービス事業所等との連絡調整等の緊急時の各種支援
■ 従業者
・1人以上は相談支援専門員であること。
■ 管理者
○報酬単価(平成26年4月~)
■ 基本報酬
地域定着支援サービス費 [体制確保分] 301単位/月(毎月算定)
[緊急時支援分] 703単位/日(緊急時に居宅訪問又は滞在型の支援を行った場合に算定)
■ 主な加算
○ 事業所数
356(国保連平成26年3月実績)
○ 利用者数
~
特別地域加算(15%加算)
→中山間地域等に居住している者に対して提供されるサービスを評価
1,767(国保連平成26年3月実績)
91
(参考2)
【連携強化】
・教育と福祉の連携の一層の推進について
・障害児支援と教育機関の連携について
・障害者の住まいの場の確保のための福祉部局と住宅
部局の連携について
・就労系障害福祉サービスにおける教育と福祉の連携の
一層の推進について
92
児童福祉法等の改正による教育と福祉の連携の一層の推進について(概要)
(平成24年4月18日付厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課連名通知)
◆ 趣旨
学校と障害児通所支援を提供する事業所や障害児入所施設、居宅サービスを提供する事業所(以下「障害児
通所支援事業所等」という。)が緊密な連携を図るとともに、学校等で作成する個別の教育支援計画及び個別の
指導計画(以下「個別の教育支援計画等」という。)と障害児相談支援事業所で作成する障害児支援利用計画及
び障害児通所支援事業所等で作成する個別支援計画(以下「障害児支援利用計画等」という。)が、個人情報に
留意しつつ連携していくことが望ましい。
◆ 留意事項
1 相談支援
障害児支援利用計画等の作成を担当する相談支援事業所と個別の教育支援計画等の作成を担当する学校
等が密接に連絡調整を行い、就学前の福祉サービス利用から就学への移行、学齢期に利用する福祉サービス
との連携、さらには学校卒業に当たって地域生活に向けた福祉サービス利用への移行が円滑に進むよう、保護
者の了解を得つつ、特段の配慮をお願いする。
2 障害児支援の強化
(1) 保育所等訪問支援の創設
このサービスが効果的に行われるためには、保育所等訪問支援の訪問先施設の理解と協力が不可欠であ
り、該当する障害児の状況の把握や支援方法等について、訪問先施設と保育所等訪問支援事業所、保護者
との間で情報共有するとともに、十分調整した上で、必要な対応がなされるよう配慮をお願いする。
(2) 個別支援計画の作成
障害児通所支援事業所等の児童発達支援管理責任者と教員等が連携し、障害児通所支援等における個
別支援計画と学校における個別の教育支援計画等との連携を保護者の了解を得つつ確保し、相乗的な効
果が得られるよう、必要な配慮をお願いする。
93
障害者の住まいの場の確保のための福祉部局と住宅部局の連携について(概要)
(平成21年11月12日付厚生労働省社会・援護局地域福祉課長、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
障害福祉課長、国土交通省住宅局住宅総合整備課長、国土交通省住宅局安心居住推進課長連名通知) 最終改正:平成24年5月31日
◆ 趣旨
○ 障害者が地域において自立した日常生活・社会生活を営むことができるようにするためには、グループホームなど
地域における住まいの場の確保が重要。
○ このため、厚生労働省、国土交通省の連名で通知を発出し、障害者の住まいの場の確保等に関する両省の施策
について広く紹介するとともに、各地方公共団体においても、福祉部局と住宅部局の連携を図り、これらの施策につ
いての取組を強化するよう依頼。
◆ 厚生労働省・国土交通省の主な施策
(1)グループホーム・ケアホームの整備の促進等
○ 公営住宅をグループホーム等として活用するためのマニュアルの周知
○ 厚生労働省における施設整備費の助成等や国土交通省の「社会資本整備総合交付金」等の活用により、各自
治体が定める障害福祉計画に基づく計画的な整備を支援
○ 平成23年10月からグループホーム等を利用している障害者に対して月額1万円を上限に居住に要する費用を
助成。
(2)公的賃貸住宅への入居の促進
○ 障害者の優先枠の設定や障害者向けの公営住宅の供給等による入居促進
○ 既存民間住宅の一部を借り上げて行う公営住宅の供給
(3)民間賃貸住宅への入居の円滑化
○ 障害者等の民間賃貸住宅への円滑な入居を支援する居住支援協議会の積極的な活用及び自立支援協議会と
の緊密な連携
○ 民間住宅活用型住宅セーフティネット整備推進事業による障害者等が円滑に入居できる民間住宅の供給支援
○ 財団法人高齢者住宅財団が未払い家賃の債務保証を行う家賃債務保証制度の普及
(4)地域移行支援・地域定着支援の個別給付化
○ 障害者支援施設の入所者等に対し、住居の確保など地域生活に向けた支援を行う「地域移行支援」、1人暮ら
し等の障害者と常時連絡体制を確保し、緊急時には必要な支援を行う「地域定着支援」を平成24年度から実施
94
事務連絡
平成2 5 年1 0 月1 8 日
各 都道府県
障害児支援担当課 御中
指定都市
児童相談所設置市
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課
障害児・発達障害者支援室障害児支援係
障害児に対する支援に係る教育機関との連携について
平素より、障害保健福祉行政の推進に、格段の御高配を賜り厚く御礼を申し上げます。
10月4日付で各都道府県・指定都市教育委員会委員長、都道府県知事等宛てに、文部科学省
初等中等教育局長通知「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について」が
通知されております。
また、同省のホームページでは「教育支援資料~障害のある子供の就学手続と早期からの一貫
した支援の充実~」が公表されております。これらの資料は、主に障害児の就学手続等について
記載されておりますが、福祉などとの連携について、その重要性に触れられている部分も多く記載
されております。
つきましては、貴都道府県市の障害児支援担当課におかれましても、これらの内容についてご
了知いただき、教育部局と連携をしながら障害児支援の施策をさらに進めていただきますよう、よろ
しくお願いいたします。
また、各都道府県におかれましては、貴管内市町村の障害児支援担当課にも周知いただきます
ようご配慮願います。
<参考:教育支援資料掲載ページ(文部科学省)>
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1340250.htm
添付資料(以下略)
95
就労系障害福祉サービスにおける教育と福祉の連携の一層の推進について
(平成25年4月26日付文部科学省初等中等教育局特別支援教育課、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課連名事務連絡)
◆ 趣旨
就労系サービスが効果的に機能し、障害のある生徒の自立と社会参加に向けた就労支援が適切に行われるためには、特別支援学校等の教育関
係機関と就労移行支援事業所等の福祉関係機関が緊密な連携を図るとともに、特別支援学校等で作成する個別の教育支援計画と福祉関係機関
で作成するサービス等利用計画が、個人情報に留意しつつ連携して活用されることが望まれます。
就労系サービスのうち、就労継続B型事業については、その利用に当たり原則として就労移行支援事業者によるアセスメントを行うことが必要とな
っていますが、このたび、厚生労働省においては、就労継続支援B型事業に係るアセスメントの取扱い及び経過措置について見直しを行ったところ
です。 このうち特別支援学校等に主に関連する事項は下記のとおりですので、協議会等における検討に資する資料の提供について特段の御配意
をお願いします。
また、各都道府県及び市町村の障害福祉主管課においては、特別支援学校等の卒業生の就労系サービスの利用に関し、特別支援学校等と福
祉関係機関による連携が円滑に進むよう、引き続き各教育委員会等と積極的な連携を図っていただけますようお願いいたします。
◆ 概要
1.障害者就業・生活支援センターを活用したアセスメントの検討
就労移行支援事業所がない等により適切にアセスメントが行えない地域については、障害者就業・生活支援センターを活用したアセスメントにつ
いて検討すること
2.経過措置の見直し
(1)平成25年度以降の経過措置の取扱い
ア 就労移行支援事業者によるアセスメントを経ることなく就労継続支援B型事業の利用が可能となる経過措置について、平成26年度末(平成
27年3月末)まで延長(従来は平成24年度末)
イ 平成25年度からの経過措置の新たな取扱いとして、市町村が就労継続支援B型事業の利用の適否を判断するに当たり、協議会等からの意
見を徴すること等により判断すること
ウ 上記の市町村が意見を徴する協議会等においては、例えば以下のような資料を用いて個別の事案について検討すること
・就労支援機関や相談機関などが行った既存のアセスメント結果
・特別支援学校における進路指導や職場実習結果等の情報
(2)平成25年3月以前に支給決定した特別支援学校等卒業者に係る取扱い
ア 平成25年3月に特別支援学校等を卒業する者であっても、平成25年3月末までに支給決定が行われた場合には、当該支給決定の有効期間
内については従前の経過措置の対象であること
イ 就労継続支援B型を既に利用している者については、支給決定の有効期間内であれば、平成25年4月以降も引き続き利用することが可能で
あること
96
(参考3)
地域社会における共生の実現に向けて
新たな障害保健福祉施策を講ずるための
関係法律の整備に関する法律について
(障害者総合支援法
と関連事項の最近の動向等について)
97
地域社会における共生の実現に向けて
新たな障害保健福祉施策を講ずるための関係法律の整備に関する法律の概要
1.趣旨
(平成24年6月20日 成立・同年6月27日 公布)
障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて、地域社会における共生の実現に向けて、障害福祉サービスの充実等障害者の
日常生活及び社会生活を総合的に支援するため、新たな障害保健福祉施策を講ずるものとする。
2.概要
1.題名
「障害者自立支援法」を「障害者の日常生活及び社会生活を総合的
に支援するための法律(障害者総合支援法)」とする。
2.基本理念
法に基づく日常生活・社会生活の支援が、共生社会を実現するため、
社会参加の機会の確保及び地域社会における共生、社会的障壁の
除去に資するよう、総合的かつ計画的に行われることを法律の基本
理念として新たに掲げる。
3.障害者の範囲(障害児の範囲も同様に対応。)
「制度の谷間」を埋めるべく、障害者の範囲に難病等を加える。
4.障害支援区分の創設
「障害程度区分」について、障害の多様な特性その他の心身の状態
に応じて必要とされる標準的な支援の度合いを総合的に示す「障害
支援区分」に改める。
※ 障害支援区分の認定が知的障害者・精神障害者の特性に応じて
行われるよう、区分の制定に当たっては適切な配慮等を行う。
5.障害者に対する支援
① 重度訪問介護の対象拡大(重度の肢体不自由者等であって常時
介護を要する障害者として厚生労働省令で定めるものとする)
② 共同生活介護(ケアホーム)の共同生活援助(グループホーム)へ
の一元化
③ 地域移行支援の対象拡大(地域における生活に移行するため重点
的な支援を必要とする者であって厚生労働省令で定めるものを加える)
④ 地域生活支援事業の追加(障害者に対する理解を深めるための
研修や啓発を行う事業、意思疎通支援を行う者を養成する事業等)
6.サービス基盤の計画的整備
① 障害福祉サービス等の提供体制の確保に係る目標に関する事項
及び地域生活支援事業の実施に関する事項についての障害福祉
計画の策定
② 基本指針・障害福祉計画に関する定期的な検証と見直しを法定化
③ 市町村は障害福祉計画を作成するに当たって、障害者等のニーズ
把握等を行うことを努力義務化
④ 自立支援協議会の名称について、地域の実情に応じて定められる
よう弾力化するとともに、当事者や家族の参画を明確化
3.施行期日
平成25年4月1日(ただし、4.及び5.①~③については、平成26年4月1日)
4.検討規定(障害者施策を段階的に講じるため、法の施行後3年を目途として、以下について検討)
① 常時介護を要する障害者等に対する支援、障害者等の移動の支援、障害者の就労の支援その他の障害福祉サービスの在り方
② 障害支援区分の認定を含めた支給決定の在り方
③ 障害者の意思決定支援の在り方、障害福祉サービスの利用の観点からの成年後見制度の利用促進の在り方
④ 手話通訳等を行う者の派遣その他の聴覚、言語機能、音声機能その他の障害のため意思疎通を図ることに支障がある障害者等に対する
支援の在り方
⑤ 精神障害者及び高齢の障害者に対する支援の在り方
※上記の検討に当たっては、障害者やその家族その他の関係者の意見を反映させる措置を講ずる。
98
障害者に対する支援(①重度訪問介護の対象拡大)
重度訪問介護の対象者を、「重度の肢体不自由者その他の障害者であって常時介護を要するものとし
て厚生労働省令で定めるもの」とする。
【平成26年4月1日施
行】
厚生労働省令において、現行の重度の肢体不自由者に加え、行動障害を有する知的障害者又は
精神障害者に対象拡大
(参考)
【重度訪問介護】※見直し前
【行動援護】
)
・重度の肢体不自由者で常時介護を要す
る障害者(区分4以上)
・知的障害又は精神障害により行動上著しい困
難を有する障害者等であって常時介護を要す
るもの(区分3以上)
( サ ー ビ ス 内 容 )
・身体介護、家事援助、見守り、外出時の介
護を総合的に提供
・長時間の利用を想定
・行動する際に生じ得る危険を回避するための
援護、外出時における移動中の介護を
提供
・8時間までの利用を想定
(
)
・1,403単位
(7.5時間以上8時間未満)
・2,498単位
(7.5時間以上)
)
・20時間の養成研修を修了
・知的障害、精神障害の直接処遇経験2年以上
又は直接処遇経験1年以上 + 20時間の養成
研修を修了
)
・介護技術、医療的ケア、コミュニケーショ
ン技術など
・障害特性理解、予防的対応、制御的対応、危険回
避技術習得等
(
(
(
対
報
介
研
象
酬
助
修
者
単
者
資
内
価
格
容
99
重度訪問介護の見直し(平成26年4月施行)
○ 対象者
(現行)
■ 重度の肢体不自由者であって、常時介護を要する障害者
→ 障害程度区分4以上であって、下記のいずれにも該当する者
① 二肢以上に麻痺等があること。
② 障害程度区分の認定調査項目のうち、「歩行」「移乗」「排尿」「排便」のいずれも「できる」以外と認定されていること。
(見直し後)
■ 重度の肢体不自由者その他の障害者であって、常時介護を要するものとして厚生労働省令で定めるもの
→ 障害程度区分4以上であって、下記の①又は②の条件を満たす者
①二肢以上に麻痺等があり、障害程度区分の認定調査項目のうち、「歩行」「移乗」「排尿」「排便」のいずれも「できる」以外と認定されて
いること。
②知的障害または精神障害により行動上著しい困難を有する者であること。(障害支援区分への見直しを踏まえ、行動関連項目10点以上の者)
○ サービス内容
○ 主な人員配置
■居宅における
・入浴、排せつ及び食事等の介護
・調理、洗濯及び掃除等の家事
・その他生活全般にわたる援助
・外出時における移動中の介護
※ 日常生活に生じる様々な介護の事態に対応するための
見守り等の支援を含む。
■「行動障害を有する者」については、行動障害に専門性を
有する行動援護事業者等によるアセスメントや環境調整な
どを行った上で、本サービスの利用を開始する。
■サービス提供責任者:常勤ヘルパーのうち1名以上
・介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員基礎研修修了者、
ヘルパー1級
・ヘルパー2級であって3年以上の実務経験がある者
■ ヘルパー:常勤換算2.5人以上
・居宅介護に従事可能な者、重度訪問介護従事者養成研修修了者
※「行動障害を有する者」に対応する場合は、専門性を確保するため、
行動障害を有する者の障害特性に関する研修を受講することとする。
研修内容は、強度行動障害支援者養成研修と同等の内容とする予定。
○ 事業所数
○ 利用者数
6,239(国保連平成26年 3月実績)
9,680(国保連平成26年 3月実績)
100
重度訪問介護の対象拡大後における行動障害を有する者への支援について
行動障害を有する者に対する支援のイメージは、具体的には以下のとおりとなる。
・ 相談支援事業者を中心とした連携体制の下で、
・ 行動援護事業者等が一定期間、問題行動のアセスメント(※)や居宅内環境調整等を行いつつ、
・ 居宅介護や他のサービスによる支援を行いながら、
・ サービス担当者会議等における連携により支援方法等の共有を進め、
・ 支援方法等が共有された段階で、サービス等利用計画の変更を行い、重度訪問介護等の利用を開始する。
支援の流れ(イメージ)
相談支援事業者
サ
ー
ビ
ス
担
当
者
会
議
サ
ー
ビ
ス
等
利
用
計
画
等
の
作
成
サービス担当者会議等における連携
行動援護
問題行動のアセスメント(※)
居宅内環境調整等
居宅介護(適宜)
他のサービス
サ
ー
ビ
ス
等
利
用
計
画
等
の
変
更
サービス担当者会議等
における連携
重度訪問介護
行動援護
(必要に応じて)
他のサービス
( 支 援 の 流 れ )
※ 地域において行動援護事業者の確保が困難な場合等であって市町村が認める場合については、発達障害者支援センター・
障害福祉サービス事業・施設等の職員、或いは臨床心理士などの専門家であって、行動障害に関する専門知識や経験を有す
る者によるアセスメント等を行うことも想定。
101
行動障害がある者に対するアセスメントから支援までのプロセス
①アセスメント
行動観察・情報収集
障害特性の理解
分析
行動の
理解
・本人が困っていること
・本人ができる事、強み
・本人の特性
の把握
②支援の計画
A.本人の困難を軽減したり取り除く
B.本人ができること、強みを活用する
※ 支援計画は場面ごと、工程ごと
に丁寧に作る必要がある。
A,Bを組み合わせた具体的な
ツールの作成や構造化、環境調整
などの支援計画の立案
支援の方向性は基本に忠実に
具体策やツールは個別化する
③支援
102
強度行動障害に対応する職員の人材育成の充実について
※ 内容は現時点検討案のため、今後変更の可能性あり。
施設系・居住系(障害者・障害児)
実務経験に関わらず強度行動障害支援者養成研修(都道
府県研修)受講必須を検討(行動援護)
指導
25年度~
強度行動障害支
援者養成研修(基
礎研修
(国研修))
強度行動障害支援者養成研修 (基礎研修(都道府県研修))
(重度訪問介護従業者養成研修(行動障害を有する者に対応する研修)と同内容とする)
(【受講者】
知的障害・障害児を支援する者が主な対象)
相互の人材活用
相互の人材活用
相互の人材活用
相互の人材活用
※指導者養成研修
強度行動障害支
援者養成研修(実
践研修
(国研修))
通所職員
GH・CH職員
入所職員
相談支援専門員
訪問系
その他の訪問
行動援護
系ヘルパー
ヘルパー
強度行動障害支援者養成研修(実践研修(都道府県研修))
(【受講者】 知的障害・障害児を支援する者が主な対象)
指導
今後、行動援護従業者養成研修を強度行動障害支援者養成研修(基礎研
修・専門研修(都道府県研修))に統合することを検討
※指導者養成研修
行動援護従業者
26年度~
サービス管理責任者養成研修 (3日間)
共
通
講
義 (理論編)
実務経験
計5年以上
分野別演習 (実践編)
介護
地域生活
(身体)
地域生活
(知的・精神)
就労
一定の
実務経
験等
児童
+
相談支援従事者初任者研修(講義部分・11.5時間)
サービス管理責任者
※行動障害を有する者に対応する事業所のサービス管理責任者及びサービス管理責任者養成研修を
受講しようとする者は、強度行動障害支援者養成研修を受講することが望ましい。
サービス提供責任者
103
障害者に対する支援(②共同生活介護の共同生活援助への一元化)
(ケアホーム)
(グループホーム)
共同生活を行う住居でのケアが柔軟にできるよう、共同生活介護(ケアホーム)を共同生活援助
(グループホーム)に統合。
【平成26年4月1日施行
】
障害者の地域移行を促進するために、地域生活の基盤となる住まいの場の確保を促進。
《背景》
★ 今後、障害者の高齢化・重度化が進むことを背景として、介護が必要な障害者のグループホームの新規入居や、グループホーム
入居後に介護が必要となるケースが増加することが見込まれる。
★ 現行、介護が必要な人と必要のない人を一緒に受け入れる場合、グループホーム、ケアホームの2つの類型の事業所指定が必要。
★ 現にグループホーム・ケアホーム一体型の事業所が半数以上。
地域における住まいの選択肢のさらなる拡大・事務手続きの簡素化等の観点からケアホームをグループホームに一元化。
グループホームにおいて、日常生活上の相談に加えて、入浴、排せつ又は食事の介護その他の日常生活上の援助を提供。
(参考)事業所の指定状況
グループホーム・ケアホーム一体型
51%
グループホーム単独型
5,241事業所
0%
10%
20%
26%
ケアホーム単独型
2,693事業所
30%
40%
50%
60%
23%
2,349事業所
70%
80%
90%
100%
(出典)障害福祉課調べ(H22.3)
◎ グループホームへの一元化に併せて、次の運用上の見直しを行う
外部サービス利用規制の見直し
個々の利用者の状態像に応じて柔軟かつ効率的なサービス提
供が可能となるよう、グループホームの新たな支援形態の1つ
として、外部の居宅介護事業者と連携すること等により利用者
の状態に応じた柔軟なサービス提供を行う事業所形態を創設。
サテライト型住居の創設
共同生活を営むというグループホームの趣旨を踏まえ、1人で暮らし
たいというニーズにも応えつつ、地域における多様な住まいの場を増や
していく観点から、本体住居との連携を前提とした『サテライト型住
居』の仕組みを創設。
104
一元化後のグループホームにおける介護サービスの提供形態
一元化後のグループホームは、介護を必要とする者としない者が混在して利用することとなり、また、介護を必要とする者の数も
一定ではないことから、全ての介護サービスを当該事業所の従業者が提供するという方法は必ずしも効率的ではないと考えられる。一
方、
これまでのケアホームと同様に、馴染みの職員による介護付きの住まいを望む声もある。
グループホームで提供する支援を「基本サービス(日常生活の援助等)」と「利用者の個々のニーズに対応した介護サービス」の2階
建て構造とし、介護サービスの提供については、① グループホーム事業者が自ら行うか(介護サービス包括型(旧ケアホーム
型))、②グループホーム事業者はアレンジメント(手配)のみを行い、外部の居宅介護事業所に委託するか(外部サービス
利用型)のいずれかの形態を事業者が選択できる仕組みとした。
介護サービス包括型のイメージ
外部サービス利用型のイメージ
★介護サービスについては、従来のケアホームと同様に当該事業所の従業
者が提供。
★利用者の状態に応じて、介護スタッフ(生活支援員)を配置。
★介護サービスについて、事業所はアレンジメント(手配)のみを行い、
外部の居宅介護事業者等に委託。
★介護スタッフ(生活支援員)については配置不要。
〈グループホーム〉
〈市町村〉
報
酬
支
払
〈グループホーム〉
原則、利用
不可
×
〈世話人・生活支援員〉
個別支援計画の作成
日常生活上の援助
食事等の介護
運営者
介護サービスの
提供
〈市町村〉
居宅介護事
業所
〈ホームヘルパー〉
★重度の障害者に限って、
個人単位のホームヘルプ
利用(従特例措置)を認め
る。
報
酬
支
払
〈世話人〉
個別支援計画の作成
日常生活上の援助
介護サービスの手配
運営者
居宅介護事
業所
〈ホームヘルパー〉
委託契約
委託料支払
105
一元化後のグループホームの報酬の概要① (基本報酬)
(1)介護サービス包括型グループホーム
○ 介護サービス包括型グループホームについては、グループホームの従業者が介護サービスも含めて包括的なサービス提供を行うことから、従来の
ケアホームに係る報酬と同様に、障害支援区分、人員配置に応じた包括的な報酬(基本サービス+介護サービス)として設定した。その際、従来の
ケア ホームが円滑に介護サービス包括型グループホームに移行できるよう、障害支援区分2以上の報酬については、ケアホームの報酬水準を基本
とした上で、区分1以下の報酬を新設した。
(2)外部サービス利用型グループホーム
○ 外部サービス利用型については、介護を必要としない者も利用するため、
・ 利用者全員に必要な基本サービス(日常生活上の援助や個別支援計画の作成等)については、報酬を包括的に評価し、
・ 利用者ごとにサービスの必要性や利用頻度等が異なる介護サービス(受託居宅介護サービス)については、個々の利用者ごとにその利用量に
応じて報酬を算定する仕組みとした。
○ 基本サービス(外部サービス利用型共同生活援助サービス費)の報酬は、従来のグループホームが円滑に外部サービス利用型グループホームに
移行できるよう、従来のグループホームの報酬水準を基本とした。
○ 介護サービスの報酬(受託居宅介護サービス費)は、介護保険の外部サービス利用型特定施設入居者生活介護における訪問系サービスの仕組
み・水準を参考に、移動コスト等の節減により効率的なサービスの提供が可能であるということ等を考慮して設定。
※ 受託居宅介護サービスの利用量については、介護サービス包括型グループホームの報酬水準や在宅の障害者の標準的な居宅介護サービスの
利用実績等を勘案の上、別途、市町村が支給決定を行うに当たって参酌すべき受託居宅介護サービスの標準量を設定。
(参考)介護サービス包括型と外部サービス利用型の報酬のイメージ
介護サービス包括型
外部サービス利用型
包
括
報
酬
介護サービス
介護サービス
(入浴、排せつ、食事等の介護)
(入浴、排せつ、食事等の介護)
基本サービス
(計画作成+家事援助+生活相談)
グ
ル
ー
プ
ホ
ー
ム
事
業
者
が
提
供
利
用
量
に
応
じ
た
報
酬
介護保険の例を
参考に設定
※ サテライト型住居に
ついては、本体住居の
種類に応じて、(1)
又は(2)の基本報酬
を算定する。
受託居宅介護サービス
(居宅介護)
家賃・食費など
区分1以下
区分2
区分3
区分4
区分5
区分6
106
一元化後のグループホームの報酬の概要 ②(加算)
(基本的な考え方)
○ 従来のケアホーム、グループホームが一元化後のグループホームに円滑に移行できるよう、従来のケアホーム、グループホームに設けられて
いた加算は、基本的に一元化後のグループホームにおいても算定できるようにした。
○ その上で、障害者の高齢化・重度化に対応する観点等から、以下の見直しを行った。
(1)日中支援体制の評価の充実
○ 高齢又は重度の障害者(※)であって、日中を共同生活住居の外で過ごすことが困難であると認められる利用者に対して、個別支援計画に
基づいて行う昼間の時間帯における支援を評価する加算を新設した(月1日であっても算定可)。
※ 65歳以上又は障害支援区分4以上の障害者。
日中支援加算(Ⅰ)
:
支援対象者が1人の場合
539単位
支援対象者が2人以上の場合
270単位
○ 疾病等により個別支援計画外の支援が必要となった者については、引き続き、従前の日中支援加算で評価することとした(→日中支援加算
(Ⅱ)に名称変更)。
(2)夜間支援体制の評価の充実
※ 別紙参照
(3)医療が必要な者に対する支援体制の評価の充実
○ 高齢の障害者や医療ニーズのある者であっても可能な限り継続してグループホームに住み続けられるよう、医療機関との連携等により看護師に
よる、日常的な健康管理を行ったり、医療ニーズが必要となった場合に適切な対応がとれる等の体制を整備している事業所を評価する加算を介護
保険制度における認知症高齢者グループホームの例を参考に新設した。
医療連携体制加算(Ⅴ):
39単位/日
※ (1)から(3)のほか、単身生活等への移行に向けた支援を評価する「自立生活支援加算」の算定要件を緩和
107
(別紙)夜間支援等体制加算の見直しの概要
○ 夜勤と宿直の勤務の態様や賃金の取扱い等を踏まえ、夜勤職員を配置している事業所への加算を見直し前のケアホームの夜間支援
体制加算の単位数から引き上げるとともに、宿直を配置している事業所への加算の適正化を図った。
○ なお、見直し前の夜間支援体制加算は、夜間の支援対象者の数及び障害程度区分に応じた加算単位数の設定であったが、夜間の支援
体制を適切に評価する観点から、夜間の支援対象者の数に応じた一律の加算単位数の設定に見直し。
見直し後
見直し前
関係者の意見②
重度者のみの住居はわずかに減収となるケースがある。
関係者の意見①
宿直配置の住居は大幅な減収になる
(報酬水準)
重
度
者
中
心
(報酬水準)
重
度
者
中
心
夜勤・宿直の報酬額(4,900円~13,650円)
宿直配置の場合は
余剰金が発生
軽
度
者
中
心
(利用者構成)
宿直の賃金水準
夜勤又は宿直
区分5,6
5人
夜勤の賃金水準
見直し前の単価(夜間支援体制加算)
区分
区分4
区分3以下
宿直の報酬額(4,500円)
夜勤配置の場合は
不足額が発生
夜勤を配置するのに十分な水準と
なっていないという指摘がある一方
で、宿直手当としては高すぎる水準
となっている。
273単位(13,650円)
137単位( 6,850円)
98単位( 4,900円)
夜勤の報酬額(13,450円)
軽
度
者
中
心
(利用者構成)
重度者と軽度者が混在する場合でも
安定的に夜勤体制を組むことが可能
になる
宿直の賃金水準
夜勤の賃金水準
見直し後の単価(夜間支援等体制加算)
夜勤
宿直
269単位
(13,450円)
90単位
(4,500円)
108
グループホーム(サテライト型)の概要
○ 地域生活への移行を目指している障害者や現にグループホームを利用している障害者の中には、共同住居よりも単身での生活を
望む
人がいる
○ 少人数の事業所が経営安定化の観点から、定員を増やそうとしても近隣に入居人数など条件にあった物件がなく、また、物件が
見
つかっても界壁の設置など大規模改修が必要となるケースも少なくないとの声がある。
共同生活を営むというグループホームの趣旨を踏まえつつ、1人で暮らしたいというニーズにも応え、地域における多様な住まいの場を増やしていく観
点から、グループホームの新たな支援形態の1つとして本体住居との密接な連携(入居者間の交流が可能)を前提として
ユニットなど一定の設備基準を緩和した1人暮らしに近い形態のサテライト型住居の仕組みを創設
(サテライト型住居を設置する場合のグループホームの設備基準)
世話人による
巡回支援
サテライト型住居の入
居者が概ね20分以内
で移動可能な距離
食事や余暇活動
への参加
)))
【サテライト型住居】
民間アパート等
の一室
共 同 生 活 原則、2人以上10人
住 居 の 入 以下 ※
居定員
1人
ユニット(居 居間、食堂等の利用
室を除く)の 者が相互に交流を図
設備
ることができる設備
本体住居の設備を利
用
ユ ニ ッ ト の 2人以上10人以下
入居定員
-
設備
基幹となる共同生活住居
【本体住居】
(本体住居の居間等を利用)
居間や食堂などの
交流スペース
サテライト型住居
本体住居
・日常生活を営む上で必要な設備
・サテライト型住居の利用者から適切に通報を
受けることができる通信機器(携帯電話可)
居 室 の 面 収納設備を除き7.43㎡
積
食事や余暇活動
への参加
)))
【サテライト型住居】
単身等での生活が可
能と認められる者が
基本
(※)サテライト型住居の入居定員は本体住居の入居定員には含まない
ものとする(事業所の利用定員には含む)。
本体住居、サテライト型住居(※)のいずれもグループホーム事業者が確
保
109
※ 本体住居につき、2か所(本体住居の入居者が4人以下の場合は1か所))が上限
障害者に対する支援(③地域移行支援の対象拡大)
地域生活への移行のために支援を必要とする者を広く地域移行支援の対象とする観点から、現行の障害者支援施
設等に入所している障害者又は精神科病院に入院している精神障害者に加えて、その他の地域における生活に移行
するために重点的な支援を必要とする者であって厚生労働省令で定めるものを追加。
【平成26年4月1日施行】
保護施設、矯正施設等を退所する障害者などに対象拡大
(参考)地域生活への移行に向けた支援の流れのイメージ
・事業の対象者
への周知
・意向の聴取等
・対象者選定
地域移行支援
【中期】
【初期】
○訪問相談
○計画作成
○同行支援
○訪問相談、
情報提供
相談支援
事業者へ
つなげる
○日中活動の
体験利用
【終期】
○住居の確保等
○同行支援
○関係機関調整
○外泊・体験宿泊
【
精神科病院
障害者支援施設
】
相談支援事業者と連携による地域
移行に向けた支援の実施
退
院
・
退
所
日中活動の体験利用
【障害福祉サービス事業所】
外泊・宿泊体験
【自宅・アパート・グループホーム等】
110
地域移行支援の対象拡大について
地域生活への移行のために支援を必要とする者を広く地域移行支援の対象とする観点から、障害者支援施設等に入所して
いる障害者又は精神科病院に入院している精神障害者に加えて、その他の地域における生活に移行するために重点的な支援
を必要とする者であって厚生労働省令で定めるものを追加。
【平成26年4月1日施行】
保護施設、矯正施設等を退所する障害者などに対象拡大
1.基本的な考え方に関すること
○ 重点的な支援を行うことで地域生活に円滑に移行できることが期待される者として、
① 入所期間の長期化や高齢化が進んでいる保護施設に入所している障害者、
② 退所後の住居を確保し、円滑に福祉サービス等につなげることで再犯防止が期待される矯正施設等に入所してい
る障
害者
を新たに地域移行支援の対象とする。
2.保護施設に入所している障害者に関すること
○ 保護施設のうち、「身体上又は精神上の理由」が入所の要件となっている「救護施設」及び「更生施設」に入所している
障
害者を地域移行支援の対象とする。
3.矯正施設等に入所している障害者に関すること
○ 対象とする矯正施設の種類は、刑事施設(刑務所、少年刑務所及び拘置所)及び少年院とする。
○ 対象とする障害者は、矯正施設から退所するまでの間に地域相談支援事業者が実施する障害福祉サービスの体験利
用
や体験宿泊など矯正施設外で行う支援の提供が可能であると見込まれる障害者を中心に支援の対象とする
※ 「矯正施設内で行う支援」(入所している障害者に対する面談、支援計画の作成、住居の確保等)は、従前どおり保護観察所、地域生
活
定着支援センターとの連携により実施。
○ また、矯正施設を出所した障害者は、出所後の一定期間、更生保護施設等を利用するケースが少なくないことから、更111
矯正施設に入所している障害者に対する支援
○ 矯正施設入所者に対する住居の確保など退所に向けた生活環境調整等については、現在も保護観察所、地域生活
定着支援センターとの連携により行われている。
○ 矯正施設入所者を地域移行支援の対象とする場合にはこれらの支援制度との役割分担について整理が必要。
保護観察所の支援内容
地域移行支援の支援内容
・事業の対象者
への周知
・意向の聴取等
・対象者選定
地域移行支援
【中期】
【初期】
○訪問相談
○計画作成
○同行支援
○訪問相談、
情報提供
相談支援
事業者へ
つなげる
○日中活動の
体験利用
【終期】
○住居の確保等
○同行支援
○関係機関調整
○外泊・体験宿泊
【
精神科病院
障害者支援施設
】
相談支援事業者と連携による地域
移行に向けた支援の実施
退
院
・
退
所
日中活動の体験利用
【障害福祉サービス事業所】
外泊・宿泊体験
【自宅・アパート・グループホーム等】
地域生活定着支援センターの支援内容
矯正施設に入所中の人に対する支援
保
護
観
察
所
の
協
力
依
頼
本人との面接
・通信の実施
本人の福祉的ニーズ、福
祉的支援を受ける上での
問題点等を把握
福祉サービス等
調整計画の作成
・本人に対する支援作業
計画を作成
・作成した計画は、保護観
察所に提出
コーディネート業務
(保護観察所の生活環境調整への協力)
・受入れ先施設等の確
保のための調整
・福祉サービス等の申
請支援等
本人が他の都道府県への帰住
を希望している場合は、他のセ
ンターに必要な対応を依頼
依頼を受けたセンターは、受
入れ先施設等の確保に協力
・矯正施設退所後の受入れ先施設等の確保
(帰住予定地の決定)
・矯正施設退所後直ちに福祉サービス等を利
用できるようにするための体制整備
※ 主な支援対象(特別調整対象者)
矯正施設に入所中であり、以下のすべての要件を満たす人
1 高齢(おおむね65歳以上)又は障害を有すると認められること
2 矯正施設退所後の適当な住居がないこと
3 矯正施設退所後に福祉サービス等を受けることが必要と認められる
4 円滑な社会復帰のために、特別調整の対象とすることが相当と認め
ること
5 特別調整の対象となることを希望していること
6 特別調整の実施のために必要な範囲内で、個人情報を公共の保健
に関する機関等に提供することに同意していること
112
矯正施設等を退所した障害者の地域生活への移行支援
矯正施設を退所した障害者等の地域生活への移行を支援するため、グループホーム等で矯正施設等を退所した障害者を受け入れ、支援を行った場合に
は、報酬上の加算(「地域生活移行個別支援特別加算」)で評価している。また、都道府県が実施する罪を犯した障害者等の特性や支援方法など障害福
祉サービス事業所等の従事者の専門性の強化を図るための研修等の開催を地域生活支援事業により支援。
一般住宅
一人暮らし
矯正施設等
(参考)地域生活定着支援センターの支援を受けた
者の帰住先実績
0
50
100
54
更生保護施設
更生保護施設
グループホーム
ケアホーム
・
退院
指定入院医療機関
退
所
障害者支援施設、旧法障害者施設
16
グループホーム、ケアホーム
15
連絡・調整
報酬の加算
(地域生活個別支援特別加算)
矯正施設等を退所した者等に対して、地域で生活
するために必要な相談援助や個別支援等を行った場
合に加算を算定
(加算単価)
ア 障害者支援施設
ⅰ
12単位/日(体制加算)
ⅱ 306単位/日(個人加算)
イ 障害者支援施設以外
670単位/日(個人加算)
連携
相談支援事業所等
地域生活支援事業
0
9
○研修事業・・・・障害福祉サービス事業所等
の職員等向けの研修の実施
○普及啓発事業・・広報その他の啓発活動
○受入促進事業・・求人、体制確保など事業所
の取組への支援
22
11
14
無料低額宿泊所
9
10
3
(矯正施設等を退所した障害者の地域移行支援事業)
矯正施設等を退所した障害者の地域生活への移
行・定着を推進することを目的に実施する以下の事
業を支援
9
賃貸型共同住宅
8
8
特別養護老人ホーム
4
7
簡易宿泊所
3
6
婦人相談所(女性シェルター)
その他
35
24
養護老人ホーム
有料老人ホーム
53
20
27
救護施設
高齢者専用賃貸住宅
地域生活定着支援センター
108
25
33
病院
宿泊型自立訓練
障害者支援施設
自立準備ホーム
連携
44
自宅、アパート、公営住宅等
報酬の加算
※ 医療観察法に基づく
通院決定を受けた者
保護観察所
121
報酬の加算
退所
150
2
2
平成22年度
12
23
113
平成23年度
地域生活定着促進事業
【※平成26年度予算:セーフティネット支援対策等事業費補助金150億円の内数】
○
平成21年度より、高齢又は障害により支援を必要とする矯正施設退所者に対して、保護観察所と協働し退所後直ちに福祉
サービス等につなげる「地域生活定着支援センター」の整備を実施。
○ 平成23年度末に全国47都道府県への整備が完了し、平成24年度からは全国での広域調整が可能に。
○ 地域生活定着支援センターでは、①入所中から帰住地調整を行うコーディネート業務②福祉施設等へ入所した後も継続的
に支援するフォローアップ業務③地域に暮らす矯正施設退所者に対して福祉サービスの利用等に関する相談支援業務を実
施。(平成25年度は延べ1234人のコーディネートを実施し、うち628人が受入先に帰住)
法 務 省
厚生労働省
全国のセンターで
広域調整を実施
退所予定者との面会
A県矯正施設
(福祉ニーズ、帰住予定地の聞
き取り等)
① 対象者選定
事業費補助
退所予定者が帰住を希望する
都道府県のセンターに調整連絡
②調整依頼
A県保護観察所
④連絡・調整
※ 対象者選定にあたっては、高齢
か、障害があるか、帰住先があるか
等を基準に判断する。
⑤ 調整依頼
A県地域生活定着支援センター
⑥連絡・調整
職員体制:6名
(社会福祉士、精神保健福祉士等)
センター1ヶ所当たり事業費
:2,500万円(10/10国庫補助)
・退所予定者との面会
(福祉ニーズ、帰住予定地の聞き取
り等)
・帰住先の調整(市町村、福祉施設
等への受入要請等)
・出所時の同行(福祉事務所、受入
福祉施設等への同行、手続きの援
助等)
帰住先の例
更生保護施設、アパート等、
福祉施設(救護施設、特養、
障害者施設等) など
⑦ 地域生活移行後も、定着のための継続的なフォローアップを実施
(受入施設との調整、福祉サービスの相談支援など)
○今後の課題
 センターの業務量に応じた体制整備
 センターの支援技術の質の向上及び平準化
 地域の理解を高めるため、地域の受入施設及び関係機関等とのネットワーク構築
114
地域生活定着支援センターの支援状況 (平成25年度中に支援した者)
1.コーディネート業務(帰住地への受け入れ調整)
(単位:人、かっこ内は平成24年度の実績)
コーディネートを実施した者
【内訳】
1,234(1,240)
矯正施設を退所し受け入れ先に帰住した者
628(689)
帰住地への受け入れ調整を継続中の者
490(415)
「福祉を受けたくない」といった理由や疾病悪化等により支援を辞退した者
116(136)
【矯正施設を退所し受け入れ先に帰住した者の福祉サービスの利用状況】
矯正施設入所前に、
矯正施設入所中に、
介護保険または障害者自立支援の認定を受けていた者
療育手帳または障害者手帳を取得していた者
254(244)
介護保険または障害者自立支援の認定手続きを行った者
233(193)
療育手帳または障害者手帳を取得した者
140(135)
3.相談支援業務
2.フォローアップ業務
(地域に在住する矯正施設退所者本人やその家族、施設等から
の相談に応じる支援)
(受け入れ調整後に行う受入先施設及び本人等への支援)
矯正施設退所後にフォローアップを実施した者
【内訳】
57(57)
支援が終了した者(地域に定着した者)
支援継続中の者
1,430
(1,081)
429(296)
1,001(785)
【フォローアップを実施した者の福祉サービスの利用状況】
相談支援を実施した者
【内訳】
1,098
(926)
支援が終了した者
578(428)
支援継続中の者
520(498)
【相談支援を実施した者の福祉サービスの利用状況】
フォローアップ中に、生活保護を申請した者
623(467)
相談支援中に生活保護を申請した者
109(131)
フォローアップ中に、介護保険または障害者自立支
援の認定を受けた者
192(145)
相談支援中に介護保険または障害者自
立支援の認定を受けた者
89(56)
フォローアップ中に、療育手帳または障害者手帳を
取得した者
114(113)
相談支援中に療育手帳または障害者手
帳を取得した者
52(44)
115
【参考1】 矯正施設を退所し受け入れ先に帰住した者の障害・年齢別内訳
身体障害あ 知的障害あ 精神障害あ
り
り
り
(単位:人)
身体+
知的
身体+
精神
知的+
精神
身体+知的+
その他※
精神
合計
65歳以上
20(36)
33(40)
22(28)
2(6)
2(2)
3(5)
0(0)
191(218)
273(335)
65歳未満
35(34)
143(163)
106(84)
13(14)
5(12)
41(30)
4(2)
8(15)
355(354)
合計
55(70)
176(203)
128(112)
15(20)
7(14)
44(35)
4(2)
199(233)
628(689)
※「その他」には、軽度の認知症の者や、障害が疑われる者などが含まれる。※※かっこ内は平成24年度の実績である。
【参考2】 帰住した者の受け入れ先内訳
(単位:人)
116
保護施設の種類等
保護施設の種類(生活保護法第38条)
施設種別
概
要
根拠法令
か所数
在所者数
救護施設
身体上又は精神上著しい障害があるために日常生活を営むことが
困難な要保護者を入所させて、生活扶助を行う施設
生活保護法第38
条第1項第1号
184
16,280
更生施設
身体上又は精神上の理由により養護及び生活指導を必要とする要
保護者を入所させて、生活扶助を行う施設
生活保護法第38
条第1項第2号
20
1,637
生活保護法第38
条第1項第3号
60
-
生活保護法第38
条第1項第4号
20
420
生活保護法第38
条第1項第5号
11
407
医療保護施設
授産施設
宿所提供施設
医療を必要とする要保護者に対して医療の給付を行う施設
身体上若しくは精神上の理由又は世帯の事情により就業能力の限
られている要保護者に対して、就労又は技能の習得のために必要な
機会及び便宜を与えて、その自立を助長する施設
住居のない要保護者の世帯に対して、住宅扶助を行う施設
保護施設在所者のうち身体障害者手帳、療育手帳を所持している在所者数
施設種別
在所者数
身体障害者手帳所持者数(対在所者数比)
療育手帳所持者数(対在所者数比)
救護施設
16,280人
2,766人(17.0%)
3,575人(22.0%)
更生施設
1,637人
41人(2.5%)
56人(3.4%)
授産施設
420人
21人(5.0%)
67人(16.0%)
出典:平成24年度社会福祉施設等調査(H24.10.1現在)
117
矯正施設を退所する障害者に対する支援イメージ①
① 福祉サービス等のニーズ把握
・ 特別調整対象障害者について、保護観察所からの依頼に基づき、地域生活定着支援センターが中心となって、福祉
サービス等のニーズ把握を行う。
② 関係機関の間で支援方法等を共有
・ 地域生活定着支援センターは本人との面接等により、助言その他の退所に向けた支援を行いながら、本人の犯罪歴・
非行歴、心身の状況、過去に受けてきた福祉サービス等の内容、福祉サービス等に係る本人のニーズ、家族の状況等に
ついてアセスメントを行う。当該アセスメントの結果、退所までの間に障害福祉サービスの体験利用や体験宿泊など『矯正
施設外で行う支援』の提供が可能であると見込まれるなど指定地域移行支援事業者による効果的な支援が期待されると
地域生活定着支援センターが認めた障害者の支援に関して、指定特定相談支援事業者や指定地域移行支援事業者も含
めた関係機関等からなる会議を開催することにより、支援方法等の共有を進める。
③ 地域移行支援の提供開始
・ 指定地域移行支援事業者は、支援方法等が共有され、また、当該障害者の地域移行支援の利用の意思が明確になっ
た段階で、地域相談支援給付決定の申請手続の支援を行い、指定特定相談支援事業所によるサービス等利用計画案の
作成、市町村の給付決定を経て、地域移行支援のサービス提供を開始する。指定地域移行支援事業者は矯正施設、保
護観察所、地域生活定着支援センターなど関係機関の担当者等を招集して行う計画作成会議を開催し、地域移行支援の
支援の方針や課題、目標及びその達成時期並びに地域移行支援を提供する上での留意事項等を記載した地域移行支援
計画を作成する。
④ 入所中から退所後まで一貫性のある支援の提供
・ 指定地域移行支援事業者は、保護観察所が開催する連絡協議会や地域生活定着支援センターが実施するケース会
議、合同支援会議等に参加するなど関係機関と連携しながら、それぞれの役割分担を明確にしつつ、関係者間で必要な
情報を共有し、矯正施設入所中から退所後まで③の地域移行支援計画に沿った一貫性のある支援を行う。
118
矯正施設を退所する障害者に対する支援イメージ②
更生保護施設に入所した障害者等に対する支援
矯正施設を退所後に更生保護施設、自立更生促進センター、就業支援センター、自立準備ホームに入所等した障害者
(特別調整対象障害者に限らない。)についても、平成26年4月以降、地域移行支援の給付対象としているところである。
これらの施設に入所等した障害者に対して地域移行支援を行う場合は、上記の関係機関に加えて、当該更生保護施設
等とも連携するものとする。
119
障害者に対する支援(④地域生活支援事業の追加)
市町村が実施する地域生活支援事業の必須事業として、以下の事業を追加。
① 障害者に対する理解を深めるための研修・啓発
② 障害者やその家族、地域住民等が自発的に行う活動に対する支援
③ 市民後見人等の人材の育成・活用を図るための研修
④ 意思疎通支援を行う者の養成
また、意思疎通支援を行う者の養成又は派遣のうち、特に専門性の高い意思疎通支援を行う者を養
成し、又は派遣する事業、意思疎通支援を行う者の派遣に係る市町村相互間の連絡調整等広域的な
対応が必要な事業について、都道府県が実施する地域生活支援事業の必須事業に追加。
【平成25年4月1日施行】
地域社会における共生を実現するため、社会的障壁の除去に資するよう、地域社会の側への働きかけの強
化、地域における自発的な取り組みの支援、成年後見制度の利用促進及び意思疎通支援の強化
新法に基づく給付・事業
市町村
介護給付
・訪問系サービス
(居宅介護、重度訪問
介護等)
・療養介護
・生活介護
・短期入所
・重度障害者等包括支援
・施設入所支援
自立支援給付
★原則として国が1/2負担
障害児・者
訓練等給付
・自立訓練
・就労移行支援
・就労継続支援
・共同生活援助
自立支援医療
補装具
地域生活支援事業
★国が1/2以内で補助
・相談支援 ・コミュニケーション支援、日常生活用具
・移動支援 ・地域活動支援センター ・福祉ホーム 等
支援
・広域支援 ・人材育成 等
都道府県
《地域生活支援事業の概要》
・事業の目的
障害者及び障害児が自立した日常生活又は社会生活を営む
ことができるよう、地域の特性や利用者の状況に応じ、実施
主体である市町村等が柔軟な形態により事業を効果的・効率
的に実施。
・財源
補助金(一部交付税措置あり)
※市町村等の事業全体に補助する統合補助金として補助
【都道府県事業】国1/2以内で補助
【市町村事業】 国1/2以内、都道府県1/4以内で補助
・予算額
23年度
24年度
25年度
26年度
445億円 ⇒ 450億円 ⇒ 460億円 ⇒ 462億円
120
サービス基盤の計画的整備
○
○
○
○
障害福祉計画に「サービスの提供体制の確保に係る目標」等を必ず定める事項に追加
基本指針や障害福祉計画について、定期的な検証と見直しを法定化
市町村は障害福祉計画を作成するに当たって、ニーズ把握等を行うことを努力義務化
自立支援協議会の名称について、地域の実情に応じて定められるよう弾力化するとともに、
当事者や家族の参画を明確化
【平成25年4月1日施行】
基本指針の見直し
基本指針:厚生労働大臣が定める、障害
福祉サービス等の提供体制を整備し、自
立支援給付及び地域生活支援事業の円
滑な実施を確保するための基本的な指針
1 目標に関する事項の追加
障害福祉サービス等の提供体制の確保に係
る目標を、新たに定めることとする。
2 障害者等の関係者の意見の反映
基本指針の案を作成・変更する際は、障害
者等及びその家族等の意見を反映させるた
めに必要な措置を講ずる。
障害福祉計画の見直し
市町村(都道府県)障害福祉計画:市町村(都道府県)
が基本指針に即して(広域的な見地から)定める、障害
福祉サービス、相談支援及び地域生活支援事業の提供
体制の確保に関する計画
1 障害福祉計画に定める事項の見直し
①市町村・都道府県が計画に定める事項に、障害福祉
サービス等の提供体制の確保に係る目標に関する事
項、地域生活支援事業の種類ごとの実施に関する事
項を加える。
②市町村・都道府県が計画に定めるよう努める事項に、
医療機関、教育機関、公共職業安定所等との連携を加
える。
2 実態を踏まえた障害福祉計画の作成
3 実態を踏まえた基本指針の見直し
障害者等の生活の実態等を勘案して、必要
があると認めるときは、基本指針を変更する。
市町村は、障害者等の心身の状況、その置かれている環
境等を正確に把握・勘案して計画を作成するよう努める。
3 障害福祉計画の調査、分析及び評価の実施
市町村及び都道府県は、定期的に計画について調査、分
析、評価を行い、必要があると認めるときは、計画の変更
等を行う。
協議会の見直し
自立支援協議会:地方公共団体が
設置する、関係機関や団体、障害
者等の福祉、医療、教育、雇用の
従事者等により構成される協議会
1 名称の変更
自立支援協議会の名称を、地域の実
情に応じて変更できるよう、協議会に
改める。
2 構成員
協議会の構成員に障害者等及びその
家族が含まれる旨を明記。
3 協議会の設置
地方公共団体は協議会を設置するよ
う努めるものとする。
121
その他所要の整備
○ 障害者総合支援法、児童福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法について、
その他所要の整備を行う。
【平成25年4月1日施行】
障害者及び障害児に対する意思決定支援 ( 障害者総合支援法、児童福祉法、知的障害者福祉法)
○指定障害福祉サービス事業者、指定障害者支援施設等の設置者等は、障害者の意思決定の支援に配慮するとともに、
常にその立場に立って支援を行うよう努めなければならないものとする。
○指定障害児通所支援事業者、指定障害児入所施設等の設置者等は、障害児及びその保護者の意思をできる限り
尊重するとともに、常にその立場に立って支援を行うよう努めなければならないものとする。
○ 市町村は、知的障害者の意思決定の支援に配慮しつつ、知的障害者の支援体制の整備に努めなければならないものと
する。(知的障害者福祉法)
相談支援の連携体制の整備 (障害者総合支援法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法)
○基幹相談支援センターの設置者は、指定障害福祉サービス事業者等、医療機関、民生委員、身体・知的障害者相談員、
意思疎通支援を行う者を養成し、又は派遣する事業の関係者等との連携に努めなければならないものとする。
○身体障害者・知的障害者相談員は、身体・知的障害者が障害福祉サービス事業等のサービスを円滑に利用できるように
配慮し、障害福祉サービス事業者等との連携を保って業務を行うよう努めなければならないものとする。
後見等に係る体制の整備 (知的障害者福祉法)
○市町村・都道府県は、後見、保佐及び補助の業務を適正に行うことができる人材の活用を図るため、後見等の業務を適正
に行うことができる者を家庭裁判所に推薦すること等に努めなければならないものとする。
(参考:市町村が実施する地域生活支援事業の必須事業として、市民後見人等の人材の育成・活用を図るための研修を追加。)
指定障害福祉サービス事業者等の欠格要件(障害者総合支援法、児童福祉法)
○介護人材が安心して事業所で支援に従事できるよう、最低賃金法などの労働法規に違反して罰金刑を受けた事業者は、
指定障害福祉サービス事業者、指定障害者支援施設、指定障害児通所支援事業者及び指定障害児入所施設等の指定を
受けられないこととする。
122
配慮規定・検討規定
【配慮規定】(附則第2条)
障害支援区分の認定が知的障害者及び精神障害者の特性に応じて適切に行われるよう、
厚生労働省令で定める区分の制定に当たっての適切な配慮その他の必要な措置を講ずるも
の
とする。
【検討規定】(附則第3条)
障害者等の支援に関する施策を段階的に講ずるため、この法律の施行後3年を目途として
、
① 常時介護を要する障害者等に対する支援、障害者等の移動の支援、障害者の就労の
支援その他の障害福祉サービスの在り方、
② 障害支援区分の認定を含めた支給決定の在り方、
③ 障害者の意思決定支援の在り方、
④ 障害福祉サービスの利用の観点からの成年後見制度の利用促進の在り方、
⑤ 手話通訳等を行う者の派遣その他の聴覚、言語機能、音声機能その他の障害のため
意思疎通を図ることに支障がある障害者等に対する支援の在り方、
⑥ 精神障害者及び高齢の障害者に対する支援の在り方
等について検討を加え、その結果に基づいて、所要の措置を講ずるものとする。
また、検討に当たっては、障害者等及びその家族その他の関係者の意見を反映させるため
に
必要な措置を講ずるものとする。
123
地域社会における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉施策を講ずるための
関係法律の整備に関する法律案に対する附帯決議
<平成24年4月18日 衆議院厚生労働委員会>
<平成24年6月19日 参議院厚生労働委員会>
政府は、本法の施行に当たっては、次の諸点について適切な措置を講ずべきである。
一 意思疎通支援を行う者の派遣及び養成については、利用者が支援を受けやすくする
観点から、窓口は市町村を基本としつつ、市町村及び都道府県の必須事業については
、
支援が抜け落ちることなく、適切な役割分担がなされるようそれぞれの行う事業を具体
的
に定めること。
二 意思疎通支援を行う者の派遣については、個人利用にとどまらず、複数市町村の居
住
者が集まる会議での利用など、障害者のニーズに適切に対応できるよう、派遣を行う
市町村等への必要な支援を行うこと。
政府は、本法の施行に当たっては、次の諸点について適切な措置を講ずべきである。
一 意思疎通支援を行う者の派遣及び養成については、利用者が支援を受けやすくする
観点から、窓口は市町村を基本としつつ、適切な役割分担がなされるよう市町村及び
都道府県の行う事業を具体的に定めるなど、地域生活支援事業について、市町村及び
都道府県に対し、必要なサービスが十分に提供されるための支援を行うこと。
また、意思疎通支援を行う者の派遣については、個人利用にとどまらず、複数市町村
の居住者が集まる会議での利用など、障害者のニーズに適切に対応できるよう、派遣
を
行う市町村等への必要な支援を行うこと。
三
障害福祉計画の策定に当たっては、中長期的なビジョンを持ちつつ、障害者の地域
生活に対する総合的な支援が計画的に行われるよう配慮すること。
四
障害者の高齢化・重度化や「親亡き後」も見据えつつ、障害児・者の地域生活支援を
さらに推進する観点から、ケアホームと統合した後のグループホーム、小規模入所施設
等
を含め、地域における居住の支援等の在り方について、早急に検討を行うこと。
五
難病患者に対する医療、保健、研究、福祉、就労等の総合的な支援施策について、
法整備も含め早急に検討し確立すること。
六
精神障害者の地域生活を支えるため、住まいの場の整備、医療、福祉を包括した
サービスの在り方、精神障害者やその家族が行う相談の在り方等の支援施策について
、
早急に検討を行うこと。
七
障害福祉サービスの利用の観点からの成年後見制度の利用促進の在り方の検討と
併せて、成年被後見人の政治参加の在り方について、検討を行うこと。
八
、
障害者の就労の支援の在り方については、障害者の一般就労をさらに促進するため
就労移行だけでなく就労定着への支援を着実に行えるようなサービスの在り方につい
て
検討するとともに、一般就労する障害者を受け入れる企業への雇用率達成に向けた
厳正な指導を引き続き行うこと。
九
十
障害児・者に対する福祉サービスに係る地方税や都市計画制度の取扱いについて、
社会福祉事業の円滑で安定的な運営に資するべく所要の配慮が行われるよう、地方
自治体に対し周知する等の措置を講ずること。
常時介護を要する障害者等に対する支援その他の障害福祉サービスの在り方等の
二 障害福祉計画の策定に当たっては、中長期的なビジョンを持ちつつ、障害者の地域
生活に対する総合的な支援が計画的に行われるよう配慮すること。
三 障害者の高齢化・重度化や「親亡き後」も見据えつつ、障害児・者の地域生活支援を
更に推進する観点から、ケアホームと統合した後のグループホーム、小規模入所施設
等
を含め、地域における居住の支援等の在り方について、早急に検討を行うこと。
四 難病患者に対する医療、保健、研究、福祉、就労等の総合的な支援施策について、
法整備も含め早急に検討し確立すること。
五 精神障害者の地域生活を支えるため、住まいの場の整備、医療、福祉を包括した
サービスの在り方、精神障害者やその家族が行う相談の在り方等の支援施策につい
て、
早急に検討を行うこと。
六 障害福祉サービスの利用の観点からの成年後見制度の利用促進の在り方の検討と
併せて、成年被後見人の政治参加の在り方について、検討を行うこと。
七 障害者の就労の支援の在り方については、障害者の一般就労を更に促進するため、
就労移行だけでなく就労定着への支援を着実に行えるようなサービスの在り方につい
て
検討するとともに、一般就労する障害者を受け入れる企業への雇用率達成に向けた
厳正な指導を引き続き行うこと。
八 障害児・者に対する福祉サービスに係る地方税や都市計画制度の取扱いについて、
社会福祉事業の円滑で安定的な運営に資するべく所要の配慮が行われるよう、地方
自治体に対し周知する等の措置を講ずること。
九 常時介護を要する障害者等に対する支援その他の障害福祉サービスの在り方等の
検
討に当たっては、国と地方公共団体との役割分担も考慮しつつ、重度訪問介護等、長
124
時
障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)の概要
障害者基本法
第4条
基本原則
差別の禁止
第1項:障害を理由とする
差別等の権利侵害
行為の禁止
第2項:社会的障壁の除去を怠る
ことによる権利侵害の防止
何人も、障害者に対して、障害を理
由として、差別することその他の権
利利益を侵害する行為をしてはなら
ない。
社会的障壁の除去は、それを必要としている
障害者が現に存し、かつ、その実施に伴う負
担が過重でないときは、それを怠ることによ
つて前項の規定に違反することとならないよ
う、その実施について必要かつ合理的な配慮
がされなければならない。
第3項:国による啓発・知識の
普及を図るための取組
国は、第一項の規定に違反する行為の防
止に関する啓発及び知識の普及を図るた
め、当該行為の防止を図るために必要と
なる情報の収集、整理及び提供を行うも
のとする。
具体化
Ⅰ.差別を解消するための措置
差別的取扱いの禁止
国・地方公共団体等
民間事業者
合理的配慮の不提供の禁止
法的義務
国・地方公共団体等
法的義務
民間事業者
努力義務
具体的な対応
政府全体の方針として、差別の解消の推進に関する基本方針を策定(閣議決定)
● 国・地方公共団体等
⇒
当該機関における取組に関する要領を策定※
● 事業者
⇒
事業分野別の指針(ガイドライン)を策定
実効性の確保
※ 地方の策定は努力義務
● 主務大臣による民間事業者に対する報告徴収、助言・指導、勧告
Ⅱ.差別を解消するための支援措置
紛争解決・相談
地域における連携
啓発活動
情報収集等
● 相談・紛争解決の体制整備
⇒
既存の相談、紛争解決の制度の活用・充実
● 障害者差別解消支援地域協議会における関係機関等の連携
● 普及・啓発活動の実施
● 国内外における差別及び差別の解消に向けた取組に関わる情報の収集、整理及び提供
125
施行日:平成28年4月1日(施行後3年を目途に必要な見直し検討)
障害者の地域生活の推進に関する検討会
第5回(H25.09.11)資料
地域における居住支援の在り方についての論点
障害者の高齢化・重度化や「親亡き後」も見据えた、障害児・
者の地域生活支援を更に推進する観点からのケアホームと統
合した後のグループホーム、小規模入所施設等も含めた地域
における居住の支援等の在り方について、どう考えるか。
126
障害者の地域生活の推進に関する検討会
第5回(H25.09.11)資料
地域における居住支援に関するニーズについて
○ 関係団体からのヒアリングにおいては、障害者の地域生活を支えるために必要な支援・資源について様々な
意見が出された。これらを整理すると、おおむね以下のようなニーズが挙げられるのではないか。
ヒアリングにおいて挙げられたニーズ
○
○
○
○
○
○
○
地域での暮らしの安心感の担保
親元からの自立を希望する者に対する支援
施設・病院等からの退所・退院等、地域移行の推進
医療的ケア、行動障害支援等、専門的な対応を必要とする者への支援
医療との連携等、地域資源の活用
夜間も利用可能なサービス、緊急対応体制
障害特性に応じた施設整備
127
障害者の地域生活の推進に関する検討会
第5回(H25.09.11)資料
地域における居住支援に求められる機能について
○ これらのニーズから、どのような機能が求められているのかという点について検討すると、おおむね以下の
ように分類できるのではないか。
求められる機能
○
○
○
○
○
相談 (地域移行、親元からの自立)
体験の機会・場 (一人暮らし、グループホーム等)
緊急時の受け入れ・対応 (ショートステイの利便性・対応力向上等)
専門性 (人材の確保・養成、連携)
地域の体制づくり (サービス拠点、コーディネイターの配置等)
・ 障害者の地域生活の支援については、障害福祉計画等に基づき取組を進めているところ。
・ 今後、障害者の重度化・高齢化や「親亡き後」を見据え、上記のような機能をさらに強化していく
必要がある。
・ その際、相談支援を中心として、学校からの卒業、就職、親元からの独立等、生活環境が変化す
る節目を見据えた中長期的視点に立った継続した支援が必要である。
128
地域における居住支援のための機能強化
障害者の地域生活に関する検討会
第5回(
H25.09.11)
資料
障害者の重度化・高齢化や「親亡き後」を見据え、各地域の抱える課題に応じて、居住支援のための機能(相談、体験の機会・場、
緊急時の受け入れ・対応、専門性、地域の体制づくり)を地域に整備していく手法としては、❶ これらの機能を集約して整備する「
多機能拠点整備型」(グループホーム併設型、単独型)、❷地域において機能を分担して担う「面的整備型」等が考えられる。
(参考)居住支援のための機能強化の整備手法のイメージ
各地域のニーズ、既存のサービスの整備状況など各地域の個別の状況に応じ、関係者や障害当事者が参画して検討
多機能拠点整備型
GH併設型
面的整備型
単独型
体験の機会・場
グループホーム
この場合、専門的な知識・技
術を有するスタッフによる支
援や夜間の支援体制等を確保
する観点等から、一定程度の
規模が必要なケースも考えら
れる。
体験の機会・場
体験の機会・場
緊急時の受け入れ
緊急時の受け入れ
相談
相談
相談
グループホーム
等
等
緊急時の受け入れ
等
1の建物における共同生活住居の設置数に関する特例
都市部など土地の取得が困難な地域等においても、各都道府県の判断で地域の居住支援体制を柔軟に整備できるよう、次のいずれにも該当する
ものとして都道府県が認めた場合は、1の建物の中に複数の共同生活住居の設置を認めることとする。
① 地域で生活している障害者等との常時の連絡体制の確保、緊急一時的な宿泊の場の提供など地域で暮らしている障害者等を支援するための事業や地域
の関
係機関と連絡調整を行うコーディネート事業を行うこと
② ①の機能をグループホームに付加的に集約して整備することが障害福祉計画に地域居住支援の一環として位置づけられていること
③ 1つの建物であっても、入り口(玄関)が別になっているなど建物構造上、共同生活住居ごとの独立性が確保されていること
129
④ 1つの建物に設置する共同生活住居の入居定員の合計数が20人以下(短期入所(空床利用型を除く。)を行う場合、当該短期入所の利用定員数を含む。)
障害児・者の地域生活支援の推進のための多機能拠点構想
(地域生活支援拠点)
社会保障審議会障害者部会
第54回(H25.12.26)資料
地域生活支援拠点として、居住支援機能と地域支援機能の一体的な整備を推進
居住支援機能
地域支援機能
※
グループホーム
拠点を設けず、地域において機能を分担
する「面的整備型」も考えられる
地域連携
+
10人
10人
夜間・
医療体制
等の加算
(拡充)
10人×2 (建物の特例)
※ショートステイの定員を含む
コーディネー
ター
地域相談支援・地域生
活支援事業の活用等
ショートステ
イ
親との同居
高齢化に対応した
日中活動の場
(生活介護・就労系等)
生活介護・
就労系等
居住支援機能
一人暮らし
地域支援機能
障害者支援施設
コーディネー
ター
地域相談支援・地域生
活支援事業の活用等
30人程度
在宅医療等
(医療対応・シェルター等)
地域生活の支援
(緊急時の人的支援、様々な
資源のコーディネイト等)
地域相談支援・地域生活支援事
業の活用等
生活介護・
就労系等
※地域生活支援拠点として地域に開かれた小
規模な障害者支援施設
24時間の相談受付
緊急時等の受入
ショートステ
イ
地域連携
夜間・
医療体制
等の加算
(拡充)
グループホーム
在宅医療等
※安心生活支援事業(地域生活支援事業)によるコーディネイトや、個別給付による地域定着支援の実施を必須として、施設整備に対する補助について優先的
に採択することを検討
130
【参考】骨格提言での指摘事項
【1.法の理念・目的・範囲】
・障害の有無によって分け隔てられない共生社会を実現し、地域で自立した
生活を営む権利。
・保護の対象から権利の主体へ、医学モデルから社会モデルへの障害概念
の転換。
障害保健福祉施策の推進に係る工程表
2010~2012(平成22~24)年度
障害者基本法改正(H23.8)
●
【2.障害(者)の範囲】
・障害程度区分に代わる新たな支給決定の仕組み。
・サービス利用計画に基づく本人の意向等が尊重される。
・協議調整により必要十分な支給量が保障される。
・合議機関の設置と不服申立。
2014(平成26)年度
2015(平成27)年度
(共生社会の実現に向け、基本原則を定め、障害の定義、施策等についても改正)
・目的の改正(新たに、「基本的人権を享有する個人としての尊厳」を明記)
・基本理念の創設
● 障害福祉サービス等の対象に新たに難病の者等を追加
・総合福祉法の障害者(障害児)は障害者基本法に規定する障害者をいう。
・心身の機能の障害には慢性疾患に伴う機能障害を含む。
【3.選択と決定(支給決定)】
2013(平成25)年度
区分認定データの
検証等
モデル事業、
ソフト開発・研修等の実施
▲ 障害程度区分を障害者等の多様な特性その他の心身の状態に応じて
必要とされる障害支援区分に見直し
※障害支援区分の認定が知的障害者・精神障害者の特性に応じて行われるよう、
区分の制定に当たっては適切な配慮等を行う。
障害支援区分を含めた支給決定の在り方について検討
【4.支援(サービス)体系】
・障害者権利条約を踏まえ、障害者本人が主体となって、地域生活が可能と
なる支援体系の構築。
・「全国共通の仕組みで提供される支援」と「地域の実情に応じて提供される
支援」で構成。
●
地域生活支援事業の追加
★
▲ ケアホームのグループホームへの一元化
▲ 重度訪問介護の対象拡大
(障害者に対する理解を深めるための研修や啓発を行う事業、意思疎通支援を行う者を養成する事業等)
常時介護を要する障害者等に対する支援、障害者等の移動の支援、障害者の就労の支援その他
の障害福祉サービスの在り方、手話通訳等を行う者の派遣その他の聴覚、言語機能、音声機能その
他の障害のため意思疎通を図ることに支障がある障害者等に対する支援の在り方、精神障害者及び
高齢の障害者に対する支援の在り方等について検討
★
【5.地域移行】
・国が社会的入院、入所を解消するために地域移行を促進することを法に明記。
・地域移行プログラムと地域定着支援を法定施策として策定、実施。
・ピアサポーターの活用。
▲
【6.地域生活の基盤整備】
●
・計画的な推進のため地域基盤整備10カ年戦略策定の法定化。
・市町村と都道府県は障害福祉計画を、国はその基本指針と整備計画を示
す。
・地域生活支援協議会の設置。
【7.利用者負担】
・食材費や光熱水費等は自己負担とする。
・障害に伴う必要な支援は原則無償とするが、高額な収入のある者には応能
負担を求める。
【8.相談支援・9.権利擁護】
地域移行支援の対象拡大
自立支援協議会の名称の弾力化と当事者や家族の参画の明確化
第四期障害福祉計画(H27~H29)
第三期障害福祉計画(H24~H26)
● 基本指針・障害福祉計画に関する定期的な検証と見直しの法定化
障害福祉サービス等の提供体制の確保に係る目標に関する事項及び地域生活支援
● 事業の実施に関する事項についての障害福祉計画の策定
市町村民税非課税世帯の利用者負担無料(H22.4~)
応能負担を原則とすることを法律上も明記、高額障害福祉サービス等給付費等を補装具と合算することで、利用者負担を軽減(H24.4~)
自立支援医療の利用者
負担等は引き続き検討
●
・対象は障害者と、支援の可能性のある者及びその家族。
・障害者の抱える問題全体に対応する包括的支援を継続的に
コーディネートする。複合的な相談支援体制の整備。
・権利擁護は支援を希望又は利用する障害者の申請から相談、利用、
不服申立ての全てに対応する。
・オンブズパーソンの制度の創設、虐待の防止と早期発見。
知的障害者福祉法に市町村の成年後見等の体制整備の努力義務を規定
障害者の意思決定支援の在り方、障害福祉サービスの利用の観点からの成年後見制度の利用促進
の在り方について検討
★
【10.報酬と人材確保】
・利用者への支援に係る報酬は原則日払い、事業運営に係る報酬は原則月払い、
在宅支援に係る報酬は時間割とする。
・福祉従事者が誇りと展望を持てるよう適切な賃金を支払える水準の報酬とする。
基金事業による福祉
・介護職員の処遇改善
報酬改定で処遇改善加算(引き続き福祉・介護職員の処遇が図られる改善を担保)(H24.4~)
報酬改定
★ 法律の施行後3年を目途として検討を加え、その結果に基づいて所要の措置を講ずる。
131
(参考4)
第4期障害福祉計画について
132
障害福祉計画と基本指針
○ 基本指針(厚生労働大臣)では、障害福祉計画の計画期間を3年としており、これに
即して、都道府県・市町村は3年ごとに障害福祉計画を作成している。
H24
第1期計画期間
18年度~20年度
第2期計画期間
21年度~23年度
平成23年度を目
第1期の実績を
標として、地域の 踏まえ、第2期
実情に応じた数値 障害福祉計画を
目標及び障害福
作成
祉サービスの見込
量を設定
厚生労働大臣
・・・3年に1回、基本指針の見直し
都道府県・市町村
・・・3年ごとに障害福祉計画の作成
H25
H26 H27
H28
H29
第3期計画期間
24年度~26年度
第4期計画期間
27年度~29年度
つなぎ法による障害
者自立支援法の改正
等を踏まえ、平成26
年度を目標として、第
3期障害福祉計画を
作成
障害者総合支援法
の施行等を踏まえ、
平成29年度を目標と
して、第4期障害福祉
計画を作成
基
見本
直指
し針
基
見本
直指
し針
計
作画
成
計
作画
成
133
第4期(H27~H29)計画に係る基本指針:主なポイント
<計画の作成プロセスに関する事項>
PDCAサイクルの導入
「成果目標」「活動指標」の見直しと明確化、各年度の
中間評価、評価結果の公表 等
<個別施策分野①:成果目標に関する事項>
福祉施設から
地域生活へ
の移行促進
(継続)
精神科病院か
ら地域生活へ
の移行促進
(成果目標の
変更)
地域生活支
援拠点等の
整備
(新規)
福祉から一般
就労への移
行促進
(整理・拡充)
<個別施策分野②:その他>
障害児支援体制の整備
(新規)
計画相談の連携強化、研修、虐
待防止 等
134
成果目標と活動指標の関係
(活動指標)
(成果目標)
施設入所者の地域生活への移行
障
害
者
が
地
域
で
暮
ら
せ
る
社
会
に
(
基
本
指
針
の
理
念
)
自
立
と
共
生
の
社
会
を
実
現
○ 地域生活移行者の増加
○ 施設入所者の削減
入院中の精神障害者の地域生活への移行
○ 入院後3ヶ月時点の退院率の上昇
○ 入院後1年時点の退院率の上昇
○ 在院期間1年以上の長期在院者数の減少
(都道府県・市町村)
○ 生活介護の利用者数、利用日数
○ 自立訓練(機能訓練・生活訓練)の利用者数、利用日数
○ 就労移行支援の利用者数、利用日数
○ 就労継続支援(A型・B型)の利用者数、利用日数
○ 短期入所(福祉型、医療型)の利用者数、利用日数
○ 共同生活援助の利用者数
○ 地域相談支援(地域移行支援、地域定着支援)の利用者数
○ 施設入所支援の利用者数 ※施設入所者の削減
(都道府県・市町村)
○ 自立訓練(生活訓練)の利用者数、利用日数
○ 就労移行支援の利用者数、利用日数
○ 就労継続支援(A型・B型)の利用者数、利用日数
○ 短期入所(福祉型、医療型)の利用者数、利用日数
○ 共同生活援助の利用者数
○ 地域相談支援(地域移行支援、地域定着支援)の利用者数
障害者の地域生活の支援
○ 地域生活支援拠点の整備
福祉施設から一般就労への移行
○ 福祉施設利用者の一般就労への移行者の増加
○ 就労移行支援事業の利用者の増加
○ 就労移行支援事業所の就労移行率の増加
(都道府県・市町村)
○ 就労移行支援の利用者、利用日数
○ 就労移行支援事業等から一般就労への移行者数(就労移
行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型)
(都道府県)
○ 公共職業安定所におけるチーム支援による福祉施設の利
用者の支援件数
○ 委託訓練事業の受講者数
○ 障害者試行雇用事業の開始者数
○ 職場適応援助者による支援の対象者数
○ 障害者就業・生活支援センター事業の支援対象者数
135
施設入所者の地域生活への移行
・ 平成17年10月施設入所者と比較した地域生活に移行する者の割合は、平成24年度時点で23.7%となっており、平成26年度
末には、3割の地域生活移行を達成見込み。
・ 数値目標の設定に当たっては平成17年10月1日から平成24年度末の平均伸び率(2.88%)をベースに、平成25年度末の施設
入所者と比較した平成29年度末時点での地域生活に移行する者の割合を12%以上とする形で設定。
平成25年度末の施設入所者と比
較して毎年2.88%増加する仮定で
推計
平成24年度末
実績値
(23.7%)
(62,079)
平成17年10月1日~平成24
年度末の平均伸び率
2.88%(推計)
(56,263 )
(45,115)
(39,774)
(50,610)
34,526
31,813
24,277
平成25年
度末の施設
入所者と比
較した平成
29年度末
時点での地
域生活に移
行するの割
合12%
19,430
H17
H21
H22
H23
H24
H25
H26
基本指針及び都道府県障害福祉計画における目標値(第1~4期障害福祉計画)
目標値
基本方針
都道府県
障害福祉計画
第1~2期
第3期
第4期
(平成18~23年度)
(平成24~26年度)
(平成27~29年度)
30%
12%
(平成17年10月1日~
23年度末(6.5年間))
(平成17年10月1日~
26年度末(9.5年間))
(平成25年度末~
29年度末(4年間))
14.5%
25.2%
・
-
H28
H29
地域生活に移行する者の数
10%
(平成17年10月1日~
23年度末(6.5年間))
H27
基本指針(現行)
都道府県計画目標値
(平成17年10月1日~
26年度末(9.5年間))
平成21~23年度は10月1日数値、24年度は25年3月末数値。25年度以降(括弧書き)は推計。(出典:施設入所者の地域生活の移行に関する状況調査)
136
施設入所者数の削減
・ 施設入所者は平成17年10月1日時点と比較し、平成24年度末時点で約8.0%減少。
・ 平成26年度末には、施設入所者の1割削減を達成見込み。
・ 数値目標の設定に当たっては平成17年10月1日から平成24年度末の平均削減率(▲1.1%)をベースに、平成
29年度末までに、平成25年度末時点の施設入所者数から約4%以上削減する形で設定。
平成17年10月1日~平成24
年度末の平均削減率
▲1.1%(推計)
145,919
144,425
平成24年度末
実績値
(▲8.0%)
平成25年度末の施設
入所者数と比較した平
成29年度末時点での
施設入所者削減の割
合
▲4%
(【計算式】0.989
(1-0.011(1.1%))の
4乗-1=▲4.3%
≒▲4%)
毎年1.1%
削減する
仮定で
29年度末まで推計
139,851
139,859
136,653
134,247
(132,763)
(131,295)
(129,843)
(128,408)
H17
H20
H21
H22
H23
H24
基本方針
都道府県
障害福祉計画
H26
H27
H28
H29
施設入所者数
基本指針及び都道府県障害福祉計画における目標値(第1~4期障害福祉計画)
目標値
H25
(126,988)
第1~2期
第3期
第4期
(平成18~23年度)
(平成24~26年度)
(平成27~29年度)
基本指針(現行)
▲7%
▲10%
▲4%
(平成17年10月1日~
23年度末(6.5年間))
(平成17年10月1日~
26年度末(9.5年間))
(平成25年度末~
29年度末(4年間))
▲8.4%
▲15.4%
(平成17年10月1日~
23年度末(6.5年間))
(平成17年10月1日~
26年度末(9.5年間))
-
都道府県計画目標値
・ 平成17年度、平成20~23年度は10月1日数値。平成24年度は25年3月数値。平成25年度以降(括弧書き)は推計。
(出典: 国保連データ、社会福祉施設等調査、施設入所者の地域生活の移行に関する状況調査)
137
一般就労への移行者数
○ 一般就労への移行者数については、平成23年度実績で2.7倍(6,501人)となっている。(目標は4倍。割合
は、平成17年度実績(2,379人)で除した値)
○ 平成22年度から平成23年度の利用者数の増加数(約2,000人)から推計すると、平成26年度では目標で
ある4倍を達成することが見込まれる。
○ 数値目標の設定に当たっては、平成22年度から平成23年度の実績(約2,000人)を基に、平成24年度を
基準として、平成29年度末までに平成24年度実績の2倍以上と設定。
一般就労への移行者数の推移
20,000
H24年度以降、毎年2,000人
増加するものとして推計
18,501
16,501
15,000
14,501
12,501
H22~H23年度の利用者
数の増加数→約2,000人
10,000
10,501
8,501
6,501
5,000
4,610
3,960
3,376
H24からH29における一般就労
移行者の伸び
8,501人/18,501人=2.18≒2倍
0
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
138
就労移行支援事業の利用者数
○ 新しい基本指針においては、福祉施設を利用している障害者等の一般就労への移行を推進
するため、就労移行支援事業の利用者数に関する目標を設定する。
○ 目標の設定に当たっては、就労移行支援事業の利用者の平均の伸び率約14%(平成20年
度から平成24年度)を基に、平成29年度末までに平成25年度と比較して6割以上増加させるこ
とを目指すものとして設定。
就労移行支援事業の利用者数の推移
60,000
H25年度以降、14%増加す
るものとして推計
50,000
49,885
43,932
40,000
30,000
38,690
H20~H24年度の伸び率
の平均→約14%
20,000
15,969
19,292
34,073
20,413
23,555
26,426
30,007
H25からH29における就労移行支
援事業の利用者数の伸び
30,007人/49,885人=0.602≒6割
10,000
0
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
139
就労移行支援の事業所ごとの就労移行率
○ 新しい基本指針においては、福祉施設を利用している障害者等の一般就労への移行を推進
するため、就労移行支援事業所における就労移行率に関する目標を設定する。
○ 目標の設定に当たっては、就労移行率30%以上である就労移行支援事業所の平均の伸び
率約2.6%(平成19年度から平成23年度)を基に、就労移行率が30%以上である就労移行支援
事業所を、平成29年度末までに全体の5割以上とすることを目指すものとして設定。
※ 「就労移行率」は、ある年度4月1日時点の就労移行支援事業の利用者数のうち当該年度
中に一般就労へ移行した者の割合。
就労移行支援事業の就労移行率の割合の推移
30%以上
30%未満
100.0
75.0
83.4
82.2
81.1
74.0
72.9
70.3
50.0
25.0
16.7
17.8
H19
H20
H21
65.0
62.4
59.8
57.2
H24年度以降、2.6%増加す
るものとして推計
H19~H23年度の移行率
30%以上である事業所の伸
び率の平均→約2.6%
18.8
67.7
26.0
27.1
29.7
32.3
H22
H23
H24
H25
34.9
H26
37.5
40.1
42.7
≒5割
0.0
H27
H28
H29
140
(参考5)
相談支援について
141
市
町
村
に
よ
る
相
談
支
援
事
業
サ
ー
ビ
ス
等
利
用
計
画
地
域
移
行
支
援
・
地
域
定
着
支
援
「障害者」の相談支援体系
見直し前
市町村/指定相談支援事業者に委託可
○障害者・障害児等からの相談(交付税)
見直し後
市町村/指定特定(計画作成担当)・一般相談
支援事業者(地域移行・定着担当)に委託可
○障害者・障害児等からの相談(交付税)
※ 市町村が現行制度において担っている地域生活支援事業の相談支援事業(交付税措置)に係る役割は、これまでと変更がないことに留意。
※ 基幹相談支援センターにおける専門的職員の配置等の取組に係る事業費については、市町村地域生活支援事業における国庫補助対象。
指定相談支援事業者
指定特定相談支援事業者(計画作成担当)
※事業者指定は都道府県知事が行う。
※事業者指定は市町村長が行う。
○指定相談支援(個別給付)
○計画相談支援(個別給付)
・サービス利用計画の作成
・モニタリング
○障害者・障害児等からの相談
・サービス利用支援
・継続サービス利用支援
・支給決定の参考
・対象を拡大
○基本相談支援(障害者・障害児等からの相談)
指定一般相談支援事業者(地域移行・定着担当)
○精神障害者地域移行・地域定着支援事業(補助金)
(都道府県/指定相談支援事業者、精神科病院等
に委託可)
○居住サポート事業(補助金)
(市町村/指定相談支援事業者等に委託可)
※事業者指定は都道府県知事・指定都市市長・中核市市長が
行う。
○地域相談支援(個別給付)
・地域移行支援(地域生活の準備のための外出への同
行支援・入居支援等)
・地域定着支援(24時間の相談支援体制等)
○基本相談支援(障害者・障害児等からの相談)
142
指定特定・指定障害児相談支援事業所等について
指定特定・指定障害児相談支援事業所数(経年比較)
4,561
4,500
4,000
3,500
2,529
3,000
2,913
2,843
1,062
1,065
1,801
66%
1,851
1,778
1,964
64%
63%
68%
59%
H20年4月1日
H21年4月1日
H22年4月1日
H23年4月1日
H24年4月1日
2,735
2,500
934
2,907
943
2,851
1,160
2,000
1,500
1,000
500
1,691
市町村から障害者
相談支援事業の委
託を受けていない事
業所
市町村から障害者
相談支援事業の委
託を受けている事業
所
2,032
45%
0
H25年4月1日
※H23年度以前のデータは、指定相談支援事業所数
※H23年4月1日の指定相談支援事業所数は、被災3県を除くデータ。
143
計画作成件数の見込みと実際の推移
○ 平成27年度から利用者全員について計画が適切に作られるための体制づくりが必要。
→ 障害福祉サービス利用者 69.6万人、 障害児支援利用者 14.7万人(H26.3月)
→ 障害福祉計画(H24~H26)では、支給決定の更新及びモニタリングも合わせて平成27年度から全
例に対応するためには、平成26年度は平均して毎月18.9万件に対応できるような体制になっている
必要があると見込んでいる。
○ 一方、平成26年3月を見ても月6.4万件にとどまっており、平成27年度から全例に対応できるような
体制を作るためにはさらに取組を進める必要がある。
障害児相談支援
計画相談支援
14,000
12,000
24年度の目標値 68,302/月
25年度の目標値 123,272/月
26年度の目標値 188,616/月
10,000
H25年度
※新規作成のほか、支給決定の更新時及びモニタリングを合わせた件数
12,542
4,532
2,643
2,214
2,257
2,022
1,626
1,410
7,587
7,125
8,639
7,215
9,079
8,090
8,083
6,614
7,730
6,228
7,664
H24年度
876
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
380
2,000
2,585
4,000
2,619
47,233
47,681
46,441
43,004
41,940
42,127
36,595
34,430
35,731
31,913
30,712
26,237
19,797
18,541
17,583
15,920
15,197
12,578
10,362
9,217
6,000
365
H24年度
7,166
5,389
63,681
8,000
4,611
70,000
65,000
60,000
55,000
50,000
45,000
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
H25年度
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
144
○障害福祉サービス等の利用者1万人当たりの計画相談支援の利用者数
2,000
1,916
1,903
1,872
1,800
1,630
1,600
1,507
1,452
1,383
1,400
1,365
1,302
1,278
1,200
1,000
800
600
400
200
0
島根県
岐阜県
山口県
福井県
熊本県
愛知県
群馬県
和歌山県
富山県
順位
都道府県
実績
1
島根県
1,916
2
岐阜県
1,903
3
山口県
1,872
4
福井県
1,630
5
熊本県
1,507
6
愛知県
1,452
7
群馬県
1,383
8
和歌山県
1,365
9
富山県
1,302
10
鹿児島県
1,278
鹿児島県
出典:国保連データ(平成26年3月分)
145
計画相談支援等の完全実施に向けた体制整備の加速化策(ポイント)
* 「計画相談支援・障害児相談支援の体制整備を進めるに当たっての基本的考え方等について」(平成26年2月27日付地域生活支援推進室事務連絡)より抜粋
(市区町村に求められる配慮の例)
○ 基幹相談支援センターや委託相談支援事業所と連携し、各相談支援事業所の繁忙状況を確認の上、特定の相談支援事業
所に業務が集中しないよう配慮
○ 支給決定・受給者証発行に当たって、
・利用者の同意の上、受給者証や支給決定の変更通知の写しを、直接市町村から相談支援事業所等に送付
・支給決定の予定月よりも早期に相談支援事業所に情報提供し、十分な時間的余裕を確保
・支給決定に当たって、期限を利用者の次の誕生月等までとして計画相談支援の業務量を分散
○特定相談支援事業所等における柔軟な対応の工夫例
①初回相談
②サービス等利用計画
案の作成・提出
③サービス担当者
会議開催
④サービス等利用計画
の作成・提出
⑤モニタリング
(計画の変更なし(軽微な変更))
結果の記録
・心身の状況の把握
・利用者宅へ訪問し、面接の実施
(十分な説明と理解)
居宅等への訪問は必須。ただし、再度利用者へ確認する事項が生じた場合
は、内容が軽微であれば電話やメール等による確認でも可能。
・利用計画案の説明、文書による同意
居宅訪問は要件としていない。利用者等の意向が正確に確認できることを
前提として、郵送や補助職員の代行等により同意を得ることも可能。状況に
応じ相談支援専門員が電話・メール等でやりとりを行う。
・障害福祉サービス等の担当者を招集の上、
開催
・利用計画の説明、文書による同意
・計画の変更、事業者等との連絡調整、
利用者に支給決定の申請勧奨
・利用者の居宅等を訪問し、面接の実施
(計画の変更あり)
原則は関係者全員が参加の上で開催。サービス担当者の都合で会議への
参加が得られなかった場合は、会議を開き直す必要は無く、出席できなかっ
た担当者には別途意見を求めて必要に応じて計画に反映することで対応
可。内容は文書記録が必要。
居宅訪問は要件としていない。利用者等の意向が正確に確認できることを
前提として、郵送や補助職員の代行等により同意を得ることも可能。状況に
応じ相談支援専門員が電話・メール等でやりとりを行う。
居宅等への訪問は必須。ただし、再度利用者へ確認する事項が生じた場合
は、内容が軽微であれば電話やメール等による確認でも可能。
②へ
軽微な変更の場合や変更が無い場合は、利用者の同意
やサービス担当者会議の開催は不要。
再度居宅等への訪問は必須ではなく、電話やメール等による確認でも可能。
146
地域相談支援(地域移行支援・地域定着支援)の概要
地域移行支援・・・障害者支援施設、精神科病院に入所又は入院している障害者を対象に住居の確保その他の地域生活へ移行するため
の支援を行う。
地域定着支援・・・居宅において単身で生活している障害者等を対象に常時の連絡体制を確保し、緊急時には必要な支援を行う。
(参考) 地域生活への移行に向けた支援の流れ(イメージ)
報酬単価
退院・退所
・事業の対象者
への周知
・意向の聴取等
・対象者選定
相談支援
事業者へ
つなげる
地域定着支援
地域移行支援
【初期】
○計画作成
○訪問相談、
情報提供
【終期】
【中期】
○訪問相談
○同行支援
○日中活動の
体験利用
○住居の確保等
○居宅で単身等で 生活する者と の
常時の連絡体制
○同行支援
○緊急訪問、緊急対応
(地域移行支援)
・地域移行支援サービス費
・退院・退所月加算
2,313単位/月
2,700単位/月
(退院・退所月に加算)
○関係機関調整
○外泊・体験宿泊
【精神科病院・入所施設】
相談支援事業者と 連携による地域
移行に向けた支援の実施
日中活動の体験利用
【障害福祉サービ ス事業所】
・集中支援加算
通院、デイ ケア、訪問看護
日中活動、居宅サービ ス利用
外泊・宿泊体験
【自宅・アパート・グループホーム等】
連携
住ま いの場の支援
連携
自立支援協議会によるネットワーク化
市町村 ・ 保健所 ・ 精神保健福祉センター ・ 福祉事務所 ・ 障害福祉サービス事業所 ・
障害者就業・生活支援センター
等
地域移行支援
・障害福祉サービス事業の
体験利用加算
300単位/日
・体験宿泊加算(Ⅰ)
300単位/日
・体験宿泊加算(Ⅱ)
700単位/日
・特別地域加算
※ 精神障害者の退院促進支援事業の手引き(平成19年3月日本精神保健福祉士協会)を参考に作成
地域定着支援
事業所数
280事業所
356事業所
利用者数
512人
1,767人
国保連平成26年 3月実績
500単位/月
(月6日以上面接・同行による支援
を行った場合に加算)
(地域定着支援)
・地域定着支援サービス費
〔体制確保分〕
〔緊急時支援分〕
・特別地域加算
+15/100
301単位/月
703単位/日
+15/100
147
相談支援の利用状況(平成24年4月~)
地域移行支援
600
地域定着支援
24年度の目標値 6,290/月※
25年度の目標値 7,381/月※
精神
2,000
知的
531
511 516
身体
511
509
510 518
500 504
1,800
525
1,763
1,726
1,684
身体
503 503 512
488
500
24年度の目標値 7,973/月※
25年度の目標値 10,877/月※
精神
547
知的
国保連集計
1,633
470
468
467 462
1,565
1,510
1,600
1,580
1,487
403
1,416
1,389
1,400
1,434
1,291
400
375
1,281
1,227
1,200
335
917
893
877
1,163
847
806
1,064
752
442
407
412
300
407
391
385
255
383
427
427
432
427
445
407
427 421
397 414
917
646
624
574
752
800
722
762
717
612
847
316
200
706
389
386
335
216
985
1,000
805
542
484
672
430
277
406
600
341
510
298
213
384
188
400
100
25
40 41
16
0
206
416
283
12
17
18
H24年度
18
71 63
83 78
68 65
61
70 67
53 57 56 52 58
52
60
56
49
55
42
338 350
138
279
26
30
21
25
27
32
26
27
25
32
28
30
29
30
32
30
30
31
95
200
35
・ H25年4月~5月分については障害児(1人)を除く
0
486 499
551 560
364
305
207
167
68
H25年度
476
468 477
537
257
120
35
434
446
522 522
497 512
79
97
H24年度
・
・
・
・
282 286
251 247 253 264 270
218 231 236
181 189 199 206
173
158
149 151
117 132 136
H25年度
H24年8月~H25年3月分、H26年1月~3月分については障害児(1人)を除く
H25年8月分、H26年1月分については、難病等対象者(1人)を除く
H25年9月~12月分については、難病等対象者(2人)を除く
H26年2月~3分については、難病等対象者(3人)を除く
148
(参考6)
障害者の就労支援について
149
就労支援施策の対象となる障害者数/地域の流れ
障害者総数約788万人中、18歳~64歳の在宅者の方、約324万人
(内訳:身111万人、知 41万人、精172万人)
一般就労への
移行の現状
① 特別支援学校から一般企業への就職が約 27.7 % 障害福祉サービス(就労系)の利用が約 61.4 %
② 障害福祉サービスから一般企業への就職が年間 1.3 %(H15) → 3.7 %(H24)
※就労移行支援からは20.2% (H24)
就労系障害福祉サービス
から一般就労への移行
障害福祉サービス(就労系)
・就労移行支援
約 2.3万人
・就労継続支援A型
約 2.4万人
・就労継続支援B型
約16.0万人
地域
生活
(平成24年10月)
小規模作業所 約0.6万人(平成24年4月)
1,288人/ H15
2,460人/ H18
3,293人/ H21
4,403人/ H22
1.0
1.9 倍
2.6 倍
3.4 倍
5,675人/ H23
4.4 倍
7,717人/ H24
6.0 倍
就 職
企 業 等
ハローワークからの
紹介就職件数
68,321人
地域活動支援センター
(平成24年度)
918人/年
11,945人/年
特別支援学校
卒業生19,439人/年
5,387人/年
就 職
(平成25年3月卒)
150
就労系の障害福祉サービスから一般就労への移行率と移行者の推移
①一般就労への移行率
平成12年
旧授産施設
・福祉工場
0%
平成15年
1.3%
10%
10% 20% 0%
平成21年
1.5%
2.0%
1.4%
20% 0%
平成20年
平成18年
1.0%
10.0%
10% 20%
平成22年
1.0%
1.0%
※平成23年度末に
新体系へ移行
20.2%
20.1%
16.4%
12.1%
平成24年
平成23年
就労移行
自立支援法による
新体系
就労継続
支援A型
2.4%
就労継続
支援B型
1.4%
1.1%
全 体
2.2%
2.2%
0%
10% 20%
2.2%
0%
10% 20%
1.4%
10% 20%
1.4%
1.6%
3.6%
2.9%
0%
3.5%
3.7%
2.5%
0%
10% 20%
3.7%
0%
10% 20%
②一般就労への移行者数
一般就労への
移行者数
4,403人
1,288人
(1.0倍)
平成15年度
【データの出典】社会福祉施設等調査
2,460人
(1.9倍)
平成18年度
3,000人
( 2.3倍)
平成20年度
3,293人
(2.6倍)
平成21年度
(3.4倍)
平成22年度
5,675人
7,717人
(4.4倍)
(6.0倍)
平成23年度
平成24年度
151
就労移行支援事業による一般就労への移行率別の施設割合の推移
厚生労働省障害福祉課調べ
(一般就労移行率)
(24年4月分 回答率:76.2%)
0%
24年4月
0%超~
10%未満
35.2%
10%~
20%未満
20%~
30%未満
7.7%
15.8%
30%~
40%未満
40%~
50%未満
14.2%
7.7%
50%以上
5.9%
一般就労への移行率が20%以上の施設
23年4月
36.2 %
8.1%
15.6%
14.1%
8.1%
42.4 %
10.6%
16.8%
11.3%
39.3 %
13.1%
18.3%
11.5%
20年4月
35.7 %
28.6%
14.3%
4.8% 4.8%
一般就労への移行率が20%以上の施設
0%
50%
40.1%
(施設数: 463)
9.6%
30.2%
6.0% 2.5%
一般就労への移行率が20%以上の施設
(施設数: 612)
13.0%
5.4% 3.8%
一般就労への移行率が20%以上の施設
21年4月
41.2%
4.9%
一般就労への移行率が20%以上の施設
22年4月
13.5%
(施設数: 310)
9.3%
29.3%
(施設数: 224)
11.9%
21.4%
(施設数: 9)
100%152
工賃向上(倍増5か年)計画の対象施設の平均工賃
(平成18年度)
(平成24年度)
12,222 円 →
14,190 円 〈16.1%増〉
※ 就労継続支援B型事業所の一人当たり工賃月額
(平成18年度は入所・通所授産施設、小規模通所授産施設を含む)
参考
○ 就労継続支援B型事業所(平成24年度末時点)で、平成18年度から継続して工賃向上(倍増5か年)
計画の対象となっている施設の平均工賃
(平成18年度)
(平成24年度)
12,515円
→
15,602円
〈24.7%増〉
○ 一般の事業所(事業所規模5人以上)の労働者の現金給与総額(厚生労働省:毎月勤労統計調査)
(平成18年度)
(平成24年度)
334,374円
→
313,695円 〈6.2%減〉
153
「工賃倍増5か年計画」と「工賃向上計画」について
工賃倍増5か年計画の計画期間における工賃向上の実績
平成18年度
平成23年度
12,222円 → 13,586円
工賃倍増5か年計画(平成19~23年度)の問題点
○ 必ずしも全ての事業所で工賃向上のための計画が作成されていなかった。
○ 都道府県と事業者団体との連携が十分でなかった。
○ 市町村レベル・地域レベルでの関係者の理解や協力関係の確立などが十分でなかった。
○ 都道府県の目標工賃が、一律の目標値(18年度工賃の倍以上)となっていた。
工賃向上計画(平成24~26年度)のポイント
○ 全ての事業所において「工賃向上計画」を作成し、PDCAサイクルにより工賃向上に取り組む。
○ 都道府県が作成する工賃向上計画においては、官公需による発注促進についても目標値を掲げて取り組むことを推奨。
○ 事業者団体と連携の上、計画策定及び具体的な取組みを進める。
○ 都道府県から市町村に対して、事業所への積極的な支援を依頼(企業への働きかけ、官公需の発注促進、製品販売ス
ペースの提供等)。
○ 都道府県が設定する目標工賃は、各事業所の目標工賃を踏まえたものとする。
154
障害者就業・生活支援センターにおけるモデル事業について
1年目
(平成24年度)
ア
セ
ス
メ
ン
ト
一
フ般
ォ就
ロ労
ー
ア後
の
ッ
プ
○ アセスメント票案の作成
2年目
(平成25年度)
○
アセスメント票案による実証
○
アセスメント票の改善・質の
向上
➜ アセスメント票の完成
○ 評価案の作成と相談支援事業
所との調整・課題抽出・整理
○ アセスメント結果で一般就労
の可能な者の就労支援体制の
調整
○
○
○
○ アセスメント手法の確立
○
マニュアル作成
○
全国への普及
要継続的フォローアップ対象
者の属性整理・要因分析
○
継続的フォローアップに係る
支援の試行、課題抽出・整理
○ マニュアル作成
相談支援事業所との役割分担
の検討
○
継続的フォローアップを必要
とする者への支援体制検討
全国への普及
3年目(案)
(平成26年度)
① 精神・発達障害にも対応できる
アセスメントツール、基本となる支援
カリキュラムの作成
② 障害者就業・生活支援センター、
相談支援事業所、就労継続支援
事業所、就労移行支援事業所、
企業等の連携による就労支援モデル
の検証
③ 精神・発達障害者等に対する
障害福祉サービス事業所における
就労定着を図るための支援方法を
検証
自立訓練(生活訓練)等を活用した
支援モデルの実践研究 など
155
平成26年度 障害者就業・生活支援センターモデル事業
精神・発達障害者の
就労アセスメント
課題
精神障害者の雇用義務化を踏
まえ、精神・発達障害者の就労
を一層促進するために必要な、
それぞれの特性に応じた適切な
支援を行うためのアセスメント方
法の確立が求められている。
平成25年度に作成したアセスメ
ントマニュアルを改良し、
精神・発達障害者により適切に
対応できるアセスメントツールを
作成。
関係機関の連携
課題
①一般就労している障害者が加
齢・職場不適応等により就労継
続が難しくなった場合、②就労継
続支援事業所等の利用者が一
般就労を目指す場合の連携体
制の構築が必要。
障害者のニーズや障害の情態
の変化を踏まえた継続的な就労
支援を行うための各機関(※)の
連携体制のあり方を検討する。
(※)障害者就業・生活支援センター、
相談支援事業所、就労継続
支援事業所、就労移行支援
事業所、企業等
生活支援が必要な
障害者の就労定着支援
課題
知的・精神・発達障害者の就労
定着を図るためには、服薬等の
健康管理や食事・衛生・金銭等
の生活面の自己管理能力を向
上させることが必要。
自立訓練(生活訓練・宿泊訓
練)、地域定着支援等を活用した
就労定着のための生活訓練の
支援技法やプログラムモデルの
検討を行う。
156
国等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律(障害者優先調達推進法)の概要
(平成24年6月20日成立、同6月27日公布)
1.目的(第1条)
障害者就労施設、在宅就業障害者及び在宅就業支援団体(以下「障害者就労施設等」という。)の受注の機会を確保するために必要な事項等を
定めることにより、障害者就労施設等が供給する物品等に対する需要の増進等を図り、もって障害者就労施設で就労する障害者、在宅就業障害者
等の自立の促進に資する。
2.国等の責務及び調達の推進(第3条~第9条)
<国・独立行政法人等>
優先的に障害者就労施設等から物品等を調達する
よう努める責務
<地方公共団体・地方独立行政法人>
障害者就労施設等の受注機会の増大を図るための
措置を講ずるよう努める責務
基本方針の策定・公表(厚生労働大臣)
調達方針の策定・公表(各省各庁の長等)
調達方針に即した調達の実施
調達実績の取りまとめ・公表等
調達方針の策定・公表
調達方針に即した調達の実施
調達実績の取りまとめ・公表
3.公契約における障害者の就業を促進するための措置等(第10条)
① 国及び独立行政法人等は、公契約について、競争参加資格を定めるに当たって法定雇用率を満たしていること又は障害者就労施設等から相当程度の物品
等を調達していることに配慮する等障害者の就業を促進するために必要な措置を講ずるよう努めるものとする。
② 地方公共団体及び地方独立行政法人は、①による国及び独立行政法人等の措置に準じて必要な措置を講ずるよう努めるものとする。
4.障害者就労施設等の供給する物品等に関する情報の提供(第11条)
障害者就労施設等は、単独で又は相互に連携して若しくは共同して、購入者等に対し、その物品等に関する情報を提供するよう努めるとともに、当該物品等
の質の向上及び供給の円滑化に努めるものとする。
5.その他(附則第1条~附則第3条)
(1)施行期日
この法律は、平成25年4月1日から施行する。
(2)検 討
政府は、以下の事項について、3年以内に検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。
① 障害者就労施設等の物品等の質の確保等に関する支援及び情報提供の在り方
② 入札者が法定雇用率を満たしていること、障害者就労施設等から相当程度の物品等を調達していること等を評価して公契約の落札者を決定する方式の導入
(3)税制上の措置
国は、租税特別措置法で定めるところにより、障害者就労施設等が供給する物品等に対する需要の増進を図るために必要な措置を講ずるものとする。
157
(参考7)
障害者虐待防止対策等について
158
障害者虐待防止法の概要
(平成23年6月17日成立、同6月24日公布、
平成24年10月1日施行)
目 的
障害者に対する虐待が障害者の尊厳を害するものであり、障害者の自立及び社会参加にとっ
て障害者に対する虐待を防止することが極めて重要であること等に鑑み、障害者に対する虐待の
禁止、国等の責務、障害者虐待を受けた障害者に対する保護及び自立の支援のための措置、
養護者に対する支援のための措置等を定めることにより、障害者虐待の防止、養護者に対する
支援等に関する施策を促進し、もって障害者の権利利益の擁護に資することを目的とする。
定 義
1 「障害者」とは、身体・知的・精神障害その他の心身の機能の障害がある者であって、障害及
び社会的障壁により継続的に日常生活・社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。
2 「障害者虐待」とは、次の3つをいう。
①養護者による障害者虐待
②障害者福祉施設従事者等による障害者虐待
③使用者による障害者虐待
3 障害者虐待の類型は、次の5つ。(具体的要件は、虐待を行う主体ごとに微妙に異なる。)
①身体的虐待
②放棄・放置
③心理的虐待
④性的虐待
⑤経済的虐待
(障害者の身体に外傷が生じ、若しくは生じるおそれのある暴行を加え、又は正当な理由なく障害者の身体を拘束すること)
(障害者を衰弱させるような著しい減食又は長時間の放置等による①③④の行為と同様の行為の放置等)
(障害者に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応その他の障害者に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと)
(障害者にわいせつな行為をすること又は障害者をしてわいせつな行為をさせること)
(障害者から不当に財産上の利益を得ること)
159
虐待防止施策
1 何人も障害者を虐待してはならない旨の規定、障害者の虐待の防止に係る国等の責務規定、障害者虐待の
早期発見の努力義務規定を置く。
2 「障害者虐待」を受けたと思われる障害者を発見した者に速やかな通報を義務付けるとともに、障害者虐待
防止等に係る具体的スキームを定める。
養護者による障害者虐待
[市町村の責務]相談等、居室確保、連携確保
[スキーム]
虐
待
発
見
通報
市町村
①事実確認(立入調査等)
②措置(一時保護、後見審判請求)
障害者福祉施設従事者等による障害者虐待
使用者による障害者虐待
[設置者等の責務] 当該施設等における障害者に [事業主の責務] 当該事業所における障害者に対す
対する虐待防止等のための措置を実施
る虐待防止等のための措置を実施
[スキーム]
[スキーム]
虐
待
発
見
通報 市
町
村
報告
都道府県
①監督権限等の適切な行使
②措置等の公表
虐
待
発
見
通報
都
道
市
府
町
県
村 通知
報告
労働局
①監督権限等の適
切な行使
②措置等の公表
3 就学する障害者、保育所等に通う障害者及び医療機関を利用する障害者に対する虐待への対応について、
その防止等のための措置の実施を学校の長、保育所等の長及び医療機関の管理者に義務付ける。
その他
1 市町村・都道府県の部局又は施設に、障害者虐待対応の窓口等となる「市町村障害者虐待防止センター」・
「都道府県障害者権利擁護センター」としての機能を果たさせる。
2 市町村・都道府県は、障害者虐待の防止等を適切に実施するため、福祉事務所その他の関係機関、民間団
体等との連携協力体制を整備しなければならない。
3 国及び地方公共団体は、財産上の不当取引による障害者の被害の防止・救済を図るため、成年後見制度の
利用に係る経済的負担の軽減のための措置等を 講ずる。
4 政府は、障害者虐待の防止等に関する制度について、この法律の施行後3年を目途に検討を加え、必要な
措置を講ずるものとする。
160
※ 虐待防止スキームについては、家庭の障害児には児童虐待防止法を、施設入所等障害者には施設等の種類(障害者施設等、児童養護施設等、養介護施設等)に応じてこの
法律、児童福祉法又は高齢者虐待防止法を、家庭の高齢障害者にはこの法律及び高齢者虐待防止法を、それぞれ適用。
(参考8)
障害児支援の最近の動きについて
161
(報告書のポイント)
今後の障害児支援の在り方について
~「発達支援」が必要な子どもの支援はどうあるべきか~
基本理念
○ 社会への参加・包容(インクルージョン)の推進と合理的配慮
○ 子育て支援におけるインクルージョンを推進する「後方支援」としての専門的役
割の発揮
障害児本人の最善の利益の保障
家族支援の重視
地 域 に お け る 「縦 横 連 携」 の 推 進
○ ライフステージに応じた切れ目の無い支援(縦の連携)
○ 保健、医療、福祉、保育、教育、就労支援等とも連携した地域支援体制の
確立(横の連携)
支援者の専門性
の向上等
相談支援の
推進
支援に関する
情報の共有化
児童相談所との
連携等 162
3.第4期障害福祉計画(平成27~29年度)に係る
国の基本指針の告示について
○ 第3期障害福祉計画(H24~26年度)に係る基本指針においては、
根拠法が異なることから、児童福祉法に基づく障害児支援(児童発達支
援センター、障害児入所支援等)への言及は限られていたが、今後、子育
て支援全体に関して子ども・子育て支援法に基づく都道府県・市町村の計
画が作成され、その中で障害児支援について言及されること等 も踏ま
え、第4期計画に係る指針においては障害児支援についても言及し、各
都道府県・市町村における対応について定めることした。
○ 本年1月26日開催の社会保障審議会障害者部会において、基本指
針の考え方等について了解をいただいたことから、告示に向けて省内手
続を進め、5月15日付けで告示された。
163
地域における「縦横連携」のイメージ
援
就労
支援
障害福祉
関係者間の共通理解・情報共有
→ 途切れない支援の調整
族
族 本
本
計)
人
) 人
画 (
(
家
相 家
支談
医療
地域保健
職場・地域生活
成年期
卒業
障害児
支援
障害福祉
児童福祉
相 障族 本
人
談害
支児
家・
援
後方支援
医療
学校保健
学校等
学齢期
入学
障害児
支援
障害福祉
乳幼児期
後方支援
児童福祉
相 障族 本
人
談害
支児
家・
援
医療
保育所等
「気づきの段階」からの支援
母子保健
164
障害児の地域支援体制の整備の方向性のイメージ
各地域の実情に応じて、関係機関の役割分担を明確にし、重層的な支援体制を構築する必要。
都
道
府
県
障
害
保
健
福
祉
圏
域
・高度な専門的支援
・ バックアップ
・(自立支援)協議会
・関係機関等と連携
協力による支援
機能の強化
・障害児への入所
支援を提供
・(自立支援)協議会
拠点病院
発達障害者
支援センター
(子どもの心の診療ネットワーク等)
児童相談所
*都道府県
指定都市
医療機関
*都道府県
指定都市
児相設置市
障害児入所施設
※一定程度高度な対応が可能なところ
*人口規模等に応じて各圏域
に複数の拠点が必要
保健所
集団生活への適
応等を支援(アウ
トリーチ)
児童発達支援
センター
(*医療型含む)
保育所等
訪問支援
障害児
相談支援等
障害児支援等
の利用援助
その他の支援
直接支援
市
町
村
域
・障害児への通所
支援を提供
・地域支援の提供
(保育所等訪問支援、
障害児相談支援等)
・(自立支援)協議会
児童発達
支援事業
保育所
等
障害児・家族
学校
放課後等デイ
サービス
障害福祉サービス
市町村保健センター、
地域の医療機関 等
165
(参考)基本指針で障害児支援に関して新たに定められた事項
26.5.15 大臣告示
のうち障害児支援に関
する内容をまとめたもの
<障害児支援の提供体制の確保に関する基本的考え方>
〇 「子ども・子育て支援の内容及び水準は、全ての子供が健やかに成長するように支援
するものであって、良質かつ適切なものでなければならない」という子ども・子育て支援法
の規定等を踏まえ、
・ 障害福祉サービス、障害児支援等の専門的な支援の確保及び教育、保育
等の関係機関とも連携を図った上で、
・ 障害児及びその家族に対して、
・ 乳幼児期から学校卒業まで一貫した効果的な支援を身近な場所で提供する
体制の構築を図ることが重要である。
〇 都道府県及び市町村は、障害児を支援する体制を確保するために、障害児通所支
援及び障害児入所支援の整備についても障害福祉計画に定め、当該計画に沿った取組
を進めるよう努めるものとする。
<子ども・子育て支援事業計画との連携>
〇 障害福祉計画は、子ども・子育て支援事業計画(市町村子ども・子育て支援事業計画
及び都道府県子ども・子育て支援事業支援計画)とも調和が保たれたものとすることが必
要である。
166
<障害児支援のための計画的な基盤整備>
〇 計画的な基盤整備を行う上で障害児支援の種別ごとの必要量を見込むに当たって
は、可能な限り障害児支援の利用実態及びニーズの把握を行い、現在の利用実績等に
関する分析、障害児及びその家族の支援の利用に関する意向等を勘案した上で、地域
における児童の数の推移も含めた地域の実情を踏まえて設定することが適当である。
〇 障害児支援の基盤整備の計画を設定するに当たっては、以下について特に配慮が
必要である。
1 児童発達支援センター及び障害児入所施設を中核とした地域支援体制の整
備 (児童発達支援センター:専門的機能の強化等を通じた重層的な障害児支援の体制整備。特に、保育所
等訪問支援等の実施体制構築が望ましい。障害児入所施設:専門的機能の強化、様々なニーズに対応する療
育機関としての役割。特に、短期入所や親子入所等の実施体制整備が望ましい。)
2 子育て支援に係る施策との連携
(子育て支援担当部局との連携体制の確保)
3 教育との連携
(教育委員会等との連携体制の確保)
4 特別な支援が必要な障害児に対する支援体制の整備
(重症心身障害児等の医療的ケアが必要な障害児に対する支援の基盤整備の強化、虐待を受けた障害児等
に対する障害児入所施設における小規模グループケアの提供等)
5 障害児通所支援及び障害児入所支援の一体的な方針策定
(都道府県は、障害児通所支援の広域的な調整及び障害児入所支援の体制整備の双方の観点から一体的な
方針を策定することが必要。)
167
(参考9)
発達障害者等支援について
168
発達障害者支援センターの地域支援機能強化
平成26年度
地域生活支援事業費補助金462億円の内数
発達障害については、支援のためのノウハウの普及が十分に行われていないため、各地域における支援体制の確立が喫緊の課題となっているこ
とから、市町村・事業所等支援、医療機関との連携や困難ケースへの対応等について、地域の中核である発達障害者支援センターの地域支援機能
の強化を図り、支援体制を整備する。
(地活事業)職員配置:4名程度 (課題)
中核機関としてセンターに求められる市町村・事業所等の
●相談支援(来所、訪問、電話等による相談)
バックアップや困難事例への対応等が、センターへの直接
●発達支援(個別支援計画の作成・実施等)
の相談の増加等により十分に発揮されていない。
●就労支援(発達障害児(者)への就労相談)●その他研修、普及啓発、機関支援
発達障害者支援センター
都道府県等
発達障害者支援体制整備(地活事業)
地域支援機能の強化へ
※サポートコーチ2名分を積算
一部新規
再編・拡充
(4名分)
●発達障害者支援体制整備検討委員会 ●市町村・関係機関及び関係施設への研修
●アセスメントツールの導入促進 ●ペアレントメンター(コーディネータ)
発達障害者地域支援マネジャーの配置:6名程度
・原則として、センターの事業として実施
・地域の実情に応じ、その他機関等に委託可
市町村
(継続)
体制整備支援(2名)
全年代を対象とした支援体制の構築
(求められる市町村の取組)
①アセスメントツールの導入
②個別支援ファイルの活用・普及
事業所等
(新規) 困難ケース支援(2名)
困難事例の対応能力の向上
(求められる事業所等の取組)
対応困難ケースを含めた
支援を的確に実施
医療機関
(新規) 医療機関との連携(2名)
身近な地域で発達障害に関する
適切な医療の提供
(求められる医療機関の取組)
①専門的な診断評価
②行動障害等の入院治療
169
「ひきこもり」について
「ひきこもり」とは
○ひきこもりとは、様々な要因の結果として、社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊
など)を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態。(他者と関わらない形での外出
をしている場合も含む)
・ひきこもりには、確定診断がなされる前の精神障害が含まれている可能性がある。
<思春期・青年期ひきこもりケースの背景にある精神障害の実態把握>
・実施方法:H19~H21年度に、全国5か所の精神保健福祉センターにひきこもりの相談に訪れた16歳~35歳の方(本人の来談)184人に
精神科的診断を実施(分担研究者:近藤直司の調査による)
・結果:診断の確定は約8割に当たる149人、情報不足等のための診断保留が35人
第一群(統合失調症、気分障害等の薬物療法が中心となるもの)49人 (32.9%)
第二群(広汎性発達障害や精神遅滞等の生活・就労支援が中心となるもの)48人 (32.2%)
第三群(パーソナリティ障害や適応障害等の心理療法的アプローチが中心となるもの)51人 (34.2%)
分類不能1人 (0.7%)
・背景にある精神障害の診断や治療だけではなく、ひきこもりがもたらす「自立過程の挫折」に対する支援も必要である。
出典 : H19~H21年度 「思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究」
( 厚生労働科学研究 主任研究者 齋藤 万比古 )
わが国の「ひきこもり」の推計数
<把握の方法>
全国11地域の住民から無作為に選択した4,134名を対象に、訓練を受けた調査員の戸別訪問による直接面接を実施。
(平成14年~平成17年度に、世界精神保健日本調査と合同で実施)
<調査の結果>
・対象者のうち、20~49歳の者(1,660名)の中で、過去にひきこもりを経験したことのある者 : 1.14%
・面接を受けた対象者全員(4,134名)の中で、現在ひきこもり状態にある子どものいる世帯
: 0.56%
(全国推計では約26万世帯)
170
出典 : H18年度 「こころの健康についての疫学調査に関する研究」(厚生労働科学研究 主任研究者 川上 憲人 研究協力者 小山 明日香)
(参考10)
報酬改定等について
171
障害福祉サービス等報酬における消費税引上げ対応について(平成26年4月)
<報酬本体の改定>
○ 平成26年4月に消費税率が現行の5%から8%に引き上げられることに伴い、障害福祉サービス等報酬等に
おいても、各サービス毎に影響する相当分について改定を行う。
○ 具体的な算出に当たっては、直近データの「平成23年度障害福祉サービス等経営実態調査」の結果等により、
サービス毎の支出に占める課税割合を適切に把握した上で、消費税率引上げに伴う影響分について必要な手
当てを行う。
消費税引上げに伴う障害福祉サービス等報酬全体の平均改定率
0.69%
<報酬改定による国庫負担基準額の対応>
○ 市町村に対する国庫負担基準については、報酬単価に連動して見直しを行う。
<報酬改定の方法について>
■ 基本報酬単位への上乗せ
消費税影響分を適切に手当てするため、各サービスの給付費対象費用から人件費その他の非課税品目を
除いた課税費用率を算出し、これに税率引上げ分を乗じて基本報酬単位数へ上乗せする。
■ 加算の取扱い
各加算については、加算内容に占める課税割合が軽微である、又はもとの単位数が小さく上乗せが1単位に
満たない等の理由により、個々の加算単位数への上乗せが困難であることから、加算に係る消費税影響相当
分について、基本報酬単位数に上乗せする。
新報酬単位数
={[基本報酬単位上乗せ率]+[加算に係る上乗せ率]}×現行報酬単位数
172
平成27年度障害福祉サービス等報酬改定について
障害福祉サービス等に係る報酬について、平成27年度報酬改定に向けて、客観性・透明性の向上を図りつ
つ検討を行うため、「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」を開催し、アドバイザーとして有識者の参画を
求めて、公開の場で検討を行う。
検討過程の客観性・透明性の担保のために参画
主査
髙鳥厚生労働大臣政務官
厚
生
労
働
省
アドバイザー
副主査
井出 健二郎
和光大学教授
障害保健福祉部長
沖倉 智美
大正大学教授
構成員
野沢 和弘
毎日新聞論説委員
・企画課長
萩原 利昌
川崎市障害保健福祉部長
・障害福祉課長
平野 方紹
立教大学教授
・精神・障害保健課長
・障害児・発達障害者支援室長兼地域生活支援推進室長
(敬称略、50音順)
※主査が必要と認める時は、関係者から意見を聞くことができる。
【検討スケジュール】
平成26年
6月~12月 : 関係者からのヒアリング、報酬改定に向けた議論(月1~3回程度実施)
※必要に応じて議論の状況を障害者部会に報告
予算編成過程で改定率セット
平成27年1月 : 平成27年度報酬改定の概要を障害者部会に報告
3月 : 告示公布、関係通知発出
4月 : 施行
173
障害福祉施策に関する最近の検討会の動き
障害者の地域生活の推進に関する検討会(平成25年7月~10月)
趣旨:平成25年4月に施行された障害者総合支援法において、平成26年4月施行分とされている障害者の地域生活を支
えるための事項について、その在り方について総合的に検討し、障害者が身近な地域において暮らすことのできる
社会づくりを推進するための検討を行う。
検討事項
→ 平成25年10月に報告書をとりまとめ済み。
・ ケアホームとグループホームの在り方
・ 重度訪問介護の対象拡大の在り方
・ 平成24年衆参両院の附帯決議において掲げられた「地域における居住支援等の在り方」について など
長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策に係る検討会(平成26年3月~7月)
※ 精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針等に関する検討会から、平成26年3月改称
趣旨:改正精神保健福祉法に基づく精神障害者の医療に関する指針に係る検討会において、長期入院精神障害者の地
域移行について、引き続きの検討課題とされたことを踏まえ、長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方
策の在り方について検討を行う。
※平成25年12月まで、良質かつ適切な精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針について検討、平成26年3月7日指針告示済
検討事項
→ 平成26年7月に報告書を取りまとめ済み。
長期入院精神障害者の地域移行を更に進めるための、地域の受け皿作りの在り方等に係る
具体的な方策に関する事項 など
障害児支援の在り方に関する検討会(平成26年1月~7月)
趣旨:平成24年4月施行の児童福祉法改正等により、障害児支援の体系の再編・一元化が行われた。その施行状況等を
検証した上で、子ども・子育ての支援法の施行も踏まえた今後の障害児の在り方について検討を行う。
検討事項
→ 平成26年7月に、報告書を取りまとめ済み。
・児童発達支援センターの役割
・その他障害児通所の在り方
・障害児入所支援の在り方 など
174
(参考11)
平成27年度障害福祉関係概算要求
の概要について
175
平成27年度障害保健福祉関係概算要求の概要(復興特会含む)
(26年度予算額)
1兆5,019億円
(27年度要求額)
【一般会計】 1兆4,962億円
【復興特会】
57億円
1兆6,331億円
【一般会計】 1兆6,298億円
【復興特会】
33億円
(対前年度 +1,312億円、 +8.7%)
経費種別
義務的経費(年金・医療等)
1兆4,179億円 → 1兆5,366億円
医療以外:1兆1,557億円 → 1兆2,590億円
医療
: 2,622億円 →
2,776億円
対前年度
義務的経費
裁量的経費
公共事業関係
(年金・医療等以外)
657億円 → 716億円
76億円 → 142億円
【一般会計】 631億円 → 690億円
【復興特会】 26億円 → 26億円
【一般会計】 45億円 → 135億円
【復興特会】 31億円 →
7億円
【一般会計】 + 58億円(+ 9.2%)
【一般会計】
+ 90.8億円(+ 203.7%)
【復興特会】 ± 0億円(± 0.0%)
【復興特会】
▲ 24億円( ▲ 77.6%)
107億円 →107億円
+1,187億円( + 8.4%)
うち医療以外: + 1,033億円( +8.9%)
うち医療
:
+154億円( +5.9%)
+ 0億円(+ 0.0%)
主な内容
■ 自立支援給付(福祉サービス)
9,919億円(+847億円)
■ 障害児施設措置費・給付費
1,040億円( + 143億円)
■ 自立支援医療(公費負担医療)
2,360億円( + 143億円)
■ 特別児童扶養手当等
1,551億円( + 49億円)
■ 医療観察法実施費(医療費)
185億円(
▲ 3億円)
■ 国立更生援護機関
69億円 (+0.3億円)
■ 医療観察法指定入院
医療機関運営費負担金
7.9億円 (▲ 0.6億円)
■ 医療観察法指定入院
医療機関設備整備負担金
0.3億円 (▲ 0.3億円)
■ 地域生活支援事業(一部新規)
500億円(+38億円)
■ 精神障害者地域移行・地域定着
支援事業(一部新規)
5.1億円(+4.3億円)
■ 地域生活支援拠点等整備推進
モデル事業(新規)
4.7億円
■ 障害者自立支援機器等開発
促進事業(一部新規)
2.5億円(+1億円)
■ 依存症者に対する治療・回復プ
ログラムの普及促進事業(新規)
1.1億円
■ 被災者の心のケア支援事業
【復興特会】 18億円(±0億円)
■ 社会福祉施設等施設整備費
116億円(+86億円)
■ 医療観察法指定入院医療
機関施設整備費負担金
8.7億円(▲ 0.8億円)
■ 国立更生援護機関施設
整備費
7.6億円(+3.9億円)
■ 社会福祉施設等災害復旧
費補助金【復興特会】
7億円( ± 0億円)
176
障害福祉サービス等予算の推移
障害福祉サービス関係予算額は義務的経費化により10年間で2倍以上に増加している。
(億円)
11,000
10,374億円
(+11.4%)
障害児措置費・給付費
自立支援給付
10,000
地域生活支援事業
8,406億円
(+14.4%)
9,000
8,000
6,716億円
(+12.1%)
7,000
5,380億円
(+10.0%)
6,000
5,000
5,840億円
(+8.6%)
5,989億円
(+2.5%)
522億円
9,919億円
557億円
9,072億円
8,229億円
507億円
4,000
840億円
625億円
7,346億円
(+9.4%)
495億円
4,893億円
975億円
9,314億円
(+10.8%)
560億円
478億円
11,394億円
(+9.8%)
7,434億円
518億円
6,341億円
5,719億円
3,000
5,071億円
2,000
4,175億円
4,473億円
4,945億円
1,000
0
200億円
平成18年度
400億円
平成19年度
400億円
平成20年度
440億円
平成21年度
440億円
平成22年度
445億円
450億円
平成23年度
平成24年度
460億円
平成25年度
462億円
平成26年度
500億円
平成27年度
概算要求
(注1)平成18年度については、自立支援法施行前の支援費、自立支援法施行後の自立支援給付、地域生活支援事業等を積み上げた
予算額である。(自立支援法は平成18年4月一部施行、同年10月完全施行)
(注2)平成20年度の自立支援給付費予算額は補正後予算額である。
(注3)平成21年度の障害児措置費・給付費予算額は補正後予算額である。
177