清国北洋艦隊の艦艇 2012年8月25日 恭親王奕訢(えきん) 1833-1899 李 鴻章 1823-1901 レンデル砲艦(アイロン型砲艦) HMSストーンチ(1867年進水) 艦長22.86m、艦幅7.62m、喫水1.98m、排水量200トン 134馬力、艦速7.5ノット、9インチ前装砲1門 蚊子船 龍驤(アルファ)、虎威(ベータ)、(1876年竣工) 龍驤 中国へ回航された龍驤 蚊子船 飛霆(ガンマ)、策電(デルタ)、(1877年竣工) 策電 飛霆 龍驤、虎威 飛霆、策電 艦長35.97m、艦幅8.23m、喫水2.29m 排水量320トン 艦長36.58m、艦幅9.14m、喫水2.44m 排水量420トン 2軸、235馬力、艦速10ノット 11インチ前装砲1門、3インチ後装砲2門 11ミリ10連ガトリング砲1門 2軸、270馬力、艦速9ノット 12.5インチ前装砲1門、2.75インチ後装砲1門 11ミリ10連ガトリング砲1門 鎮北級蚊子船(1879年竣工) 鎮北(イプシロン)、鎮南(ゼータ)、鎮西(エータ)、鎮東(セータ) 鎮東 鎮北級蚊子船 艦長38.1m、艦幅8.84m、喫水2.9m、排水量430トン 2軸、450馬力、艦速10ノット 11インチ前装砲1門、3インチ後装砲2門 11ミリ10連ガトリング砲2門、ノルデンフェルト4連1インチ機砲2門 鎮中 鎮北級の11インチ前装式アームストロング砲 龍驤級の11インチ砲 飛霆級の12.5インチ砲 鎮北級の11インチ砲 実体弾重量249キロ 実体弾重量371キロ 砲弾重量240.4キロ 砲重量35トン 初速554メートル/秒 射程7,681メートル 11ミリ10連ガトリング砲 ノルデンフェルド4連1インチ機砲 発射速度250発/分、射程2,000メートル 鎮中級蚊子船 鎮中、鎮辺、海鏡清 (1881年竣工) 帆桁 が 1本 鎮辺 艦長38.1m、艦幅8.84m、喫水3m、排水量440トン、2軸、455馬力、艦速10ノット 11インチ前装砲1門、3インチ後装砲2門 11ミリ10連ガトリング砲2門、ノルデンフェルト4連1インチ機砲2門 福勝級蚊子船 福勝、建勝 (1875年竣工) 福勝 艦長26.52m、艦幅7.92m、喫水2.51m、排水量256トン、180馬力、艦速8ノット 10インチ前装砲1門 蚊子船 金瓯 (上海で1875年進水) 艦長31.7m、艦幅6.2m、喫水2.06m、排水量256トン、304馬力、艦速10ノット 170ミリ後装砲1門、水線装甲と砲装甲あり。 ヴェスペ級砲艦 (ドイツで1875年~1882年に11隻建造) SMSナッター 艦長46.11m、艦幅10.60m、喫水3.2m、排水量1,157トン 12インチ砲1門 蚊子船 海東雄 1879年に広州で建造 鎮北級に範をとる 艦長38.1m、艦幅9.14m、喫水2.41m、排水量430トン 艦速7.5ノット 11インチ後装砲1門、2.75インチ後装砲2門 蚊子船 英国製:13隻 清国製:2隻 日清戦争には北洋艦隊所属の6隻の蚊子船が関与 鎮北、鎮南、鎮西、鎮東、鎮中、鎮辺 威海衛の防衛に加わるも全隻部捕獲され、日本海 軍に二等砲艦として編入 1903年8月21日付で全隻除籍、雑役船となる 1907~1913年に全隻売却 鎮西は1908年より島根県立隠岐商船学校練習船 鎮辺は1906年より司法省監獄局汽船 日本時代の鎮中 巡洋艦 揚威(1880年進水)、超勇(1881年進水) 揚威 巡洋艦 筑紫(1880年進水) 元チリ軍艦 アルトゥーロ・プラット 超勇 英国アームストロング社建造 艦長64m、艦幅9.75m、喫水4.57m、排水量1,380トン 2軸、2,600馬力、艦速16ノット 10インチ砲2門、4.7インチ砲4門、76.2ミリ砲2門 11ミリ10連ガトリング砲4門、ノルデンフェルト4連1インチ機砲2門 超勇の10インチ26口径主砲 砲弾重量400ポンド、仰角10度~-3度、発射速度2.5分/発 有効射程8,000メートル、最大射程12,000メートル 砲廓装甲3/8インチ 杆雷艇=外装水雷艇 装甲艦 ベライズル級 HMSベライズル (1876年進水) 艦長74.68m、艦幅15.85m、喫水6.4m、排水量4,870トン 2軸、4,040馬力、艦速12.99ノット 12インチ前装砲4門、20ポンド後装砲4門 14インチ魚雷発射管2基 装甲艦 ベライズル級 装甲フリゲート艦 ザクセン級 SMSザクセン (1877年進水) 艦長98.2m、艦幅18.4m、喫水6.32m、排水量7,677トン 2軸、4,917馬力、艦速13.6ノット 26センチ砲6門、87ミリ砲6門、37ミリ砲8門 装甲フリゲート艦 ザクセン級 SMSザクセン (1877年進水) 艦長98.2m、艦幅18.4m、喫水6.32m、排水量7,677トン 2軸、4,917馬力、艦速13.6ノット 26センチ砲6門、87ミリ砲6門、37ミリ砲8門 装甲艦 インフレキシブル(1876年進水) 艦長98m、艦幅23m、喫水8m、排水量11,880トン 2軸、8,407馬力、艦速14.73ノット 16インチ前装砲2連装2基、20ポンド後装砲6門、4インチ後装砲 14インチ魚雷発射管4基(喫水下2、喫水上2) 装甲艦 インフレキシブル(1876年進水) 艦長98m、艦幅23m、喫水8m、排水量11,880トン 2軸、8,407馬力、艦速14.73ノット 16インチ前装砲2連装2基、20ポンド後装砲6門、4インチ後装砲 14インチ魚雷発射管4基(喫水下2、喫水上2) インフレクシブル ザクセン 定遠 104.85 × 22.88 93 × 18.4 94.5 × 18 ×喫水(m) ×7.77 ×6.53 ×6 馬力 8,407 5,000 6,200 航速 15 14 15 795,266 423,178 約370,000 艦長×艦幅 価格(ポンド) 装甲艦 定遠(1881年進水)、鎮遠(1882年進水) 定遠(鎮遠) 独フルカン社建造、艦長94.5m、艦幅18m、喫水6m、排水量6,200トン 2軸、6,200 (7,200)馬力、艦速14.5 (15.4)ノット 305ミリ後装砲2連装2基、150ミリ砲2門、75ミリ砲4門 37ミリホッチキス5連機関砲8門、47ミリおよび57ミリ ホッチキス機関砲各2基 14インチ魚雷発射管3基(両舷および艦尾、計21発) 定遠 定遠の主砲 口径305ミリ、砲長7,650ミリ、25口径、1門32トン 実体弾重量325キロ 初速500メートル/秒 有効射程7,800メートル バーベット装甲305ミリ、天蓋1インチ未満 ル・ドゥタブルの露砲塔 戦艦 HMS ロイヤル・ソヴリン(1891年進水) ロイヤル・ソヴリンの露砲塔 魚雷艇 定一 独フルカン社建造、艇長19.74m、艇幅2.59m、喫水1.07m、排水量15.7トン 1軸、200馬力、艇速15ノット 14インチ魚雷発射管2基 中部弾薬庫自爆後の定遠 日本に捕獲後、旅順で修理中の鎮遠 日本時代の鎮遠(1897年、小樽港) 150ミリ砲を6インチ速射砲に換装 後部両舷に6インチ速射砲を1門ずつ増設 1911年除籍、1912年解体 防護巡洋艦 装甲 (防護甲板) 石炭庫 防護巡洋艦 和泉(1894年購入) = 元チリ軍艦 エスメラルダ(1883年進水) 英アームストロング社建造 艦長82.3m、艦幅12.8m、喫水5.64m、排水量2,950トン 2軸、6,803馬力、艦速18.3ノット、防護甲板厚2.5インチ 30口径10インチ砲2門、26口径6インチ砲6門、6ポンド機関砲2門 14インチ魚雷発射管3基 防護巡洋艦 浪速、高千穂 防護巡洋艦 済遠(1883年進水) 独フルカン社建造 艦長71.93m、艦幅10.36m、喫水5.18m、排水量2,300トン 2軸、2,800馬力、艦速16.5ノット、防護甲板厚2.5インチ 35口径210ミリ2連装砲1基、35口径150ミリ砲1門 47ミリホッチキス機関砲2門、37ミリホッチキス機関砲9門 15インチ魚雷発射管4基 防護巡洋艦 済遠(1883年進水) 独フルカン社建造 艦長71.93m、艦幅10.36m、喫水5.18m、排水量2,300トン 2軸、2,800馬力、艦速16.5ノット、防護甲板厚2.5インチ 35口径210ミリ2連装砲1基、35口径150ミリ砲1門 47ミリホッチキス機関砲2門、37ミリホッチキス機関砲9門 15インチ魚雷発射管4基 ヴェスペ級砲艦 (ドイツで1875年~1882年に11隻建造) SMSナッター 艦長46.11m、艦幅10.60m、喫水3.2m、排水量1,157トン 12インチ砲1門 ブルマー級装甲艇 SMSブルマー(1884年進水) 艦長64.8m、艦幅8.5m、喫水4.77m、排水量867トン 2軸、1,658馬力 30口径21センチ砲1門、37ミリ砲2門 済遠の前部主砲 豊島沖海戦前 口径209.3ミリ、砲長7,330ミリ、35口径、1門13.5トン 榴弾重量140キロ 初速530メートル/秒、有効射程8,300メートル バーベット装甲14インチ、天蓋1.5インチ 済遠の前部主砲 豊島沖海戦前 豊島沖海戦後 日本時代の済遠の前部主砲 済遠の後部150ミリ砲 済遠の前部主砲 防護巡洋艦 致遠(1886年進水)、靖遠(1886年進水) 英アームストロング社建造 艦長76.2m、艦幅11.58m、喫水4.57m、排水量2,300トン 2軸、5,500馬力、艦速18ノット、防護甲板厚4インチ 35口径210ミリ砲2連装1基、単装1基、35口径6インチ砲2門 57ミリホッチキス機関砲8門、37ミリホッチキス機関砲6門 11ミリ10連ガトリング砲6門、14インチ魚雷発射管4基(計12発) 防護巡洋艦 致遠(1886年進水)、靖遠(1886年進水) 英アームストロング社建造 艦長76.2m、艦幅11.58m、喫水4.57m、排水量2,300トン 2軸、5,500馬力、艦速18ノット、防護甲板厚4インチ 35口径210ミリ砲2連装1基、単装1基、6インチ旧式速射砲2門 57ミリホッチキス機関砲8門、37ミリホッチキス機関砲6門 11ミリ10連ガトリング砲6門、14インチ魚雷発射管4基(計12発) 致遠の前部主砲 口径209.3ミリ、砲長7,330ミリ、35口径 榴弾重量140キロ 初速530メートル/秒、有効射程8,300メートル 発射速度 1発/2.5分 鄧世昌 1849-1894 方 伯謙 1854-1894 装甲巡洋艦 経遠(1887年進水) 、来遠(1887年進水) 来遠 装甲巡洋艦 経遠(1887年進水) 、来遠(1887年進水) 独フルカン社建造 艦長82.4m、艦幅11.99m、喫水5.11m、排水量2,900トン 2軸、4,400馬力、艦速16ノット シタデルの装甲厚9.5インチ(上部)、5.2インチ(中下部)、幅5フィート11インチ 35口径210ミリ2連装砲1基、35口径150ミリ砲2門、75ミリ砲2門 47ミリホッチキス機関砲2門、40ミリホッチキス機関砲1門 37ミリホッチキス機関砲5門、15インチ魚雷発射管4基 装甲巡洋艦 経遠級のシタデル 来遠 1886年より頤和園の工事開始 頤和園の工事に海軍予算1100万両を流用 定遠以後建造された7隻の購入費用は778万両 フランス 砲艦 アシェロン級 艦長55.2m、艦幅12.32m、喫水3.56m、排水量1,690トン 2軸、1,600馬力、艦速11.6ノット、水線装甲8インチ 28口径10.8インチ砲1門、3.9インチ砲2門 近海防御鉄甲艦 平遠(1888年進水) 近海防御鉄甲艦 平遠(1888年進水) 福建省 福州 馬尾造船廠建造 艦長59.99m、艦幅12.12m、喫水4.19m、排水量2,150トン 2軸、2,400馬力、艦速10.5ノット、水線装甲厚5、6,8インチ 260ミリ砲1門(バーベット装甲厚8インチ)、150ミリ砲2門 57ミリホッチキス機関砲2門、47ミリホッチキス機関砲2門 37ミリホッチキス5連機関砲4門、18インチ魚雷発射管4基(計12発) 平遠の主砲 口径260ミリ、砲長9,100ミリ、35口径 砲身重量27.7トン、砲架重量14.9トン 榴弾重量275キロ 初速530メートル/秒、有効射程12,200メートル 日本時代の平遠 二十四年の七月横浜に来たり。・・・・ 東郷元帥当時の感想を編者に語っていう。 「たしか平遠であったかと思う。修理の為め入 港した故、海岸に見物するに、一砲門からは、 洗濯物が下り、且不潔不整頓を極めていた。神 聖を保つべき砲門に対し、かかる不作法を・・・・ 如何に堅艦巨艦を有するとも・・・・ 精神振るわない兵員を使うに於ては、勝を得る こと困難であろうと思考した。」 聖将東郷全伝、第1巻、P74 小笠原長生 編 聖将東郷全伝刊行会、昭和15年 巡洋艦 威遠級 広甲(1887年進水) 福建省 福州 馬尾造船廠建造 艦長67.66m、艦幅10.27m、喫水3.35m、排水量1,300トン 1軸、1,600馬力、艦速14.2ノット、鉄骨木製 150ミリ後装砲3門(両舷および艦尾)、120ミリ後装砲4門 37ミリホッチキス5連機関砲4門、魚雷発射管2基 魚雷巡洋艦 広乙(1889年進水)、広丙(1891年進水)、広丁(1893年進水) 広乙 魚雷艇 右一 広丙 福建省 福州 馬尾造船廠建造 艦長71.63m、艦幅8.23m、喫水3.96m、排水量1,000トン 1軸、2,400馬力、艦速16.5ノット、防護甲板厚1インチ 150ミリ後装砲1門と120ミリ後装砲2門(広乙) 120ミリ後装砲3門(両舷と艦尾)(広丙) 47ミリホッチキス連機関砲4門、14インチ魚雷発射管4基(艦首2、両舷2) 豊島沖海戦で座礁後自爆した広乙 魚雷艇 乾一、乾二(1882年公試) 独フルカン社建造、艇長26.82m、艇幅3.05m、喫水1.02m、排水量28トン 650馬力、艇速18.2ノット 14インチ魚雷発射管1基、杆雷発射装置4基、37ミリホッチキス5連機関砲1基 魚雷艇 定一、定二、鎮一、鎮二 定遠(1881年進水)および靖遠に搭載 独フルカン社建造、艇長19.74m、艇幅2.59m、喫水1.07m、排水量15.7トン 1軸、200馬力、艇速15ノット 14インチ魚雷発射管2基 魚雷艇 中甲、中乙 済遠(1883年進水)に搭載 艇長15.9m、艇幅2m、艇速16ノット 14インチ魚雷発射管1基、37ミリ機関砲1門 魚雷艇 福龍(1886年清国へ回航) 独エルビング・シャウ社建造、 艇長42.75m、艇幅5m、喫水2.3m、排水量120トン 1軸、1597馬力、艇速23ノット 14インチ魚雷発射管3基(艇首2基、後部甲板に1基)艇首には次発2発あり 37ミリホッチキス5連機関砲2基 魚雷艇 福龍 独エルビング・シャウ社建造、 艇長42.75m、艇幅5m、喫水2.3m、排水量120トン 1軸、1597馬力、艇速23ノット 14インチ魚雷発射管3基(艇首2基、後部甲板に1基)艇首には次発2発あり 37ミリホッチキス5連機関砲2基 魚雷艇 左一(1887年竣工) 英ヤーロー社建造、艇長39.01m、艇幅3.81m、喫水1.91m、排水量90トン 1軸、1000馬力、艇速23.8ノット 14インチ魚雷発射管3基(艇首2基、後部甲板に1基) 37ミリホッチキス5連機関砲2基 魚雷艇 左一(1887年竣工) 英ヤーロー社建造 艇長39.01m、艇幅3.81m、喫水1.91m、排水量90トン 1軸、1000馬力、艇速23.8ノット 14インチ魚雷発射管3基(艇首2基、後部甲板に1基) 37ミリホッチキス5連機関砲2基 魚雷艇 左二、左三、右一、右二、右三(1887年竣工) 右一 独フルカン社製造、清国でノックダウン建造 艇長33.71m、艇幅3.51m、喫水1.07m、排水量74トン、1軸 左二、左三:338馬力、艇速13.8ノット 右一、右二、右三:442馬力、15.5ノット 14インチ魚雷発射管2基、37ミリホッチキス5連機関砲2基 日本時代の福龍
© Copyright 2024 ExpyDoc