2012年度スクールソーシャルワーカー研修会 スクール

2012年度スクールソーシャルワーカー研修会
スクールソーシャルワーカーの
役割と専門性について
一般社団法人岐阜県社会福祉士会 会長
NPO法人日本スクールソーシャルワーク協会 理事
宮 嶋
淳
スクールソーシャルワークって何?

子どもたちが日々の生活の中で出会ういろいろな困難を、
子どもの側に立って解決するためのサポートシステムです。

日本では、1980年代の半ばから。
現在、米国を中心として世界の多くの国々で取り入れられ、現在も広がり
つつあります。

子どもたちを取り巻く環境は厳しく、彼(彼女)等は絶えることなしに、さま
ざまな形で苦痛を訴え続けています。

こうした現実を念頭に置くと、子どもを中心にした支援体制の必要性を痛
感しないではいられません。

子どもたちにとっての快適な環境づくりに参加を。
NPO法人日本スクールソーシャルワーク協会のHPより
SSWrの基本的な姿勢
■一人ひとりの子どもを個人として尊重します。
■子どものパートナーとして一緒に問題解決に取り組みます。
■子どもの利益を第一に考えます。
■秘密を守ります。
■問題よりも可能性に目を向けます。
■物事を自分で決めるようにサポートします。
■個人に責任を求めるのではなく、環境との相互影響に焦点を当てます
(エコロジカルな視点)。
NPO法人日本スクールソーシャルワーク協会のHPより
SSWrにできること
■話によく耳を傾けます。
■一緒に活動します。(スポーツ・ゲーム・音楽)
■勉強がしたければ手伝います。
■親との間に立って、気持ちを代弁します。
■学校との間に立って、調整や仲介をします。
■地域のいろいろなサポート資源を紹介します。
■必要な情報を提供します。
NPO法人日本スクールソーシャルワーク協会のHPより
SSWrの役割
子ども
学 校
相談・代弁
コンサルテーション
情報提供
調整・仲介
SSWr
相談・調整
代弁・仲介
家 族
仲介・調整・連携
地 域 社 会
2012年度 秋季宿泊研修会
10月13日(土)~14日(日)
 愛知県名古屋市
 内容

– 基調講演:SSW~子どもと環境のエコロジー
– SSW実践報告
– 交流会
– ワークショップ:修復的対話というアプローチ

HP:http://sswaj.org/index2.html
SWiSのSWr
Social work standard core competencies:
Social Workers in Schools Service

SSWの成功のための重要な要素は、

SWrが専門性を維持し、
子どもたちとその家族/whanauとの良い関係を築
き、効果的に働く能力にあること。
それらが担保される時、子どもらと目標の合意が整
う。

SWrは高度に熟練して、コア・コンピテンスを有して
いることを実証することが求められる。
1.ソーシャルワークのプロセス、役割およびモデル
2.子ども/人間としての成長および開発
3.家庭内暴力や力の問題を含む家族/whanauの力学
4.子どもおよび家族/whanauとの関係性の変更を促進するための仕事
5.専門ソーシャルワークの価値
6.ワイタンギ条約に含まれる特別の言及を含む、マオリに文化的に敏感で反応す
るサービスを提供できること
7.環太平洋の民族に文化的に敏感で反応するサービスを提供できること。
8.他の文化の人々に文化的に敏感で反応するサービスを提供できること。
9.学校という場で、これらを活用するための能力とともに、チームメンバーとして有
効に協力的に働くこと。
10.コミュニティーにおける文化的背景と人びとを結びつけ、よりよいコミュニティー・
ネットワークおよび経験の開発および維持ができること。
11.グループ活動を促進するプロセス
12.SSWを補強する価値と原則
13.児童虐待とネグレクトの問題。
14.家庭内暴力、精神保健、アルコール・薬物依存症の問題。
15.クライエントおよび労働者保護を含む安定の問題。
16.実践を促進するためのSSWと他のサービス・提供機関とのネットワーキング。
17.人間関係におけるコミュニケーション技術。
18.時間管理、取扱いの立案および管理。
19.すべてのSWはNZのドライバーのライセンスを必要とする
20.時間外での労働、呼び出しに対しての柔軟性の保持。
21.コンピューター・リテラシー・スキルを持っていること。