1 非線形回帰分析 狩野 裕 2 線形回帰分析 • 推定値を陽に求めることができる – 特別な最適化問題を解く必要がない • 多くのモデルが線形回帰モデルで 記述できる – e.g. 分散分析 yijk ak b j eijk a1 x1 a2 x2 b1 x3 b2 x4 eijk 3 非線形回帰分析 • 推定値を求めるには反復推定が必要 – 特別なprocedureが必要...tnlin • 非線形回帰モデル yi f (xi , ) ei (i 1,2,...,n) • cf. 線形回帰モデル yi 0 1xi1 p xip ei (i 1,2,...,n) 4 最小2乗法 • データとモデルの距離(の2乗)を 最小化する n min yi f (xi , ) i 1 2 5 ニュートン法 関数 f(x) の最小値を与えるxの値を探す 250 200 150 100 50 -3 -2 -1 1 2 3 4 5 • 微分を使って f’(x)=0を解くことができれ ばよいが,解けないことが多い • 方程式f’(x)=0が解けないとき,ニュート ン法などの反復法で解くことになる 250 ニュートン法 6 200 次の関数 f の最小値 を与えるxの値を探す. 150 100 50 250 200 -3 -2 -1 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 250 150 200 100 150 50 100 -3 -2 -1 1 2 3 4 5 Step 0 初期値としてx=4としてみる 50 -3 -2 -1 250 Step 1 x=4で2次関数近似して,2次関数の最小 値を与えるx=x1を求める 200 150 Step 2 x=x1で2次関数近似して,2次関数の最 小値を与えるx=x2を求める Step 3 以下これを繰り返して最小値を与えるxが 安定したところで打ち切り,その値を最初の関数 fの最小値を与えるxとする. 100 50 -3 -2 -1 7 ニュートン法のアルゴリズム f ( x)の x x0での2次関数近似 Step 0 初期値としてx=4としてみる f ( x) f ( x0 ) f ' ( x0 )(x x0 ) Step 1 x=4で2次関数近似して,2次関数の 最小値を与えるx=x1を求める 近似2次関数の微分 Step 2 x=x1で2次関数近似して,2次関数の 最小値を与えるx=x2を求める Step 3 以下これを繰り返して最小値を与える xが安定したところで打ち切り,その値を 最初の関数fの最小値を与えるxとする. ニュートン法のアルゴ f ' ' ( x0 ) d 2 f ( x ) f ' ( x )( x x ) ( x x ) 0 0 0 0 dx 2 f ' ( x0 ) f ' ' ( x0 )(x x0 ) 0 近似2次関数の最小値 x x0 f ' ' ( x0 ) 1 f ' ( x0 ) リズム Step1 適当な初期値 x0を選ぶ. t 0, 0.001とする. Step2 xt 1 xt f ' ' ( xt ) 1 f ' ( xt ) Step3 | xt 1 xt | Step4へ f ' ' ( x0 ) ( x x0 ) 2 2 | xt 1 xt | t t 1として Step2へ Step4 解を xˆ xt 1として終了する. 8 ニュートン法のアルゴリズム 多変数の場合 p変数関数の最小化 ニュートン法のアルゴ リズム f (x) f ( x1 , , x p ) Step1 適当な初期値 x 0を選ぶ.t 0, 0.001とする. グラディエント (Gradient) f (x) x f (x) 1 g ( x) x f (x) x p ヘシアン( Hessian) 2 f ( x) 2 f ( x) x x x x 2 1 1 1 p f ( x) H ( x) xx' 2 f (x) 2 f ( x) x x x x p p p 1 Step2 xt 1 xt H (xt ) 1 g(xt ) Step3 || x t 1 x t || Step4へ || xt 1 xt || t t 1としてStep2へ Step4 解を xˆ x t 1として終了する. 9 ガウス・ニュートン法 • 最小2乗法におけるニュートン法の変形 – 2階微分を1階微分で近似 n h( ) yi f (xi , ) 2 i 1 n h' ' ( ) 2 f ' (xi , ) yi f (xi , ) f ' ' (xi , ) i 1 n 2 2 f ' ( x i , ) i 1 2 10 反復法の問題点 • 反復の初期値を与えなければならない • よい初期値でないといけない – いくつかの初期値で試してみる • 反復が収束しないことがある – ステップ幅の調節 1 xt 1 xt ct f ' ' ( xt ) f ' ( xt )
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