財務諸表分析(問題発見)

会計学総論B
第2回
財務諸表分析(問題発見)
明治大学
2
財務諸表
 貸借対照表
 損益計算書
 株主資本等変動計算書
 キャッシュ・フロー計算書
 附属明細表
(財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則)
証券取引法
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3
貸借対照表
平成18(2006)年4月1日以降
借 方
貸 方
当座資産
負
債
流動資産 棚卸資産
その他の資産
総
有形固定資産
資
本 固定資産 無形固定資産
投資その他の資産
繰延資産
資
産
流動負債
固定負債
他
人
資
本
株主資本
自
純
己
資 評価・換算差額等
資
産
本
新株予約権
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4
損益計算書
営
業
損
益
計
算
益経
計常
算損
純
損
益
計
算
平成18(2006)年4月1日以降
売上高
-売上原価
売上総利益
-販売費および一般管理費
営業利益
+営業外収益
-営業外費用
経常利益
+特別利益
-特別損失
税引前当期純利益
-法人税等
±法人税等調整額
当期純利益
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
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5
製造原価明細書
材
労
経
料 費
務 費
費
計
+期首仕掛品棚卸高
合 計
-期末仕掛品棚卸高
当期製品製造原価
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
×××
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6
明治大学
7
トヨタ自動車
第105期 TOYOTAレポート より
明治大学
8
財務分析の分類
分析主体の分類
分析の目的
分析の内容
・外部分析
・信用分析
・収益性分析
・内部分析
・投資分析
・安全性分析
・証券分析
・生産性分析
・経営管理分析
・成長性分析
・税務分析
・効率性分析
・監査分析
・社会性分析
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9
財務分析の方法
関係比率分析
比率分析
構成比率分析
経営分析の方法
損益分岐点分析
実数分析
生産性分析
資金(表)分析
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10
総資本経常利益率

Return On Asset : ROA
総資本経常利益率(%)=
経常利益
総資本
×100
数値が大きければ大きいほど、収益力ある
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11
指標算出における

B/S項目の扱い
指標を算出するとき、B/S項目については期
首残高と期末残高の平均を用いることがある
平均総資本経常利益率(%)
=
経常利益
(期首総資本+期末総資本)/2
×100
他の比率も同様
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12
自己資本(株主資本)経常利益率

Return On Equity : ROE
自己資本経常利益率(%)=
経常利益
自己資本
×100
明治大学
13
経営資本営業利益率

経営資本:総資本-(建設仮勘定+投資その
他の資産+繰延資産)
経営資本営業利益率(%)=
営業利益
経営資本
×100
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14
例題1
総資本経常利益率(第22期)
82
×100≒2.06(%)
(3,967+3,997)÷2
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16
例題1
経営資本営業利益率(第22期)
63
×100
{(3,967-34-515)+(3,997-37-505)}÷2
≒1.83(%)
明治大学
18
経営資本営業利益率の分析
経営資本営業利益率(%)
=
=
営業利益
経営資本
営業利益
売上高
×100
×100 ×
売上高
経営資本
=売上高営業利益率×経営資本回転率
(%)
(回転)
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19
例題2
経営資本営業利益率(第22期)
63
×100
{(3,967-34-515)+(3,997-37-505)}÷2
≒1.83(%)
売上高営業利益率(第22期)
63
×100≒1.64(%)
3,834
経営資本回転率(第22期)
3,834
=1.12(回転)
{(3,967-34-515)+(3,997-37-505)}÷2
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21
売上高営業利益率の分析
 売上原価率(%)
⇓
売上原価÷売上高×100
 売上総利益率(%)
⇑
売上総利益÷売上高×100
 販売費および一般管理費率(%)
⇓
販売費および一般管理費÷売上高×100
 総原価率(%)
⇓
(売上原価+販売費および一般管理費)
÷売上高×100
=100-売上高営業利益率
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例題3
売上原価率(第22期)
2,946÷3,834×100≒76.84(%)
売上総利益率(第22期)
888÷3,834×100≒23.16(%)
販売費および一般管理費率(第22期)
825÷3,834×100≒21.52(%)
総原価率(第22期)
(2,946+825)÷3,834×100
≒98.36(%)
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24
経営資本回転率の分析
 経営資本回転期間(日)
⇑
365÷経営資本回転率
 製品回転率(回転)
⇑
売上高÷製品年間平均有高
 売上債権回転率(回転)
⇑
売上高÷売上債権年間平均有高
 有形固定資産回転率(回転)
⇑
売上高÷有形固定資産年間平均有高
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25
例題4
製品回転率(第22期)
3,834÷(405+389)/2≒9.66(回転)
売上債権回転率(第22期)
3,834÷(855+850)/2≒4.50(回転)
有形固定資産回転率(第22期)
3,834÷{(1,854-1,194+48)
+(1,906-1,261+48)}/2
≒5.47(回転)
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26
流動比率
流動比率(%)=
流動資産
流動負債
×100
高いほど短期的な支払能力がある
理想:200%以上、一般的には120%以上
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27
当座比率
当座比率(%)=
当座資産
流動負債
×100
当座資産:現金預金、売掛金、受取手形、
有価証券など
100%以上あればいい
酸性試験比率ともいう
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28
負債比率(自己資本比率)
負債比率(%)=
自己資本
他人資本
×100
100%以上が望ましい
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29
固定比率
固定比率(%)=
自己資本
固定資産
×100
長期的な支払能力
100%以上が望ましい
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30
長期資金適合率(固定長期適合
率)
長期資金適合率(%)
=
自己資本+固定負債
固定資産
×100
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例題5
流動比率(第22期)
2,762÷1,877×100≒147.15(%)
当座比率(第22期)
(1,807-6)÷1,877×100≒95.95(%)
負債比率(第22期)
1,401÷2,596×100≒53.97(%)
固定比率(第22期)
1,401÷1,235×100≒113.44(%)
長期資金適合率(第22期)
(1,401+719)÷1,235×100≒171.66(%)
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