元素誕生の謎にせまる 理化学研究所制作ビデオより 明治薬科大学 和田義親 2011/9/12 1 物理学者の疑問と夢 ・物質はなぜ存在するのか ・物質はどのように生まれたのか ・宇宙には果てがあるのか ・物質の存在を表現する法則は唯一つである 2011/9/12 2 放射性物質の発見 核 図 表 ベクレルの実験(100年前) マリーキューリーのラジウム発見 放射線:α、β、γ ラザフォードの原子仮説 湯川秀樹の強い相互作用の理論 核図表:安定核256個(陽子の数≒中性子の数) 電子ベータ崩壊 陽電子ベータ崩壊 自発原子核崩壊 同位体 2,8,20,28,50,82,126:マジックナンバー 太陽(直径139.2万km、体積130.4万倍、質量33万倍、 地球からの距離 1億 4960万 km、自転周期約 25.4日) E=mc2 陽子同士の反応=>陽子ベータ崩壊 2011/9/12 3 太陽の輝き ワイゼッカー、ベーテ、クリッチフィールド 太陽中心:1500万度以上 陽子 重水素:d e+ γ e+ 中間子 β崩壊 3He 2011/9/12 γ ν e4He 4 宇宙の誕生 陽子の誕生←ビッグバン仮説(ガモフ) 1948 佐藤勝彦 インフレーション ビッグバン 10-6sec後:クオーク->陽子、中性子 3min後:陽子+中性子->重水素 + + e- ν 2011/9/12 5 中性子の寿命:14.8分 数分後 陽子数:ヘリウム数=12:1 + + + 2011/9/12 6Li 7Li 7Be 8Be 24He 6 8Beは存在しない ビッグバンから30万年後に原子が誕生 分子雲→ 太陽程度の質量の星の寿命は100億年 太陽が燃え尽きると重力で収縮 4Heが3個同時に衝突して12Cが出来る 4Heと12Cで16Oが出来る 太陽より大きな質量の星 4He γ 12C 15N 2011/9/12 CNOサイクル 13N p e+,ν 1000万年 p p e+,ν γ p 15O γ 14N 13C γ 7 太陽の10倍以上の星 タマネギ構造 ハイゼンベルグの谷:Fe、Ni←陽子1個あたりの質量が最小 2011/9/12 8 Slow process ハイゼンベルグの谷(Fe,Ni)より大きい原子の生成 太陽の8倍以上の星→大爆発でFeやCを宇宙空間にまき散らす ⇒太陽の8倍までの星→赤色巨星 12C+p→ 13N+γ |_> 13C+β++ν +4He→16O+n 56Fe+n→57Fe Slow process: 2011/9/12 209 83Biまで +n →58Fe +n →59Fe |_>59Co+β-+ν 9 209Bi+n→ 210Bi+γ |_> 210Po+β-+ν |_> 206Pb+4He p 83 82 81 80 79 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 2011/9/12 n 10 Rapid process Biより重い原子核の生成←短寿命不安定核の存在 重い星の中心にFeが存在: 50億度を越えるとγ線がFeに衝突して崩壊 →莫大なエネルギーの吸収(質量に転換) →冷却+電子の圧力低下→中心に落下→重力崩壊 高密度:p+e-→n+ν 中性子密度の増加、電子の減少→中性子の爆縮→中性子爆発 56Feが中性子を急激に吸収:Rapid process(1sec) 不安定核の存在 2011/9/12 11
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