第9章 世界の中の中国経済 -「世界の工場」中国の現状と将来ー 現在の中国経済の起点 改革開放政策(1979年) それ以前 毛沢東の時代(1966年~77年) 自力更生 文化大革命という鎖国政策 「飢餓もなく成長もなく」 1979年 社会主義市場経済へ移行 積極的な外資導入政策 1980年 四つの経済特区(深セン、珠海、 汕頭、廈門の設置 経済特区の優遇措置 ・企業所得税の軽減 ・税法上の優遇措置 ・工業用地の使用料の削減 ・一定の商品に対する中国 国内での売却権利の賦与 急速に成長する中国経済 GDP成長率 中国のGDP成長率 120000 16 14 100000 12 60000 8 6 40000 4 20000 2 0 0 GDP(億元) 成長率(%) % 10 19 78 年 19 80 年 19 82 年 19 84 年 19 86 年 19 88 年 19 90 年 19 92 年 19 94 年 19 96 年 19 98 年 20 00 年 億元 80000 ・79年から93年までの国内総生産(GDP)は、 年平均9・3%の実質成長率を記録 ・83年から88年の平均は11・4% 92年以降は13%台の急成長 ・この時期の先進国の成長率は2~3% 中国の経済成長率は世界最速かつ世界最高率 産業構造が高度化(=工業化)する中国経済 経済成長を牽引する輸出 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 -500 19 78 年 19 80 年 19 82 年 19 84 年 19 86 年 19 88 年 19 90 年 19 92 年 19 94 年 19 96 年 19 98 年 20 00 年 億ドル 中国の貿易収支 輸出 (億ドル) 輸入 (億ドル) 収支 (億ドル) 日中貿易の推移 日本に対して 貿易黒字!! 2001年 2000年 1999年 1998年 1997年 1996年 1995年 1994年 1993年 1992年 1991年 1990年 1989年 1988年 1987年 1986年 1985年 1984年 億ドル 世界最高の外貨準備高 中国の外貨準備高 2500 2000 1500 1000 500 0 急速に工業化が進展する中国経済 「世界の工場」へ 外資の進出 貿易の拡大 世界の生産拠点+輸出基地 外貨準備高の急増 外資のさらなる流入 金融マーケットの比重増大 世界の金融センターへ 金融制度の整備 将来における基 軸通貨の可能性 為替制度(人民元)の調整 日本の地位低下 世界の中の中国経済 ・国内総生産 ・輸出 ・輸入 現在はさほど大きくないが、 近い将来大国になる可能性大 アジアの大国から、世界の大国へ 中国が抱える問題点 →少子高齢化 財政負担 食糧不足 ・環境破壊 →公害 エネルギーの過剰消費 ・政経バランス→社会主義市場経済 の整合性 ・人口圧力
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