1 グラフィカル多変量解析 ----目で見る共分散構造分析---- 実践編: 日本行動計量学会セミナー 「ビジュアル多変量解析早わかり」 於:日本マーケティング協会 日時:H.10.6.16(火) 多重指標のススメ • 低い相関を高める方法 – 反復測定 – 希薄化修正モデルの応用 • 共分散構造モデルの中で探索的因子分析 を実行する • 検証的因子分析の実際 – モデル探索の方法 – 到達したモデルの吟味 • まとめ 好きなタレント大調査98+ 2 アンケート項目 学部 学年 男 女 自分だけ分かる記号_______ 「好きなタレント101人(NHK放送文化研究所出版)」を参考にして23名のタレント選んだ ○ 当てはまる項目に丸をつけて下さい ○ 山口智子 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 広末涼子 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 飯島直子 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 久本雅美 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 松本明子 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 森口博子 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 常盤貴子 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 松たか子 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 和田アキコ 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 二谷友里恵 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 反町隆史 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 明石家さんま 大好き 好き どちらかといえば好き どちらでもない どちらかといえば嫌い 嫌い 大嫌い 安室奈美恵 江角マキコ 3 データ • アンケート実施日:4月17日,24日 講義時間中約15分 • 被験者:大阪大学人間科学部・文学部1年 生配当の共通教育科目「統計学」の履修 者:156名(17日)144名(24日) • 場所:共通教育機構 A212,A202 講義室 • 両日とも同一のアンケートを実施 • 今回は女子大生による女性タレントのデー タを分析する(83名) 4 反復測定 ---- データの再現性はどのくらい? ---2回の相関 項目 男子 女子 身長 0.997 0.992 タレントの好感度 0.84 0.84 減税† 0.85 0.62 別姓†† 0.85 0.73 † 財政改革を止め減税すべきである 賛成 どちらかといえば賛成 どちらでもない どちらかといえば反対 反対 †† 男女別姓を認めるべきである 賛成 どちらかといえば賛成 どちらでもない どちらかといえば反対 反対 5 タレント好感度データ:2回分 11山口12広末13安室14飯島15久本16松本17森口18江角19常盤 1A松1B和田1C二谷21山口22広末23安室24飯島25久本26松本27森口28江角29常盤 2A松2B和田2C二谷 11山口 1.00 -0.11 0.35 0.33 0.15 0.14 0.30 0.42 0.14 0.30 0.08 0.12 0.89 -0.12 0.35 0.29 0.10 0.19 0.18 0.34 0.19 0.27 0.15 0.11 12広末 -0.11 1.00 0.06 -0.12 -0.09 0.00 -0.08 0.07 0.17 0.29 -0.11 0.03 -0.06 0.88 0.01 -0.04 -0.08 0.05 -0.02 0.10 0.17 0.30 -0.07 0.08 13安室 0.35 0.06 1.00 0.34 0.07 0.02 0.18 0.02 0.14 -0.12 0.02 -0.16 0.28 0.00 0.84 0.34 0.07 -0.06 0.05 -0.07 0.09 -0.13 0.07 -0.13 14飯島 0.33 -0.12 0.34 1.00 0.30 0.21 0.27 0.15 0.30 0.08 0.24 -0.16 0.30 -0.10 0.32 0.88 0.29 0.08 0.19 0.11 0.38 0.10 0.19 -0.24 15久本 0.15 -0.09 0.07 0.30 1.00 0.37 0.06 0.04 0.16 0.10 0.36 -0.11 0.06 -0.05 -0.03 0.22 0.84 0.35 0.14 -0.03 0.10 0.02 0.32 -0.26 16松本 0.14 0.00 0.02 0.21 0.37 1.00 0.48 0.11 0.07 0.20 0.37 0.15 0.08 0.07 -0.10 0.17 0.39 0.78 0.43 0.04 0.04 0.18 0.49 0.11 17森口 0.30 -0.08 0.18 0.27 0.06 0.48 1.00 0.07 0.05 0.21 0.27 0.12 0.35 -0.05 0.18 0.23 0.13 0.49 0.81 0.07 0.04 0.25 0.30 0.22 18江角 0.42 0.07 0.02 0.15 0.04 0.11 0.07 1.00 0.17 0.29 -0.07 0.37 0.43 0.02 -0.04 0.16 -0.02 0.12 0.00 0.90 0.23 0.34 -0.08 0.27 19常盤 0.14 0.17 0.14 0.30 0.16 0.07 0.05 0.17 1.00 0.12 -0.13 -0.15 0.17 0.12 0.09 0.40 0.15 0.09 0.02 0.16 0.85 0.13 -0.10 -0.23 1A松 0.30 0.29 -0.12 0.08 0.10 0.20 0.21 0.29 0.12 1.00 0.07 0.34 0.25 0.34 -0.18 0.02 0.00 0.22 0.22 0.23 0.04 0.89 0.22 0.32 1B和田 0.08 -0.11 0.02 0.24 0.36 0.37 0.27 -0.07 -0.13 0.07 1.00 -0.07 0.07 -0.09 -0.05 0.15 0.35 0.28 0.36 -0.12 -0.06 0.06 0.83 -0.04 1C二谷 0.12 0.03 -0.16 -0.16 -0.11 0.15 0.12 0.37 -0.15 0.34 -0.07 1.00 0.10 0.03 -0.21 -0.22 -0.09 0.18 0.07 0.37 -0.08 0.38 -0.08 0.84 21山口 0.89 -0.06 0.28 0.30 0.06 0.08 0.35 0.43 0.17 0.25 0.07 0.10 1.00 -0.06 0.37 0.25 0.04 0.23 0.19 0.43 0.22 0.31 0.06 0.18 22広末 -0.12 0.88 0.00 -0.10 -0.05 0.07 -0.05 0.02 0.12 0.34 -0.09 0.03 -0.06 1.00 0.00 -0.03 -0.02 0.05 0.02 0.05 0.16 0.37 0.00 0.12 23安室 0.35 0.01 0.84 0.32 -0.03 -0.10 0.18 -0.04 0.09 -0.18 -0.05 -0.21 0.37 0.00 1.00 0.29 0.01 0.00 -0.03 -0.02 0.04 -0.12 -0.07 -0.07 24飯島 0.29 -0.04 0.34 0.88 0.22 0.17 0.23 0.16 0.40 0.02 0.15 -0.22 0.25 -0.03 0.29 1.00 0.31 0.04 0.15 0.12 0.49 0.07 0.18 -0.27 25久本 0.10 -0.08 0.07 0.29 0.84 0.39 0.13 -0.02 0.15 0.00 0.35 -0.09 0.04 -0.02 0.01 0.31 1.00 0.38 0.20 -0.07 0.16 -0.02 0.35 -0.22 26松本 0.19 0.05 -0.06 0.08 0.35 0.78 0.49 0.12 0.09 0.22 0.28 0.18 0.23 0.05 0.00 0.04 0.38 1.00 0.41 0.13 -0.01 0.24 0.33 0.23 27森口 0.18 -0.02 0.05 0.19 0.14 0.43 0.81 0.00 0.02 0.22 0.36 0.07 0.19 0.02 -0.03 0.15 0.20 0.41 1.00 -0.03 0.09 0.21 0.37 0.12 28江角 0.34 0.10 -0.07 0.11 -0.03 0.04 0.07 0.90 0.16 0.23 -0.12 0.37 0.43 0.05 -0.02 0.12 -0.07 0.13 -0.03 1.00 0.20 0.34 -0.18 0.34 29常盤 0.19 0.17 0.09 0.38 0.10 0.04 0.04 0.23 0.85 0.04 -0.06 -0.08 0.22 0.16 0.04 0.49 0.16 -0.01 0.09 0.20 1.00 0.12 -0.10 -0.18 2A松 0.27 0.30 -0.13 0.10 0.02 0.18 0.25 0.34 0.13 0.89 0.06 0.38 0.31 0.37 -0.12 0.07 -0.02 0.24 0.21 0.34 0.12 1.00 0.19 0.41 2B和田 0.15 -0.07 0.07 0.19 0.32 0.49 0.30 -0.08 -0.10 0.22 0.83 -0.08 0.06 0.00 -0.07 0.18 0.35 0.33 0.37 -0.18 -0.10 0.19 1.00 -0.03 2C二谷 0.11 0.08 -0.13 -0.24 -0.26 0.11 0.22 0.27 -0.23 0.32 -0.04 0.84 0.18 0.12 -0.07 -0.27 -0.22 0.23 0.12 0.34 -0.18 0.41 -0.03 1.00 後半の解析では変数の順序を変更してある 6 標本誤差と測定誤差 • 広い畑の窒素含有量を調べる – 標本誤差:どの地点を選ぶか – 測定誤差:化学分析をするときの誤差 (分析誤差) • 社会調査(世論調査) – 標本誤差:誰を選ぶかによる誤差 – 測定誤差:回答の不安定性,心の揺れによる 変動 7 測定誤差を取り除く 真の「松本」の 好感度 • 反復測定 1 1 誤差 * * 8 希薄化修正モデル 標準解 9 相関係数の比較 オリジナルの相関係数 1松本 1森口 1松本 1.00 1森口 0.48 1.00 1松 0.20 0.21 2松本 0.78 0.49 2森口 0.43 0.81 2松 0.18 0.25 1松 1.00 0.22 0.22 0.89 2松本 2森口 1.00 0.41 0.24 1.00 0.21 2松 1.00 元の相関係数の平均 希薄化修正後 差 1松本 1森口 1松 1松本 1森口 1松 1松本 1森口 1松本 1.00 1.00 0.00 1森口 0.44 1.00 0.57 1.00 0.13 0.00 1松 0.22 0.21 1.00 0.25 0.26 1.00 0.03 0.05 1松 0.00 10 なぜ修正できるか? ・相関係数が大きいほど 修正量が多い ・小さい相関はあまり 修正しない 大雑把に計算すると 希薄化修正 後の相関 松本ー森口:0.9×0.57×0.9 ≒0.44 松本ー松: 0.9×0.25×0.95≒0.22 もとの 相関 11 種々のモデル規定1 • 測定モデルの設定:パス係数=1 or NOT /EQUATIONS V6 = 1.0F1 + E6; V7 = 1.0F2 + E7; V10 = 1.0F3 + E10; V18 = *F1 + E18; V19 = *F2 + E19; V22 = *F3 + E22; /VARIANCES F1 TO F3 = *; E6, E7, E10 = *; E18, E19, E22 = *; /COVARIANCES F1 TO F3 = *; /END 入力ファイル 12 /EQUATIONS V6 = 1.0F1 + E6; V7 = 1.0F2 + E7; V10 = 1.0F3 + E10; V18 = 1.0F1 + E18; V19 = 1.0F2 + E19; V22 = 1.0F3 + E22; /VARIANCES F1 TO F3 = *; E6, E7, E10 = *; E18, E19, E22 = *; /COVARIANCES F1 TO F3 = *; /END 13 種々のモデル規定2 • 測定モデルの設定:誤差分散の等値 or NOT /CONSTRAINTS (E6,E6)=(E18,E18); (E7,E7)=(E19,E19); (E8,E8)=(E20,E20); /END 14 種々のモデル規定3 • 方法(ブロック)因子の導入 – 測定時期,測定方法,測定者... /EQUATIONS V6 = F1 + *F13 + E6; V7 = F2 + *F13 + E7; V10 = F3 + *F13 + E10; V18 = F1 + *F14 + E18; V19 = F2 + *F14 + E19; V22 = F3 + *F14 + E22; /VARIANCES F1 TO F3 = *; F13,F14 = 1; E6, E7, E10 = *; E18, E19, E22 = *; /COVARIANCES F1 TO F3 = *; /END 15 因子相関モデル χ2値 相関モデル 210.5 F F F F F F F F F F F F 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 df 186 P値 0.106 CFI 0.985 GFI 0.836 F 1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 1.00 0.57 1.00 0.48 0.37 1.00 0.45 0.16 0.40 1.00 0.18 0.23 0.20 0.32 1.00 0.17 0.31 0.10 0.10 0.35 1.00 -0.07 0.14 0.01 0.03 0.41 0.37 1.00 0.07 0.05 -0.15 0.15 0.43 0.23 0.13 1.00 0.12 0.04 -0.13 -0.02 0.17 0.45 -0.03 0.23 1.00 0.20 0.16 -0.06 -0.19 -0.24 0.15 -0.16 -0.16 0.39 1.00 0.22 0.28 0.15 0.01 0.09 0.31 -0.18 0.13 0.34 0.42 1.00 0.06 -0.04 -0.09 -0.07 -0.08 -0.08 0.03 0.18 0.08 0.09 0.38 1.00 16 希薄化修正後の相関行列 F F F F F F F F F F F F 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 F 1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼 1.00 0.57 1.00 0.48 0.37 1.00 0.45 0.16 0.40 1.00 0.18 0.23 0.20 0.32 1.00 0.17 0.31 0.10 0.10 0.35 1.00 -0.07 0.14 0.01 0.03 0.41 0.37 1.00 0.07 0.05 -0.15 0.15 0.43 0.23 0.13 1.00 0.12 0.04 -0.13 -0.02 0.17 0.45 -0.03 0.23 1.00 0.20 0.16 -0.06 -0.19 -0.24 0.15 -0.16 -0.16 0.39 1.00 0.22 0.28 0.15 0.01 0.09 0.31 -0.18 0.13 0.34 0.42 1.00 0.06 -0.04 -0.09 -0.07 -0.08 -0.08 0.03 0.18 0.08 0.09 0.38 1.00 17 希薄化修正の効果 誰と誰 森口 松本 和田 松本 久本 松本 江角 山口 常盤 飯島 二谷 松 1回目 0.48 0.37 0.37 0.42 0.30 0.32 2回目 希薄化修正後 0.41 0.57 0.33 0.48 0.38 0.45 0.43 0.45 0.49 0.43 0.41 0.42 18 グラフィカル多変量解析 ----目で見る共分散構造分析---- 実践編: 日本行動計量学会セミナー 「ビジュアル多変量解析早わかり」 於:日本マーケティング協会 日時:H.10.6.16(火) 多重指標のススメ • 低い相関を高める方法 – 反復測定 – 希薄化修正モデルの応用 • 共分散構造モデルの中で探索的因子分析 を実行する • 検証的因子分析の実際 – モデル探索の方法 – 到達したモデルの吟味 • まとめ 19 女子大学生による 女性タレント評価の分析結果 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 適合度 n=83 1回目 2回目 希薄化修正後 0.84 -0.04 0.15 0.58 -0.05 0.33 0.79 -0.01 0.20 0.54 0.16 0.12 0.55 0.02 0.19 0.61 0.12 0.21 0.47 0.07 -0.09 0.69 -0.03 -0.03 0.67 -0.01 -0.10 0.42 0.23 -0.03 0.55 0.25 -0.13 0.53 0.21 -0.17 0.32 0.62 -0.09 0.24 0.77 -0.03 0.26 0.76 -0.07 0.16 0.61 0.36 0.12 0.37 0.49 0.16 0.51 0.40 0.04 0.52 -0.10 -0.03 0.33 0.01 0.01 0.48 -0.12 0.04 0.34 0.02 -0.01 0.61 0.08 0.00 0.54 0.08 0.01 0.29 0.65 -0.14 0.25 0.63 -0.05 0.30 0.63 0.00 -0.17 0.63 -0.02 -0.34 0.67 0.05 -0.26 0.72 0.17 0.08 0.48 0.19 0.00 0.58 0.21 0.06 0.60 -0.07 -0.07 0.14 0.04 0.01 0.21 -0.04 -0.03 0.22 カイ2乗値 自由度 P-値 カイ2乗値 自由度 P-値 カイ2乗値 自由度 P-値 53.313 33 0.014 56.891 33 0.006 274.92 219 0.0061 20 女子大学生による 女性タレント評価の分析結果 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 1回目と2回目の平均 0.71 -0.04 0.24 0.54 0.09 0.15 0.58 0.02 -0.06 0.49 0.24 -0.08 0.28 0.69 -0.06 0.14 0.49 0.43 0.01 0.42 -0.05 0.02 0.48 0.05 -0.07 0.27 0.64 -0.01 -0.25 0.65 0.18 0.04 0.53 -0.02 -0.03 0.18 希薄化修正後 0.79 -0.01 0.20 0.61 0.12 0.21 0.67 -0.01 -0.10 0.53 0.21 -0.17 0.26 0.76 -0.07 0.16 0.51 0.40 0.01 0.48 -0.12 0.00 0.54 0.08 -0.05 0.30 0.63 0.05 -0.26 0.72 0.21 0.06 0.60 -0.04 -0.03 0.22 希薄化修正-平均 0.08 0.03 -0.04 0.06 0.03 0.06 0.09 -0.03 -0.04 0.04 -0.03 -0.09 -0.02 0.07 -0.01 0.02 0.02 -0.03 0.00 0.06 -0.07 -0.02 0.06 0.03 0.02 0.03 -0.01 0.05 -0.01 0.07 0.02 0.02 0.07 -0.02 0.00 0.04 21 (探索的因子)分析の実行方法 • 推定は多段階に分けな い方がよい(変換はよい) 希薄化修正モデル • Φ>0 でないことがある • 探索的因子モデルの適 因子相関行列Φ 合度を検討しにくい 12名×2回のデータ SAS や SPSS による EFA Λの出力 ⇒ よくない方法 22 より良い(探索的因子)分析方法 12名×2回のデータ 2次因子分析モデル という 希薄化修正モデル + Φ=ΛΛ’+Ψ Λ(初期解) SAS で回転 Λの出力 註:2次因子分析モデル でのΛの構造 * * * * 0 0 * 0 * * * * パス図で描くと F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 F13 F14 F15 0.816 0 0 0.636 0.137 0 0.624 -0.101 -0.241 0.47 0.079 -0.359 0.225 0.654 -0.42 0.247 0.608 0.117 -0.029 0.397 -0.293 0.008 0.524 -0.14 0.102 0.519 0.456 0.224 0.025 0.735 0.345 0.263 0.463 0.016 0.061 0.212 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 回転後 -0.01 0.12 -0.01 0.21 0.76 0.51 0.48 0.54 0.30 -0.26 0.06 -0.03 0.79 0.61 0.67 0.53 0.26 0.16 0.01 0.00 -0.05 0.05 0.21 -0.04 0.20 0.21 -0.10 -0.17 -0.07 0.40 -0.12 0.08 0.63 0.72 0.60 0.22 23 EQS 入力ファイルの作成 /LABELS V1=1松本; V2=2松本; V3=1森口; V4=2森口; V5=1和田; V6=2和田; V7=1久本; V8=2久本; V9=1飯島; V10=2飯島; V11=1山口; V12=2山口; V13=1安室; V14=2安室; V15=1常盤; V16=2常盤; V17=1江角; V18=2江角; V19=1二谷; V20=2二谷; V21=1松; V22=2松; V23=1広末; V24=2広末; /EQUATIONS V1 = F1 + V2 = F1 + V3 = F2 + V4 = F2 + V5 = F3 + V6 = F3 + V7 = F4 + V8 = F4 + V9 = F5 + V10 = F5 + V11 = F6 + V12 = F6 + V13 = F7 + V14 = F7 + V15 = F8 + V16 = F8 + V17 = F9 + V18 = F9 + V19 = F10 + V20 = F10 + V21 = F11 + V22 = F11 + V23 = F12 + V24 = F12 + .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 .5*F13 .5*F14 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + E1; E2; E3; E4; E5; E6; E7; E8; E9; E10; E11; E12; E13; E14; E15; E16; E17; E18; E19; E20; E21; E22; E23; E24; 24 F1 = .5*F15 + D1; F2 = .5*F15 +.5*F16 + D2; F3 = .5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D3; F4 = .5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D4; F5 = .5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D5; F6 = .5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D6; F7 = .5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D7; F8 = .5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D8; F9 = .5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D9; F10 =.5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D10; F11 =.5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D11; F12 =.5*F15 +.5*F16 +.5*F17 + D12; /VARIANCES F13 TO F17 = 1; E1 TO E24 =.5*;D1 TO D12 =.5*; /COVARIANCES /CONSTRAINTS (E1,E1)=(E2,E2); (E3,E3)=(E4,E4); (E5,E5)=(E6,E6); (E7,E7)=(E8,E8); (E9,E9)=(E10,E10); (E11,E11)=(E12,E12); (E13,E13)=(E14,E14); (E15,E15)=(E16,E16); (E17,E17)=(E18,E18); (E19,E19)=(E20,E20); (E21,E21)=(E22,E22); (E23,E23)=(E24,E24); 25 SASによる 因子回転の入力ファイル DATA work(TYPE=FACTOR); INPUT _TYPE_ $ _NAME_ $ X1-X12; LABEL X1=‘松本’ X2=‘森口’ X3=‘和田’ X4=‘久本’ X5=‘飯島’ X6=‘山口' X7='安室' X8='常盤' X9='江角' X10='二谷' X11='松' X12='広末' ; CARDS; PATTERN F1 .816 .636 .624 .470 .225 .247 -.029 .008 .102 .224 .345 .016 PATTERN F2 0 .137 -.101 .079 .654 .608 .397 .524 .519 .025 .263 .061 PATTERN F3 0 0 -.241 -.359 -.420 .117 -.293 -.14 .456 .735 .463 .212 ; run; PROC FACTOR DATA=work method=pattern rotation=varimax reorder; run; 26 グラフィカル多変量解析 ----目で見る共分散構造分析---- 実践編: 日本行動計量学会セミナー 「ビジュアル多変量解析早わかり」 於:日本マーケティング協会 日時:H.10.6.16(火) 多重指標のススメ • 低い相関を高める方法 – 反復測定 – 希薄化修正モデルの応用 • 共分散構造モデルの中で探索的因子分析 を実行する • 検証的因子分析の実際 – モデル探索の方法 – 到達したモデルの吟味 • まとめ 27 探索的分析部分 を検証的分析へ F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 0.79 0.61 0.67 0.53 0.26 0.16 0.01 0.00 -0.05 0.05 0.21 -0.04 回転後 -0.01 0.12 -0.01 0.21 0.76 0.51 0.48 0.54 0.30 -0.26 0.06 -0.03 0.20 0.21 -0.10 -0.17 -0.07 0.40 -0.12 0.08 0.63 0.72 0.60 0.22 28 因子相関モデル χ2値 相関モデル 210.5 F F F F F F F F F F F F 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 df 186 P値 0.106 CFI 0.985 GFI 0.836 F 1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 1.00 0.57 1.00 0.48 0.37 1.00 0.45 0.16 0.40 1.00 0.18 0.23 0.20 0.32 1.00 0.17 0.31 0.10 0.10 0.35 1.00 -0.07 0.14 0.01 0.03 0.41 0.37 1.00 0.07 0.05 -0.15 0.15 0.43 0.23 0.13 1.00 0.12 0.04 -0.13 -0.02 0.17 0.45 -0.03 0.23 1.00 0.20 0.16 -0.06 -0.19 -0.24 0.15 -0.16 -0.16 0.39 1.00 0.22 0.28 0.15 0.01 0.09 0.31 -0.18 0.13 0.34 0.42 1.00 0.06 -0.04 -0.09 -0.07 -0.08 -0.08 0.03 0.18 0.08 0.09 0.38 1.00 29 F15 初期モデル χ2値 df P値 CFI GFI 初期CFAモデル 311.5 237 <0.001 0.954 0.779 F16 F17 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 F15 0.86 0.63 0.57 0.49 F16 0.76 0.53 0.56 0.45 F17 0.50 0.60 0.63 0.63 30 モデル探索1 LM検定(修正指標) χ2値 df P値 CFI GFI RMSEA L 相関モデル 210 186 .106 .985 .836 .042 .000 初期CFAモデル 311 237 .000 .954 .779 .063 .041 U LM検定結果 .065 パス χ2値 P値 .079 F10,F16 10.457 .001 F9,F16 6.491 .011 F4,F17 3.977 .046 F1,F16 3.918 .048 F4,F16 2.763 .096 F5,F15 2.456 .117 F1,F14 2.319 .128 F12,F17 2.316 .128 F11,F15 2.031 .154 F10,F13 2.004 .157 31 モデル探索2 LM検定(修正指標) χ2値 相関モデル 210 初期CFAモデル 311 F10,F16を付加 299 df 186 237 236 P値 CFI .106 .985 .000 .954 .003 .961 GFI RMSEA L .836 .042 .000 .779 .063 .041 .785 .058 .034 U LM検定結果 .065 パス χ2値 P値 .079 F1,F16 4.031 .045 .075 F4,F16 3.727 .054 F10,F13 3.037 .081 F4,F17 2.584 .108 F9,F15 2.441 .118 F1,F14 2.330 .127 F2,F17 2.191 .139 F5,F15 2.100 .147 F3,F17 2.086 .149 F2,F14 1.712 .191 32 モデル探索3 LM検定(修正指標) χ2値 df P値 CFI GFI RMSEA 相関モデル 210 186 .106 .985 .836 .042 初期CFAモデル 311 237 .000 .954 .779 .063 F10,F16を付加 299 236 .003 .961 .785 .058 「広末」を除去 235 193 .021 .971 .805 .053 (22変数) 誤差変数もLM検定の対象にする L .000 .041 .034 .021 U LM検定結果 .065 パス χ2値 P値 .079 D7,D6 F1,F16 7.399 3.993 .007 .046 .075 D8,D3 F4,F16 5.917 3.733 .015 .053 .073 D6,D5 F10,F13 5.336 2.952 .021 .086 D11,D7 F4,F17 5.162 2.586 .023 .108 D4,D2 F9,F15 5.088 2.451 .024 .117 F1,F16 F1,F14 3.993 2.201 .046 .138 F4,F16 F2,F17 3.733 2.166 .053 .141 F10,F13 F3,F17 2.952 2.100 .086 .147 D9,D3 F5,F15 2.943 2.067 .086 .151 D10,D4 F2,F14 2.667 1.774 .102 .183 33 モデル探索4 LM検定(修正指標) χ2値 相関モデル 210 初期CFAモデル 311 F10,F16を付加 299 「広末」を除去 235 (22変数) 相関D7,D6許す 227 df 186 237 236 193 P値 CFI .106 .985 .000 .954 .003 .961 .021 .971 192 .042 GFI RMSEA L .836 .042 .000 .779 .063 .041 .785 .058 .034 .805 .053 .021 .976 .811 .049 .010 U LM検定結果 .065 パス χ2値 P値 .079 D8,D3 5.921 .015 .075 D4,D2 5.387 .020 .073 D10,D6 4.793 .029 D7,D5 4.588 .032 .069 F1,F16 3.912 .048 F4,F16 3.830 .050 D9,D3 3.509 .061 F9,F15 3.227 .072 D9,D6 3.028 .082 D6,D5 3.023 .082 34 LM 検定はいつ終了させるの か? • 内容的吟味 • 統計的基準 – χ^2(0.05)=3.841 1 – χ^2(0.005)=7.882…..default of LISREL 1 – スクリープロットの要領で • 飛びぬけて大きな統計量がなくなるまで続ける 1 • 誤差相関ははっきりとした解釈ができるとき のみ導入する 35 最終モデル1 最終モデル 標準解 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 因子相関 χ2値 df P値 CFI GFI 227.2 192 .042 .976 .811 F15 F16 F17 D 0.86 0.63 0.57 0.50 0.93 0.26 0.54 *.39 0.40 0.48 0.66 -0.40 0.66 0.62 1 0.28 1 0.32 0.22 1 36 最終モデル2 最終モデル2 標準解 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 松たか子 広末涼子 因子相関 χ2値 df P値 CFI GFI 234.8 193 .021 .971 .805 F15 0.87 0.63 0.57 0.49 F16 0.79 0.39 0.48 0.51 -0.50 1.00 0.25 0.31 1.00 0.25 F17 0.47 0.64 0.76 0.59 1.00 37 出力の見方とモデルの最終吟味 • 引いたパスの有意性(ワルド検定) • パスを引かなかったところの非有意性 (LM検定) • 標準誤差(SE)の大きさが揃っていること 38 出力の見方とモデルの最終吟味 推定値 標準誤差 t-値 久本 F9 = .633*F17 .118 5.375 +1.000 D9 飯島 F10 = -.374*F16 +.614*F17+1.000 D10 .129 .126 -2.913 4.879 I I I I I I I I I I I I F16 - F16 F15 - F15 .277* .133 2.081 F17 - F17 F15 - F15 .315* .140 2.245 F17 - F17 F16 - F16 .221* .160 1.384 39 出力の見方とモデルの最終吟味 E --E1-1松本 D --.222 .125 1.773 .147 .027 5.451 D1-F1 E2-2松本 .147 .027 5.451 D2-F2 .483 .114 4.248 E3-1森口 .177 .028 6.235 D3-F3 .542 .115 4.706 E4-2森口 .177 .028 6.235 D4-F4 .621 .118 5.269 40 モデルの最終チェック 最終モデル 松本明子 森口博子 和田アキ 久本雅美 飯島直子 山口智子 安室奈美 常盤貴子 江角マキ 二谷友里 χ2値 df P値 CFI GFI 227.2 192 .042 .976 .811 χ2-値(赤字はLM検定) χ2-値 t-値 推定値 標準誤差 F15 F16 F17 F15 F15 F16 F16 F17 F17 6.87 3.91 0.78 0.11 47.20 * 5.10 * 0.57 0.11 25.97 * 21.33 4.62 * 0.52 0.11 * 16.22 4.03 3.83 2.11 0.45 0.11 36.08 6.01 * 0.87 0.14 * 4.80 2.19 22.02 4.69 0.26 0.52 * 0.12 0.11 9.97 3.16 2.17 0.38 0.12 * 9.97 14.05 3.75 * 0.45 0.12 * 14.05 28.89 5.38 * は2以下 0.63 3.23 0.12 * 28.89 8.49 4.88 -0.37 0.61 * -2.91 0.13 23.80 0.13 8.49 23.80 χ2-値(赤字はLM検定) 41 まとめ: モデル探索に関して F15 F16 F17 47.20 3.91 * 25.97 * * 21.33 * * 16.22 3.83 2.11 * 36.08 * * 4.80 22.02 * 9.97 2.17 * 14.05 * 3.23 * 28.89 * 8.49 23.80 – LM検定(修正指標)とワルド検定(t-値)が便利 – パスの変更には内容的吟味が不可欠.適合度 を向上させるため,安易に誤差相関を入れるの は厳禁 – 引いたパスの有意性,引かなかったパスの非 有意性を確認する – モデル修正は最小限に.モデルを修正した後の 適合度は適切に評価されていないと考えた方 がよい.可能ならば確認実験をしたい 42 まとめ: 希薄化修正に関して – 本質問紙調査では,同一被験者の回答の安定 性は相関係数でみて 0.8~0.9(寄与率: 0.64~ 0.81) . – 希薄化の修正を行うと項目間の相関は1割か ら2割増加(絶対値) – 一般には,同一被験者に複数回同一の調査を することは難しい.質問紙の中に似た質問項目 を組み入れ多重指標で分析することを勧める.
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