鉄筋コンクリートの成立条件

応力-ひずみ関係
断面積A,長さLの物体に,(軸)力Pが作用した際,ΔL
だけ伸びた(あるいは縮んだ).
 (直)応力:単位面積当たりの力(N/mm2)
σ=P/A
 (直)ひずみ:単位長さ当たりの伸縮量(無次元)
ε=ΔL/L
 応力-ひずみ関係:荷重Pを連続的に増加させた際の
応力(σ)とひずみ(ε)の関係を表したもの
 両者の関係が線形であれば(線形と仮定すれば):
σ=Eε,ここで,E:弾性係数(N/mm2)

コンクリートと鉄筋の応力-ひずみ関係の一例
コンクリート
f ’c
=30MPa
最大圧縮応力=圧縮強度
ft
=3MPa
ε’0=0.002
鉄筋
fu
fy
圧縮
最大引張応力=引張強度
εtu=0.0002
・線形と非線形
・弾性と塑性
降伏
破断
=300MPa
Es=200GPa
εy=0.0015
引張
εsu=0.2
引張
応力(強度)とひずみに関する留意事項
コンクリートの圧縮強度f ’cは引張強度ftの約(1)・・・・
倍?
 鉄筋の降伏強度fyはコンクリートの圧縮強度f ’cの約
(2)・・・・倍?
 鉄筋の降伏ひずみεyはコンクリートの圧縮破壊時のひ
ずみε’cの約(3)・・・・倍?
 鉄筋の引張破断時のひずみεsuは降伏ひずみεyの約
(4)・・・・倍?

鉄筋コンクリート工学で用いる記号一覧(逐次更新)
f c' :コンクリートの圧縮強度
Es :鉄筋の弾性係数
f t :コンクリートの引張強度
Ec :コンクリートの弾性係数
f y :鉄筋の降伏強度(f ’ は鉄筋の圧縮降伏強度)
y
f c'
fu :鉄筋の引張強度
ft
fy
f c'
 c' :コンクリートの圧縮応力
Es
 t :コンクリートの引張応力
 s :鉄筋の引張応力
y
y
 c' :コンクリートの圧縮ひずみ
 0' :コンクリートの最大圧縮応力に対するひずみ(≒0.2%)
 t :コンクリートの引張ひずみ
 tu :コンクリートの最大引張応力に対するひずみ(≒0.02%)
 su
Ec
 0'
 tu
 10
 10
 10
1
記号のルール
 10
 y  100
・「’」は圧縮
・「c」はcompressionまたはconcrete
(圧縮またはコンクリート)
・「t」はtension(引張)
・「s」はsteel(鋼材)
・「y」はyield(降伏)
 s :鉄筋の引張ひずみ
・「u」はultimate(終局)
 y :鉄筋の降伏ひずみ(≒0.2%)
・「f」は強度
 su :鉄筋破断時のひずみ(≒20%)
・「σ」は応力
・「ε」はひずみ
・「E」は弾性係数